宮古島が終わった。
Triathlon GERONIMOとして、最後であり、メインのコンテンツがこのカウントとなっている。下記の通り、スペシャライズド、サーヴェロ、シーポのトップ3となった。これは2016年から変わらぬ「三つ巴戦」で、2016年から3年はサーヴェロがトップ、2019はシーポ、そして、今年はスペシャライズドが初めて1位となった。
また、今回も4位までが100台オーバーとなり、トレックまでが国内4大ブランドということが言える。そして、昨年コナで大躍進の注目株となったキャニオンは6位となり、初のトップ10入りとなった。意外なイメージとなるが、すでに海外では、トップ10常連ブランドとなっていたためだ。来年はトップ5として食い込んで来ることが予想される。
この使用台数のデータは、KONAでも出している単なる「生データ」に過ぎない。より詳細の分析が必要となるが、そこは次号のルミナでご紹介したい。
STORONGMAN Miyakojima _ 2023(Lumina #89)(6/2追記)
- トライアスロンバイク使用率
- ディスクブレーキ使用率
- トップ使用バイク
- 女子人気バイク
- 年代別使用率
- etc
この先に「今」の選手像が見えてくる。
順位 | バイクブランド | 使用台数 | 使用率 |
1 | スペシャライズド | 174 | 15.66% |
2 | サーヴェロ | 172 | 15.48% |
3 | シーポ | 128 | 11.52% |
4 | トレック | 123 | 11.07% |
5 | フェルト | 55 | 4.95% |
6 | キャニオン | 45 | 4.05% |
7 | キャノンデール | 43 | 3.87% |
8 | ジャイアント | 30 | 2.70% |
9 | ピナレロ | 29 | 2.61% |
10 | BMC | 26 | 2.34% |
11 | クウォータ | 24 | 2.16% |
12 | スコット | 22 | 1.98% |
13 | BS | 20 | 1.80% |
14 | ビアンキ | 17 | 1.53% |
15 | デローザ | 14 | 1.26% |
16 | アルゴン18 | 13 | 1.17% |
17 | オルベア | 10 | 0.90% |
ボーマ | 10 | 0.90% | |
19 | コルナゴ | 9 | 0.81% |
ルック | 9 | 0.81% | |
21 | QR | 8 | 0.72% |
22 | メリダ | 7 | 0.63% |
23 | ウィリエール | 6 | 0.54% |
ストーク | 6 | 0.54% | |
ダイアモンド | 6 | 0.54% | |
BH | 5 | 0.45% | |
ケストレル | 5 | 0.45% | |
チネリ | 5 | 0.45% | |
ニールプライド | 5 | 0.45% | |
30 | タイム | 4 | 0.36% |
フォーカス | 4 | 0.36% | |
ライトスピード | 4 | 0.36% | |
リブ | 4 | 0.36% | |
34 | アタック | 3 | 0.27% |
インターマックス | 3 | 0.27% | |
ヴェンタム | 3 | 0.27% | |
キャファ | 3 | 0.27% | |
フジ | 3 | 0.27% | |
ラピエール | 3 | 0.27% | |
リドレー | 3 | 0.27% | |
41 | カレラ | 2 | 0.18% |
コーダブルーム | 2 | 0.18% | |
コラテック | 2 | 0.18% | |
ジオス | 2 | 0.18% | |
チャプター2 | 2 | 0.18% | |
ボードマン | 2 | 0.18% | |
47 | KHS | 1 | 0.09% |
アズーリ | 1 | 0.09% | |
アバンティ | 1 | 0.09% | |
アマンダ | 1 | 0.09% | |
ウィアウィス | 1 | 0.09% | |
エディメルクス | 1 | 0.09% | |
エラン | 1 | 0.09% | |
クイーンK | 1 | 0.09% | |
クラークケント | 1 | 0.09% | |
クライン | 1 | 0.09% | |
シロモト | 1 | 0.09% | |
スイフト | 1 | 0.09% | |
デダチャイ | 1 | 0.09% | |
ハープ | 1 | 0.09% | |
バイクフライデー | 1 | 0.09% | |
バッソ | 1 | 0.09% | |
パナソニック | 1 | 0.09% | |
ビクトリー | 1 | 0.09% | |
ファクター | 1 | 0.09% | |
フォンドリエスト | 1 | 0.09% | |
ボテッキア | 1 | 0.09% | |
マッキサイクルズ | 1 | 0.09% | |
ミヤタ | 1 | 0.09% | |
ラレー | 1 | 0.09% | |
レオパード | 1 | 0.09% | |
不明 | 9 | 0.81% | |
未確認 | 2 | 0.18% | |
71 | 合計(未出走56台除く) | 1111 | 100.00% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
【GERONIMO Countについて】
2015年からスタートし、9年目に入る。元々KONAで30年以上行われていた「バイクカウント」で、ブランド別の使用率は、毎年話題となり、各メーカーがトライアスロンバイクの開発ターゲットと位置付ける大会として、重要な意味があった。Triathlon GERONIMOでは、そのKONAをメインとし、国内外の主要大会のカウントからバイクトレンドを分析している。
頂点でもある前回2022年のKONAでは、約5000台のバイクを14時間(2日間)近くをかけてカウントしているが、単にブランド別使用台数などは面白くない。重要となるのは、その先であり、トライアスロンバイクとロードバイクの比率やDHバー装着率、新型使用の目安となるディスクブレーキ比率などから見えて来るものがある。以前は、「Di2使用率」であったり、ホイールの「リムハイト」など、大会の特徴に合わせ、チェック項目も変えながら、分析している。
そして、日本国内では、選手層、練習環境、レースのコース、ディスタンスなどから、必ずしもそのままのトレンドではない。国内ではそこに「年齢層」も大きく関係してくるのだ。逆に、世界と国内の違いが面白い。前提や条件を確認した上で捉える一つの指標である。