vol.57 FUJI NORCOM STRAIGHT

フジもフルモデルチェンジをした。

先代のD-6は独特なデザインをしていたが、新型のノーコムストレートシンプルなデザインとスローピングが特徴的。D-6より200gの軽量化となったノーコムは、サーベロ型シート周り、スペシャ型ヘッド周りなど採用、3年間の開発期間を経てリリースされた。グランツールの実績もあるフジの本格TTとして期待されるが、「トライアスロンバイク」としてのポジションセッティングなど、少し工夫が必要となる。サーベロP3同様、トライアスロンバイクの「シンプル化」が注目されている。

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BOSS1smallTriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

vol.52 NBCsports オンエア

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ANYTHING IS POSSIBLE…JUST WATCH:

NBC TO PREMIERE THE 2013 GOPRO IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP ON NOVEMBER 16

Annual Special (Airs 4:30-6 PM ET) Includes History-Making World Champion Finishes; Journeys of Gordon Ramsay, Hines Ward and Other Amazing Athletes

TAMPA, Fla. (Nov. 11, 2013) – The annual NBC broadcast special chronicling the iconic GoPro® IRONMAN® World Championship triathlon will premiere on Saturday, November 16 at 4:30 p.m. ET. For 35 years, the IRONMAN World Championship has showcased the power and competitiveness of the world’s top endurance athletes as well as some of the most awe-inspiring stories of courage and determination from age-group athletes and everyday individuals.

The 90-minute show will provide viewers an all-access experience as more than 30 cameras captured the action from the air, across the barren lava fields and under the water of Kailua Bay during the 140.6-mile challenge that took place on October 12, 2013 in Kailua-Kona, Hawai`i.

The broadcast special spans from the pre-race build-up to the big day, unveiling the intensity, emotion, physical demands and dramatic competition as 2,000 athletes from over 50 countries swim 2.4 miles, bike 112 miles and run 26.2 miles across rugged Hawaiian terrain, proving ANYTHING IS POSSIBLE®.

Among the features of this year’s GoPro IRONMAN World Championship special:

§  New and unique course perspective utilizing GoPro cameras

§  Exclusive interviews with current and former World Champions and other IRONMAN® finishers

§  Record-smashing performance of Female World Champion Mirinda (Rinny) Carfrae of Australia

§  History-making finish of Male World Champion Frederik Van Lierde of Belgium

§  First time journeys of celebrity chef Gordon Ramsay and retired pro football star and MVP Hines Ward

§  The remarkable story of physically challenged athlete Karen Aydelott who qualified in 2012 as an able-bodied athlete but didn’t finish

§  Fearless 78-year-old Harriet Anderson, who competes to become the oldest female to ever finish the IRONMAN World Championship

Longtime sportscaster Al Trautwig will again narrate the annual special and offer viewers a front-row seat to one of the most captivating events in sports. A programming fixture on NBC since 1991, the IRONMAN World Championship special has garnered more than 40 Emmy Award nominations and earned 16 Emmys along with many other accolades.

For more information about the 2013 GoPro IRONMAN World Championship and NBC broadcast special, please visitwww.ironman.com.

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About IRONMAN

The iconic IRONMAN® Series of events is the largest participation sports platform in the world. Since the inception of the IRONMAN® brand in 1978, athletes have proven that ANYTHING IS POSSIBLE® by crossing finish lines at the world’s most challenging endurance races. Recognized for excellence through distinguished events, world-class athletes and quality products, IRONMAN has grown from a single race to a global sensation with more than 190 events across five unique brands: IRONMAN®, IRONMAN 70.3®, 5150™ Triathlon Series, Iron Girl® and IronKids®. For more information, visit www.ironman.com.

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

vol.51 ARGON18 E-118

今やハワイでは、定番ブランドとなったカナダのアルゴン18。
今年の使用台数は72台で8位、3連続の8位となった。レースでは、Ivan Ranaにより6位に入賞している。アルゴン18は、独自のAFSジオメトリーが特長で、長めのチェーンステーにより、高速安定性が向上し、変速性も良くなっている。また、BBハンガー下がりが75mmと低く、重心が下がり、これもまた安定性を高めているのだ。また、造りとしては、上部がコンフォートゾーンとして、振動吸収性を高め、快適性が良くなっている。下部は、パワーゾーンとして、ホイールへのパワー伝達を考えた剛性を確保している。そして、外観上特徴的なハンドル周りはワンネス2.0コンセプトで、この手の「オリジナルDHバー」の中では、「適応性」の調整幅のあるシステムなっていることは、トライアスロンバイクとして極めて重要なことに着目していると言える。仕上がりは十分な高級感が得られている。
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vol.50 Cannondale SLICE RS

元祖トライアスロンの草分けキャノンデール。

使用台数は79台の7位という結果だった。レースでは、女子が7位、8位に入賞している。2011年にプロが使用し、ハワイデビューとなったスライスRSは、昨年市販されたが、まだノーマルのスライスの方が、多く確認された。上の画像のカラーがプロの使用するカラーで、海外では、2013年モデルとして市販されていたもの、2014年も継続カラーとなっている。また、下の画像のマットブラックは、「ブラックインク」というカラーネームで、2013年のフラッグシップにあたる。2014年ではロゴのグリーンがシルバーに変更になっている。この「ブラックインク」のカラーは同じモデルでも極めて「高級感」と「精悍さ」を感じるモデルで、是非日本国内でも展開を期待したいものだ。この「精悍さ」は、90年前半キャノンデールが日本上陸したころの話題となった、「キワモノ」としてオーラを放つモデルだ。

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vol.48 パワーメーター TOP5

パワーメーターも確実に増えている。クウォークが大きく伸ばしている。プロの定番SRMは横ばい、パワータップは減、パワー2マックスは倍増、そして期待のペダル型ガーミンが上位に入ってきた。パワーメーターは高額なこともあり、普及はスローペースだが、常に注目されているアイテムだ。ホイール型、クランク型、ペダル型と計測方法はいくつかあるが、ホイールは元々高額だったため、減少傾向にある。現在、パワー2マックスなど比較的リーズナブルのものも出ているため、クランク型が中心となっている。そんな中、ガーミンからペダル型がリリースされ、すでに使用されていた。クランク型かペダル型か一長一短あるため、どちらが良いかは好みとなるが、やはり「ガーミン」の主導権が強い中、今回のリリースは大きな注目となっている。国内でも11月末にはデリバリー予定だ。ローターは7位に終わったが、今後上位に入ってくる可能性が高い。

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【第1位   Quarq   280個】

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【第2位   SRM   155個】

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【第3位   PowerTap   137個】

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【第4位   Power2Max   78個】

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【第5位  GARMIN  23個】

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vol.47 Cervelo New P3

サーベロのレジェンドバイク「P3」。そのP3のニューモデルがハワイデビューした。カーボンのP3が2005年に誕生、2006年から市販され、スーパーロングセラーの8年間、ハワイの顔として君臨してきた。現在、サーベロは「イヤーモデル」というカタチをとっていないため、このP3も2014年モデルというよりは、アルミ時代から起算して「3代目P3」となる。今回のNewP3は、P5を筆頭に進化し続ける中で、あえて「ベーシック路線」を強調する造りとなっているのだ。P5と共通する型から出来ているにもかかわらず、ブレーキは、ベーシックな位置に配し、バッテリーも内蔵をせず、一般的なレイアウトとなっている。ハンドルも今まで通り、専用は使用せず、好みのDHバー、ハンドルが使用できるようになっている。昨今、より専門的になる「モンスターマシン」ではなく「ベーシックマシン」のP3は、あらゆる面で扱い易くなっている。DHバーはシビア、好みのフィーリングのものをチョイス、ブレーキも調整しやすい、そんなモデルがNewP3なのだ。サーベロの「あえて」が、一石を投じることになるのだろうか。

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vol.46 SCOTT PLASMA PREMIUM

今回スコットは活躍した。ルーク・マッケンジー、セバスチャン・キーンレにより2位、3位の入賞となった。トレック同様、いやサポート数ではもっと多く「バイクの強い選手」をサポートしている特異なメーカーだ。スコットに乗る選手はバイクが速いということだ。スコットもハワイでの使用はこのフラッグシップモデルのプラズマ3が多くなっている。シャープなデザイン性の高いフレームで、ハンドル位置が低いのが特徴。したがってポジションセッティングなどかなり難易度が高く、DHバーとのトータルでのセッティングはDHバーそのもののチョイスが直接関わる。DHバーのパッド位置とブルホーン部の低さなど、ユーザーのライディングスタイルと大きく関係してくるあたりが、特にシビアな一台と言えるだろう。毎年、プロ選手のスペシャルカラーモデルがバイクマニアを楽しませてくれる。

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vol.45 TREK SpeedConcept 9

昨年200台の大台に乗り、沸いたトレック。台数は微増だが、新型スピードコンセプトも多く使用され、「勢い」を感じる。エキスポでも一番目立つ場所での展開。今回の新型スピードコンセプトは、「エアロダイナミクス」と「ストレージ」を大きなテーマとしている。ストレージは同時にフューエルを兼ねていることもあり、スペシャライズドから始まった、「フューエル」は2014年に向け一つのトレンドとなっている。国内の展示会で確認のできなかったサドルケージも展示されていたが、実際に使用している選手を確認することはできなかった。また、ストレージ機能をフル活用すればそれなりに重量増となるため、補給のシュミレーションも「第6の種目」として課題となる。レースでは、いま一つ見せ場がなく終わった。トレックはバイクの強い選手に乗せる傾向があるが、ダークボッケルも精彩を欠き、目立つことは出来なかった。スピードコンセプトのトップは短め、ポジショニングは慎重さが必要。

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vol.44 BMC TM01

P5とともに人気のあるTM01。2011年にハワイデビューしたTM01は確実に伸びてきた。トレンドを網羅した、「カッコいい」バイクとして2代目ハワイアンバイクに位置する。今回プロ選手が使用していたモデルは昨年のモデルで「アロハ」だ。できればスコットのようにスペシャルカラーなど施されていると、もっと楽しめたのだが。2014年のカラーを確認することはできなかった。TM01は、BMCのトライアスロン本格参入のモデルとしてリリースされた。最大の特長はフレキシブルなハンドルシステムにより、タイムトライアルからトライアスロンまでのポジションをカバーすることができる。それにより、極めて低いハンドル高設定が可能となるため、161cmの身長でもバイオレーサーのポジションの再現が可能となるのだ。同時にシートピラーが「サーベロ型」で低く下がるため、合わせてポジションがしっかり出る。また、ここで特筆すべくは、「見た目」で、トータルデザインから来る結果となるのだが、161cmの身長でポジションが出るだけではなく、700Cサイズのトライアスロンバイクの中では、最も美しいプロポーションとなってくれるバイクなのだ。一部メーカーのトップチューブが短いフレームを「小さい人向け」とするのは、間違っている。まずサドルとハンドルの落差がでるかが最重要となる。次に水平方向のトップチューブだが、トライアスロンバイクはあくまでもサドルとDHバーの関係で乗るもの、トップが少し長くても、DHバーをオフセットすればセッティングは可能となる。ハンドルが少し遠くなることは、シートアングルが立っているトライアスロンバイクにおいて、結果的にだが、「悪くない」距離感となる。Mサイズには、欧米人向けのMショートとアジア人向けのMロングの2サイズを存在させる唯一のメーカーでもあり、「体型の違い」または、「上半身の使い方」によるフォームの違いに対応する極めてこだわりを持っている。その他Di2バッテリーの完全収納などはBMCらしい完璧な収まりを見せている。シートピラーの固定方法など以前からこだわりの美しく、かつ最小限の方法を追求する「技あり」のメーカーなのだ。ただ一つ残念なことは、185cm前後の身長は対応が難しい。Mロングでは小さく、Lサイズでは、大き過ぎる可能性が高い。あくまでも目安なので、最終的にはバイオレーサーで決定する。

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