Higashimikawa IM70.3 Expo

この上ない最高級品ライトウェイト

アイアンマン70.3のエキスポをチェック。

話題のモノ、新しいモノ、珍しいモノ、旬なモノ、そして、必要なモノ。Triathlon GERONIMOとしては、レースと同様に盛り上がって欲しいのがこのエキスポだ。機材や用品は主役ではないが、それらに支えられているのは事実。そこへのこだわりは必ずレースに差が出てくるだろう。

メイン会場となる白谷海浜公園

白谷海浜公園の中央にセッティングされたエキスポエリア。奥にアスリートチェックインがあり、動線は便利になっていた。

今大会の公式アイテムは人気で、バイクチェックインの時にも目立っていた。名産のメロンが描かれているデザインとカラーリングが良かった。レース後も販売されると良いのだが。

アイアンマン公式ブランドとなるエコイも出展。エコイは2001年創業のフランスブランドで、ウエア、ヘルメット、アイウエア、シューズなどを展開している。エコイはツールドフランス出場のワールドチームへの機材供給の他、パトリック・ランゲやアンネ・ハウグなど、KONA優勝経験者を含むトップ選手をサポートしている。

AERO16用のシールドは3種類
手に持っているジャージはエコイとのコラボジャージで、所属した8チームがモチーフに

なんと!ご存知 FUMYこと別府史之さんがエコイのアンバサダーとしてブースにいたのだ。国内最高レベルの元プロサイクリスト。日本人初のツールドフランス完走の他、5大クラシック、3大ツールも完走、もちろん、オリンピックも2度出場している。2009年にツールで敢闘賞を獲得した時には国内では大いに沸いたことは鮮明な記憶として残っている。日本、アジアの顔でもあり、昨年プロ選手を引退したばかりだ。

エコイは単なるアンバサダーではなく、エコイの製品に惚れ込み、開発などにも関わっていると言う。昨年会社も設立され、フランスと日本をつなぐプロモーターとしても活躍している。現在、フランス在住だが、エコイがアイアンマン公式ブランドとなっていることから、このレースのために一時帰国となっていた。FUMYは、スイムもランもできるため、周囲の期待が極めて大きい。

シーポの現行フルラインナップ、手前は昨年KONAローンチとなった新型VIPER

多くの大会に出展しているシーポ。国内トライアスロンのトップブランドとして人気が高い。特にスモールサイズのスローピングやトライロードのMANBAなど、こだわりのきめ細やかな設定が特徴。カラーオーダーシステムもあり、バイクの楽しみ方の提案も十分だ。

シーポアンバサダー、太田麻衣子選手のバイク

究極のホイール、ライトウェイト。ドイツのブランドで、スポークやハブまでカーボン製で、1本1本手作りされている最高峰のホイールだ。以前は、プロサイクリストが「自費でも使いたい」と言わせたほどのホイールだ。バイクが1台買える金額となるが、一度は使ってみたい最高級品なのだ。軽さだけではなく、コーナーリングの安定性や振動吸収性など、路面追従性の高さなどライドフィールも定評が高い。

WTCS御用達ホイール、DTスイス。文字通りのスイスブランドでグローバルではトライアスロンでの使用が多くなっている。創業は1634年と古くスポークから始まったメーカーで、何と言ってもDTの看板はハブで、他社のホイールにも使われて来た。ホイールにおいて「ハブの仕様」は正に心臓部だけにそのホイールの評価指標となるからだ。そして、近年同じくスイスの空力専門スイスサイド社との連携からリム形状を含めた「ホイール作り」がトライアスロンへ繋がっている。

WTCS横浜ではフロント50mmリア62mmの使用率が高い

深部体温計のコア。話題のモノと言えるだろう。あの最強ノルウェー勢、ブルンメンフェルトやイデンが使用していることで、話題となっているものだ。身体の深部体温をリアルタイムでモニタリングできるもので、深部体温と運動パフォーマンスの関係性を割り出し、自身にとってベターなコンディションで運動し続けられるようにする計測ツールとなる。「暑さに弱い」と感じているトライアスリートは試す価値があるだろう。

ロカはUSAの既成ウェットスーツのトップブランド。2014年からアイアンマンの公式ブランドでもある。アイアンマンスイムの女王、ルーシー・チャールズ・バークレーのサポートは周知の通り。いくつも特許を持ち、肩の回し易さやパワー伝達の良さ、動きを考慮した浮力などを特徴としている。ラインナップが多く、スリーブレスであれば4万を切る価格となっている。

コンプレスポーツは2008年創業のコンプレッションアイテムをリリースするスイスブランド。トライアスロンからランニングまでエンデュランス系の種目では必須の人気アイテムだ。カーフを中心にトライアスロンウエアからソックスまで各種アイテムがラインナップされている。やはり、しっかりとしたコンプレッション効果の持続性の評価が高い。

味にこだわるGUは、グローバルでは老舗ブランド
ワッフルは他社からも出て久しいが、もはや美味しいお菓子
新製品ジュレのピーチ味は、食感、味ともに良し
製薬会社が作るサプリメント、ピクノレーサー、1日の目安2袋でBCAAが4800mg摂取可能
お洒落なキッチンカーも並び、雰囲気の良さを高めていた

競技説明会やイベントが開催されるマルシェ会場中央には、一際目を引く大きなアイアンマンのフラワーフォトスポットが設置され、選手たちで賑わっていた。KONAではもちろん同様のものがあるが屋内にある。この綺麗な海浜公園の屋外に設置されたこと、映えの象徴となっていたが、本当に雨が降らなくて良かったと思った人も多いだろう。

 

 

◾️Triathlon GERONIMO

その他:Higashimikawa 2023 http://triathlon-geronimo.com/?p=45598

Facebook:https://www.facebook.com/TriathlonGERONIMO/

Instagram:https://www.instagram.com/triathlon_geronimo/

 

 

「エキスポはおまけではなく、レースと同格になることが理想。」
BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】スペシャライズド Roval Rapide Cockpit

Mandatory Credit: Photo by ROBERTO BETTINI/EPA-EFE/Shutterstock (13796397d)
Fabio Jakobsen of team Soudal – Quick Step (L) wins ahead of Jasper Philipsen of the team Alpecin – Deceuninck the second stage of the 58th Tirreno Adriatico cycling race, from Camaiore to Follonica, in Follonica, Italy, 07 March 2023.
Tirreno Adriatico – Stage 2, Follonica, Italy – 07 Mar 2023

 

ロバールから一体型のエアロハンドルがリリースされた。

まずは美しいフォルムに目を引く。その形状はエアロダイナミクスとなり、Rapide HandlebarsとTarmac SL7 Stemの組合せと比較した場合、4ワット削減し、50gの軽量化となっている。すでにワールドツアーなどでプロが使用し、その完成度は実証済みとなっている。

この一体型は他社でもすでにリリースされているが、満を持してのリリースといことだろうか。一体にするということはステム角度とハンドルの固定角度が変更できないということでもある。フィッティングにこだわるスペシャライズドだけにRetülからのデータなどを活用しながらの決定となったことだろう。

WTCS横浜大会ではまだ実戦投入されていなかったが、DHバーが使用できなくなったため、これから確認ができるだろう。

以下、メーカーNewsとなる。

/////////////////////////////////////////////////////////////

Rovalがプロロードレーサーと共同開発し、空力性能を極めたRapide Cockpitを発売

風を切り裂く勝利の形状

スペシャライズド史上最速で一切の妥協を排除したRoval Rapie Cockpitを発売。Retülバイクフィットの知見を活かした14種類のサイズ展開で、各ライダーに適したサイズを用意。

まったく新しいRapide Cockpitは、あなたをゴールラインへと最速で導きます。その断面形状は空気抵抗を可能な限り減らし、すでに高い空力性能を誇るRapide HandlebarsとTarmac SL7 Stemの組み合わせと比較して4ワットを削減。スペシャライズドの中でもっとも空力性能に優れたコックピットとなっています。レースに勝てるアドバンテージを得るには、単なるエアロ形状だけでは不十分。そこで、Rovalのエンジニアリングチームはある目標を掲げました。それは、Rapide Cockpitをスペシャライズド史上最速とし、妥協を一切しないというシンプルなもの。世界トップクラスのレーサーやRetülのプロフィッターと協力して開発したこのコックピットは、空力性能に優れ、軽量で高剛性。使えばきっと、勝利の女神はあなたに微笑むでしょう。

  • 勝敗を分ける32cmの差

ハンドルバーをステムに固定するボルトをなくすと、バイクの中でもっとも重要なこの先端形状の一つをエアロフォイル(空中翼)として設計できます。長距離に及ぶ単独の逃げやワールドツアーのゴールスプリントなど、空気抵抗の低さが問われる場面のためにこのエアロフォイルを最適化し、最大のアドバンテージを得られるようにしました。そうして削減できた空気抵抗は4ワット。少なく聞こえるかもしれませんが、距離250mのゴールスプリントで換算すると、32cm*の差に相当します。勝敗がハンドル投げで決まる接戦のスプリントでは、この僅差が勝利をもたらすのです。

「スピードを感じるのはもちろん、何より信頼できるのは剛性が高く、身体にしっかりとフィットしていること。安心感が格段に高いです」– ファビオ・ヤコブセン

  • 軽量かつ高剛性

Rapide Cockpitはステムのボルトを持たず、別体式のRapide HandlebarsとTarmac SL7 Stemの組み合わせより50g軽量です(100mm x 420mmの場合)。プレミアムハイモジュラスカーボンファイバーで作られ、ワールドツアーでトップクラスのスプリンターが望む高剛性を発揮。スペシャライズドが作製したどの別体式バーステムコンボよりも、高い剛性対重量比を誇ります。

  • 各ライダーに適したフィット

一体式コックピットは、各ライダーに適したサイズを用意できないと思われてきました。そこで、Retülのプロフィッターや世界最高峰のレーサーと協力して、ステム長とハンドルバー幅の組み合わせを15種類*用意。ほぼすべてのライダーが自分に最適なフィットを見つけられるようにしました。ステム角度は-6度のみが用意され、最適なポジションでレース本番を走れます。ブラケットからドロップにかけての曲線は、スタンディングでのゴールスプリントでも、身体を縮ませたエアロポジションでも、手首に負荷がかからない曲率に設定。一方のベンドとフレアは、定評あるRapide Handlebarsと共通です。

*日本の展開は14種類となります

  • プロライダーの実証済み

ワールドツアーに出場するスペシャライズドのアスリートたちは、すでにRapide Cockpitを実戦に投入し、その性能に微笑んでいます。デミ・フォレリングとロッタ・コペッキーは、この春行われた数々のレースで表彰台を何度も独占。ファビオ・ヤコブセンはティレーノ~アドリアティコ第2ステージのゴールスプリントで、ハンドルを投げて僅差で優勝。距離250mのスプリントで別体式のエアロバーとステムに32cm**の差をつけられるアドバンテージを味方に、最高時速71kmを超える大迫力のスプリントを制しました。**実際のパワーデータ、コースデータ、自社風洞施設Win Tunnelでのテストで得たCdA値を用いて、ライドサイエンスチームがシミュレーションから算出。

Wednesday April 19 2023
26th La Flèche Wallonne Féminine (1.WWT) One day race: Huy – Mur de Huy (127.3km)
Photo: Francesco Rachello / Tornanti.cc

「このコックピットを使い始めたら、怖いくらいの速さで下れるようになりました」-デミ・フォレリング

  • 製品詳細

※コンピューターマウントは別売

商品名:Roval Rapide Cockpit

価格:¥85,800 (税込)重量:310グラム(100mm x 420mm)サイズ:14種類(380mm x 75mm/90mm/115mm、400mm x 90mm/100mm/110mm/120mm/135mm、420mm x 90mm/100mm/110mm/120mm/135mm、440 x 110mm)ステム角度:-6度 ベンド形状:ドロップ125mm、リーチ75mm素材:プレミアムハイモジュラスカーボンファイバー、ステム用チタンボルトケーブル配線方式:内装式、電動ドライブトレイン対応

商品詳細URL:https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/g/g21023-0612/

【スペシャライズド・ジャパン】公式サイト>https://www.specialized.com/jp/ja/公式オンラインストア>https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/default.aspx公式インスタグラム>@specialized_japan公式フェイスブック>https://www.facebook.com/specialized.japan/

 

 

 

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【取材予定】アイアンマン70.3 東三河ジャパン in 渥美半島

6/10(土)日本にアイアンマン70.3が戻ってくる。

周知の通り、日本のレースだが、世界シリーズの一つとして、やはり「メジャー」としての復活は嬉しいところだ。原点でもあるアイアンマンのミドルシリーズがいよいよ開催される。会場は愛知県渥美半島をダイナミックなレイアウトで実現している。愛知県は日本の真ん中、以前は人口に対するトライアスリート比率が高い、まさに「聖地」とも言える場所なのだ。

初開催となるため、情報は少ないが、ミドルディスタンスであることとそのコースレイアウト、ロケーションに注目したい。最も長く、難しいバイクコースのレイアウトはほぼワンループという理想的なコースを実現している。渥美半島をトレースするようなコースは、幅広く選手を楽しませてくれることだろう。

ショートとロングの中間となる「ミドルディスタンス」の完走は簡単ではない。単なるショートからの延長線上ではないため、出場選手たちは、相応の練習を積んで来ているはずだ。そんなミドル大会こそ、国内トライアスロンを盛り上げる意味で最も重要な位置付けとなるだけに長い目で期待したい。

■開催日 2023/6/10(土)

■競技

スイム1.9km / バイク90.1km / ラン21.1km

◾️サイト

公式:https://www.ironman.com/im703-japan

国内:https://higashimikawa.or.jp

 

 

◾️Triathlon GERONIMO

その他:Higashimikawa 2023 http://triathlon-geronimo.com/?p=45598

Facebook:https://www.facebook.com/TriathlonGERONIMO/

Instagram:https://www.instagram.com/triathlon_geronimo/

 

 

「数少ないミドルへの期待は大きい。」

BOSS1small

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

STORONGMAN Miyakojima _ 2023(Lumina #89)

4年ぶりの宮古島は、暑く、熱いレースだった。

4年ぶりということは、「4歳」年齢が上がっていることになる。前回年齢をチェックした2018年からはエイジグループが一つ上がったことになる。高齢化が進む国内トライアスロンにおいてバイクのトレンドに変化はあったのだろうか。コロナ禍によるデリバリーの遅れ、もちろんモチベーションの低下もあっただろう。ディスクブレーキの付いた新型バイクに買い替えるべきなのだろうか。宮古島出場に向けては、いろいろ考えたはずだ。

さて、バイクカウントは雨の中となった。時折激しい雨となり、選手も大変だったが、バイクのカバーをかけている選手が少なくなく、カウントの精度が危ぶまれた。一部でもフレームなどが見えていれば、何とかなるのだが、完全に隠れてしまっているバイクもあった。レース当日、バイクスタートを再度押さえることになった。

推移から見えてくることは多かった。予想通りもあれば、意外と感じることもあった。たかがバイク機材だが、現在の方向性やそこから見える課題は、パフォーマンスアップ、何より快適性、安全性などに繋がることもあり、これから考えるべきことは少なくないと思った。

【P18~19 国内ロングBIKEトレンド分析】

  • 全体シェア1位はスペシャ、話題のキャニオンも急伸
  • トライアスロンバイク比率は57%と意外な「上昇傾向」
  • ディスクブレーキ使用率、初めての「30%超え」
  • 選手層の高齢化とバイクトレンドの関係
  • 選ぶべきはTRIモデルかロードか

 

 

BOSS-N1-S
Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

YOKOHAMA 2023

■Contents

ワールドトライアスロンチャンピオンシップシリーズ横浜2023 “ GERONIMO ANALYSIS ”
ワールドトライアスロンチャンピオンシップシリーズ横浜2023 “ GERONIMO COUNT ”
YOKOHAMA Race Result
YOKOHAMA Press conference
【取材予定】ワールドトライアスロンチャンピオンシリーズ横浜 2023

ワールドトライアスロンチャンピオンシップシリーズ横浜2023 “ GERONIMO ANALYSIS ”

WTCS横浜2023におけるバイク分析データとなる。

2015年からの定点観測となる横浜のバイクカウントは9年目となった。トライアスロンバイクではないので、劇的な変化はないのだが、「Sign / Trend / Standard」の3段階では動いている。また、ここでは、「エリート」のカウントとなるため、エイジグループのような「人気ランキング」ではなく、プロ及びプロに準ずる選手、そして、メーカーの動きと言えるだろう。

トライアスロンへ注力するメーカーはどこなのか、もちろんバイクメーカーだけではない。各パーツメーカーも特徴が出ている。国内でトライアスロンが始まって43年、オリンピックでの正式種目となって6回、今や自転車系競技としてのメーカー注目度も高く、安定していて、開発にも繋がっている。そんな「メーカー色」はどのように表れていたのだろうか。

いずれにしても限られた「120名」の選手のバイクからの分析であることを前提にしつつも、オリンピックに次ぐWT(ワールドトライアスロン)最高峰のシリーズ戦としての結果でもある。

まずは、ウィナーズバイクをチェック。エリート男子はキャニオン、エリート女子は今年もスペシャライズドで5連覇となった。

 

エリート男子のウィナーズバイクは、ヘイデン・ワイルド選手が使用したキャニオンAEROAD CF SLXだった。現在、トライアスロン界においても注目の急上昇株となるキャニオンだ。ワイルドのバイク仕様は、メインコンポーネントにスラムRed etap、今やスラム代名詞フロントシングルのワンバイ、ブレーキレバーは極端に倒し込みフレアなポジションとしている。ホイールはジップ454の53/58mm高、サドルはエルゴンSR Comp Men、パワーメーターはクウォークとなっていた。

エリート女子のウィナーズバイクは、ソフィー・コールドウェル選手が使用したスペシャライズドS-WORKS TARMAC SL7だった。スペシャライズドはWTCS 横浜エリート「御用達」であり、女子5連覇のスーパーバイクだ。コールドウェルのバイク仕様は、メインコンポーネントにスラムRed etap、ブレーキレバーは倒し込まず、フレアにはしていない。ホイールはロバールをフロント50mm、リア60mmの組合せ、サドルはスペシャライズドS-WORKS WITH MIRROR、パワーメータはクウォークとなっていた。

 

【ブランド別使用率】

ワールドトライアスロンチャンピオンシップシリーズ横浜 2023 “ GERONIMO COUNT ”

【詳細分析】

各ポイントについて分析している。つまり「仕様」となるわけだが、言い方を変えれば各選手の「好み」ということも言える。まずは、「トライアスロン」で使用するバイクの主な特性について、その動きを見てみた。

下記の3点は、「エアロダイナミクス」に関わるファクターとなるが、ドラフティングレースとなるWTS横浜では、「ロードレース」に近いため、必ずしも絶対条件ではない。ただ昨今「バイクの重要性」に注目が集まる中で、単なるロードレース化ではないため、選手の対応が機材面のバイクという形となって表れている。

  • ①エアロロード
  • ②ホイールリムハイト
  • ③フレアポジション

下記の3点は、トレンドからスタンダードへ移行している。電動変速システムは、完全普及となったのだろうか。また、ディスクブレーキは、バイク本体の新型化との関係性が大きいため増えていることが予想される。そして、パワーメーターは、一般的には高価なイメージがあるが、今や「絶対アイテム」だけに、その使用は必須だろう。

  • ④メインコンポーネント
  • ⑤ディスクブレーキとモデル別使用率
  • ⑥パワーメーター

下記の2点は、流行りも含めスペシャルパーツの動きとなる。ビッグプーリーも話題としては久しいが、現在どうなっているのか。そして、18年からスラムのワンバイをきっかけとして、コナでは確実に伸びを見せているフロントシングルは、昨年確認され、今年は増えているのだろうか。

  • ⑦ビッグプーリー
  • ⑧ワンバイ

前提として、WTCS横浜2023の120選手の結果であり、全てを計るものではないが、概ね、方向性について大いに参考になると考えている。

 

#40ブルンメンフェルトのジャイアントPROPEL ADVANCED SL

【エアロロード】

このカテゴライズが難しくなって来ている。ここで前提を確認する必要がある。「エアロロード」と定義されるのは、軽量オールラウンドバイクを設定している場合に絞っている。十分なエアロダイナミクスを持ちながらも基本を「1タイプ」としているピナレロやVENGEがなくなったスペシャライズドは含まれていない。キャニオン、ジャイアント、サーヴェロなどタイプ分けをしているメーカーの中のエアロロードのカウントとなる。

フレーム 男子 女子 合計 使用率
エアロ 27 15 42 35.0%
非エアロ 33 45 78 65.0%
合計 60 60 120 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

結果は35.0%だった。2018年の50.0%をピークに昨年は43.5%、今回は40%を大きく割った。繰り返しになるが、前述の通り「カテゴリー分け」をしない傾向が伸びれば、更に減っていくことになる。

ここで言えることは2つ。1つは、より軽くて、エアロダイナミクスの高い、スーパーオールラウンドバイクの完成度が高まること。そして、もう一つは、明確に「エアロロード」として、エアロダイナミクスを追求するバイクが出来ることだ。ロードバイクの中に「トライアスロン適正」の高いモデルとして期待も出来るかもしれない。

ここで言うGERONIMO的トライアスロン適正とは以下の3つ。

  1. エアロダイナミクス
  2. ジオメトリー
  3. 快適性

3つ揃えば最高だが現実的には難しい。ショートなら1つ以上、ミドル、ロングなら2つクリアすれば理想だろう。特にエアロダイナミクスはごく当たり前に話題となるが、AVスピードの高くない選手が使用した場合、効果の見込みは低いばかりでなく、剛性の高さから快適性を落としてしまっている可能性がある。

トライアスロンにおけるバイクパートはランへの繋ぎであり「ランにダメージを残さない」と言う大命題からバイクを選ばなければならない。

順位 ブランド モデル 男子 女子 合計 使用率
1 CANYON AEROAD CF SLX 4 1 5 11.9%
GIANT PROPEL ADVANCED SL 4 1 5 11.9%
cervelo S5 4 1 5 11.9%
4 SCOTT FOIL 1 2 3 7.1%
5 TREK MADONE SLR 6th 2 0 2 4.8%
cannondale SystemSix 2 0 2 4.8%
BMC Time Machine Road 01 2 0 2 4.8%
TREK MADONE SLR 7th 1 1 2 4.8%
9 BH AEROLIGHT 1 0 1 2.4%
STEVENS ARCALIS 1 0 1 2.4%
Bianchi OLTRE XR4 1 0 1 2.4%
GIANT PROPEL ADVANCED PRO 1 0 1 2.4%
GIANT PROPEL ADVANCED SL 2022 1 0 1 2.4%
SPECIALIZED S-WORKS VENGE 1 0 1 2.4%
LAPIERRE AIRCODE DRS 1 0 1 2.4%
LOSA AERO 21D 0 1 1 2.4%
FELT AR 0 1 1 2.4%
Liv ENVILIV ADVANCED PRO 0 1 1 2.4%
Liv ENVILIV ADVANCED PRO 2022 0 1 1 2.4%
Wilier FILANTE SLR 0 1 1 2.4%
SCOTT FOIL 2022 0 1 1 2.4%
KOGA KINSEI 0 1 1 2.4%
PARDUS SPARK EVO 0 1 1 2.4%
BMC Time Machine Road 01 0 1 1 2.4%
合計 27 15 42 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

トップエアロロードはキャニオン、ジャイアント、サーヴェロの三つ巴となった。

キャニオンは今回のウィナーズバイクでもあるが、現在、トライアスロン界の大注目株として今後も上位が期待される。ジャイアントは、ノルウェー勢のブルンメンフェルト、イデン両選手が使用するバイクとして注目度が高い。ジャイアントはTCRが存在するが、PROPELはシート周りが細身となり、どちらかと言えばオールラウンド傾向が強まった「Tarmac化」と言えるだろう。そして、元祖エアロロード、サーヴェロは、2010年のスペシャライズドVENGEの「エアロロード」カテゴリー以前から注力しトライアスロンにおける絶対的な地位を築いている。

エアロロードの代名詞とも言えるトレックのMADONEは旧型も含まれるため、順位を落としているが、来年は復活だろう。

 

【ホイールリムハイト】

トライアスロンを象徴するリムハイトの高いホイールは、WTCS横浜大会においてもGERONIMO COUNT当初より、多少動きはあるものの、より一層のDeep化が進み、ここ数年で、一定のところまで来たと言うイメージだ。

ホイールは、前後により目的が異なる。大きくはエアロダイナミクスと高速巡航性だ。フロントは、エアロダイナミクスと、横風などの影響からハンドリングを考慮したチョイスとなる。概ね50mmを超えてくると、ハンドルを切った時に重さ(空気抵抗)を感じるくらいとなるが、各社1~3mm程度のハイト差でシビアなコントロールをしている。また、リアは、エアロダイナミクスとともに更に重要となるのは、「高速巡航性」となる。これはホイールの縦剛性と大きく関係してくる。レースコンディションにもよるが、リアにディスクホイールを使用するのはそのためだ。ただ、その反面として、剛性が高過ぎれば、脚への負担も大きくなる。その辺りのバランスを見ながら、選手たちはホイールを決定する。

このハイトだけで述べるのはやや乱暴ではあるが、概ね傾向は出ている。本来ならば、メーカー間の「重量剛性比」など更に掘り下げる中で、カウントの精度は高まるのだろう。また、一般選手において、エアロダイナミクスはある程度走る力が必要だが、剛性による高速巡航性は誰でも体感できる。一定の速度で走り続け易くなるということだ。そんな極めて重要な武器がホイールだ。

男子
リムハイト フロント 使用率 リア 使用率
55mm以上 20 33.3% 37 61.7%
50~54mm 26 43.3% 12 20.0%
40~49mm 11 18.3% 10 16.7%
30~39mm 3 5.0% 1 1.7%
29mm以下 0 0.0% 0 0.0%
合計 60 100.0% 60 100.0%
女子
リムハイト フロント 使用率 リア 使用率
55mm以上 10 16.7% 22 36.7%
50~54mm 26 43.3% 17 28.3%
40~49mm 15 25.0% 14 23.3%
30~39mm 8 13.3% 6 10.0%
29mm以下 0 0.0% 0 0.0%
不明 1 1.7% 1 1.7%
合計 60 100.0% 60 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

結果は男女ともに同様の傾向となった。昨年の男子は前後ともに55mm以上がトップだったが、フロントが少し低いホイールが選ばれている。女子もフロントに動きが出て、55mm以上と40~49mmが多かったが、男子と同じハイトに集約された。また、40mm未満は圧倒的に少なくなり、重量と剛性のメリットとデメリットを考慮する中でも強い傾向が出ている。リアの55mm以上はほぼ60mmやそれ以上なるのだが、この結果からはロバールのようなフロント50mm、リア60mm程度の組合せが見えてくる。スペシャライズドが多いが、他のホイールメーカーも含め、傾向は明からかとなっている。

そして、ホイールメーカーの使用率は、下記の通りの結果だった。

順位 ブランド 男子 女子 合計 使用率
1 ROVAL 14 11 25 20.8%
2 DT 9 11 20 16.7%
3 CADEX 6 6 12 10.0%
4 ZIPP 5 3 8 6.7%
5 BONTRAGER 3 4.5 7.5 6.3%
6 PRINCETON 5 1 6 5.0%
MAVIC 4 2 6 5.0%
8 ENVE 3 2 5 4.2%
HUNT 2 3 5 4.2%
10 SHIMANO 3 1 4 3.3%
11 CAMPAGNOLO 0 3 3 2.5%
12 HOLLOWGRAM 2 0 2 1.7%
FFWD 1 1 2 1.7%
FULCRUM 0 2 2 1.7%
15 Reserve 1 0.5 1.5 1.3%
16 CYP 1 0 1 0.8%
GIANT 1 0 1 0.8%
Dedaelementi 0 1 1 0.8%
EASTON 0 1 1 0.8%
Lightweight 0 1 1 0.8%
Lun 0 1 1 0.8%
SCOPE 0 1 1 0.8%
session 0 1 1 0.8%
SWISS SIDE 0 1 1 0.8%
tune 0 1 1 0.8%
不明 0 1 1 0.8%
合計 60 60 120 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

予想通りのロバールが1位となった。スペシャライズドのバイク本体が多いため、予想された結果でもあるが、ホイールは走りに大きく影響するため、その実績の裏付けとも言えるだろう。また、昨年、初めてトップとなったDTスイスは少し減ってしまったが、2019年以降の伸びで変わらずトップクラスであることは間違いない。そして、気になるのがカデックスだ。昨年は6台に使用されていたが、今年は倍増となった。カデックスは、ブルンメンフェルト、イデン両選手を通し、トライアスロンへの注力も高くなっているだけに今後も注目となるだろう。

 

【フレアポジション】

昨年までショートにおいてもカスタムや新世代のDHバーなど見られ、新たな方向性への「兆し」が出ていたが、使用できなくなり、その装着率はノーカウントとなった。ただ、その必要性を感じる選手は、ブレーキレバーを内側に傾けたセッティングをしていた。2021年にリリースされたシマノDURA-ACEでもそこへの対応を考慮したものとしている。

バイク正面から見ると「八の字」にセットされたブレーキレバーはフレアと言える状態だ。元々ドロップハンドルではなく、ランドナーバーのように上が狭く、下ハンが広がったような形状のハンドルを使い、自然に内向きになるようにセットして使われていた。横浜で使用されたハンドルは通常のドロップに対し、ブレーキレバーを内側に倒して固定されているものだが、その数も多さからチェック対象となった。

男子 女子 合計 使用率
設定 29 18 47 39.2%
未設定 31 42 73 60.8%
合計 60 60 120 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

結果は高かったと見ている。この39.2%は、明らかに分かる大きく曲げたもののみのカウントであり、僅かに曲げている選手も含めると68.3%にものぼる。ただ本来の「DHポジション効果」を得るためには身体の幅を狭くしたいため、よりブレーキレバーを倒し込む必要があるが、ダンシングでは使用できなくなることや取付そのものの安全性もあり限界はある。

「より良く」と言うことだろうし、可能な範囲でセットすることになるのだが、今後の期待も高まる。とにかくブレーキは確実にかけることができる「安全性の高いエアロポジション」と言うことができるからだ。DHバーと同じ効果とはいかないが、更なる進化により、必要十分なエアロダイナミクスが期待できるようなものが開発されることは極めて望ましい。

 

【メインコンポーネント】

2012年普及モデルのシマノULTEGRA Di2のリリースから12年目となるが、電動変速は完全定着している。その扱い易さは一度使えば、戻すことはないだろう。昨年の装着率は94.6%だったので、もう少しと言った感じだったが、今回は120台中119台の使用となる99.2%だった。もうカウントの必要はない。

ここでは、電動変速だけではなく、メインコンポーネントとして、どのモデルの使用率が高いのか見ているが、やはり「スラム」の勢いが気になる。シマノより早かった12スピード化、完全ワイヤレス電動変速、軽量性、ワンバイなど、スラムは独自の「面白さ」を追求している。

結果は以下の通りだった。

順位 ブランド モデル 男子 女子 合計 使用率
1 シマノ DADi2 25 21 46 38.3%
2 シマノ ULT Di2 14 16 30 25.0%
3 スラム Red etap 13 12 25 20.8%
4 スラム Force etap 7 8 15 12.5%
5 スラム Rivaletap 1 2 3 2.5%
6 シマノ DA 0 1 1 0.8%
合計 60 60 120 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

予想するまでもなくシマノが多いのだが、スラムは確実に伸ばしている。一昨年26.0%、昨年29.3%、そして、今年は35.8%まで伸びていた。今後の勢いとともに「スラムらしい」製品開発に期待したい。

 

【ディスクブレーキとモデル別使用率】

電動変速同様に普及が期待されているが、Di2と比較すると短期間での完全普及となった。ディスクブレーキは、スペシャライズドが早く、2017年モデルから出始めているが、トレックは2020年モデルからのスタートだったため、概ね2020年がディスクブレーキ元年と言えるだろう。その後4年でディスクブレーキ化が整った。昨年の普及率は88.0%だったが今年は99.2%(1台のみ非ディスクモデル)となり、ディスクブレーキへの移行は完了した。

ディスクブレーキ普及の背景には、安全性が挙げられる。ディスクブレーキありきではなく、ワイド化されたホイール、チューブレスタイヤなど、足回りが強化され、同時に制動力向上も進められた来た。ある意味、安全面においては、電動変速やその他のパーツなどと比べられないくらいの重要性があった。

順位 ブランド モデル 男子 女子 合計 使用率
1 SPECIALIZED S-WORKS TARMAC SL7 8 15 23 19.3%
2 SCOTT ADDICT RC 2 5 7 5.9%
3 VENTUM NS1 2 4 6 5.0%
4 LAPIERRE XELIUS 3 2 5 4.2%
CANYON AEROAD CF SLX 4 1 5 4.2%
GIANT PROPEL ADVANCED SL 4 1 5 4.2%
cervelo S5 4 1 5 4.2%
8 BMC Team Machine SLR01 2 2 4 3.4%
9 BMC Time Machine Road 01 2 1 3 2.5%
SCOTT FOIL 1 2 3 2.5%
TREK EMONDA 0 3 3 2.5%
12 FOCUS IZALCO MAX 2 0 2 1.7%
TREK MADONE SLR 6th 2 0 2 1.7%
cannondale SystemSix 2 0 2 1.7%
TREK MADONE SLR 1 1 2 1.7%
cannondale supersix evo 1 1 2 1.7%
SPECIALIZED TARMAC SL6 1 1 2 1.7%
ROSE XLITE 0 2 2 1.7%
SWIFT RACEVOX 0 2 2 1.7%
20 LAPIERRE AIRCODE DRS 1 0 1 0.8%
BH AEROLIGHT 1 0 1 0.8%
STEVENS ARCALIS 1 0 1 0.8%
PINARELLO DOGMA F 1 0 1 0.8%
PINARELLO DOGMA F12 1 0 1 0.8%
TREK EMONDA SL7 1 0 1 0.8%
Bianchi OLTRE XR4 1 0 1 0.8%
FACTOR OSTRO VAM 1 0 1 0.8%
GIANT PROPEL ADVANCED PRO 1 0 1 0.8%
GIANT PROPEL ADVANCED SL 2022 1 0 1 0.8%
PROCYCLE Rennrad 1 0 1 0.8%
SPECIALIZED S-WORKS VENGE 1 0 1 0.8%
THOEMUS SLIKER PRO 1 0 1 0.8%
ARGON18 SUM PRO 1 0 1 0.8%
GIANT TCR 1 0 1 0.8%
BH ULTRALIGHT 1 0 1 0.8%
COLNAGO V3Rs 1 0 1 0.8%
Wilier Zero SL 1 0 1 0.8%
STEVENS XENON DISC 0 1 1 0.8%
COLNAGO V4Rs 0 1 1 0.8%
CANYON ULTIMATE CF SLX 0 1 1 0.8%
3T STRADA 0 1 1 0.8%
PARDUS SPARK EVO 0 1 1 0.8%
PROCYCLE Rennrad 0 1 1 0.8%
KOGA KINSEI 0 1 1 0.8%
SCOTT FOIL 2022 0 1 1 0.8%
Wilier FILANTE SLR 0 1 1 0.8%
PINARELLO F12 0 1 1 0.8%
Liv ENVILIV ADVANCED PRO 2022 0 1 1 0.8%
Liv ENVILIV ADVANCED PRO 0 1 1 0.8%
TREK EMONDA SLR 0 1 1 0.8%
FELT AR 0 1 1 0.8%
SPECIALIZED AETHOS 0 1 1 0.8%
LOSA AERO 21D 0 1 1 0.8%
合計 59 60 119 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

ここではディスクブレーキ仕様の普及率を見ていたが、ほぼディスクブレーキ化が整ったため、実質のモデル別の使用率となっている。台数の多いスペシャライズドが1位となっているのだが、具体的にはTARMAC SL7が驚異の23台使用されている。スペシャライズドのトライアスロンへの注力と2016年からいち早く、ディスクブレーキ化を進めていたことなどから結果に繋がっている。

スペシャライズドは、やはりMTBも含めた総合メーカーであることがディスクブレーキにも強く、シビアなカーボンコントロールが必要なロードバイクのディスクブレーキ化にもフィードバックが活かされている。

今や安全性向上は当然だが、エアロダイナミクスとの融合を期待しているメーカーも少なくない。もちろん、難しい開発とはなるが、ディスクブレーキありきではなく、総合的に進化させて来ている。

 

【パワーメーター】

ノンドラフティングのトライアスロンの場合、レースでは、ほぼ「一定」のマイペースを刻んで走る。一定にすることが最も効率が良い走りとなるからだ。では、その一定とは「何」を一定にするのだろうか。もちろん、速度ではない。ハートレートが一般的だったが、リアルタイムでペースを一定にできるのが、パワーメーターなのだ。ロードレースでは、タイプによるが、速度の加減速もあり、駆け引きというタイミングもある。それに対し、トライアスロンでは、練習からレースまでフル活用が可能となるだろう。もちろん、距離、コースにも影響はされるが、概ね「コンスタント」な走りがベストパフォーマンスに繋がる。電動変速システムDi2もトライアスロンでの使用は、大きなメリットがあったが、同様にパワーメーターもトライアスリートにこそ、必要なアイテムと言えるだろう。

男子 女子 合計 使用率
使用 50 52 102 85.0%
未確認 10 8 18 15.0%
合計 60 60 120 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

まずは使用率だが、これは恐らく100%と考えている。「未確認」としているのは装着の確認ができなかった台数だが、普段のトレーニング時に使用していないことは考えられないからだ。少なくともスマートトレーナーで確認はしているはずだ。また、WTCSのレースの特性上、ペースが一定でないため、当日必要ないということも言えだるだろう。クランク型の場合はそのままとなるが、ペダルの場合は簡単に交換ができる。

そして、確認できたパワーメーターは以下の通りとなる。

順位 ブランド タイプ 男子 女子 台数 使用率
1 QUARQ クランク 17 16 33 27.5%
2 SHIMANO クランク 12 7 19 15.8%
3 Favero ペダル 6 8 14 11.7%
4 GARMIN ペダル 4 6 10 8.3%
5 4iiii クランク 3 4 7 5.8%
6 ROTOR クランク 1 5 6 5.0%
7 POWER2MAX クランク 0 4 4 3.3%
8 SRM クランク 2 1 3 2.5%
9 wahoo ペダル 2 0 2 1.7%
PIONEER クランク 1 1 2 1.7%
11 SPECIALIZED クランク 1 0 1 0.8%
STAGES クランク 1 0 1 0.8%
13 未確認 10 8 18 15.0%
合計 60 60 120 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

クウォークの伸長率が凄かった。2018年では16.7%、昨年は21.7%からの27.5%は明かな勢いを感じる。スラムのコンポーネントが伸びていることとも大きく関係しているが、この数字には驚かされる。また、シマノも確実に伸ばし、昨年の12台から19台となっている。そして、3位と4位にペダル型が入っている。エイジ選手に人気のあるペダル型として、この2ブランドは、比較されることが多いと思うが、いずれにしてもペダル型となるケースも多いだろう。「ペダルグループと見た場合、合わせて24台となるため、タイプ別での使用率も要チェックとなるだろう。

 

【ビッグプーリー】

ビッグプーリーもトレンドと言われ久しいが、その後、動きはあったのだろうか。効果の大きさは、「体感」できる数少ないパーツでもある。回転時の抵抗が大きく軽減されることで、ペダリング効率を向上させている「アイデアパーツ」だ。ビッグプーリーは、チェーン、プーリーのベアリングの摩耗を抑え、最大の体感は、アウターローでの状態で確認できる。各社鎬を削りリリースしているが、プーリーケージ(本体)の剛性が大きなポイントとなるだろう。

男子 女子 合計 使用率
使用 6 9 15 12.5%
不使用 54 51 105 87.5%
合計 60 60 120 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

使用台数は、昨年と同じ15台ではあったが、選手数から見ると4ポイント近く落ちている。ただサンプル数が少ないため、何とも言えない結果でもある。今後も大きく流行ることはないかもしれない。リアディレーラーの改造パーツでもあるため、コンポーネントメーカーとの契約なども関係しているだろう。また、専属メカニックなどが帯同する場合は良いが、調整がシビアであったり、輸送に気を使うなどから敬遠されている可能性もある。ただ、使用率が少ないから悪いということではない。むしろ画期的なパーツと考えている。

順位 ブランド 男子 女子 使用台数 使用率
1 ceramicspeed 4 6 10 66.7%
2 NOVA RIDE 1 2 3 20.0%
3 KOGEL 1 0 1 6.7%
CyclingCeramic 0 1 1 6.7%
合計 6 9 15 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

少ない中での比較であるが、セラミックスピードが昨年より伸ばし、シェアを獲っていた。昨年から登場となっているノバライドも健闘、そして、超軽量となるサイクリングセラミックなどマニアックなパーツを使用する選手もいる。

 

【ワンバイ】

スラムの専売特許とも言える「ワンバイ」は2018年のコナで19台確認、翌年2019年では、63台に増えていた。その63台のうち20台はプロ選手の使用となる。このパーツが普及の兆しを見せているのは、スムースで単純な変速動作とそのデメリットが少ないことが挙げられる。ワンバイは単純にフロントをシングルにして、ディレーラーを外しただけではない。それをすればすぐにチェーンが脱落してしまう。スラムだからこそできているシステムとなる。チェーンとチェーンリングの噛み合いをX-syncという構造で極めてマッチングの高い造りとなっている。写真と同じ状態で使用する選手も多いが脱落防止パーツを取り付けることもできる。

現在、アイアンマンの世界ではこのシンプルな構造と見た目が新しいトライアスロンバイクの姿として注目を集めている。

男子 女子 合計 使用率
使用 3 1 4 3.3%
不使用 57 59 116 96.7%
合計 60 60 120 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

結果は、昨年から1台減っての4台だったが、男子の1台は優勝のワイルド選手のバイクだ。実は昨年も優勝のイー選手も使用するなど、結果としての勝率は高い仕様と言える。KONAでは増加傾向にあるが、一昨年初めて確認し驚いた。まだビッグプーリー同様、大きく伸びることはないがこれもスラムらしさであり、一般選手には大いに推奨できるシステムだ。明かにストレスフリーとなる変速動作が最大のメリットだ。

 

最後に。

ショートの世界最高峰シリーズが手軽に横浜で見られることに興奮する。身体とともに研ぎ澄まされた無駄のないバイクのセッティングは面白い。選手の考えもあるだろう。メーカーの意向もあるだろう。いずれにしてもグローバルの動きを感じることができるWTCS横浜は面白い。

 

その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=45211

 

 

「トライアスロンにおけるスペシャライズドの勢いは止まらない。

BOSS1small

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【IRONMAN Press】PHU QUOC IN VIETNAM AS NEW HOST OF IRONMAN 70.3 TRIATHLON

– Inaugural IRONMAN 70.3 Phu Quoc triathlon scheduled to take place November 19, 2023; General registration to open May 26, 2023, and can be accessed by visiting, www.ironman.com/im703-phu-quoc – New IRONMAN 70.3 Phu Quoc follows success of the inaugural Phu Quoc 5150 event in November 2022

 

新しいアイアンマン70.3が発表された。会場はベトナムのフーコックで開催となる。フーコックは、昨年11月にもアイアンマンのショート版「5150」で開催された会場でもある。開催は今年2023年11月19日となり、エントリー受付は、5月26日からオープンとなっている。

以下、大会NEWSとなる。

//////////////////////////////////////////////////////////////////

IRONMAN ANNOUNCES PHU QUOC IN VIETNAM AS NEW HOST OF IRONMAN 70.3 TRIATHLON

HO CHI MINH CITY, VIETNAM / TAMPA, Fla. (May 26, 2023) – IRONMAN announced today that Phu Quoc, Vietnam will play host to the newest IRONMAN® 70.3® triathlon in Asia. The inaugural IRONMAN 70.3 Phu Quoc triathlon is scheduled to make its debut on Sunday, November 19, 2023, taking athletes on a fantastic tour of Vietnam’s largest island with turquoise waters and diverse tropical landscapes. General registration for the IRONMAN 70.3 Phu Quoc triathlon will open on May 26, 2023, by visiting www.ironman.com/im703-phu-quoc. “We could not be more excited to expand upon the success of last year’s Phu Quoc 5150™ race to showcase the remarkable beauty of Phu Quoc with an IRONMAN 70.3 triathlon,” said Jeff Edwards, Managing Director of Asia for The IRONMAN Group. “Phu Quoc provides a true holiday destination race venue, easily accessible from numerous airports in Southeast Asia.” The IRONMAN 70.3 Phu Quoc triathlon will begin with a 1.9 km (1.2-mile) swim, starting and finishing from a beautiful white sand beach along the Gulf of Thailand. The 90 km (56-mile) bike ride traverses the southern half of the island, before the event culminates with a flat and fast 21.1 km (13.1-mile) run with a seaside finish. Kien Giang Department of Culture and Sports Deputy Director, Mr. Cong Nghiep Le, shared, “We are glad to have the inaugural IRONMAN 70.3 event in Phu Quoc, which is a statement of our commitment to promoting sports and tourism in the province. This event will showcase the natural beauty and cultural richness of the region while also providing a platform for athletes from around the world to challenge themselves and achieve their goals. We look forward to welcoming participants, supporters, and spectators to this exciting event and are confident that it will help to elevate Phu Quoc’s profile as a world-class sports and tourism destination.” Mr. Quoc Huy Doan, Vice President and CEO of BIM Group, added, “Following the success of BIM Group 5150 Triathlon Phu Quoc, we decided to bring the first IRONMAN 70.3 event to Phu Quoc. This marks BIM Group’s unremitting efforts towards the vision of Pearl Island as an outstanding destination in the region, befitting its potential. The IRONMAN 70.3 triathlon will be held at Phu Quoc Marina Integrated Resort Complex, a large-scale project developed in multiple stages and a unique resort and entertainment destination built with international standards, residing in the island’s center.  “The partnership with IRONMAN also demonstrates BIM Group’s vision of sustainability, which involves developing high-quality goods and services that benefit the environment, inspiring a healthy physical and mental lifestyle, and improving the community’s lives,” he said. Mr. Bang Trinh, Co-Founder of Sunrise Events Vietnam, affirmed, We are thrilled to add a second IRONMAN 70.3 race in Phu Quoc to complement our first event in Da Nang, now one of the most popular IRONMAN 70.3 races in Southeast Asia. Having raced in IRONMAN races around the world, I believe the island of Phu Quoc represents an ideal destination with its beautiful beaches and world-class resorts and is certain to become a favorite race amongst athletes and their families in the years to come. “IRONMAN’s impact in inspiring Vietnamese athletes to embrace triathlon and multi-sports cannot be understated. The mantra of “Anything is Possible®” is deeply rooted in the spirit of the Vietnamese people, and this new event will provide another opportunity for local athletes to enjoy the unforgettable experience of crossing the IRONMAN finish line while also offering our international athletes a taste of Vietnamese hospitality and culture,” he said. Phu Quoc is the ideal Southeast Asian destination to race and relax afterwards, with the holiday island known for its white-sand beaches, local delicacies, and resorts. For those looking to spend time in nature before or after race day more than half of the island is a part of Phu Quoc National Park, featuring mountains, tropical jungles, hiking trails and wildlife, with the park declared a UNESCO Biosphere Reserve in 2010. The 2023 IRONMAN 70.3 Phu Quoc triathlon will offer qualifying slots to the 2024 VinFast IRONMAN 70.3 World Championship triathlon taking place in Taupō, New Zealand. For more information about the 2023 IRONMAN 70.3 Phu Quoc triathlon, visit www.ironman.com/im703-phu-quoc. For more information on the IRONMAN brand and global event series, please visit www.ironman.com.

ワールドトライアスロンチャンピオンシップシリーズ横浜2023 “ GERONIMO COUNT ”

#1 Sophie Coldwell選手のウィナーズバイク、スペシャライズドS-WORKS TARMAC SL7

 

WTCS横浜2023において使用されたバイクの使用率は以下の通りの結果となった。

例年、スペシャライズドが群を抜き1位という勢力図は変わらないのだが、今年も凄かった。2021年に次ぐ、圧倒的なシェアを取り、2位以下を寄せつけない強さを見せた。特に女子の使用率が極めて高いことに驚かされる。そして、台数だけではなく、女子は、2018年からの5連覇の快挙となっている。

スペシャライズドは、今やWTCSの顔となり、不動の地位とも言える状態となった。その「ダントツ感」は、アイアンマンにおけるサーヴェロのような感じだ。もちろん、コナとは台数、選手など違いはあるが、世界のトップが使用するバイクは気になるところだ。スピードとパワーのトライアスロンで使用されるバイクは、一般レースにも影響を与えると予想している。

順位 ブランド 男子 女子 合計 使用率
1 SPECIALIZED 10 17 27 22.5%
2 SCOTT 3 8 11 9.2%
3 TREK 4 5 9 7.5%
4 GIANT 7 1 8 6.7%
5 BMC 4 3 7 5.8%
6 CANYON 4 2 6 5.0%
LAPIERRE 4 2 6 5.0%
VENTUM 2 4 6 5.0%
9 cervelo 4 1 5 4.2%
10 cannondale 3 1 4 3.3%
11 PINARELLO 2 1 3 2.5%
12 ARGON18 2 2 1.7%
BH 2 2 1.7%
FOCUS 2 2 1.7%
COLNAGO 1 1 2 1.7%
PROCYCLE 1 1 2 1.7%
STEVENS 1 1 2 1.7%
Wilier 1 1 2 1.7%
SWIFT 2 2 1.7%
ROSE 2 2 1.7%
Liv 2 2 1.7%
22 Bianchi 1 1 0.8%
FACTOR 1 1 0.8%
THOEMUS 1 1 0.8%
PARDUS 1 1 0.8%
LOSA 1 1 0.8%
KOGA 1 1 0.8%
FELT 1 1 0.8%
3T 1 1 0.8%
29 合計 60 60 120 100.0%

※Counted by Triathlon GERONIMO

 

【GERONIMO ANALYSIS】

WTCS横浜で使用されるエリートバイクについてはより詳細を確認したい。一般レースとは異なるレギュレーションでありながらも「トライアスロン」としての特徴はあるのだろうか。DHバーも使用できなくなり、より「ロードレース化」となるエリートのバイクはどのようになっているのだろうか。

  1. エアロロード使用率
  2. メインコンポーネント使用率
  3. ディスクブレーキ使用率
  4. ホイールリムハイト傾向
  5. パワーメーター使用率
  6. ビッグプーリー使用率
  7. フレアポジション率

などが挙げられる。

追って、お知らせしたい。

 

 

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】フィジーク VENTO OMNAリリース

フィジークより、新コンセプトのVENTO OMNAがリリースされた。

コストパフォーマンスの高いラインナップとなる。アッパーの通気性や軽量性、固定は、BOAダイヤルにより、圴一で無段階なフィット感が得られる。ソールはナイロン性だが、適度な剛性でトライアスロンには向いているだろう。また、明確にポディウムを目指すと言っていることも、その完成度を表しているのだろう。

トライアスロンシューズではないが、ウエア同様に「バイク専用シューズ」としてのメリットは大きい。特にミドル、ロングなどで使用する場合、トランジットのクイック性も高くは求められない。また、長時間使用においての「快適性」はやはり専用に分があるだろう。

性能とは関係ないが、カラーやデザインにもこだわりたい。トップの写真のように「White/Black」は、黒いハイソックスとの組み合わせにより、その一体感は精悍そのもだ。どんな組み合わせが良いのか、足元にも注目してもらいたい。

以下、メーカーNewsとなる。

/////////////////////////////////////////////////////////////

【フィジーク:新製品情報】

プロパフォーマンスをすべてのサイクリストへ。VENTO OMNAリリース。

Pro performance for all

fi’zi:kから新たにリリースされたVENTO OMNA(ヴェント・オムナ)*¹は、これまでの固定概念を打ち払い、レースでの使用に適した機能と性能を備えながらもコストを抑え、ポデュウムを目指す全てのサイクリストに向けて開発された、反応性に優れたピュア・ロードサイクリングシューズです。

VENTO OMNA開発のコンセプトは、トップクラスの製品を彷彿とさせる性能を持つ、先進的なロードシューズを作ることでした。初めてのレースのためのトレーニングでも、壮大なクライミングに立ち向かう時でも、このシューズはあなたの走りに適した機能を備えています。OMNAのPUアッパーは優れた通気性を発揮し、軽量で快適なシューズです。

VENTO OMNA(ベント オムナ)

VENTO OMNA(ヴェント・オムナ)は、レースでの使用に適した機能と性能を、コストを抑えてサイクリストに届けるために開発された、反応性に優れたピュア・ロードサイクリングシューズです。プロフェッショナルな性能を全てのサイクリストへ。

OMNAはトップグレードのシューズを彷彿とさせる性能を持ちながら、よりお手ごろな価格の先進的なロードシューズを作ることを目指しました。初めてのレースやイベント、そのためのトレーニングや壮大なヒルクライムに直面した時も、このシューズはあなたのライドに適した機能を備えています。

PU UPPER 

適度な弾力性を備え、軽量なエクステリアで、耐久性を保ちながら快適な履き心地を実現しました。

READY TO RACE 

上位モデルに迫るパフォーマンス・フィット。双方向の指向性を備え、自由にチューニング可能なLi2 BOA® Dial C Fit Systemを搭載。

R5 NYLON OUTSOLE 

適度な剛性指数、最適化されたクリートポジション。

VENTO OMNA(ヴェント オムナ)

  • カラー:Black/Black、Cherry/Black、Navy/Black、Red/Black、White/Black
  • アッパー:パンチング加工された高密度PUアッパー
  • クロージング・システム:Li2 BOA® Dial C Fit System
  • ソール:R5 ナイロン outsole -stiffness index 6 (ソール剛性指数 6/10)
  • サイズ:36-45 *37から44はハーフサイズあり
  • 重量:238g (size42)

税込定価:¥23,400-

VENTO OMNA METALLIC(ヴェント オムナ メタリック)

  • カラー:Metallic Gun Metal/Black
  • アッパー:パンチング加工された高密度PUアッパー
  • クロージング・システム:Li2 BOA® Dial C Fit System
  • ソール:R5 ナイロン outsole -stiffness index 6 (ソール剛性指数 6/10)
  • サイズ:36-45 *37から44はハーフサイズあり
  • 重量:238g (size42)

税込定価:¥25,000-

 

 

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】スペシャライズド 新型ALLEZ、クラス最軽量となって登場

スペシャライズドのAllezが軽量性を高めてモデルチェンジとなった。

スペシャライズドは、カーボン主流の中で、アルミフレームにも注力する数少ないメーカーの一つだ。カーボン対して「格下」のイメージがあるが、それは個体によって異なってくる。確かに素材の比重としてはカーボンの方が軽いが、実際に出来上がった「製造物」としては、その限りではない。アルミフレームの方が軽い場合もあるいうことなのだ。扱い易く、安価傾向のアルミは、非競技バイクではない。

トライアスリートのとって、メインとなるトライアスロンバイクやカーボンロードを所有しているかもしれない。例えば、通勤バイクとして使ったり、レースもロードの場合、インドア用として有効活用できる。そして、そんな位置付けも可能となるAllezは、トライアスロンデビューのバイクとしても十分な一台と言えるだろう。

以下、メーカーNewsとなる。

/////////////////////////////////////////////////////////////

524日(水)に、スペシャライズドのアルミ製ロードバイクAllez(アレー)が新しくなります。「法外な速さを手頃な価格で」とタグラインとした、パフォーマンスバイクのエントリーモデルです。

法外な速さを 手頃な価格で

初代Allezの登場から早40年。今も傑作の伝統を受け継 いでいます。最新世代はクラス最軽量となり、自信を与えるその走りは幅広いシーンに対応。パフォーマンスは過去最高で、今まで以上に多くのライダーに適した一台へと進化しました。高品質のアルミロードバイク、あるいは 週末のライドやハイペースの通勤に適したバイクのどちらをお探しであれ、Allezはこれからロードライドを真剣に 始めたい方に最適です。

 

クラス最軽量*

新しいAllezはクラス最軽量**。バテッドおよびダブルバテッド加工を施したプレミアムE5アルミ合金のフレームは重量わずか1,375g。軽快で機敏な乗り心地を楽しめます。フルカーボンフォークはさらなる軽量化に貢献。外観から見えないステアラーチューブまでカーボンで作られ、スムーズな走りを実現します。また、コンポーネントも厳選しているとなれば、Allezがクラス最軽量であるのも驚きではないでしょう。

*製品版フレームセットの重量が基準。実際には多少の誤差が生じる可能性があります。 **同価格帯で市販されるディスクブレーキ搭載のアルミ合金製バイクでの比較。

スチールバイク全盛期を経験していないサイクリストであれば、バテッドチューブとそれを使う理由をご存知ないかもし れません。バテッドチューブとは、初代Allezのような高品質 のスチール製レースバイクによく使われるパイプのこと。通常のチューブと外径は同じですが、両端が厚く、中央が薄いなど部位によって肉厚が異なります。両端を厚くすると必要 な部分に剛性と強度を持たせられ、中間部を薄くするとコンプライアンスが高まり、乗り心地がスムーズになるのです。 つまり、より軽くて丈夫なフレーム作りに役立ち、快適でレスポンスに優れた走りを実現するパイプです。このテクノロジーの詳細はここでは省きますが、Allezが乗って楽しいバイクなのは、まさにそのおかげです。

FEA(有限要素解析)は、ハイエンド のカーボンフレームだけのものでは ありません。Allezの開発では徹底的 にFEAを行い、ライダーが求める軽 快な走りとともに、定評ある高い耐久 性を両立させました。

 

 

伝説の血統

この高品質のE5アルミ合金フレームは、軽くて速く、耐久性に優れ、そして美しくもあります。優れた剛性対重量比と、全天候型のデュアルピストンディスクブレーキの比類なき制動力の組み合わせが、あらゆる速度域で究極の安心感をもたらします。さらに、伝説的なRoubaixのエ ンデュランスジオメトリーを採用。ロングライドでも無類の快適性と安定したハンドリング性能を発揮し、曲がりくねった山岳ルートでもピュアレースバイクさながらの切り裂くような走りを実現します。

Roubaixが究極のエンデュランスバイクとして伝説的な 地位を築き、世界一過酷なワンデイレースのパリ〜ルー ベで7勝もできたのは、他でもなくそのジオメトリーのお かげです。Allezは、そんなRoubaixから長めのヘッドチ ューブとゆとりのあるヘッドアングルを拝借し、手にかかる上半身の体重を減らします。さらに、Body Geome- try サドルを採用し、坐骨を正しい位置でサポートし、さらに快適なライドを可能にします。

 

限界は存在しない

Allezは、いつものルートでKOMを達成したり、週末にグループライドを 楽しんだりするだけでなく、通勤通学も行えるよう、ラックとフェンダーの マウントを装備。どんな道でも希望の用途を叶える汎用性の高さが特長 です。タイヤクリアランスは最大35mm(フェンダー装着時で32mm) で、荒れた舗装路や比較的スムースなグラベルも物ともしません。険しい坂が現れても、ワイドなギア比でケイデンスを適切に保てるので、効率よく上れます。汎用性に優れているというのは、より多くのライダーを対 象にしているから。さらに、44cmから61cmまでの7サイズを用意し、 身長が140cmの方も195cmの方も、Allezのすばらしい走りを楽しん でいただけるようにしました。

思わず唸る汎用性の高さ

ラックやフェンダーのマウントが汎用性を高めるのは言うまでもありませんが、広めのタイヤクリアランスにはどんな効果があるのでしょうか? まず、タイヤの幅が広いと、どんな路面もスムーズに走れます。くぼみがある、凸凹している、割れているといった舗装など、荒れた路面では太いタイヤがサスペンションのように機能し、衝撃から身体を守ってくれるからです。Allezには35mm幅のタイヤを装着でき、これが簡単なグラベ ルやダート路面でさえも、高いトラクションと滑らかな走りを実現。ライドのフィールドを広げてくれます。

初代から受け継ぐ 安心、多才、確かな走り

Allezは1981年、高品質なスチール製レースバイクとしてデビュ ー。1994年には初のアルミ合金モデルが登場し、そして今回のクラス 最軽量かつ高品質なアルミ合金モデルへと進化しました。どの過程にお いても、常に自信をもたらす性能に優れた走りを発揮してきました。40 年以上にわたって生産されてきたAllezは、新しいモデルが出るたびにより良く生まれ変わっています。今回新登場のAllezは、単にクラス最軽量 というだけではありません。新世代のライダーをロードライドへと誘う、 史上最高のAllezなのです。

 

▪️ラインナップ

Learn More

 

 

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka