vol.74 PROFILE DESIGN 25周年

今年でプロファイルは25周年を迎えた。

ハワイでは特に大きなイベントはやっていなかったが、「25周年記念モデル」が展示されていた。T3カーボンとスベットの「限定マットカラー」が展示されていた。TM01の完成車などにもマットカーボンが採用されているが、それとは別。これには「25周年」と入っている。トライアスロンでの使用を考えると、出来ればプロスベットのマットカラーがあれば最高だったのだが。その他、写真の他に、一番人気のT2カーボンの25周年も存在する。

プロファイルは、アイアンマンが始まって10年後にスタートしたことになるが、当初は2番手メーカーだった。トップは、グレッグレモンがツールドフランスで使用して話題となった、DHバー生みのメーカー、スコットだ。プロファイルは、その後を追いかけていた。独自の考え方から、バリエーションも増やし、対抗していたが、やはり当時はスコットの人気が絶大だった。ただ、スコットは、90年半ばにリリースした「レースクリップオン」を最後に、徐々に大人しくなってしまった。そのタイミングで、プロファイルが頭角を現してきたのだ。99年にリリースされたカーボン製一体型DHバーの「カーボンX」が大ヒット。当時6万近くしたDHバーだったが、販売実績を大きく伸ばしたのだった。そのカーボンXの頃から質も高まり、カーボン製品のラインナップが充実、DHバーのみならず、「トライアスロン関連用品」の第一人者的メーカーとして、躍進した。2000年半ばからは、フレーム同様に、カーボンパーツが全盛となり、「カーボンストライク」と言うモデルも大ヒットとなった。またこの頃から「パッドの上がらないDHバー」が主流となり、壊れにくい、軽量なDHバーの開発に繋がってきている。

プロファイルの人気は、まず定着したイメージがあるが、他社の「TT用」と違う「トライアスロン用」を造っていることにある。簡単な話だが、パッドが大きいのだ。厚みがあり、クッション性が高い。長時間使用するトライアスリートにはその「厚み」が必要なのだ。なぜなら、トライアスリートにとってDHバーのパッドは、「サドル」。DHバーに座っていると言っても過言ではない。他社の小さく、薄いパッドでは不十分なのだ。

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いぜれにせよ、トライアスロンを徹底研究しているプロファイルも「不動の地位」を築いたと言っても良いだろう。

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka