インドアバイクトレーニングの有効性とニューモデルに見る新たな可能性

トライアスロンの三種目の中で最も長い距離と時間を費やすバイク。

そのトレーニング方法はいくつかあるが、大きくは、外での実走とインドアでのローラー台やスピナーなどがある。実走は、レースと同じ屋外の環境であり、「100%リアル」が最大のメリットとなる。一方、インドアは、安全性や効率性の高さが挙げられる。また、トレーニング強度、時間の設定など、計画性を持ったメニューを組むこともできる。

それぞれメリット、同時にデメリットがあるが、今、注目となるのは、「インドア」において、様々な機材、環境が充実し始めているということなのだ。

【前編】インドアバイクトレーニングの有効性

【後編】ニューモデルに見る新たな可能性

 

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■バイクトレーニングは下記3つ「全て」行うことGERONIMO流。

①実走:これに勝る感覚はない。また、各スキル向上もメリットだろう。事故の可能性などはゼロとは言えないが、やはり「基本」だ。何が安全で、どのような時に危険を感じるのか、その感覚も養う必要がある。パンク修理にしても素早くできているだろうか。「現場」では大きなロスタイムとなる。

②固定ローラー:レース時間、距離の「リアルDHポジション走行」は、これしかない。また、設定した負荷(パワー、HRなど)に対し、計画的にトレーニングができる。効率性は良いが、1時間ライドでイージーでは効果は薄い。メニューの設定が重要となる。オンラインアプリの活性化が著しい。

③GERONIMO-IBT:GERONIMO真骨頂のトレーニングで、スタジオ内でスピニングマシンを使用し行う「リアル」グループレッスンであり、最も追い込める手段。狙いは、バイク180km後のラン42kmにダメージを最小限に抑える「回転力」を養う。そして、重要となるのが、その「持続力」だ。120kmも走ると、回転力が落ちてくる選手も少ない。速度維持をしようとした場合、ギア比が重くなる。パワーを優先すれば、イーブンがキープできるが、速度は落ちる。やはり「回転持続力」が必要。そのため、最大回転数を伸ばし、リアルな高速巡行に落とし込む。そのために日々の回転力への取組みが重要となる。

スピニングマシンは、リアルポジションでもなく「超固定」。もちろんデメリットもあるが、フライホイール17~20kg、マシン総重量40~50kgにより180~210rpmの世界が可能。実体験だが、実走では150rpm止まりだろう。それ以上は危険だ。固定ローラーではSARIS MP1などであれば安全に、バイクの負担もなく、160rpm以上は可能だ。

開発された96年より「スピニング」という名称が、「回転だけ」のイメージを作っているが、走りのメニューは全般に渡る。ただ、「超回転」などはこの手法の特長であるということだ。

 

いずれにしてもどれも必要なトレーニングであるということ。目標・目的に合わせ、その「比率」を変えて行うことが重要だろう。

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「今は、②を頑張る時!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka