11/3(木・祝)東京・調布市にてSPORTS BIKE DEMO 2023秋 in Tokyoが開催された。(主催:ワイズロード、会場:味の素スタジアムあじペン広場)
SPORTS BIKE DEMOは、試乗会を主としたサイクルショーで、ワイズロードが主催し、同会場は1月に続き2回目の都内開催となっている。長年同社によって開催されているイベントで、ワイズロード発祥の埼玉から始まり、大阪、松山など、20回以上の開催をしている。
その規模は、ワイズロードらしさを感じるもので、ショップイベントというレベルを超えている。やはり、取引先であるメーカー、ディストリビューターとの協力体制からなし得るビッグイベントとなっている。ユーザーに近い目線で開催されるこのイベントは、運営においても専門スタッフがあたり、その期待度は高い。
昨今、試乗に対する期待は極めて高いが、安全性にも配慮した試乗コースを提供することは容易ではない。また、同時に交通アクセスにもこだわりをもって開催している同社だけに、都内、調布で1km近いコース設定で開催できていることが大きなポイントと言えるだろう。
今回も受付は「オンライン」で行い、3000名を超える申込があったことは、1月にも開催されたことで更に多くの来場者に繋がったようだ。来シーズンに向け、新規購入を検討するには良いタイミングとなったのではないだろうか。
今回の出展数は80ブランドで200台以上。完成車だけではなく、部品・用品、ウエア、周辺用品など、サイクルライフを盛り上げてくれるアイテムも見逃せない。決めた目的がなくても、楽しめるイベントとなっていた。
ALPINA, ALTALIST, ANCHOR, ARAYA, atran velo, BASSO, benelli, BESV, BIANCHI, BIORACER, BMC, BROMPTON, CANNONDALE, Castelli, Challenge, CHAPTER2, COLNAGO, CORRATEC, CRAFT, DAHON, DMT, EKOI, ERGO, FOCUS, FUJI, GHISALLO, GIOS, GOODYEAR, HARYY QUINN, Hyperice, JAMIS BIKES, JTEKT, Kabuto, KAPELMUUR, KhodaaBloom, KinetiXx, KONA, La Bici, LAKE, LAZER, LEZYNE, LIMAR, LOOK, MAVIC, MERIDA, MET, MUC-OFF, NESTO, ORBEA, ORTLIEB, Panaracer, P&P COMPONENTS, PEARL IZUMI, PINARELLO, PISSEI, POLYGON, RALEIGH, RENAULT LIGHT SERIES, RIDLEY, ROCKY MOUNTAIN, Roeckl, SCHWALBE, SCICON, SCOTT, SERIES, SHIMANO, SIDI, SMALO, SMITH, Sportful, SRAM, SurLuster, Tern, TRANS MOBILLY, TREK, UVEX, VELOCI, VICCI, Votani, wahoo, Xds, Xplova, YAMAHA, YPJ, ZIPP
その楽しみ方として、ワイズロードでは以下のように紹介している。
- 試乗!試乗!試乗!
- ブランドスタッフに話を聞く
- 繋がりを増やす絶好のチャンス!
- 気になるパーツを見る・触る・解説を聞く
- 好きなブランドのノベルティを集める
- ここでしか見つからない掘り出し物を手に入れる
- おいしいご飯に舌鼓
- ワイズロードの「ご来場者限定特典」で気になるアイテムをお得にゲット
今やショップだけではなく、大きなイベントもこなすワイズロードだが、良い意味での「手作り感」も残しつつ、同会場での開催は2回目ということで、更に完成度が上がっていた。
1周920mのアスファルトコースは、ゆったりと90度に曲がっているが、イメージはほぼ直線系のフラットで、見通しの良い走り易いコースだ。ユーザーの期待は「試乗」であり、それをよりリアルに可能かどうかが重要なポイントと言えるが、満足度は高かったのではないだろうか。人気バイクは「1時間待ち」もあったようだが、出展メーカー数の多さから、時間を持て余さない1日遊べる空間となっていたようだ。
今回は、例年通りの「秋開催」となった。11月から12月の新製品が出揃うタイミングでもあり、今年は夏日の様相となり暑かったが、例年11月上旬の暖かい気候では、幅広く試乗がしやすい日程で開催できたことはベスト。今年1月の開催はそれなりの気温となったが「唯一無二」のイベントだけに盛り上がっていたが、今回は天候にも恵まれ、更なる賑わいとなった。
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今回は、前日11/2の「スタッフ試乗会」にフォーカスしてみた。ユーザー自身が確認する試乗、そして、ショップスタッフの試乗からのアドバイス、両方必要となるだろう。ユーザーに勧める前に、試乗とその比較など、アドバイザーであり、ナビゲーターでもあるスタッフの経験を高め、増やすことは極めて重要となる。
試乗会は終わってしまったが、各スタッフからのインプレブログなど、このイベントの「アフター」の有効活用もオススメしたい。
この試乗会は、一部インショップを除き、ショップの定休日を調整するなど、アルバイトスタッフも含め、ほぼ全スタッフが参加しているとのこと。その徹底ぶりはさすがの脱帽だが「スタッフ自身」の経験値がアップすることは、ユーザーへのより良いアドバイスに繋がるだけに、楽しみながらも真剣に取り組むスタッフの「勉強会」と言ったところだろうか。
言い方を変えれば、スタッフは走る「義務」があるだろう。昨今、高額化するバイクを提案する上で、最低限、そのスタッフなりの見解、意見は持つべきだろう。そんな経験のブラッシュアップのためのスタッフ試乗会は、スピンオフでもあるが、ユーザー向けの本イベントと同レベルに重要と感じた。
「交通アクセスは重要。」