【15WTS横浜】③ウィナーズバイク

1IMG_8017

今回のウィナーズバイクは、男女ともにスペシャライズドだった。快挙と言える。

スペシャライズドは、現在トライアスロンに注力するTOP3ブランドの一つ。他の2ブランドはもちろんサーベロとトレックだが、「次世代エアロロード」への注力はスペシャライズドが早かった。ロードレースの最高峰ツールドフランスに出場するUCIワールドチームでも最多の3チームが使用するバイクとしてロードレースからのフィードバックとアイアンマンワールドチャンピオンシップからのプロ及びトップエイジからのフィードバックから出来上がっていると言っても過言ではないだろう。

2IMG_8027

SPECIALIZED S-WORKS VENGE

今や各社当たり前にラインナップされている次世代型エアロロードの代表格。次世代型とは、見た目が極端なエアロ形状を取らず、エアロダイナミクスを高めているロードモデル。極端にエアロ形状をとった「初期型エアロロード」ではなく、同様の効果を狙った「次世代型」の始まりの一台でもある。

3IMG_8047

ゴメスのバイクのアッセンブルは、まずコンポーネントにスラムレッド、ワイヤー引きだが軽い。現在、アイアンマンもオリンピックもスラムサポートのプロ選手は多いが、まだ電動化はされていない。スラムは、ワイヤレスで電動システムを開発中なので期待したいところだ。ホイールはROVAL RAPIDE CLXの60mmハイトを使用。サドルは、S-WORKS POWER、DHバーは付けていない選手が多くなっているが、このバイクには、HEDのDHバーがアッセンブルされていた。

4IMG_8038

ゴメスのカスタムカラーはアルカアンシェルとともに一際目立っていた。

5IMG_8014

このHEDのベリーショートDHバーのパッドは上下可動式。エクステンションはストレートタイプを使用。昔一般のDHバーでも流行ったが、ハンドルの中央部がしっかり握れ、クライミングポジションが取れる。

6IMG_8063

ディフェンディングチャンピオンでもあり、世界ランキング1位のゴメスのゼッケン#1は、ゴールドに輝く。

7IMG_8113改

こちらはジョーゲンセンのバイクだ。

8IMG_8076

SPECIALIZED S-WORKS AMIRA SL4

スペシャライズドのウィメンズロードの軽量トップモデル。ウィメンズモデルと言っても本格的なもので、剛性が高く、幅広く使用できると思われがちだが、プロも使用するモデルだ。UCI女子チームのBoels Dolmansに供給しているモデルでもある本物だ。

9IMG_8098

ジョーゲンセンのバイクのアッセンブルは、まずコンポーネントは、当然の仕様となるデュラエースDi2、ホイールはHED ARDENNES24mmハイトを使用。サドルは、WOMEN’S OURA EXPET GEL、DHバーは付けていない選手が多くなっているが、このバイクには、HEDのDHバーがアッセンブルされていた。パワーメーターはSRMをインストールしている。

10IMG_8087

ジョーゲンセンのカスタムカラーはほぼ市販ベースに近いものだった。

11IMG_8085

このHEDのベリーショートDHバーのパッドは上下可動式。エクステンションは、ゴメスと違いSKIタイプを使用。昔一般のDHバーでも流行ったが、ハンドルの中央部がしっかり握れ、クライミングポジションが取れる。

 

「ロングもショートも攻めるスペシャライズドですね。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【15WTS横浜】②Jorgensen & Gomez 優勝!

0IMG_4639

2015世界トライアスロンシリーズ第5戦となる横浜大会が開催された。

国内では最高峰となるオリンピックディスタンスのレースとなる。エリートは男子65名、女子60名でスタート、世界最高レベルのレース展開となった。あいにくの雨の中女子スタート、男子スタート時には雨も上がり、沿道の観戦も増え、否応無しに盛り上がっていく雰囲気の中スタートだった。レースは、女子は予想通りだろう。男子も本命の3名に絞られたが、やはり世界最高峰の走りは、圧倒的スピード感のある見応えのあるものだった。女子は、世界ランキング2位のGwenJorgensen (USA) が13年、14年に続き3度目の優勝。JorgensenはWTSで9連勝となった。男子は、世界ランキング1位のJaverGomezNoya (ESP) が昨年に続き優勝。

【Result】

GwenJorgensen : スイム19:18 / バイク1:03:58 / ラン32:36  Total  1:57:20

JaverGomezNoya : スイム17:50 / バイク58:07 / ラン29:45  Total  1:47:00

1IMG_4435改

女子は、雨が降る中でバイクはややペースダウンを余儀なくされる。1周目のUターンでは接触落車が発生1名リタイヤとなっていた。大きな先頭集団といくつか小集団を形成、ジョーゲンセンは、終始先頭集団の前を維持しながら走っていた。

2IMG_5789

ランスタート時は、集団の中央で走っていたが、2周目からは独走体制となり、唯一の32分台で、圧倒的な走りを見せ優勝した。

3IMG_6584改

男子のバイクの集団は大きい集団が2つ、もちろん先頭集団で走るゴメス。前半は、前方で走り、後半は、やや中央に下がり、脚を温存しランに備えていた。王者がコントロールする集団となっていた。

4IMG_6753

唯一のUターンも積極的に攻める走りのゴメス。ここのターンは、日本人選手やコース慣れしている選手以外は、慎重に大回りする選手も多くいた。

5IMG_7938

予想通り、2周目からは、ゴメス、ブラウンリー、モーラの三つ巴となった。他の選手に圧倒的なスピードの違いを見せ、この3選手の激闘となった。最後は、ゴメスとブラウンリーの一騎打ちとなった。力を振り絞るような走りで花道に入り、2秒差でゴメスが競り勝った。

.

引き続き、本命となる「MONO」情報を連載します。

BOSS1small

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【GERONIMO COUNT】 2015世界トライアスロンシリーズ横浜大会

yokohama15

オリンピックディスタンスの国内最高峰の大会が今年も開催される。

この世界トライアスロンシリーズの歴史は新しい。世界で10戦開催され、その一つが第5戦となるこの横浜大会となっている。横浜は、今年で6回目となり全戦の中では、2番目の開催数を誇る。この大会の特長は、エリート選手の迫力ある走りを観て、翌日は、エイジ選手として出場する、そんなレベルもプログラムも最高に完成された大会となっていることだ。また、ロケーションが素晴らしく、まさに「YOKOHAMA」の象徴的な場所で開催できていることだ。関東の臨海では、最も「異国情緒」のある横浜は、世界のシリーズ戦として、日本を象徴する観光スポットの一つでもあるところだ。海外と違い国内では、交通事情、地元との関係など、その開催のための「運営」は、簡単ではなく、更に、この「超一級」のロケーションは、凄いことなのだ。

すでに締切となっているが、観戦だけでも価値のある大会である。

WTSY15

■開催日 2015/5/16(土)~17(日)

■競技

16日:パラトライアスロン / エリート女子 / エリート男子

17日:エイジパラ / スタンダード / スプリント / リレー

※詳しくは、http://yokohamatriathlon.jp/wts/2015/index.html

 

「国内のオリンピックディスタンスとしては、一度は出てみたい大会でしょうね。」

BOSS1small

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka