【Boardman】 AiR TTE 9.8

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Boardmanは、レジェンドとも言えるタイムトライアルのスペシャリスト、クリス・ボードマンのイギリスブランドだ。
ボードマンは90年代の選手で、オリンピックゴールドメダリストでもあり、世界選手権も2度制し、ツールドフランスでも活躍した名選手。ボードマン本人のすべてでもある「タイムトライアル」にこだわったラインナップとなり、エアロロードとタイムトライアル、トライアスロンバイクを得意としている。
ハワイアイアンマンにおいては、2012年オーストラリアのピート・ジェイコブスがこのボードマンに乗り優勝したことは、記憶に新しい。そして、翌2013年からこのTTEを使用している。また、アイアンマンだけではなく、オリンピックディスタンスにおいても、ロンドン五輪で金、銅を獲った、トライアスロンの申し子、ブラウンリー兄弟も使用し話題となっている、ロング、ショートを制したチャンピオンバイクでもある。
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まず、特徴的なデザインのフレームだ。特にトップチューブ前方の形状は、フェルトのIAやストレージを装着した時のサーベロP5のように、ステムからトップチューブ上面を流れるようなデザインにしていることだ。ストレージなどの機能はないが、機能美を考えたもので、これもトレンドの兆しと言えるだろう。ボードマンは、シンプルなデザインながらも、流体解析による無駄のないエアロダイナミクス、また、ホイールとフレーム各部が接近するところの整流にもこだわって造られている。これは、エアロホイールをセッティングすることを大前提に設計されているのだ。そして、ボリュームのあるフロントフォークの内側に収められたボードマン特有のフロントブレーキは、エアロダイナミクスはもとより、デザイン性、造形面においても異彩を放っている。もちろんメンテナンス性も良い。
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ボードマンの完成車は、性能とコストパフォーマンスのバランスが取れたこだわりのアッセンブルとなっていて、サドル一つとっても、昨年のハワイアイアンマンシェアNo.1のISMを組み合わせるなど、トレンドも網羅したバイクに仕上げている。
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BOSS1smallTriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka