【SCOTT】 PLASMA 5

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2014年アイアンマンのウィナーズバイク、プラズマ5。

このジオメトリックパターンのカラーは、「Sebastian Kienle Special」だ。2014年シーズンで使用、ハワイでは、市販カラーを使用していた。また、ヘルメットにも同デザインが施されている。ヘルメットももちろんスコットのSPLITだ。ホイールのリム部にも名前が入っている。

この仕様にあたるのが、カタログ上では、PLASMA TEAM ISSUEというモデル名となるが、フレームの仕様から呼ばれる名称として、5代目プラズマということで、PLASMA5となっている。PLASMA1はやや丸みを帯びたデザイン、2で現在に繋がる、シャープなデザインとなり、3で完成した。3では、シマノ、東レ、プロファイルが開発に関わっている。4は、現行の5の下位モデルとなるので、3が5の流れを汲んでいることになる。3の専用ステムはプロファイル製だった。

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新型プラズマ、まずはヘッド周りが特徴的となっている。初期型のSHIVやTRINITYに似たようなデザインだ。ただ、決定的な違いは、単なるフェアリングではなく、樹脂で出来たドリンクシステムそのものとなっている。これは、プロファイルと共同開発したものだ。SHIVの内蔵型フューエルシステムに対し、フレーム一体化システムと言える。

基本的なところになるが、フレームは、もちろんHMXのハイモジュラス仕様。そして、フレームの各部位によって断面形状を変化させている。これは、人間の動きを含め、気流の特徴を加味し、エアロダイナミクスを高めるコンセプトなのだ。また、プラズマ2からの設計でもある、ホイールにフレームを沿わせる範囲を高めていることなどもエアロダイナミクに繋がっている。

その他、ブレーキの納まりなども絶妙、トレンドとなるトップチューブのストレージなど、完成度が高い。特にステムハイトが2種類で、トライアスロン用とタイムトライアル用を用意するあたりは、プラズマ3から大きく進化した。タイムトライアルのコンセプトで始まる設計だが、実際の用途は、「トライアスロン」が大きくなっているからだろう。

ハワイでは、バイクの強者が乗るブランドがスコットだ。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka