
■Contents
- GERONIMO ANALYSIS
- GERONIMO COUNT
- Race Report
- Race Result
- Press conference
- 【取材予定】ワールドトライアスロンチャンピオンシリーズ 横浜 2023






■Contents






WTCS横浜2023におけるバイク分析データとなる。
2015年からの定点観測となる横浜のバイクカウントは9年目となった。トライアスロンバイクではないので、劇的な変化はないのだが、「Sign / Trend / Standard」の3段階では動いている。また、ここでは、「エリート」のカウントとなるため、エイジグループのような「人気ランキング」ではなく、プロ及びプロに準ずる選手、そして、メーカーの動きと言えるだろう。
トライアスロンへ注力するメーカーはどこなのか、もちろんバイクメーカーだけではない。各パーツメーカーも特徴が出ている。国内でトライアスロンが始まって43年、オリンピックでの正式種目となって6回、今や自転車系競技としてのメーカー注目度も高く、安定していて、開発にも繋がっている。そんな「メーカー色」はどのように表れていたのだろうか。
いずれにしても限られた「120名」の選手のバイクからの分析であることを前提にしつつも、オリンピックに次ぐWT(ワールドトライアスロン)最高峰のシリーズ戦としての結果でもある。
まずは、ウィナーズバイクをチェック。エリート男子はキャニオン、エリート女子は今年もスペシャライズドで5連覇となった。

エリート男子のウィナーズバイクは、ヘイデン・ワイルド選手が使用したキャニオンAEROAD CF SLXだった。現在、トライアスロン界においても注目の急上昇株となるキャニオンだ。ワイルドのバイク仕様は、メインコンポーネントにスラムRed etap、今やスラム代名詞フロントシングルのワンバイ、ブレーキレバーは極端に倒し込みフレアなポジションとしている。ホイールはジップ454の53/58mm高、サドルはエルゴンSR Comp Men、パワーメーターはクウォークとなっていた。

エリート女子のウィナーズバイクは、ソフィー・コールドウェル選手が使用したスペシャライズドS-WORKS TARMAC SL7だった。スペシャライズドはWTCS 横浜エリート「御用達」であり、女子5連覇のスーパーバイクだ。コールドウェルのバイク仕様は、メインコンポーネントにスラムRed etap、ブレーキレバーは倒し込まず、フレアにはしていない。ホイールはロバールをフロント50mm、リア60mmの組合せ、サドルはスペシャライズドS-WORKS WITH MIRROR、パワーメータはクウォークとなっていた。

各ポイントについて分析している。つまり「仕様」となるわけだが、言い方を変えれば各選手の「好み」ということも言える。まずは、「トライアスロン」で使用するバイクの主な特性について、その動きを見てみた。
下記の3点は、「エアロダイナミクス」に関わるファクターとなるが、ドラフティングレースとなるWTS横浜では、「ロードレース」に近いため、必ずしも絶対条件ではない。ただ昨今「バイクの重要性」に注目が集まる中で、単なるロードレース化ではないため、選手の対応が機材面のバイクという形となって表れている。
下記の3点は、トレンドからスタンダードへ移行している。電動変速システムは、完全普及となったのだろうか。また、ディスクブレーキは、バイク本体の新型化との関係性が大きいため増えていることが予想される。そして、パワーメーターは、一般的には高価なイメージがあるが、今や「絶対アイテム」だけに、その使用は必須だろう。
下記の2点は、流行りも含めスペシャルパーツの動きとなる。ビッグプーリーも話題としては久しいが、現在どうなっているのか。そして、18年からスラムのワンバイをきっかけとして、コナでは確実に伸びを見せているフロントシングルは、昨年確認され、今年は増えているのだろうか。
前提として、WTCS横浜2023の120選手の結果であり、全てを計るものではないが、概ね、方向性について大いに参考になると考えている。

このカテゴライズが難しくなって来ている。ここで前提を確認する必要がある。「エアロロード」と定義されるのは、軽量オールラウンドバイクを設定している場合に絞っている。十分なエアロダイナミクスを持ちながらも基本を「1タイプ」としているピナレロやVENGEがなくなったスペシャライズドは含まれていない。キャニオン、ジャイアント、サーヴェロなどタイプ分けをしているメーカーの中のエアロロードのカウントとなる。
| フレーム | 男子 | 女子 | 合計 | 使用率 |
| エアロ | 27 | 15 | 42 | 35.0% |
| 非エアロ | 33 | 45 | 78 | 65.0% |
| 合計 | 60 | 60 | 120 | 100.0% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
結果は35.0%だった。2018年の50.0%をピークに昨年は43.5%、今回は40%を大きく割った。繰り返しになるが、前述の通り「カテゴリー分け」をしない傾向が伸びれば、更に減っていくことになる。
ここで言えることは2つ。1つは、より軽くて、エアロダイナミクスの高い、スーパーオールラウンドバイクの完成度が高まること。そして、もう一つは、明確に「エアロロード」として、エアロダイナミクスを追求するバイクが出来ることだ。ロードバイクの中に「トライアスロン適正」の高いモデルとして期待も出来るかもしれない。
ここで言うGERONIMO的トライアスロン適正とは以下の3つ。
3つ揃えば最高だが現実的には難しい。ショートなら1つ以上、ミドル、ロングなら2つクリアすれば理想だろう。特にエアロダイナミクスはごく当たり前に話題となるが、AVスピードの高くない選手が使用した場合、効果の見込みは低いばかりでなく、剛性の高さから快適性を落としてしまっている可能性がある。
トライアスロンにおけるバイクパートはランへの繋ぎであり「ランにダメージを残さない」と言う大命題からバイクを選ばなければならない。
| 順位 | ブランド | モデル | 男子 | 女子 | 合計 | 使用率 |
| 1 | CANYON | AEROAD CF SLX | 4 | 1 | 5 | 11.9% |
| GIANT | PROPEL ADVANCED SL | 4 | 1 | 5 | 11.9% | |
| cervelo | S5 | 4 | 1 | 5 | 11.9% | |
| 4 | SCOTT | FOIL | 1 | 2 | 3 | 7.1% |
| 5 | TREK | MADONE SLR 6th | 2 | 0 | 2 | 4.8% |
| cannondale | SystemSix | 2 | 0 | 2 | 4.8% | |
| BMC | Time Machine Road 01 | 2 | 0 | 2 | 4.8% | |
| TREK | MADONE SLR 7th | 1 | 1 | 2 | 4.8% | |
| 9 | BH | AEROLIGHT | 1 | 0 | 1 | 2.4% |
| STEVENS | ARCALIS | 1 | 0 | 1 | 2.4% | |
| Bianchi | OLTRE XR4 | 1 | 0 | 1 | 2.4% | |
| GIANT | PROPEL ADVANCED PRO | 1 | 0 | 1 | 2.4% | |
| GIANT | PROPEL ADVANCED SL 2022 | 1 | 0 | 1 | 2.4% | |
| SPECIALIZED | S-WORKS VENGE | 1 | 0 | 1 | 2.4% | |
| LAPIERRE | AIRCODE DRS | 1 | 0 | 1 | 2.4% | |
| LOSA | AERO 21D | 0 | 1 | 1 | 2.4% | |
| FELT | AR | 0 | 1 | 1 | 2.4% | |
| Liv | ENVILIV ADVANCED PRO | 0 | 1 | 1 | 2.4% | |
| Liv | ENVILIV ADVANCED PRO 2022 | 0 | 1 | 1 | 2.4% | |
| Wilier | FILANTE SLR | 0 | 1 | 1 | 2.4% | |
| SCOTT | FOIL 2022 | 0 | 1 | 1 | 2.4% | |
| KOGA | KINSEI | 0 | 1 | 1 | 2.4% | |
| PARDUS | SPARK EVO | 0 | 1 | 1 | 2.4% | |
| BMC | Time Machine Road 01 | 0 | 1 | 1 | 2.4% | |
| 合計 | 27 | 15 | 42 | 100.0% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
トップエアロロードはキャニオン、ジャイアント、サーヴェロの三つ巴となった。
キャニオンは今回のウィナーズバイクでもあるが、現在、トライアスロン界の大注目株として今後も上位が期待される。ジャイアントは、ノルウェー勢のブルンメンフェルト、イデン両選手が使用するバイクとして注目度が高い。ジャイアントはTCRが存在するが、PROPELはシート周りが細身となり、どちらかと言えばオールラウンド傾向が強まった「Tarmac化」と言えるだろう。そして、元祖エアロロード、サーヴェロは、2010年のスペシャライズドVENGEの「エアロロード」カテゴリー以前から注力しトライアスロンにおける絶対的な地位を築いている。
エアロロードの代名詞とも言えるトレックのMADONEは旧型も含まれるため、順位を落としているが、来年は復活だろう。

トライアスロンを象徴するリムハイトの高いホイールは、WTCS横浜大会においてもGERONIMO COUNT当初より、多少動きはあるものの、より一層のDeep化が進み、ここ数年で、一定のところまで来たと言うイメージだ。
ホイールは、前後により目的が異なる。大きくはエアロダイナミクスと高速巡航性だ。フロントは、エアロダイナミクスと、横風などの影響からハンドリングを考慮したチョイスとなる。概ね50mmを超えてくると、ハンドルを切った時に重さ(空気抵抗)を感じるくらいとなるが、各社1~3mm程度のハイト差でシビアなコントロールをしている。また、リアは、エアロダイナミクスとともに更に重要となるのは、「高速巡航性」となる。これはホイールの縦剛性と大きく関係してくる。レースコンディションにもよるが、リアにディスクホイールを使用するのはそのためだ。ただ、その反面として、剛性が高過ぎれば、脚への負担も大きくなる。その辺りのバランスを見ながら、選手たちはホイールを決定する。
このハイトだけで述べるのはやや乱暴ではあるが、概ね傾向は出ている。本来ならば、メーカー間の「重量剛性比」など更に掘り下げる中で、カウントの精度は高まるのだろう。また、一般選手において、エアロダイナミクスはある程度走る力が必要だが、剛性による高速巡航性は誰でも体感できる。一定の速度で走り続け易くなるということだ。そんな極めて重要な武器がホイールだ。
| 男子 | ||||
| リムハイト | フロント | 使用率 | リア | 使用率 |
| 55mm以上 | 20 | 33.3% | 37 | 61.7% |
| 50~54mm | 26 | 43.3% | 12 | 20.0% |
| 40~49mm | 11 | 18.3% | 10 | 16.7% |
| 30~39mm | 3 | 5.0% | 1 | 1.7% |
| 29mm以下 | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% |
| 合計 | 60 | 100.0% | 60 | 100.0% |
| 女子 | ||||
| リムハイト | フロント | 使用率 | リア | 使用率 |
| 55mm以上 | 10 | 16.7% | 22 | 36.7% |
| 50~54mm | 26 | 43.3% | 17 | 28.3% |
| 40~49mm | 15 | 25.0% | 14 | 23.3% |
| 30~39mm | 8 | 13.3% | 6 | 10.0% |
| 29mm以下 | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% |
| 不明 | 1 | 1.7% | 1 | 1.7% |
| 合計 | 60 | 100.0% | 60 | 100.0% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
結果は男女ともに同様の傾向となった。昨年の男子は前後ともに55mm以上がトップだったが、フロントが少し低いホイールが選ばれている。女子もフロントに動きが出て、55mm以上と40~49mmが多かったが、男子と同じハイトに集約された。また、40mm未満は圧倒的に少なくなり、重量と剛性のメリットとデメリットを考慮する中でも強い傾向が出ている。リアの55mm以上はほぼ60mmやそれ以上なるのだが、この結果からはロバールのようなフロント50mm、リア60mm程度の組合せが見えてくる。スペシャライズドが多いが、他のホイールメーカーも含め、傾向は明からかとなっている。
そして、ホイールメーカーの使用率は、下記の通りの結果だった。
| 順位 | ブランド | 男子 | 女子 | 合計 | 使用率 |
| 1 | ROVAL | 14 | 11 | 25 | 20.8% |
| 2 | DT | 9 | 11 | 20 | 16.7% |
| 3 | CADEX | 6 | 6 | 12 | 10.0% |
| 4 | ZIPP | 5 | 3 | 8 | 6.7% |
| 5 | BONTRAGER | 3 | 4.5 | 7.5 | 6.3% |
| 6 | PRINCETON | 5 | 1 | 6 | 5.0% |
| MAVIC | 4 | 2 | 6 | 5.0% | |
| 8 | ENVE | 3 | 2 | 5 | 4.2% |
| HUNT | 2 | 3 | 5 | 4.2% | |
| 10 | SHIMANO | 3 | 1 | 4 | 3.3% |
| 11 | CAMPAGNOLO | 0 | 3 | 3 | 2.5% |
| 12 | HOLLOWGRAM | 2 | 0 | 2 | 1.7% |
| FFWD | 1 | 1 | 2 | 1.7% | |
| FULCRUM | 0 | 2 | 2 | 1.7% | |
| 15 | Reserve | 1 | 0.5 | 1.5 | 1.3% |
| 16 | CYP | 1 | 0 | 1 | 0.8% |
| GIANT | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| Dedaelementi | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| EASTON | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| Lightweight | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| Lun | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| SCOPE | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| session | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| SWISS SIDE | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| tune | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| 不明 | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| 合計 | 60 | 60 | 120 | 100.0% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
予想通りのロバールが1位となった。スペシャライズドのバイク本体が多いため、予想された結果でもあるが、ホイールは走りに大きく影響するため、その実績の裏付けとも言えるだろう。また、昨年、初めてトップとなったDTスイスは少し減ってしまったが、2019年以降の伸びで変わらずトップクラスであることは間違いない。そして、気になるのがカデックスだ。昨年は6台に使用されていたが、今年は倍増となった。カデックスは、ブルンメンフェルト、イデン両選手を通し、トライアスロンへの注力も高くなっているだけに今後も注目となるだろう。

昨年までショートにおいてもカスタムや新世代のDHバーなど見られ、新たな方向性への「兆し」が出ていたが、使用できなくなり、その装着率はノーカウントとなった。ただ、その必要性を感じる選手は、ブレーキレバーを内側に傾けたセッティングをしていた。2021年にリリースされたシマノDURA-ACEでもそこへの対応を考慮したものとしている。
バイク正面から見ると「八の字」にセットされたブレーキレバーはフレアと言える状態だ。元々ドロップハンドルではなく、ランドナーバーのように上が狭く、下ハンが広がったような形状のハンドルを使い、自然に内向きになるようにセットして使われていた。横浜で使用されたハンドルは通常のドロップに対し、ブレーキレバーを内側に倒して固定されているものだが、その数も多さからチェック対象となった。
| 男子 | 女子 | 合計 | 使用率 | |
| 設定 | 29 | 18 | 47 | 39.2% |
| 未設定 | 31 | 42 | 73 | 60.8% |
| 合計 | 60 | 60 | 120 | 100.0% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
結果は高かったと見ている。この39.2%は、明らかに分かる大きく曲げたもののみのカウントであり、僅かに曲げている選手も含めると68.3%にものぼる。ただ本来の「DHポジション効果」を得るためには身体の幅を狭くしたいため、よりブレーキレバーを倒し込む必要があるが、ダンシングでは使用できなくなることや取付そのものの安全性もあり限界はある。
「より良く」と言うことだろうし、可能な範囲でセットすることになるのだが、今後の期待も高まる。とにかくブレーキは確実にかけることができる「安全性の高いエアロポジション」と言うことができるからだ。DHバーと同じ効果とはいかないが、更なる進化により、必要十分なエアロダイナミクスが期待できるようなものが開発されることは極めて望ましい。

2012年普及モデルのシマノULTEGRA Di2のリリースから12年目となるが、電動変速は完全定着している。その扱い易さは一度使えば、戻すことはないだろう。昨年の装着率は94.6%だったので、もう少しと言った感じだったが、今回は120台中119台の使用となる99.2%だった。もうカウントの必要はない。
ここでは、電動変速だけではなく、メインコンポーネントとして、どのモデルの使用率が高いのか見ているが、やはり「スラム」の勢いが気になる。シマノより早かった12スピード化、完全ワイヤレス電動変速、軽量性、ワンバイなど、スラムは独自の「面白さ」を追求している。
結果は以下の通りだった。
| 順位 | ブランド | モデル | 男子 | 女子 | 合計 | 使用率 |
| 1 | シマノ | DADi2 | 25 | 21 | 46 | 38.3% |
| 2 | シマノ | ULT Di2 | 14 | 16 | 30 | 25.0% |
| 3 | スラム | Red etap | 13 | 12 | 25 | 20.8% |
| 4 | スラム | Force etap | 7 | 8 | 15 | 12.5% |
| 5 | スラム | Rivaletap | 1 | 2 | 3 | 2.5% |
| 6 | シマノ | DA | 0 | 1 | 1 | 0.8% |
| 合計 | 60 | 60 | 120 | 100.0% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
予想するまでもなくシマノが多いのだが、スラムは確実に伸ばしている。一昨年26.0%、昨年29.3%、そして、今年は35.8%まで伸びていた。今後の勢いとともに「スラムらしい」製品開発に期待したい。

電動変速同様に普及が期待されているが、Di2と比較すると短期間での完全普及となった。ディスクブレーキは、スペシャライズドが早く、2017年モデルから出始めているが、トレックは2020年モデルからのスタートだったため、概ね2020年がディスクブレーキ元年と言えるだろう。その後4年でディスクブレーキ化が整った。昨年の普及率は88.0%だったが今年は99.2%(1台のみ非ディスクモデル)となり、ディスクブレーキへの移行は完了した。
ディスクブレーキ普及の背景には、安全性が挙げられる。ディスクブレーキありきではなく、ワイド化されたホイール、チューブレスタイヤなど、足回りが強化され、同時に制動力向上も進められた来た。ある意味、安全面においては、電動変速やその他のパーツなどと比べられないくらいの重要性があった。
| 順位 | ブランド | モデル | 男子 | 女子 | 合計 | 使用率 |
| 1 | SPECIALIZED | S-WORKS TARMAC SL7 | 8 | 15 | 23 | 19.3% |
| 2 | SCOTT | ADDICT RC | 2 | 5 | 7 | 5.9% |
| 3 | VENTUM | NS1 | 2 | 4 | 6 | 5.0% |
| 4 | LAPIERRE | XELIUS | 3 | 2 | 5 | 4.2% |
| CANYON | AEROAD CF SLX | 4 | 1 | 5 | 4.2% | |
| GIANT | PROPEL ADVANCED SL | 4 | 1 | 5 | 4.2% | |
| cervelo | S5 | 4 | 1 | 5 | 4.2% | |
| 8 | BMC | Team Machine SLR01 | 2 | 2 | 4 | 3.4% |
| 9 | BMC | Time Machine Road 01 | 2 | 1 | 3 | 2.5% |
| SCOTT | FOIL | 1 | 2 | 3 | 2.5% | |
| TREK | EMONDA | 0 | 3 | 3 | 2.5% | |
| 12 | FOCUS | IZALCO MAX | 2 | 0 | 2 | 1.7% |
| TREK | MADONE SLR 6th | 2 | 0 | 2 | 1.7% | |
| cannondale | SystemSix | 2 | 0 | 2 | 1.7% | |
| TREK | MADONE SLR | 1 | 1 | 2 | 1.7% | |
| cannondale | supersix evo | 1 | 1 | 2 | 1.7% | |
| SPECIALIZED | TARMAC SL6 | 1 | 1 | 2 | 1.7% | |
| ROSE | XLITE | 0 | 2 | 2 | 1.7% | |
| SWIFT | RACEVOX | 0 | 2 | 2 | 1.7% | |
| 20 | LAPIERRE | AIRCODE DRS | 1 | 0 | 1 | 0.8% |
| BH | AEROLIGHT | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| STEVENS | ARCALIS | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| PINARELLO | DOGMA F | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| PINARELLO | DOGMA F12 | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| TREK | EMONDA SL7 | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| Bianchi | OLTRE XR4 | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| FACTOR | OSTRO VAM | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| GIANT | PROPEL ADVANCED PRO | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| GIANT | PROPEL ADVANCED SL 2022 | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| PROCYCLE | Rennrad | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| SPECIALIZED | S-WORKS VENGE | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| THOEMUS | SLIKER PRO | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| ARGON18 | SUM PRO | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| GIANT | TCR | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| BH | ULTRALIGHT | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| COLNAGO | V3Rs | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| Wilier | Zero SL | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| STEVENS | XENON DISC | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| COLNAGO | V4Rs | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| CANYON | ULTIMATE CF SLX | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| 3T | STRADA | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| PARDUS | SPARK EVO | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| PROCYCLE | Rennrad | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| KOGA | KINSEI | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| SCOTT | FOIL 2022 | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| Wilier | FILANTE SLR | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| PINARELLO | F12 | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| Liv | ENVILIV ADVANCED PRO 2022 | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| Liv | ENVILIV ADVANCED PRO | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| TREK | EMONDA SLR | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| FELT | AR | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| SPECIALIZED | AETHOS | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| LOSA | AERO 21D | 0 | 1 | 1 | 0.8% | |
| 合計 | 59 | 60 | 119 | 100.0% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
ここではディスクブレーキ仕様の普及率を見ていたが、ほぼディスクブレーキ化が整ったため、実質のモデル別の使用率となっている。台数の多いスペシャライズドが1位となっているのだが、具体的にはTARMAC SL7が驚異の23台使用されている。スペシャライズドのトライアスロンへの注力と2016年からいち早く、ディスクブレーキ化を進めていたことなどから結果に繋がっている。
スペシャライズドは、やはりMTBも含めた総合メーカーであることがディスクブレーキにも強く、シビアなカーボンコントロールが必要なロードバイクのディスクブレーキ化にもフィードバックが活かされている。
今や安全性向上は当然だが、エアロダイナミクスとの融合を期待しているメーカーも少なくない。もちろん、難しい開発とはなるが、ディスクブレーキありきではなく、総合的に進化させて来ている。

ノンドラフティングのトライアスロンの場合、レースでは、ほぼ「一定」のマイペースを刻んで走る。一定にすることが最も効率が良い走りとなるからだ。では、その一定とは「何」を一定にするのだろうか。もちろん、速度ではない。ハートレートが一般的だったが、リアルタイムでペースを一定にできるのが、パワーメーターなのだ。ロードレースでは、タイプによるが、速度の加減速もあり、駆け引きというタイミングもある。それに対し、トライアスロンでは、練習からレースまでフル活用が可能となるだろう。もちろん、距離、コースにも影響はされるが、概ね「コンスタント」な走りがベストパフォーマンスに繋がる。電動変速システムDi2もトライアスロンでの使用は、大きなメリットがあったが、同様にパワーメーターもトライアスリートにこそ、必要なアイテムと言えるだろう。
| 男子 | 女子 | 合計 | 使用率 | |
| 使用 | 50 | 52 | 102 | 85.0% |
| 未確認 | 10 | 8 | 18 | 15.0% |
| 合計 | 60 | 60 | 120 | 100.0% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
まずは使用率だが、これは恐らく100%と考えている。「未確認」としているのは装着の確認ができなかった台数だが、普段のトレーニング時に使用していないことは考えられないからだ。少なくともスマートトレーナーで確認はしているはずだ。また、WTCSのレースの特性上、ペースが一定でないため、当日必要ないということも言えだるだろう。クランク型の場合はそのままとなるが、ペダルの場合は簡単に交換ができる。
そして、確認できたパワーメーターは以下の通りとなる。
| 順位 | ブランド | タイプ | 男子 | 女子 | 台数 | 使用率 |
| 1 | QUARQ | クランク | 17 | 16 | 33 | 27.5% |
| 2 | SHIMANO | クランク | 12 | 7 | 19 | 15.8% |
| 3 | Favero | ペダル | 6 | 8 | 14 | 11.7% |
| 4 | GARMIN | ペダル | 4 | 6 | 10 | 8.3% |
| 5 | 4iiii | クランク | 3 | 4 | 7 | 5.8% |
| 6 | ROTOR | クランク | 1 | 5 | 6 | 5.0% |
| 7 | POWER2MAX | クランク | 0 | 4 | 4 | 3.3% |
| 8 | SRM | クランク | 2 | 1 | 3 | 2.5% |
| 9 | wahoo | ペダル | 2 | 0 | 2 | 1.7% |
| PIONEER | クランク | 1 | 1 | 2 | 1.7% | |
| 11 | SPECIALIZED | クランク | 1 | 0 | 1 | 0.8% |
| STAGES | クランク | 1 | 0 | 1 | 0.8% | |
| 13 | 未確認 | 10 | 8 | 18 | 15.0% | |
| 合計 | 60 | 60 | 120 | 100.0% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
クウォークの伸長率が凄かった。2018年では16.7%、昨年は21.7%からの27.5%は明かな勢いを感じる。スラムのコンポーネントが伸びていることとも大きく関係しているが、この数字には驚かされる。また、シマノも確実に伸ばし、昨年の12台から19台となっている。そして、3位と4位にペダル型が入っている。エイジ選手に人気のあるペダル型として、この2ブランドは、比較されることが多いと思うが、いずれにしてもペダル型となるケースも多いだろう。「ペダルグループと見た場合、合わせて24台となるため、タイプ別での使用率も要チェックとなるだろう。

ビッグプーリーもトレンドと言われ久しいが、その後、動きはあったのだろうか。効果の大きさは、「体感」できる数少ないパーツでもある。回転時の抵抗が大きく軽減されることで、ペダリング効率を向上させている「アイデアパーツ」だ。ビッグプーリーは、チェーン、プーリーのベアリングの摩耗を抑え、最大の体感は、アウターローでの状態で確認できる。各社鎬を削りリリースしているが、プーリーケージ(本体)の剛性が大きなポイントとなるだろう。
| 男子 | 女子 | 合計 | 使用率 | |
| 使用 | 6 | 9 | 15 | 12.5% |
| 不使用 | 54 | 51 | 105 | 87.5% |
| 合計 | 60 | 60 | 120 | 100.0% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
使用台数は、昨年と同じ15台ではあったが、選手数から見ると4ポイント近く落ちている。ただサンプル数が少ないため、何とも言えない結果でもある。今後も大きく流行ることはないかもしれない。リアディレーラーの改造パーツでもあるため、コンポーネントメーカーとの契約なども関係しているだろう。また、専属メカニックなどが帯同する場合は良いが、調整がシビアであったり、輸送に気を使うなどから敬遠されている可能性もある。ただ、使用率が少ないから悪いということではない。むしろ画期的なパーツと考えている。
| 順位 | ブランド | 男子 | 女子 | 使用台数 | 使用率 |
| 1 | ceramicspeed | 4 | 6 | 10 | 66.7% |
| 2 | NOVA RIDE | 1 | 2 | 3 | 20.0% |
| 3 | KOGEL | 1 | 0 | 1 | 6.7% |
| CyclingCeramic | 0 | 1 | 1 | 6.7% | |
| 合計 | 6 | 9 | 15 | 100.0% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
少ない中での比較であるが、セラミックスピードが昨年より伸ばし、シェアを獲っていた。昨年から登場となっているノバライドも健闘、そして、超軽量となるサイクリングセラミックなどマニアックなパーツを使用する選手もいる。

スラムの専売特許とも言える「ワンバイ」は2018年のコナで19台確認、翌年2019年では、63台に増えていた。その63台のうち20台はプロ選手の使用となる。このパーツが普及の兆しを見せているのは、スムースで単純な変速動作とそのデメリットが少ないことが挙げられる。ワンバイは単純にフロントをシングルにして、ディレーラーを外しただけではない。それをすればすぐにチェーンが脱落してしまう。スラムだからこそできているシステムとなる。チェーンとチェーンリングの噛み合いをX-syncという構造で極めてマッチングの高い造りとなっている。写真と同じ状態で使用する選手も多いが脱落防止パーツを取り付けることもできる。
現在、アイアンマンの世界ではこのシンプルな構造と見た目が新しいトライアスロンバイクの姿として注目を集めている。
| 男子 | 女子 | 合計 | 使用率 | |
| 使用 | 3 | 1 | 4 | 3.3% |
| 不使用 | 57 | 59 | 116 | 96.7% |
| 合計 | 60 | 60 | 120 | 100.0% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
結果は、昨年から1台減っての4台だったが、男子の1台は優勝のワイルド選手のバイクだ。実は昨年も優勝のイー選手も使用するなど、結果としての勝率は高い仕様と言える。KONAでは増加傾向にあるが、一昨年初めて確認し驚いた。まだビッグプーリー同様、大きく伸びることはないがこれもスラムらしさであり、一般選手には大いに推奨できるシステムだ。明かにストレスフリーとなる変速動作が最大のメリットだ。

最後に。
ショートの世界最高峰シリーズが手軽に横浜で見られることに興奮する。身体とともに研ぎ澄まされた無駄のないバイクのセッティングは面白い。選手の考えもあるだろう。メーカーの意向もあるだろう。いずれにしてもグローバルの動きを感じることができるWTCS横浜は面白い。
その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=45211
「トライアスロンにおけるスペシャライズドの勢いは止まらない。」
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka

WTCS横浜2023において使用されたバイクの使用率は以下の通りの結果となった。
例年、スペシャライズドが群を抜き1位という勢力図は変わらないのだが、今年も凄かった。2021年に次ぐ、圧倒的なシェアを取り、2位以下を寄せつけない強さを見せた。特に女子の使用率が極めて高いことに驚かされる。そして、台数だけではなく、女子は、2018年からの5連覇の快挙となっている。
スペシャライズドは、今やWTCSの顔となり、不動の地位とも言える状態となった。その「ダントツ感」は、アイアンマンにおけるサーヴェロのような感じだ。もちろん、コナとは台数、選手など違いはあるが、世界のトップが使用するバイクは気になるところだ。スピードとパワーのトライアスロンで使用されるバイクは、一般レースにも影響を与えると予想している。

| 順位 | ブランド | 男子 | 女子 | 合計 | 使用率 |
| 1 | SPECIALIZED | 10 | 17 | 27 | 22.5% |
| 2 | SCOTT | 3 | 8 | 11 | 9.2% |
| 3 | TREK | 4 | 5 | 9 | 7.5% |
| 4 | GIANT | 7 | 1 | 8 | 6.7% |
| 5 | BMC | 4 | 3 | 7 | 5.8% |
| 6 | CANYON | 4 | 2 | 6 | 5.0% |
| LAPIERRE | 4 | 2 | 6 | 5.0% | |
| VENTUM | 2 | 4 | 6 | 5.0% | |
| 9 | cervelo | 4 | 1 | 5 | 4.2% |
| 10 | cannondale | 3 | 1 | 4 | 3.3% |
| 11 | PINARELLO | 2 | 1 | 3 | 2.5% |
| 12 | ARGON18 | 2 | 2 | 1.7% | |
| BH | 2 | 2 | 1.7% | ||
| FOCUS | 2 | 2 | 1.7% | ||
| COLNAGO | 1 | 1 | 2 | 1.7% | |
| PROCYCLE | 1 | 1 | 2 | 1.7% | |
| STEVENS | 1 | 1 | 2 | 1.7% | |
| Wilier | 1 | 1 | 2 | 1.7% | |
| SWIFT | 2 | 2 | 1.7% | ||
| ROSE | 2 | 2 | 1.7% | ||
| Liv | 2 | 2 | 1.7% | ||
| 22 | Bianchi | 1 | 1 | 0.8% | |
| FACTOR | 1 | 1 | 0.8% | ||
| THOEMUS | 1 | 1 | 0.8% | ||
| PARDUS | 1 | 1 | 0.8% | ||
| LOSA | 1 | 1 | 0.8% | ||
| KOGA | 1 | 1 | 0.8% | ||
| FELT | 1 | 1 | 0.8% | ||
| 3T | 1 | 1 | 0.8% | ||
| 29 | 合計 | 60 | 60 | 120 | 100.0% |
※Counted by Triathlon GERONIMO

【GERONIMO ANALYSIS】
WTCS横浜で使用されるエリートバイクについてはより詳細を確認したい。一般レースとは異なるレギュレーションでありながらも「トライアスロン」としての特徴はあるのだろうか。DHバーも使用できなくなり、より「ロードレース化」となるエリートのバイクはどのようになっているのだろうか。
などが挙げられる。
追って、お知らせしたい。

WTCS横浜大会エリートが開催された。
13回目となった横浜大会は、やはり見応えのあるもので、「世界のスピード」を感じることのできる素晴らしい大会だった。もはや横浜のイメージとも言える「雨」のレースとなり、時折豪雨となることもあった。気温が低かったが、選手にとっては良かっただろう。バイクは落車防止のため、例年の「雨天コース」で開催されている。
女子優勝は、ソフィー・コールドウェル選手( イギリス)。第1戦アブダビ2位に続き、好調をアピールした。スイムを上位で終え、バイクの先頭集団で逃げることが功を奏している。そのまま7名でのランスタートとなったが、明かなスピードの違いを見せ、最後は追い上げられるも、勝負を制し見事優勝を飾った。涙のゴールとなり、ライバル、チームメイトからの祝福が印象的だった。日本人トップは佐藤優香選手で29位、得意のスイムで上位につき、ランのスタートポジションが良かった。
男子優勝は、ヘイデン・ワイルド選手( ニュージーランド )。昨年は2位、アレックス・イーとのラン勝負に惜しくも敗れたが、今年はその雪辱を果たした。大集団からの一斉スタートとなったランを2周目から徐々にスパートをかけ、見事に逃げ切りに成功した。陽気なイケメンのニュージーランダーは存在感の大きい選手だ。男子の日本人トップは、ニナー賢治選手で11位と健闘した。事前の記者会見でも自信を見せていたが、昨年27位から大きくジャンプアップ、WTCSランキングも日本人最上位の10位となっている。
ウィナーズバイクは女子がスペシャライズド、男子がキャニオンとなっている。(GERONIMO COUNTは後日発表)

























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公式記録(抜粋)
開催地:神奈川県横浜市山下埠頭周辺
水温:19.7℃ 気温:18.7℃ 天候:雨 風速2m 南
女子優勝:ソフィー・コールドウェル選手( イギリス) 1:53:32
| Rank | No. | Name | Country | Time |
| 1 | 1 | ソフィー・コールドウェル | イギリス | 1:53:32 |
| 2 | 12 | ロサマリア・タピアビダル | メキシコ | 1:53:49 |
| 3 | 38 | テイラー・ニブ | アメリカ | 1:54:02 |
| 4 | 2 | テイラー・スパイビー | アメリカ | 1:54:14 |
| 5 | 26 | ケイト・ウォー | イギリス | 1:54:20 |
(完走:52/60名)
男子優勝:ヘイデン・ワイルド選手( ニュージーランド )1:42:13
| Rank | No. | Name | Country | Time |
| 1 | 35 | ヘイデン・ワイルド | ニュージーランド | 1:42:13 |
| 2 | 14 | マシュー・ハウザー | オーストラリア | 1:42:17 |
| 3 | 1 | バスコ・ビラサ | ポルトガル | 1:42:18 |
| 4 | 2 | ドリアン・コナン | フランス | 1:42:22 |
| 5 | 3 | レオ・ベルジェール | フランス | 1:42:26 |
(完走:49/60名)
全公式記録:https://www.yokohamatriathlon.jp/wts/pdf/2023result_elite.pdf
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その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=45211
昨年のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=39373
「ワイルドついに制覇!」
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka

WTCS横浜大会エリートのプレスカンファレンスが行われた。
女子はジョージア・テイラーブラウン選手と高橋侑子選手、男子はレオ・ベルジェール選手とニナー賢治選手の4名が登壇となった。
代表質問は主に2つ。
①ショートorスタンダード / 横浜について
WTCSの2戦目横浜となり、前戦アブダビと違いスタンダードディスタンスで行われるが、ショートとスタンダードはどちらが好きなのか。戦い方の違いなどあるのか。また、横浜でもてなしを受け、この大会の中でどんなことが期待できるか。
②パリオリンピックに向けて
今年は8月パリオリンピックテストイベント、そして、来年のパリオリンピックと言う二つの大きなイベントに向けて、展望などどのように考えているのか。


①ショートorスタンダード / 横浜について「どちらのディスタンスが好きかと言われると、私には難しいのですが。どちらも好き、と言ってしまうと答えになるかわかりませんが、どちらにも良い点があって、スプリントはすごく展開が早く、どちらかと言うと私はスピードがないので、きっとオリンピックディスタンスの方が向いているのではないかと思います。オリンピックディスタンスの方は後半の展開が重要となって来るので、そう言ったところが難しいところでもあり、面白いところでもあると思います。」

①ショートorスタンダード / 横浜について「横浜の街に来てもほんと短い期間だけなので、ホテルとレース会場だけだったり、あまり知ることが出来ないのですが、ホテルに帰ってくると、みなさんのホスピタリティ、暖かさだったり、食事だったり、雰囲気もとても素敵なので、いつかまた時間が出来た時に、たっぷりと日本の良さをもっともっと知る機会を作りに来たいと思います。日本の文化がとても好きなので。」

①ショートorスタンダード / 横浜について「普段はショートディスタンスが好きです。ノルウェー選手と一緒に標高2320mで高地練習して来ました。毎日苦しかったですが、頑張りました。今回の横浜でのパフォーマンスは、調子が良いので自信があります。日本のみなさん、応援いっぱいよろしくお願いします。」

「選手たちの熱い気持ちが伝わって来た」
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka

国内で頂点とも言える最高峰のオリンピックディスタンスが開催予定となっている。
ワールドトライアスロンチャンピオンシップシリーズ(WTCS)とは、オリンピックディスタンスをメインに年間チャンピオンを決める全7戦(2023年)のシリーズ戦で競われる世界最高峰の大会となっている。
WTCS今シーズンの第2戦となる横浜大会は、今年で13回目を迎える開催回数の多い注目大会でもある。大会はエリートとエイジのカテゴリーで開催され、初日は、世界のトップエリート選手のスピードとパワフルな走りが見応えとなり、2日目はエイジ選手が同会場でコースは異なるが、出場することができる人気大会となっている。
今回のエリート選手は、男子60名、女子60名の合計120名の選手が出場予定となり、来年パリ五輪に繋がるレベルの高い展開が予想される。
男子はWTCSランキング2位、第1戦のアブダビ2位、昨年7位のバスコ・ビラサ(POR)をゼッケン1に迎えている。昨年のWTCS年間ランキング1位、昨年3位のレオ・ベルジェール(FRA)などフランス勢の活躍も注目となる。また、昨年はロングのアイアンマンで大活躍となったノルウェーの二人、クリスティアン・ブルンメンフェルトとグスタブ・イデンがどのような展開を見せるのか、ロングからショートへの調整は上手く行ったのか、特にブルンメンフェルトは、一昨年の覇者でもあり、それ以下の結果は望まない。一方、昨年覇者のアレックス・イー(GBR)は、アブダビも優勝し、WTCSランキングも1位だが、今回は欠場となっていることが残念。日本人選手は7名出場となる。WTCSランキング日本人最高位の19位(昨年年間ランキング15位)のニナー賢治選手を初め、26位佐藤錬選手、28位小田倉真選手など、男子勢の活躍を期待したい。
女子はWTCSランキング2位、第1戦のアブダビ2位、21年6位のソフィー・コールドウェル(GBR)がゼッケン1。本命は昨年覇者のジョージア・テイラーブラウン(GBR)だろうか。昨年のWTCSランキングは2位だ。そして、一昨年覇者のテイラー・ニブ(USA)との一騎打ちも予想される。いずれにしてもイギリス、アメリカ勢の動きに目が離せない。常にペースをコントロールしていたフローラ・ダフィのいないレース展開はどのようになるのだろうか。日本人選手は6名出場となる。昨年のWTCS年間ランキング26位の高橋侑子選手は、2019年総合4位という快挙を果たしているだけに、粘りと気迫の走りで、上位入賞に期待したい。
会場となる「YOKOHAMA」は、歴史情緒のある観光スポットとしても人気の高い場所だ。国際大会の開催場所としては最も相応しい理想的なロケーションとなる。一方で、そのような会場での開催のハードルは極めて高いと言えるが、見事に人気大会となり、継続されていることは素晴らしい。
なぜか、横浜大会は雨ばかり。選手は落車の可能性も高まる。無事なレースを祈念したい。
そして、今年もNHK-BS1で生中継予定となっている。

■開催日 2023/5/13(土)~14(日)
■競技
13日(土):エリートパラトライアスロン/エリート女子・男子
14日(日):エイジトライアスロン(スタンダードディスタンス・スプリントディスタンス)/リレー/エイジパラトライアスロン
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【NHK BS1エリート男女競技の生中継予定】5月13日(土)エリート女子10:05~/エリート男子13:00~放送
2022年のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=39373
「エリートのスピードは迫力そのもの。世界大会が手軽に観戦できることが最高」
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka









宮古島が終わった。
Triathlon GERONIMOとして、最後であり、メインのコンテンツがこのカウントとなっている。下記の通り、スペシャライズド、サーヴェロ、シーポのトップ3となった。これは2016年から変わらぬ「三つ巴戦」で、2016年から3年はサーヴェロがトップ、2019はシーポ、そして、今年はスペシャライズドが初めて1位となった。
また、今回も4位までが100台オーバーとなり、トレックまでが国内4大ブランドということが言える。そして、昨年コナで大躍進の注目株となったキャニオンは6位となり、初のトップ10入りとなった。意外なイメージとなるが、すでに海外では、トップ10常連ブランドとなっていたためだ。来年はトップ5として食い込んで来ることが予想される。
この使用台数のデータは、KONAでも出している単なる「生データ」に過ぎない。より詳細の分析が必要となるが、そこは次号のルミナでご紹介したい。
STORONGMAN Miyakojima _ 2023(Lumina #89)(6/2追記)
この先に「今」の選手像が見えてくる。

| 順位 | バイクブランド | 使用台数 | 使用率 |
| 1 | スペシャライズド | 174 | 15.66% |
| 2 | サーヴェロ | 172 | 15.48% |
| 3 | シーポ | 128 | 11.52% |
| 4 | トレック | 123 | 11.07% |
| 5 | フェルト | 55 | 4.95% |
| 6 | キャニオン | 45 | 4.05% |
| 7 | キャノンデール | 43 | 3.87% |
| 8 | ジャイアント | 30 | 2.70% |
| 9 | ピナレロ | 29 | 2.61% |
| 10 | BMC | 26 | 2.34% |
| 11 | クウォータ | 24 | 2.16% |
| 12 | スコット | 22 | 1.98% |
| 13 | BS | 20 | 1.80% |
| 14 | ビアンキ | 17 | 1.53% |
| 15 | デローザ | 14 | 1.26% |
| 16 | アルゴン18 | 13 | 1.17% |
| 17 | オルベア | 10 | 0.90% |
| ボーマ | 10 | 0.90% | |
| 19 | コルナゴ | 9 | 0.81% |
| ルック | 9 | 0.81% | |
| 21 | QR | 8 | 0.72% |
| 22 | メリダ | 7 | 0.63% |
| 23 | ウィリエール | 6 | 0.54% |
| ストーク | 6 | 0.54% | |
| ダイアモンド | 6 | 0.54% | |
| BH | 5 | 0.45% | |
| ケストレル | 5 | 0.45% | |
| チネリ | 5 | 0.45% | |
| ニールプライド | 5 | 0.45% | |
| 30 | タイム | 4 | 0.36% |
| フォーカス | 4 | 0.36% | |
| ライトスピード | 4 | 0.36% | |
| リブ | 4 | 0.36% | |
| 34 | アタック | 3 | 0.27% |
| インターマックス | 3 | 0.27% | |
| ヴェンタム | 3 | 0.27% | |
| キャファ | 3 | 0.27% | |
| フジ | 3 | 0.27% | |
| ラピエール | 3 | 0.27% | |
| リドレー | 3 | 0.27% | |
| 41 | カレラ | 2 | 0.18% |
| コーダブルーム | 2 | 0.18% | |
| コラテック | 2 | 0.18% | |
| ジオス | 2 | 0.18% | |
| チャプター2 | 2 | 0.18% | |
| ボードマン | 2 | 0.18% | |
| 47 | KHS | 1 | 0.09% |
| アズーリ | 1 | 0.09% | |
| アバンティ | 1 | 0.09% | |
| アマンダ | 1 | 0.09% | |
| ウィアウィス | 1 | 0.09% | |
| エディメルクス | 1 | 0.09% | |
| エラン | 1 | 0.09% | |
| クイーンK | 1 | 0.09% | |
| クラークケント | 1 | 0.09% | |
| クライン | 1 | 0.09% | |
| シロモト | 1 | 0.09% | |
| スイフト | 1 | 0.09% | |
| デダチャイ | 1 | 0.09% | |
| ハープ | 1 | 0.09% | |
| バイクフライデー | 1 | 0.09% | |
| バッソ | 1 | 0.09% | |
| パナソニック | 1 | 0.09% | |
| ビクトリー | 1 | 0.09% | |
| ファクター | 1 | 0.09% | |
| フォンドリエスト | 1 | 0.09% | |
| ボテッキア | 1 | 0.09% | |
| マッキサイクルズ | 1 | 0.09% | |
| ミヤタ | 1 | 0.09% | |
| ラレー | 1 | 0.09% | |
| レオパード | 1 | 0.09% | |
| 不明 | 9 | 0.81% | |
| 未確認 | 2 | 0.18% | |
| 71 | 合計(未出走56台除く) | 1111 | 100.00% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO

【GERONIMO Countについて】
2015年からスタートし、9年目に入る。元々KONAで30年以上行われていた「バイクカウント」で、ブランド別の使用率は、毎年話題となり、各メーカーがトライアスロンバイクの開発ターゲットと位置付ける大会として、重要な意味があった。Triathlon GERONIMOでは、そのKONAをメインとし、国内外の主要大会のカウントからバイクトレンドを分析している。
頂点でもある前回2022年のKONAでは、約5000台のバイクを14時間(2日間)近くをかけてカウントしているが、単にブランド別使用台数などは面白くない。重要となるのは、その先であり、トライアスロンバイクとロードバイクの比率やDHバー装着率、新型使用の目安となるディスクブレーキ比率などから見えて来るものがある。以前は、「Di2使用率」であったり、ホイールの「リムハイト」など、大会の特徴に合わせ、チェック項目も変えながら、分析している。
そして、日本国内では、選手層、練習環境、レースのコース、ディスタンスなどから、必ずしもそのままのトレンドではない。国内ではそこに「年齢層」も大きく関係してくるのだ。逆に、世界と国内の違いが面白い。前提や条件を確認した上で捉える一つの指標である。

そして、暑く、熱いランとなった。
一気に「夏」となったランは、30kmという「距離以上」の過酷さとなった。
終わってみれば、「十分」な宮古島だった。
































































































































