Higashimikawa IM70.3 GERONIMO COUNT

東三河におけるブランド別バイクシェアとなる。

前提としては、まずは、国内ではあるが、世界シリーズの「IRONMAN70.3」であることから始まり、第1回大会、ミドル、コース設定、時期などとなるだろう。大会の横の比較は単純にはできない。その大会が回を重ねた場合、その推移などから今後の注目ポイントが見えてくることになる。

今期の取材で言えば、4月宮古島、5月横浜、そして、6月東三河の3大会において、「SPECIALIZED」は第1位となっていて、昨年から続いている流れとなる。諸条件はあるにしても、使用率の強さは確かなブランドだ。モデルとしてはSHIVが圧倒的に多く、ディスクブレーキ率やトライアスロンバイク率も同時に高まる結果となる。

まずは、今年の結果は以下の通りだった。

第1位 スペシャライズド 101台
第2位 サーヴェロ 95台
第3位 トレック 86台
第4位 シーポ 59台
第5位 キャニオン 28台
第6位 フェルト 26台
同率第6位 キャノンデール 26台
第8位 ピナレロ 23台
第9位 ジャイアント 19台
同率第9位 BMC 19台

スペシャライズド、サーヴェロ、トレックの「3強」となった。

大手ブランドが占めているが、4位シーポも国内ではトップブランドになる。そして、5位には注目株のキャニオンが入っているが、予想に反して少なかった。世界の動きのイメージでは、4位以内も期待された。6位フェルトは、間もなく「新型IA」のデリバリーなど発表されるのではないだろうか。これも期待のブランドとなる。

同率6位キャノンデールは現在トライアスロンバイクを生産していないが、ロードのシステムSIXやトライアスロンバイクのSLICEなど根強い人気がある。8位ピナレロは、ロードとしての人気は極めて高い。2018年KONAデビューとなったBOLIDE triも高額ながら人気は高く、大会でも目立って来ている。

9位ジャイアントは唯一リムブレーキ仕様の旧型トライアスロンとなるが、ブルンメンフェルトのカデックスTriが注目となっているため、今後はグループとしての注目度が高くなるだろう。同率9位BMCはトライアスロンバイク比率の高いブランドで現行はデビュー後、安定した人気となり、上位ブランドの常連となっている。

次は、ディスクブレーキ率やトライアスロンバイク率などから各ブランドの「現在の人気」が見えてくる。後日詳細分析としてお知らせしたい。

 

順位 ブランド 使用数 使用率
1 specialized 101 15.0%
2 cervelo 95 14.1%
3 trek 86 12.8%
4 ceepo 59 8.8%
5 canyon 28 4.2%
6 felt 26 3.9%
  cannondale 26 3.9%
8 pinarello 23 3.4%
9 giant 19 2.8%
  BMC 19 2.8%
11 BS 17 2.5%
12 scott 14 2.1%
merida 14 2.1%
bianchi 14 2.1%
15 kuota 11 1.6%
16 colnago 10 1.5%
17 argon18 7 1.0%
18 QR 6 0.9%
19 wilier 5 0.7%
liv 5 0.7%
dimond 5 0.7%
22 neilpryde 4 0.6%
look 4 0.6%
garneau 4 0.6%
focus 4 0.6%
BH 4 0.6%
27 ridley 3 0.4%
fuji 3 0.4%
derosa 3 0.4%
boma 3 0.4%
31 ventum 2 0.3%
TNI 2 0.3%
time 2 0.3%
orbea 2 0.3%
khodaabloom 2 0.3%
kestrel 2 0.3%
intermax 2 0.3%
corratec 2 0.3%
carrera 2 0.3%
avedio 2 0.3%
41 tommasini 1 0.1%
storck 1 0.1%
parlee 1 0.1%
panasonic 1 0.1%
origine 1 0.1%
NCcube 1 0.1%
maystorm 1 0.1%
leopard 1 0.1%
lemond 1 0.1%
lapierre 1 0.1%
karbona 1 0.1%
gerworks 1 0.1%
factor 1 0.1%
cube 1 0.1%
chapter2 1 0.1%
centurion 1 0.1%
calfee 1 0.1%
Bike&Hike 1 0.1%
baum 1 0.1%
athlete company 1 0.1%
astuto 1 0.1%
antares 1 0.1%
amanda 1 0.1%
alpha6 1 0.1%
3T 1 0.1%
不明 1 0.1%
未確認 6 0.7%
合計   674 100.0%

※Counted by Triathlon GERONIMO

 

【GERONIMO COUNT】

2015年からスタートし、9年目に入る。元々KONAで30年以上行われていた「バイクカウント」で、ブランド別の使用率は、毎年話題となり、各メーカーがトライアスロンバイクの開発ターゲットと位置付ける大会として、重要な意味があった。Triathlon GERONIMOでは、そのKONAをメインとし、国内外の主要大会のカウントからバイクトレンドを分析している。

頂点でもある前回2022年のKONAでは、約5000台のバイクを14時間(2日間)近くをかけてカウントしているが、単にブランド別使用台数などは面白くない。重要となるのは、その先であり、トライアスロンバイクとロードバイクの比率やDHバー装着率、新型使用の目安となるディスクブレーキ比率などから見えて来るものがある。以前は、「Di2使用率」であったり、ホイールの「リムハイト」など、大会の特徴に合わせ、チェック項目も変えながら、分析している。

そして、日本国内では、選手層、練習環境、レースのコース、ディスタンスなどから、必ずしもそのままのトレンドではない。国内ではそこに「年齢層」も大きく関係してくるのだ。逆に、世界と国内の違いが面白い。前提や条件を確認した上で捉える一つの指標である。

 

 

◾️Triathlon GERONIMO

その他:Higashimikawa 2023 http://triathlon-geronimo.com/?p=45598

Facebook:https://www.facebook.com/TriathlonGERONIMO/

Instagram:https://www.instagram.com/triathlon_geronimo/

 

 

「 バイクはブランドだけではなく、目標、練習量、そして、フィッティングから選ぶことが大切。」
BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka