LUMINA No.36 Triggers

ルミナNo.36入荷しました。

今月のトリガー大塚担当分ご紹介します。

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■CITEC   8000CX
シテックは、1988年創業のドイツのホイールブランド。90年前半には、12本スポークホイールを初めて造ったり、各部へのストレスを軽減させるためのシステムを開発したりと、「走りの向上」と相反する「構造の難しさ」へ挑戦するメーカーだ。ハワイアイアンマンでは、あまり確認できていないが、こだわりのホイールメーカーとして、期待したい。
技術的な特徴としては、スポークやハブ、そして構造にある。スポークはもちろんストレート、固定は、リム内側ではなく、外側タイプ。ハブのフランジ幅が広く、剛性が高い。また、リアの駆動は、反ドライブ側で受け、ドライブ側に必要以上に応力がかからないようになっている。フリーボディは最も信頼性の高いメーカーの一つDTを採用している。リムの形状は、膨らみのない均一の厚みとなっている。そして、ブレーキシューの当たり面が特徴的で、クリンチャーをメインに造るシテックだが、チューブラータイプのリムサイドには、アルミ素材が貼り付けられ、ノーマルホイールと同様のフィーリングでブレーキが使用できるのだ。
現物は、まず一目見て、質感の高い逸品に驚かされた。カーボンの表面が少しザラザラした感じがあるが高級感抜群と言える。セッティングは特に問題ないが、ブレーキシューの当たり面は幅が狭目のため、カーボン部を擦らないよう確実に取り付けたい。実際のフィーリングは、やや重量を感じるが、剛性の高さとともに安定性の高さを感じる。そして、やはり回転性能も高く、トライアスロンで求
めるべき「高速巡航性」は十分だった。
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是非ご覧下さい。

BOSS1smallTriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka