東三河におけるブランド別バイクシェアとなる。
前提としては、まずは、国内ではあるが、世界シリーズの「IRONMAN70.3」であることから始まり、第1回大会、ミドル、コース設定、時期などとなるだろう。大会の横の比較は単純にはできない。その大会が回を重ねた場合、その推移などから今後の注目ポイントが見えてくることになる。
今期の取材で言えば、4月宮古島、5月横浜、そして、6月東三河の3大会において、「SPECIALIZED」は第1位となっていて、昨年から続いている流れとなる。諸条件はあるにしても、使用率の強さは確かなブランドだ。モデルとしてはSHIVが圧倒的に多く、ディスクブレーキ率やトライアスロンバイク率も同時に高まる結果となる。
まずは、今年の結果は以下の通りだった。
スペシャライズド、サーヴェロ、トレックの「3強」となった。
大手ブランドが占めているが、4位シーポも国内ではトップブランドになる。そして、5位には注目株のキャニオンが入っているが、予想に反して少なかった。世界の動きのイメージでは、4位以内も期待された。6位フェルトは、間もなく「新型IA」のデリバリーなど発表されるのではないだろうか。これも期待のブランドとなる。
同率6位キャノンデールは現在トライアスロンバイクを生産していないが、ロードのシステムSIXやトライアスロンバイクのSLICEなど根強い人気がある。8位ピナレロは、ロードとしての人気は極めて高い。2018年KONAデビューとなったBOLIDE triも高額ながら人気は高く、大会でも目立って来ている。
9位ジャイアントは唯一リムブレーキ仕様の旧型トライアスロンとなるが、ブルンメンフェルトのカデックスTriが注目となっているため、今後はグループとしての注目度が高くなるだろう。同率9位BMCはトライアスロンバイク比率の高いブランドで現行はデビュー後、安定した人気となり、上位ブランドの常連となっている。
次は、ディスクブレーキ率やトライアスロンバイク率などから各ブランドの「現在の人気」が見えてくる。後日詳細分析としてお知らせしたい。
順位 | ブランド | 使用数 | 使用率 |
1 | specialized | 101 | 15.0% |
2 | cervelo | 95 | 14.1% |
3 | trek | 86 | 12.8% |
4 | ceepo | 59 | 8.8% |
5 | canyon | 28 | 4.2% |
6 | felt | 26 | 3.9% |
cannondale | 26 | 3.9% | |
8 | pinarello | 23 | 3.4% |
9 | giant | 19 | 2.8% |
BMC | 19 | 2.8% | |
11 | BS | 17 | 2.5% |
12 | scott | 14 | 2.1% |
merida | 14 | 2.1% | |
bianchi | 14 | 2.1% | |
15 | kuota | 11 | 1.6% |
16 | colnago | 10 | 1.5% |
17 | argon18 | 7 | 1.0% |
18 | QR | 6 | 0.9% |
19 | wilier | 5 | 0.7% |
liv | 5 | 0.7% | |
dimond | 5 | 0.7% | |
22 | neilpryde | 4 | 0.6% |
look | 4 | 0.6% | |
garneau | 4 | 0.6% | |
focus | 4 | 0.6% | |
BH | 4 | 0.6% | |
27 | ridley | 3 | 0.4% |
fuji | 3 | 0.4% | |
derosa | 3 | 0.4% | |
boma | 3 | 0.4% | |
31 | ventum | 2 | 0.3% |
TNI | 2 | 0.3% | |
time | 2 | 0.3% | |
orbea | 2 | 0.3% | |
khodaabloom | 2 | 0.3% | |
kestrel | 2 | 0.3% | |
intermax | 2 | 0.3% | |
corratec | 2 | 0.3% | |
carrera | 2 | 0.3% | |
avedio | 2 | 0.3% | |
41 | tommasini | 1 | 0.1% |
storck | 1 | 0.1% | |
parlee | 1 | 0.1% | |
panasonic | 1 | 0.1% | |
origine | 1 | 0.1% | |
NCcube | 1 | 0.1% | |
maystorm | 1 | 0.1% | |
leopard | 1 | 0.1% | |
lemond | 1 | 0.1% | |
lapierre | 1 | 0.1% | |
karbona | 1 | 0.1% | |
gerworks | 1 | 0.1% | |
factor | 1 | 0.1% | |
cube | 1 | 0.1% | |
chapter2 | 1 | 0.1% | |
centurion | 1 | 0.1% | |
calfee | 1 | 0.1% | |
Bike&Hike | 1 | 0.1% | |
baum | 1 | 0.1% | |
athlete company | 1 | 0.1% | |
astuto | 1 | 0.1% | |
antares | 1 | 0.1% | |
amanda | 1 | 0.1% | |
alpha6 | 1 | 0.1% | |
3T | 1 | 0.1% | |
不明 | 1 | 0.1% | |
未確認 | 6 | 0.7% | |
合計 | 674 | 100.0% |
※Counted by Triathlon GERONIMO
【GERONIMO COUNT】
2015年からスタートし、9年目に入る。元々KONAで30年以上行われていた「バイクカウント」で、ブランド別の使用率は、毎年話題となり、各メーカーがトライアスロンバイクの開発ターゲットと位置付ける大会として、重要な意味があった。Triathlon GERONIMOでは、そのKONAをメインとし、国内外の主要大会のカウントからバイクトレンドを分析している。
頂点でもある前回2022年のKONAでは、約5000台のバイクを14時間(2日間)近くをかけてカウントしているが、単にブランド別使用台数などは面白くない。重要となるのは、その先であり、トライアスロンバイクとロードバイクの比率やDHバー装着率、新型使用の目安となるディスクブレーキ比率などから見えて来るものがある。以前は、「Di2使用率」であったり、ホイールの「リムハイト」など、大会の特徴に合わせ、チェック項目も変えながら、分析している。
そして、日本国内では、選手層、練習環境、レースのコース、ディスタンスなどから、必ずしもそのままのトレンドではない。国内ではそこに「年齢層」も大きく関係してくるのだ。逆に、世界と国内の違いが面白い。前提や条件を確認した上で捉える一つの指標である。
◾️Triathlon GERONIMO
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Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka