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様々なハードルの中で石垣島大会に出場した選手のバイクから見えるトレンドはあったのだろうか。
GERONIMO Countは2015年からスタートし、7年目に入る。昨年は、全く活動出来なかったが。元々コナで30年以上行われていた「バイクカウント」で、2019年では、約2400台のバイクを7時間近くをかけてカウントしている。ブランド別の使用率は、毎年話題となり、各メーカーがトライアスロンバイクの開発ターゲットと位置付ける大会として、重要な意味があった。ただ、日本国内では、選手層、練習環境、レースのコース、ディスタンスなどから、必ずしもそのままのトレンドではなかったが、一つの指標であったことは間違いない。
機材の10年を振り返ると、まず、前半5年と後半5年に分かれるだろう。概ね5年程度で動きを見せている。前半はフューエル&ストレージを中心に「新世代」のトライアスロンバイクが提案された。それまでのバイクが洗練、機能性が大幅にアップデートされ、完成の域を本気で目指した。そして、後半5年は、それらのバイクがブラッシュアップされた。「ディスクブレーキ」という新たな課題が追加される中、エアロダイナミクスは必須として、フューエル&ストレージの完成、フィット性も含めたユーザビリティ、そして、軽量性など、特化したバイクであることは確かだが、多くのポイントに対し、高次元な融合がなされ、一長一短ではなく、全体的な完成度が高くなってきている。
また、機材を扱う選手が大きな鍵を握っているわけだが、まず、年齢層は高い。30年前始める人の年齢は20代後半が多かった。2000年に入り30代前半、2000年半ばでアラフォー、2010年以降は40代が増え、2018年の宮古島では、40~54歳までの3カテゴリーで58.4%を占めている。そして、今回の石垣島も同様の年齢層で、特にアラフィフが大きく占める結果となっている。トライアスロンバイクとロードバイクでは「想定」しているポジション出しの範囲が大きく異なる。見た目で人気となるトライアスロンバイクだが、必ずしも良いフィッティングができるわけではない。
そして、機会としては、あまり良い状況ではない。コロナ禍の影響で、各メーカーのデリバリーが遅れている。シマノパーツなども遅れているため、早めにに動きたい。今回に向けて新調を予定していた選手も間に合わなかったケースもあったようだ。そんな状況の中で、どんな結果となったのか。
あくまでも、使用されているバイク台数からの仮設に過ぎない。
Island-ISHIGAKI Bike Top10

第1位 SPECIALIZED 127台

第2位 cervelo 95台

第3位 TREK 94台

第4位 ceepo 57台

第5位 FELT 51台

同率第5位 GIANT/Liv 51台

第7位 cannondale 43台

第8位 PINARELLO 34台

第9位 ANCHOR 22台

第10位 BIANCHI 21台
石垣島トライアスロン2021 バイク使用台数
| 順位 | ブランド | 台数 | 使用率 |
| 1 | SPECIALIZED | 127 | 15.4% |
| 2 | cervelo | 95 | 11.5% |
| 3 | TREK | 94 | 11.4% |
| 4 | ceepo | 56 | 6.8% |
| 5 | FELT | 51 | 6.2% |
| 5 | GIANT/Liv | 51 | 6.2% |
| 7 | cannondale | 43 | 5.2% |
| 8 | PINARELLO | 34 | 4.1% |
| 9 | ANCHOR | 22 | 2.7% |
| 10 | BIANCHI | 21 | 2.5% |
| その他合計 | 222 | 26.9% | |
| 不明 | 8 | 1.0% | |
| 未確認 | 0 | 0.0% | |
| 76 | 824 | 100.0% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
ダントツの使用率でスペシャライズドが1位だった。トライアスロンバイクのSHIVを筆頭にロードバイクのバリエーションは軽量性から女性向けまで幅広く対応できるモデルをラインナップしている。また、いち早くディスクブレーキに注力してきたスペシャライズドは、ディスクブレーキ比率も40.9%で、ダントツに新型モデル比率が高いと考えることができる。2位のサーヴェロは、コナでは、2019年まで15年連続No.1の使用率を誇る不動のトップブランドだが、今回は2位となっている。P-seriesの105仕様など価格帯も幅広いため、巻き返しは大いに期待できるだろう。3位のトレックは新型レースから外れているが、完成度の高いバイクをリリースするパーフェクトメーカーだけに「新型Speedconcept」への期待は極めて大きい。現行モデルとロードバイクのバリエーションで繋いでいる。
| ブランド | 使用台数 | 使用率 |
| TOP10 | 594 | 72.1% |
そして、この TOP10ブランドで7割を占めている。コナと違い、トライアスロンが得意なブランド、ロードが得意なブランドが入り、まさに国内トライアスロンの選ばれしトライアスロンブランドと言っても良いだろう。
あくまでも今年の石垣島トライアスロンにおけるバイクシェアの結果となる。

今回最も注目していたのが、「ディスクブレーキ比率」と、そこからの仮説として新型モデル比率だった。コロナ禍の中で、開催されるのか、中止となるのか分からない大会に向けて、練習ができたのか。そんな振れがちなモチベーションの中で、更に機材なども準備できていたのか。機材から占うのもやや乱暴かもしれないが、傾向が現れているかもしれないという、僅かな期待から始まっている。
今回は、「ディスクブレーキ」をもって新型とし、そのカウントを行なっている。ディスクブレーキは、概ね2016年頃から、リリースされ、早いメーカーでは2018年モデルをもって切り替わっている。全体的には18年、19年、20年モデルが、普及3カ年のイメージとなる。但し、トライアスロンモデルについては、ディスクブレーキありきではないため、少しずれが出ている。いずれにしても、「ディスクブレーキ=標準」と言っても良い段階に入っているということなのだ。
| 総数 | Disc | 比率 | Rim | 比率 | ||||
| Tri | Road | 計 | Tri | Road | 計 | |||
| 824 | 53 | 96 | 149 | 18.1% | 201 | 474 | 675 | 81.9% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
結果は、18.1%の選手がディスクブレーキモデルを使用していた。多いとは言えないが、この一年のブランクを考慮すると、悪くない結果だと考えている。それは機材ありきではなく、選手のモチベーションが機材に現れてくるからだ。前述もしたが、スペシャライズドは同社の使用台数に対しディスクブレーキ仕様は40.9%で、大きく貢献している。そして、各メーカーのディスクブレーキ化は完了、または、進んでいるため、今後は一気に増えてくることになるだろう。

最後に、選手層を占うデータとして、トライアスロンとロード比率がある。同じオリンピックディスタンスの木更津と比較している。
| 大会 | 年度 | 台数 | Triathlon | 使用率 | Road | 使用率 |
| 木更津 | 2017 | 1557 | 277 | 17.8% | 1280 | 82.2% |
| 石垣島 | 2021 | 824 | 254 | 30.8% | 570 | 69.2% |
※ Counted by Triathlon GERONIMO
まず、初心者の多いと思われる石垣島としては、トライアスロンバイクの比率が高かったと思われる。宮古島で50%程度、セントレアで40%程度となるからだ。バイクカウントはコナからのイメージが強かったため「トライアスロンバイク」の比率が高まることを期待している面もあったが、これから始める人が増え、同時にベテランの盛り上がりも合わせると、この「30%」程度が、ODとしてはちょうど良いのかもしれない。その点では、2017年のデータにはなるが、木更津のデータは大きな可能性があることになる。いずれにしても、競技レベル、身体的制限や条件などを十分に考慮したバイク選びが必要ということになる。
その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=34064
「石垣島のコースを攻めるなら、一般論としてトライアスロンバイクだが、選択は慎重に。」

4/11(日)沖縄県石垣市で「石垣島トライアスロン大会2021 / 第7回八重山郡トライアスロン大会」(石垣島トライアスロン大会2021実行委員会主催)が開催された。
■気象(10:00時点):天候 晴れ / 気温 25.9℃ / 湿度 73% / 風速 7.6m 東 ※石垣島地方気象台による
■スタート数:814名
当日は、天候に恵まれ、多くのトライアスリートが南の島のトライアスロンを楽しんだ。2021年皮切りでもあるこの大会は最高のコンディションの中での開催となった。そして、コロナ禍において1000名規模の大きな大会が無事開催されたことも含め、今シーズンの順調なスタートとなった。ただ、のんびりとした南国のリゾートトライアスロンと思いきや、スイムは波、バイクは風、ランは暑さが立ちはだかったタフな大会となった。
サイトに投稿された1週間前の情報として「気温29℃、湿度84%」であったため、ある程度の予想はしていただろう。ウエアもバイクコース及び主流の袖付きではなく、袖無しが目立っていたのはそのせいかもしれない。南国の楽しさと厳しさを感じる大会となったようだ。
石垣島は、宮古島と並ぶ国内屈指のリゾートで、八重山列島の政治・経済の中心となる。台湾とは270kmしか離れておらず、本州よりも近く位置している南の島だ。年間の一日の平均気温は23.8℃で、最も低い1月、2月でも18℃以上となる、トライアスリート天国でもある。
石垣島トライアスロンは、伝統の老舗大会で、「石垣島ファミリートライアスロン」として始まったのは1987年。ロングの宮古島に対し、誰でも挑戦できるショートの南国トライアスロンとして誕生している。1996年にはワールドカップを招致し、石垣島トライアスロンはメジャーとなり、2013年まで連続18回開催された。歴史の長い石垣島だが、途中ではコース等見直しや、2018年の悪天候、2020年のコロナ禍により4度中止となっている。今年の開催で31回目を迎えたのだった。また、JTUエイジグループランキング対象大会でもある。
オリンピックディスタンスは、全国各地で開催されている。石垣島でなくても出場することはできるが、スイム、バイク、ランをどんなロケーションでやるのか、またシーズンいち早く開催することなど、魅力あるODの大会となっている。


【Swim】岸壁に囲われた安心コース。
石垣港南側にある人工島「南ぬ浜町」の人工ビーチで行われる。反時計回りに750mを2周回するコースで、一度上陸する設定となっている。岸壁に囲われているため、見るからに安心感のあるコースで、人工ではあるが、白砂の綺麗なビーチとなっている。スタートはシード20名のみが一斉となり、その後は、10名づつ10秒間隔でのローリングスタートとなっている。昨今大会によっては、コロナ前から行われているスタート方式だが、石垣島では、コロナ対策の一環として導入している。
当日は風、そして、流れもあり、やや波が立っていた。見た目のイメージとは異なり、沖からビーチへ戻るコースがきつかったようだ。選手によっては、リタイヤも過ったとのこと。軒並みスイムタイムも悪く、波乱のスタートとなった。レースは、地元の梅田裕也選手(八重山竹富町)が19’32″のトップでスイムアップしている。久保埜一輝選手は僅か5秒遅れの3位でフィニッシュしている。
制限時間:60分









【Bike】ダイナミックなコース
石垣島トライアスロンのリピーターが多い理由の一つと言えるバイクコースだ。上図のように大きく周るワンループのコースでDHのフラットからテクニカルなアップダウンまで、ロングのバイクを凝縮したようなコースで、バイク好きには最高に楽しめるだろう。まず、10km前後で最初の篩となるフラットも含みながらの上り基調だ。その後、20km地点で最大勾配、そこをクリアすれば、しばらく下り基調となる。そして、35km地点では新たな局面として、上りに入る。20km地点ほどではないが、終盤の上りとして、明暗を分ける最後の篩となる。このコースは、「DHポジション」でいかにペースをキープして走しることができるかが、重要なポイントと言えるだろう。路面も極めて良好、DHでも安心して飛ばせるコースで、トップ選手のDHポジション比率は90%程度となっている。一般選手でも70%以上と感じている選手が多かった。
当日は風があり、10時時点で7.6m東の風となっていた。序盤から向かい風となり、選手を苦しめた。中盤はアップダウンはあるものの、風の影響を受けないところもあった。そして、終盤では、一部追い風もあったが、やはり、向かい風に苦しんだ選手が多かったようだ。レースは、トランジットから久保埜一輝選手がトップに立ち、そのままキープでフィニッシュとなっている。
制限時間:スタート後、3時間15分






























【Run】オールフラットの周回コース。
オールフラットを5km2周回するコースで、常に往路、復路で選手がすれ違うようになっている。上位選手は距離差などが明確に分かり、一般選手は、お互いの頑張る姿に刺激されながら走れるコースだ。また、仲間と参加している選手は、より一層楽しみながら走ることができる。2019年までは、市内の目抜き通りを往復するコースで市民からの応援なども盛り上がりを見せていたが、やはりコロナ対策として、人工島内でのコースを選択している。エイドステーションは2箇所設置している。
当日は、暑さに苦しめられた。遮るものが何もない人工島でのランは、我慢のランとなった。特に冬場からの急な季節変化で、身体への負担もそれなりにあったはずだ。選手たちも口々に暑さを訴えていた。久保埜一輝選手もその暑さには影響を受けたとのこと。ただ、2018年の悪天候での中止を考えれば、まずは晴れたことを良しとしなければならないだろう。そして、レースは久保埜選手がバイクからトップをキープし優勝している。
制限時間:スタート後、4時間45分















レース後爽やかな笑顔を見せてくれた久保埜一輝選手。スイムをトップグループで終え、バイクからトップをキープし、2時間09分02秒で2位と15秒差で優勝している。

昨年は、コロナ禍により、中止となったため、2年ぶりの開催となった。また、今回も本当に開催されるのか、否かなど問い合わせも多かったようだ。例年通りの完全な開催は難しい。では、どのように開催するのか。新規大会では難しいが、老舗の石垣島大会だからこそ、長年の地元の理解も含め、様々な工夫と努力で開催に漕ぎ着けているのだろう。
前述の通り、石垣島大会は、2021年皮切りの大会だけに、選手からも関係者からも開催の期待は大きかっただろう。マラソンやその他の大規模スポーツから見れば一桁少ない人数規模だが、だからこそ気持ちの緩みも出る可能性があり、開催は簡単ではない。人数の大小ではなく、大会側の仕組み作りと選手への「意識付け」の徹底こそが成功への鍵となるのかもしれない。



コロナ対策も様々な対応がなされていた。プログラムには「新型コロナウィルス感染症予防対策ガイドライン」として2ページに渡り明記されている。選手の健康管理として大会まで2週間の体温チェック及び、説明会のWEBテストのために『QRチェックインシステム』を導入し、事前対策や非接触を積極的に行っている。また、朝の入場は、サーモグラフィーによる検温、ゼッケン及びその偶数または奇数での時間差とし、1時間15分をかけて密回避対策としている。そして、直前までマスク着用義務、スイムもローリングスタートとし、10名づつ、10秒間隔で行い、フィニッシュ後には、即マスク配布などの感染予防対策も行なっていた。
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【Result】
総参加者数 / 最終出走者数 993 / 814名
完走者数 / 率 742名 / 91.2%
■石垣島大会総合男子
1.久保埜 一輝 15 クボノ カズキ
2.大畑 亮介 23 オオハタ リョウスケ
3.池 隆礼 18 イケ タカユキ
■石垣島大会総合女子
1.川﨑 由理奈 21 カワサキ ユリナ
2.太田 麻衣子 16 オオタ マイコ
3.松本 文佳 14 マツモト フミカ
■八重山郡大会男子
1.梅田 裕也 4 ウメダ ユウヤ
2.富崎 義明 35 トミザキ ヨシアキ
3.阿部 知史 6 アベ トモフミ
■八重山郡大会女子
1.江村 彩 7 エムラ アヤ
2.金城 ちせ 542 キンジョウ チセ
3.Seow Giinfeng 978 ショウ ギーンフェン
※全てのデータ:https://ishigaki-triathlon.jp/石垣島トライアスロン大会2021リザルト/
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その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=34064
「Congratulations ! 2021年が始まった。」

石垣島トライアスロン2021が開催された。
天候に恵まれ、南国らしさを満喫するレースとなった。実はそれまでの予報はあまり良くなかったので、選手たちには最高の環境が整った。青空は理屈ではなく、気持ちがいい。最高の一日となったことだろう。
観戦や応援者から見ると恐らく最高の大会をコロナ禍以降、初レースに沸く選手も含め、楽しんでいる姿が目に映っていたと思う。もちろん楽しんだが、意外ときついレース内容ではあった。まずスイムは一方向に流れと波で苦労した選手が多く、タイムも悪かった。バイクでは強めの風が吹き、特に前半は苦しめられた。そして、ランが暑かったのだ。脱水気味になった選手もいたようだ。
ただ、ゴール後、そんなことを口々にしていた選手たちの顔は明るかった。レースが再開できたこと、それに尽きるのだろう。



石垣島トライアスロンはオリンピックディスタンス。とは言えトレーニングは必要だ。冬場であり、コロナ禍のレースにトレーニングや様々な準備、調整など、簡単ではない。また、開催されるのか、否かの中でモチベーションキープが一番大変だったかもしれない。そんな中でも出場し、楽しんだ選手に拍手を送りたい。

【レース結果】
■石垣島大会総合男子
1.久保埜 一輝 15 クボノ カズキ
2.大畑 亮介 23 オオハタ リョウスケ
3.池 隆礼 18 イケ タカユキ
■石垣島大会総合女子
1.川﨑 由理奈 21 カワサキ ユリナ
2.太田 麻衣子 16 オオタ マイコ
3.松本 文佳 14 マツモト フミカ
■八重山郡大会男子
1.梅田 裕也 4 ウメダ ユウヤ
2.富崎 義明 35 トミザキ ヨシアキ
3.阿部 知史 6 アベ トモフミ
■八重山郡大会女子
1.江村 彩 7 エムラ アヤ
2.金城 ちせ 542 キンジョウ チセ
3.Seow Giinfeng 978 ショウ ギーンフェン
※全てのデータ:https://ishigaki-triathlon.jp/石垣島トライアスロン大会2021リザルト/
その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=34064
「まずは無事終了で何より。」

オリンピックディスタンスの国内最南端の大会が2年ぶりに開催される。
国内屈指となった石垣島トライアスロン、石垣島ファミリートライアスロンから始まり、ワールドカップまで開催された老舗大会だ。透明度の高い綺麗な海で泳ぎ、ダイナミックなワンループのバイクコースは、バイク好きには最高に楽しめる。路面のコンディションも良く、DHポジションも取りやすい高速コースと、テクニカルなアップダウンをあわせ持つコース。そして、ランはペースの掴みやすい周回となる。原点とも言える南国の最高のロケーションは否応なしに盛り上がる。
また、コロナ禍で開催される大会は様々な対策を講じ、今までが100%であれば、それを目指さず、安全第一で「今できるカタチ」でベストを尽くしている。そんなカタチでも開催の運びとなったことは、参加選手はもちろん、関係者からも評価は高い。そして、参加選手のスタンスも様々なようだ。万全を期してトレーニングを積んだ選手、状況が見えず、今一つの仕上がりと答える選手、ただ一様に選手の顔は明るい。プロセスにもこだわりたいが、まずは参加してみる、再び「現場」でその空気に浸る、そんなことで次に繋がることを期待する選手も多いのではないだろうか。
ターコイズブルーの海で泳ぐ。理想的なトライアスロンが今年も開催される。

■開催日 2021/4/11(日)
■競技
スイム1.5km、バイク40km、ラン10km
※詳しくは、https://ishigaki-triathlon.jp
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その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=34064
「再び、トライアスロンの楽しさを!」
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka

今年のアイアンマンバイクにトレンドの変化はあったのだろうか。
例年通り、サーヴェロがトップシェアをキープしている。ただトップというだけではなく、昨年春に発表された新型の使用率も高く、83台でサーヴェロ全体の17.4%を占めている。もちろん、異形のPX系もあり、アイアンマンの中のバイクを総合的にコントロールしている。
トレックは変化なく、2011年から9年連続の2位となっている。そして、ついにフェルトが帰って来た。8年ぶりの3位浮上となった。コナで女子6勝を上げ、強豪チームの「TEAM EVERY MAN JACK」などの多数使用により、存在感が大きい。スペシャライズドは、4位に落ちたが、新型のShiv Discの人気は高く、来年のレースでは動きを見せてくるだろう。また、新型比率が高く、全ブランドの中で18.0%はNo.1だ。そして、キャニオンの勢いが著しい。使用台数を見ると、「5強ブランド」となって来ている。やはり、総合5連覇のチャンピオンバイクとしてのアピールは大きく、人気が高まっていると言える。
一方、全体的には、まだまだ動きは大人しい。新型がリリースのタイミングとして、各ブランドより2020年以降「ディスクブレーキ搭載」の新型トライアスロンバイクが増えるだろう。ディスクブレーキはすでに選択ではなく、「標準仕様」と言えるだろう。ディスクブレーキ化によるメリット、デメリットはあるが、うまくメリット化が出来ているバイクが生き残る。「ディスクブレーキ」のことだけで述べるのはナンセンスということだ。一つの条件に過ぎない。アイアンマンレースへの様々な「対応力」を持った新型モデルが次々と発表されることになるだろう。
トライアスロンバイクの「自由化」がより面白い開発レースとなる。ただ、サーヴェロPX系のようにより「エイジユーザー」にフォーカスする開発が望ましい。特に「ユーザビリティ」は重要なキーワードとなる。これなしに次ぎはないということ。
第1位 CERVELO 478台
第2位 TREK 267台
第3位 FELT 196台
第4位 SPECIALIZED 183台
第5位 CANYON 180台
第6位 QR 126台
第7位 GIANT(Liv) 114台
第8位 ARGON 18 113台
第9位 SCOTT 107台
第10位 BMC 82台
| 順位 | ブランド | 使用数 | 使用率 | 2018 | 伸長率 |
| 1 | cervelo | 478 | 20.11% | 480 | 99.6% |
| 2 | TREK | 267 | 11.23% | 258 | 103.5% |
| 3 | FELT | 196 | 8.25% | 178 | 110.1% |
| 4 | SPECIALIZED | 183 | 7.70% | 202 | 90.6% |
| 5 | CANYON | 180 | 7.57% | 132 | 136.4% |
| 6 | QR | 126 | 5.30% | 97 | 129.9% |
| 7 | GIANT(Liv) | 114 | 4.80% | 98 | 116.3% |
| 8 | ARGON18 | 113 | 4.75% | 113 | 100.0% |
| 9 | SCOTT | 107 | 4.50% | 111 | 96.4% |
| 10 | BMC | 82 | 3.45% | 118 | 69.5% |
| 11 | CEEPO | 63 | 2.65% | 69 | 91.3% |
| 12 | cannondale | 50 | 2.10% | 60 | 83.3% |
| 13 | VEMTUM | 47 | 1.98% | 47 | 100.0% |
| 14 | CUBE | 30 | 1.26% | 30 | 100.0% |
| 15 | DIMOND | 27 | 1.14% | 42 | 64.3% |
| 16 | ORBEA | 23 | 0.97% | 26 | 88.5% |
| 17 | FUJI | 21 | 0.88% | 17 | 123.5% |
| 18 | RIDLEY | 12 | 0.50% | 6 | 200.0% |
| 19 | LOOK | 11 | 0.46% | 11 | 100.0% |
| 20 | MERIDA | 10 | 0.42% | 21 | 47.6% |
| 20 | SIMPLON | 10 | 0.42% | 5 | 200.0% |
| 22 | AIRSTREEEM | 9 | 0.38% | 11 | 81.8% |
| 22 | BH | 9 | 0.38% | 10 | 90.0% |
| 22 | KESTREL | 9 | 0.38% | 9 | 100.0% |
| 22 | PARLEE | 9 | 0.38% | 7 | 128.6% |
| 22 | PINARELLO | 9 | 0.38% | 8 | 112.5% |
| 22 | PLANET X | 9 | 0.38% | 8 | 112.5% |
| 22 | wilier | 9 | 0.38% | 18 | 50.0% |
| 29 | FACTOR | 8 | 0.34% | 3 | 266.7% |
| 29 | KUOTA | 8 | 0.34% | 17 | 47.1% |
| 31 | boardman | 7 | 0.29% | 6 | 116.7% |
| 31 | STEVENS | 7 | 0.29% | 12 | 58.3% |
| 33 | BLUE | 5 | 0.21% | 5 | 100.0% |
| 33 | GURU | 5 | 0.21% | 8 | 62.5% |
| 35 | BIANCHI | 4 | 0.17% | 5 | 80.0% |
| 35 | COLNAGO | 4 | 0.17% | 2 | 200.0% |
| 35 | DIAMOND BACK | 4 | 0.17% | 5 | 80.0% |
| 35 | GARNEAU | 4 | 0.17% | 4 | 100.0% |
| 35 | MERCKX | 4 | 0.17% | 1 | 400.0% |
| 35 | ROSE | 4 | 0.17% | 1 | 400.0% |
| 35 | STORCK | 4 | 0.17% | 5 | 80.0% |
| 42 | AVENGER | 3 | 0.13% | 2 | 150.0% |
| 42 | CIPOLLINI | 3 | 0.13% | 2 | 150.0% |
| 42 | CUCUMA | 3 | 0.13% | #DIV/0! | |
| 42 | FOCUS | 3 | 0.13% | 8 | 37.5% |
| 46 | ANCHOR | 2 | 0.08% | 2 | 100.0% |
| 46 | BOTTECCHIA | 2 | 0.08% | #DIV/0! | |
| 46 | DEROSA | 2 | 0.08% | 1 | 200.0% |
| 46 | FRANKENSTEIN | 2 | 0.08% | #DIV/0! | |
| 46 | guercotti | 2 | 0.08% | 1 | 200.0% |
| 46 | kijafa | 2 | 0.08% | 1 | 200.0% |
| 46 | lapierre | 2 | 0.08% | #DIV/0! | |
| 46 | Litespeed | 2 | 0.08% | 3 | 66.7% |
| 46 | lynskey | 2 | 0.08% | #DIV/0! | |
| 46 | PARDUS | 2 | 0.08% | 1 | 200.0% |
| 46 | PREMIER | 2 | 0.08% | #DIV/0! | |
| 46 | RACEXTRACT | 2 | 0.08% | 1 | 200.0% |
| 46 | SENSE | 2 | 0.08% | 1 | 200.0% |
| 46 | SQUAD | 2 | 0.08% | 2 | 100.0% |
| 46 | SUPRA R | 2 | 0.08% | 2 | 100.0% |
| 46 | tririg | 2 | 0.08% | 1 | 200.0% |
| 62 | A2 | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | ADR carbon | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | aerocat | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | aquila | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | AVANTI | 1 | 0.04% | 3 | 33.3% |
| 62 | DOLAN | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | epoca | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | GRIFFEN | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | issac | 1 | 0.04% | 3 | 33.3% |
| 62 | JAMIS | 1 | 0.04% | 3 | 33.3% |
| 62 | JAVA | 1 | 0.04% | 1 | 100.0% |
| 62 | KEMO | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | KUNG | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | MARINONI | 1 | 0.04% | 1 | 100.0% |
| 62 | masciarelli | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | MODA | 1 | 0.04% | 1 | 100.0% |
| 62 | NEILPRYDE | 1 | 0.04% | 2 | 50.0% |
| 62 | PACER | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | pasculli | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | PITON | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | REAP | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | REDBULL | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | S1NEO | 1 | 0.04% | 1 | 100.0% |
| 62 | SARTO | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | serrota | 1 | 0.04% | 1 | 100.0% |
| 62 | SILVERBACK | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | softride | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | SPINARO | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | THOMPSON | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| 62 | UNOVELO | 1 | 0.04% | #DIV/0! | |
| ブランド不明 | 11 | 0.46% | 11 | 100.0% | |
| 未確認 | 11 | 0.46% | 9 | 122.2% | |
| 他ブランド | 55 | ||||
| 91 | 2377 | 100.00% | 2385 | 99.7% | |
| 不明・未確認率 | 0.93% |
※Counted by Triathlon GERONIMO
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「まだ、ディスクブレーキ化されていないキャニオン。来年は?」

■Contents
・【GERONIMO COUNT 】佐渡2019バイクトレンド(準備中)
・Race Report
・【取材予定】佐渡国際トライアスロン大会
Race Report
【取材予定】佐渡国際トライアスロン大会
■Spin Off
9/1(日)新潟県佐渡市で「第31回佐渡国際トライアスロン大会」(佐渡市など主催)が開催された。
■気象(12:00時点):天候 晴れ / 気温 26.6℃ / 湿度 70% / 風速 3.3m 西北西 / 水温 24℃(7:00時点)
■スタート数:Aタイプ1008名 / Bタイプ760名 / Rタイプ78チーム / 日本選手権22名
まず、今年の佐渡と言えば。。。各種目全体での完走率は、昨年の88.4%から81.7%まで落ちた。そして、佐渡Aタイプにおいては、昨年の80.6%から72.8%という厳しい結果となった。単純な比較は難しいが、優勝タイムで17分、100位で30分落ちている。(全体的には、逆に15~20分程度のタイム落ちとなっていた。)その原因は、スイム時の波と流れ、そしてバイクでの風に見舞われたことだった。
佐渡大会は、昨年30周年を迎えた老舗大会だ。国内で開催されている4つのロングディスタンスの中でも最も長いレースとなる。その長さはバイクが190kmという設定になっていることにある。20年ほど前に一度バイクを180kmに設定したことがあったが、やはり佐渡はその島をトレースするフルコースが醍醐味と言えるのだろう。レースではあるが、その地を走ることの意味を感じながらのバイクライドこそが、佐渡がここまで来た理由ではないだろうか。
また、ロケーションとともに、「ボランティア」のサポートが熱い。約3000人がそのサポートにつき、早朝から遅くまで選手をいろいろなカタチで応援してくれる。そして、佐渡大会は、ロングのAタイプとミドルのBタイプが併催していることも大きな特長と言えるだろう。始めて1年から2年目の選手が「初ミドル」として、時期、コース、制限時間などトータルで人気のレースと言えるだろう。また、選手として参加すると同時に、Aタイプに挑戦している選手を目の当たりにして、感動を受け、「次」に繋がっている。
30年続いた佐渡大会だが、2000年代ではトライアスロン人気も落ち込み、申込者数も大きく減った。それでも続けたきたからこそ、今があるのだろう。2009年頃からの第二次トライアスロンブームで佐渡大会も完全復活となった。2011年のTV放映の影響も大きく関わった。ただ、そこを境に出場の選考が抽選となってしまったために、まず、スタートラインに立つための「運」が必要となったのだ。佐渡大会完走のためには9か月から12か月の練習など準備が必要となる。以前の「先着」に戻ればより集中することもできるのだが。
いずれにしても「覚悟」をもって臨む大会が佐渡だ。
大会当日の天候は、昨年のような不安定さはなく、蒸し暑さはあるものの気温はやや低めで楽観視していた。一つ気になっていたのが、前日の試泳の時から波が立ち、水は濁っていたことだ。その時は、「明日はおさまるだろう」「沖の透明度は大丈夫だろう」と思っていたのだが。。。
ここでは主に「佐渡A」を中心にレポートしている。
午前4時半、ナンバリングに多くの選手が集まってくる。口数は少ない。笑顔の中にも緊張感が伝わってくる。無事に完走したい。そんな想いでいっぱいなのかもしれない。声をかけても気がつかない。間違ったナンバーの列に並んでしまっている選手もいる。落ち着いて行こう。「そんなに冷静にはなれないよ。そんなレースがこれから始まるんだ。」と言わんばかり。やるだけやってきたからこそ、緊張と興奮が高まる。
間もなくスタートとなる。
スタートは6時、制限時間は、21時までの15時間半だ。まず、スイムは、沖に向かい泳ぎ始める。第1ブイを右へ曲がり横へ泳ぐ。200mほど泳ぎ、第2ブイを右へ曲がり、岸へ戻るというコースだ。これを2周回する。コースの特徴として、岸近くは「遠浅」であるということだ。佐渡ならではの光景となるが、スタート後、しばらく、海を歩く選手たちの姿が見られる。例年比較的穏やかな海なのだが。
バイクは、まさに佐渡大会の「醍醐味」と言える、島の外周をトレースするダイナミックなコースとなっている。大きく3つに分けられるかもしれない。序盤は、最北端ASの鷲崎までの72kmで、相川地区、大野亀、二ツ亀などアップダウンの多いコースだ。中盤は、161km地点の小木までで、本州側のフラットコースとなる。そして、終盤として、「小木の坂」を含めた30kmとなる。距離は短いが、それまでの消耗があるため、体力的にも精神的にも厳しい。
そして、ランは、日陰のないコースを2周回する。9km地点では、上りもあるが、全体的には、フラットなコースとなる。
いよいよスタートとなる。積み上げたものを出し切れるだろか。波は収まらなかった。水も濁り、コンディションは良くない。風も吹いている。ただ、ロングはアドベンチャーだ。レース中にも天候などの条件が刻々と変わる。その環境にも対応していかなければいけいない、そんなレースだ。コースエリアが広いため、強い風が吹いたり、風向きも変わる。どこで頑張り、どこで我慢するのか、そんな戦略も重要となる。
6時、Aタイプがスタートした。長い一日の始まりだ。まずは、4kmのスイムを完泳をしなければいけない。
スタート後、遠浅のため、すぐ泳げない。100mは足がつく水深だ。海を歩く選手、走る選手、少しでも早く泳ぎ出したい。
波に見え隠れする選手。
第1ブイをトップで通過する西内選手。
コースは2周回。一度、上陸し、また泳ぎ始める。選手たちは、声援を受け、海に向かう。2周目では更に波が高くなり、選手を苦しめた。
1周目のスイムアップ。歩き、走り、上がってくる。選手から好みは分かれるようだが、一度上がれることに安心感を感じる選手も少なくない。
今回は、波の影響もあり、トップでも1時間を切ることができなかった。
やはり、バイクスタートは、「もう一つのスタート」だ。
ここからが佐渡の本番だ。そんな覚悟でバイクにトランジットする。体調、機材のトラブルなく、190kmを走り切れるか。風も吹くな、そして、できることなコースも楽しみたい。様々な想いの中でスタートする。スイムの遅れがバイクスタートを全体的に遅らせている。スイムで1時間30分以上かかった選手は、特に大きく遅れている。2時間以上かかっている選手も100名近くいた。(昨年は26名)通常、ロングの場合、スイムの遅れは大きく左右はしないが、スイムでの消耗が激しい中でのバイクスタートとなった選手も少なくなった。
前述の通り、コース戦略としてエリアは3つに分けられるが、ポイントは、鷲崎ASから小木ASまでの90kmのアベレージをいかに上げられるかだろう。そこのポイントを絞っていた選手も少なくないだろう。前半の両津までは追い風に乗ってハイペースで走れたのだが、問題は後半の両津から小木までだった。この後半の向かい風がそれまでの「貯金」を使い果たしてしまった。小木ASの関門は、15時15分、坂を上る前にあるが、2段階になっている最初の坂を上ったあたりで14時30分までに通過するペースでないと、ランに影響が出てくるが、全体的に遅くなっていた。スイムの遅れ、向かい風など、厳しい終盤のバイクとなった。ただ、すべてが逆境ではなかった。真野湾に出てからは向かい風になることが多いのだが、今回は、「追い風」だった。それまでの遅れを取り戻すかのようにバイクラスト10kmを飛ばしていた。
今回のバイクでは、概ね30分~60分落ちだったようだ。選手によっては、追い風と向かい風で合わせると大して変わらないと感じている選手もいた。また、完走ギリギリとなる選手においては、向かい風でのロスタイムも大きく、時間とともに、「脚」が売り切れてしまったのだ。
小木の坂まで160km以上を走って来た。このコースで最も標高が高いところでもある。余裕はないはずだが、「笑顔」で応えてくれる選手に感動する。
スイムもバイクも大変だった。そして、最後のランは、ここまでやってきた自分を信じて走るしかない。
気温より湿度が気になる蒸し暑さの中でのランとなった。ランはほぼフラットのコースを2周回となる。周回コースは、ペースを掴みやすいが、集中力をキープするのは簡単ではない。折り返し手前では坂もある。特に2周目の坂はきつい。
ロングのランはバイクの走りと大きく関係している。バイクで無理をすれば、ランで落ちる。逆にバイクでセーブできれば、ランで走れる。そのバランスがロングの「極意」と言えるだろう。理論的には、ハートレート、バイクならパワーを設定し、日々行うトレーニングの中で「仮説と検証」を繰り返し、想定は可能だ。またリアルな検証のために「予備レース」も入れてその「仕上り」を確認する。したがって、上位の選手はある程度結果も見えているはずだ。ただ、それを思ったようにできないのが、アドベンチャーでもあるロングのトライアスロンなのだ。
冒頭から述べているように、天候があり、体調もある。メカトラブルなど「運」も関係してくる。そんな「やってみないと分からない」という面も多分にあるのだが、この最後のランは、今までのトレーニングに加えて「あきらめない」という気持ちが極めて重要となる。フルマラソンとなる長いランの中では、身体は動いても気持ちが上がらない、その逆もある。そんな長旅に耐えた選手のみが完走できる。
1周目は、まだ陽も高く、元気に走っている。応援に応える選手も多いが、2周目からはその表情にも変化が出てくる。徐々に陽も落ち始め、佐渡の「正念場」を迎える。
2周目に入ったからと言っても完走の「保障」は一切ない。走るのを止めたら終わりだ。そして、暗くなってからは、時間との勝負になる。佐渡大会は、細かく関門が設けられているため、その時間との闘いとなる選手も少なくない。ランのペースが安定しない選手にとっては、厳しい関門となり、苦しいレースとなる。
暗闇の中からタスキのリフレクターが時折光る。「走っている」。静まり返った真っ暗なコース上を淡々と走っている。コース上を明るくする投光器の工事現場のような音だけが響き渡る中を走っている。
その走る姿は、「気力」のみだった。今まさに完走のために「必死」に走っている。そんな光景を目の当たりにする。とにかく、前に進んでほしい。あきらめなければ必ずゴールできる。
最後まであきらめない姿に感動する。
今年も夏の終わりを佐渡の花火が彩ってくれた。
21時30分、制限時間を迎えてレースは終了した。と同時に佐渡大会名物の花火が上がる。長い一日を頑張って来た選手たちを讃えているかのように見える。そして、大会の終わりと、夏の終わりを告げた。
今年は大きく完走率を落とした厳しい佐渡だった。完走した選手とともに、来年に向け、気持ちを切り替えている選手も同じく素晴らしい。また来年、必ず挑みたい。佐渡への挑戦は9~12か月はかかるだろう。少し休んだら、また走り始める。
そして、次は絶対完走だ。
今回も松田丈志さんがBタイプに参加していた。
当初、目標を6時間15分、100番以内と公言していたが、結果は、6時間14分05秒で堂々の74位だった。見事に達成した。さすがの身体能力だ。Bタイプでは、6時間がショートの2時間半程度ではないだろうか。多忙な中でそれに近いタイムを出している。もう立派な「トライアスリート」だった。昨年のタイム6時間45分30秒に対し、30分以上の短縮であり、波や風を考えるとそれ以上のパワーアップと言える。その中味を見ると、バイク、ランの短縮が大きいのだが、得意のスイムは昨年より、1分28秒遅れている。松田さんにとっても楽なスイムではなかった。
最後のセレモニーでも「来年こそはAタイプに出るんだろうと言われていますが。。。もう少し考えさせて下さい。(笑)」あとはご本人次第だ。
Aタイプを完走するためには、Bタイプを目安にすると7時間から7時間半程度の完走が必要だろう。松田さんなら十分に完走できる。是非、来年Aタイプに出場し、「真のトライアスロン」の魅力を伝えてほしい。
日本のロングディスタンスは険しい。
宮古島は、少し距離は短いが制限時間が厳しい。長崎は、アイアンマンディスタンスで15時間、皆生のバイクは、半分以上アップダウンで、灼熱のラン、そして、佐渡は、アイアンマン以上の距離で15時間30分だ。海外ではフラットコースで17時間のアイアンマンがある。ランで半分歩いても「完走」となるが、国内のロングはどの大会も厳しい。それだけにステイタスがあり、特に佐渡の距離と制限時間は、とても険しいのだ。簡単には完走させてくれない。そんなチャレンジングなレースだからこそ、そのゴール目指したくなる。
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【Result】
総参加者数 2127組(2285名)※A,B,Rタイプ、日本選手権、ジュニア
最終出走者 1868組(Aタイプ1008名/ Bタイプ760名/ Rタイプ78組/ 日本選手権22名)※ジュニア除く
完走率 Aタイプ:72.8% / Bタイプ:91.8% / Rタイプ:91.0% / 日本選手権:95.5%
Aタイプ優勝 男子:西内 洋行 / 女子:安曇 樹香
Bタイプ優勝 男子:久保埜 一輝 / 女子:小川 純子
Rタイプ優勝 Team Watson
日本選手権 男子:北條 巧 / 女子:西岡 真紀
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「長い一日お疲れ様でした」
夏のメインイベント、佐渡国際トライアスロン大会が迫って来た。
佐渡は、国内ロング大会の最終戦となる。ロングであること、バイク190km、そして、暑さが話題となる。アイアンマンよりも長いバイクを走り切り、更にその後のランのために脚も残さなければいけない過酷なレースだ。もちろん、そのために一年間練習をしてきている。
佐渡大会は、昨年30周年を迎えた老舗のロング大会であり、人気が高く、抽選によって選考される。ロングのAタイプの他に、ミドルのBタイプも併催され、幅広く選手が集まり、盛り上がっている。スイムは真野湾を泳ぐが、例年落ち着いていて泳ぎやすいだろう。そして、前述の通り、ハードなバイクコースだが、そこへの挑戦として人気があり、「佐渡対策」として、バイク練習を中心に臨む大会だ。ランの頃には最も陽射しが強く、日陰がほとんどないコースを走らなければいけない。ランを走り切るための「集中力」が勝負の分かれ目となる。
今年の佐渡はどのような展開となるのだろうか。まずは、天候には恵まれてほしい。暑さや風は皆同じ条件だが、雨による落車などは避けたい。今から考えても仕方ないことだが、無事に開催されることが何よりだ。
積み上げたものを出し切ってほしい。
昨年レポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=28053
■開催日 2019/9/1(日)
■競技
Aタイプ:スイム4km / バイク190km / ラン42.2km
Bタイプ:スイム2km / バイク108km / ラン21.1km
※詳しくは、http://www.scsf.jp/triathlon/
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Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka