ワールドトライアスロンシリーズ2021横浜 Finaly & Press Conference

週末にはワールドトライアスロンシリーズ2021横浜が開催される。今年で11回目(パラは8回目)となる横浜大会はシリーズ中、最多開催となる完成された国際大会で、国内においても、海外エリートから一般エイジ選手までが参加し、レベル、規模、演出など、オリンピックディスタンスの最高峰と言えるだろう。

また、国内のレースとしては最大級となり、更に横浜・山下公園周辺という会場で開催するため、様々な「コロナ対策」が実施されている。特に注目となるのは、海外選手への対応だろう。早い選手は10日から入国しているが、出国するまで多い選手では7回のPCR検査を実施するとのこと。空港は成田のみとし、国内では外部との接触を遮断し、隔離体制となっている。また、入国後のトレーニングは、近くの施設を用意し、毎日3種目出来るようにしている。

例年通りというわけにはいかないが、コロナ禍において、今できる形で様々な可能性を想定し、取り組まれている。

https://yokohamatriathlon.jp/wts/index.html

公式スケジュールとして、メディアブリーフィング、そして、国内のパラ、エリート注目選手の記者会見が行われた。今回は全てオンラインでの開催となった。

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■Elite Press Conference

今回、取材対象としたエリート選手の記者会見の模様は、以下の通りだった。

登壇選手:
高橋侑子(富士通/東京)
上田藍(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター/千葉)
佐藤優香(トーシンパートナーズ、NTT東日本・NTT西日本、チームケンズ/山梨)
北條巧(博慈会、NTT東日本・NTT西日本/東京)
ニナー賢治(NTT東日本・NTT西日本/山梨)
古谷純平(三井住友海上/東京)

【高橋侑子(富士通/東京)】

ITU世界トライアスロンシリーズ2019横浜 第4位

日本トライアスロン選手権2019東京台場 第1位

【上田藍(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター/千葉)】

日本トライアスロン選手権2020東京台場 第1位

ITUトライアスロンワールドカップ2019宮崎 第1位

北京、ロンドン、リオデジャネイロ オリンピック日本代表

【佐藤優香(トーシンパートナーズ、NTT東日本・NTT西日本、チームケンズ/山梨)】

日本トライアスロン選手権2020東京台場 第4位

リオデジャネイロ オリンピック日本代表

MC:髪の色は? 北條:気合いを入れて月曜日に青く染めました。 MC:「北條ブルー」ですね。

【北條巧(博慈会、NTT東日本・NTT西日本/東京)】

日本トライアスロン選手権2019東京台場 第1位

アジアトライアスロン選手権2021廿日市 第2位

コメントの英訳は、ニナー選手自身が行なっている。

【ニナー賢治(NTT東日本・NTT西日本/山梨)】

日本トライアスロン選手権2020東京台場 第1位

アジアトライアスロン選手権2021廿日市 第1位

【古谷純平(三井住友海上/東京)】

ASTCトライアスロンアジアカップ2019汕頭市 第2位

アジアトライアスロン選手権2021廿日市 第3位

 

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《MCより代表質問》

Q1:今大会への意気込みをお聞かせ下さい。

高橋選手 「このような状況の中で開催して頂けることを本当に嬉しく思いますし、関係して下さっている全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。横浜大会は2019年から2年ぶりのレースになりますが、2019年は自分としても本当に良いレースができたという思いがあるので、その良いイメージを持って、明日は感謝の気持ちと、最後までしっかりと走る切ることを目標に頑張りたいと思います。」

上田選手 「私も今シーズン、アジア選手権から2戦目となるこの横浜大会にチャレンジできることを本当に嬉しく思っています。アジア選手権の時にも「バブル」に入って、こう言ったレース前のコロナ禍の中での仕上げ方というものを経験するのは2回目になるので、非常に落ち着いた中で本番を迎えられる気持ちになっています。

本当に多くの方にサポートして頂いて、この状況を作って頂いています。現場にいると多くの方が、私たち選手の誘導であったり、環境を整えて下さっているというのをそばで感じています。しっかりと結果を残して大会を成功裡に終えるような、そんな盛り上げられるようなパフォーマンスをレース当日出して行きたいなと思っています。

個人的には横浜大会は過去2回表彰台に上っている相性のとても良いレースになっています。今回、とても健康面も良い状態で、横浜大会に臨めるのが3年振りになるので、しっかりとレースに今までの思いをぶつけて良い結果を残して行きたいと思っています。」

佐藤選手 「まず、このコロナ禍の中で開催して頂けることの喜びと、この大会を開催するにあたって多くの方々のご尽力の中で、戦わせて頂くので、その感謝の気持ちを持って、最後まで思い切り、そして、レースを楽しんで行きたいという思いです。」

北條選手 「私は世界大会に昨年度出場できなかったので、約2年振りの世界大会出場となります。その部分で自分の実力がどのくらい付いているのか、確かめられるので凄いワクワクしています。このコロナ禍の中で大会を開催して下さることに感謝して、レースを一番楽しみたいというのがありますが、しっかり順位も狙って、あわよくば表彰台を狙えるような積極的なレースが出来たら良いと思っています。」

ニナー選手 「明日のレースはとても楽しみです。コロナ禍でレースが無くなって行く中、WTCS横浜は開催されます。私はとても嬉しいです。明日のレースは、しっかりと作戦通り行って、スイムからランまで頑張ります。Thank you.」

古谷選手 「まずはこのような状況の中で大会を開催して頂けることに最大限の感謝の気持ちを持って、明日のレースには挑みたいと思っています。世界選手権シリーズで言うと、北條選手同様、去年出場していないので、約2年振りのレースとなります。そこで戦うためにこの1年半徹底的に練習をして来ました。決して諦めずに前だけを向いて、努力をして来たので、その成果をこの場で思う存分発揮することが、この大会を開催して頂いていることに対しての感謝の気持ちを表すことにもなると思いますので、最後まで決して諦めない姿勢をフィニッシュまで貫き通したいと思っています。

具体的な目標としましては、オリンピック選考において、この大会は非常に重要な位置付けの大会となっています。男子の場合は16番以内と言うところが、一つ大きな基準となってきますので、そこを目指しつつ、かつ日本人2位以内に入らないとことには、そこもクリア出来ないと思っているので、日本人2位以内、かつ全体16位以内という明確な目標を持ってレースに挑みたいと思います。」

Q2:レースの重要ポイント、戦い方をお聞かせ下さい。

高橋選手 「2019年この横浜で良いレースが出来たので、そのイメージを持って、スイムから積極的に、バイクは少人数で逃げられることが私としては理想です。今回中々外に出ることが出来ないため、直接見えない部分があるのですが、スタッフの方々、大会の関係者の方々がビデオを撮って下さったりして、確認できることはたくさんありました。しっかりイメージトレーニングをしながら、明日のレースに繋げて行きたいと思っています。」

上田選手 「私の強みは3種目のランニングなので、このレースに向けて4週間の高地トレーニングをしっかり行なって来ました。先週の8日に開かれた長距離記録会の5000mでも楽にベストタイムを更新しています。過去2大会表彰台に上ったレースでもラン勝負で表彰台を手にしているので、その流れを作って行きたいという思いもあります。そこに持ち込むために、スイムとバイクの強化して来たものがどれだけ発揮して、第1集団で行けるかと言うこともチャレンジできることが凄く楽しみです。

これまで作って来たものを落ち着いて、冷静に発揮して、周りの選手もどれくらい仕上がって来ているかはレースでしか確認できないので、しっかりと視野を広く持って、戦って行きたいと思っています。」

佐藤選手 「明日の重要ポイントはスイムにあります。アメリカ勢とイギリス勢でスイムを得意とする選手が揃っているので、そこにしっかりとスイムで先行する展開に入り、バイクでもそのアドバンテージの中でラン勝負に繋げて行きたいと思っています。」

北條選手 「明日のポイントはやはりスイムです。まだWTCSの大会では、先頭でスイムアップしたことがないので、まずはスイムアップ1位を狙って積極的に飛ばします。バイク、ランは、せっかく髪を青くしたので、一度は目立てるように先頭走るくらいの勢いで行きたいと思います。」

ニナー選手 「明日の目標は、北條選手と古谷選手、その他スイムの速い選手と一緒に、先頭の集団に入り、バイク、ランに繋げて行きたいと思います。明日は100%力を出したいと思います。」

古谷選手 「いつも思っていることですが、最初から積極的にレースを展開して行きたいと思います。もちろんスイムでは、第1集団で上って、バイクも前の方で展開して、ラン勝負に持ち込みたいと思います。ただ近年の男子のレース展開としては、スイムが前で上がったとしても、ノルウェー勢を始め、バイクが非常に強い選手が多いので、結局大集団になってのランになることも十分考えらます。それも想定した上でのレース展開にして行きたいと思っています。

そこを踏まえると結局ポイントになってくるのはランではないかと思います。そのランニングに関しては私自身ずっと課題としておりましたが、ここ1年半凄く強化が上手く進んでいます。PBも更新することが出来ていますし、今なら十分30分台で走れる力は身に付いていると思っています。そこを自分の目標タイムとし、それができれば、先ほどお話しした明確な目標ラインに届くのではないかと思っています。そこを集中してやって行きたいと思います。

また男子チームとしても確実にレベルアップを図って来れていると言うのは先月のアジア選手権でも証明できたと思っています。そこを今度は世界選手権シリーズの舞台で、日本人男子強くなっているぞ、というところをみんなで頑張って証明できたらと思っていますので、チーム一丸となって頑張って行きたいと思っています。」

さあ、明日はどのようなレースを見せてくれるのだろうか。

YELL at HOME(行かないことが一番の応援)

http://yokohamatriathlon.jp/wts/cheering.html

※2019年

Triathlon GERONIMO “ GERONIMO COUNT ” 第2戦「ワールドトライアスロンシリーズ2021横浜」

 

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今年のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=34696

2019年のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=30102

2018年のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=26782

 

「今年は日本人選手の意地を見せなければ!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka