【メーカーNEWS】「BikeExchange-Jayco」チームキット発売

Cycling: Campus Bike Exange Tarragona Luis Angel Gomez ©︎PHOTOGOMEZSPORT2021

ジャイアントよりBikeExchange-Jaycoチームキットがリリースされた。

現在、開催中のツールドフランスでもお馴染みのバイクエクスチェンジ・ジェイコのチームカラーのフレーム他が発売となった。フレームはTCRで、美しいグラデーションブルーの仕上がりとなっている。TCRはスローピングのパイオニアでもあるジャイアントの看板フレームで、無駄を一切削ぎ落としたオールラウンドかつクライミングモデルで、人気が高い。

トライアスロンでは、5月同グループブランドのカデックスからリリースされたトライアスロンバイクでアイアンマン世界選手権制覇に沸き、同月国内最高峰であり、オリンピックに次ぐ世界シリーズのWTS横浜大会でも使用率第2位のジャイアントで、TCRも使用されている。

以下、メーカーNewsとなる。

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「BikeExchange-Jayco」チームキットを発売

株式会社ジャイアント(代表取締役社長:中村晃、本社:神奈川県川崎市)は7月下旬より、「BikeExchange-Jayco(バイクエクスチェンジ・ジェイコ)」チームキットとして、GIANTから「TCR ADVANCED SL DISC TEAM FRAME SET」およびジャージ上下とヘルメット、Livから「LANGMA ADVANCED SL DISC TEAM FRAME SET」を発売いたします。

Cycling: Campus Bike Exange Tarragona  Luis Angel Gomez ©︎PHOTOGOMEZSPORT2021

 

■フレームセット 

クラス最高レベルの重量剛性比を追求した「トータルレースバイク・TCR」にバイクエクスチェンジ・ジェイコチームカラーをほどこした特別仕様。空力性能と軽量化を両立するチューブ形状、フレームと完全にインテグレートされたディスクブレーキや、32mmまで対応するタイヤクリアランスで高いコントロール性を実現。

TCR ADVANCED SL DISC TEAM FRAME SET

  • 標準価格 : ¥506,000 (税込)
  • サイズ : 680 (XS)、710 (S)、
  •  740 (M)、770 (ML) mm
  • 重量 : FRAME / 770g(710mm)、FORK / 340g
  • カラー : チーム

FRAME :  Advanced SL-Grade Composite VARIANT ISP OLD142mm

FORK :   Advanced SL-Grade Composite, Full Composite OverDrive 2 Column 12mm Axle

※SL DISCは電動コンポーネント専用設計

 

女子ワールドツアーレースで多くの優勝実績を誇る「ランマ」に、バイクエクスチェンジ・ジェイコチームカラーのフレームセットが新登場。プロチームからのフィードバックに基づき開発されたフレームは、反応性・コントロール性の向上と同時に軽量化を実現し、エアロダイナミクスに優れるチューブ形状により高い効率性を実現。

LANGMA ADVANCED SL DISC TEAM FRAME SET

  • 標準価格 : ¥484,000 (税込)
  • サイズ : 390 (XXS)、420 (XS)、450 (S) mm
  • 重量 : FRAME / 770g(450mm)、
  • FORK / 320g
  • カラー : チーム

FRAME :  Advanced SL-Grade Composite VARIANT ISP OLD142mm

FORK :   Advanced SL-Grade Composite, Full Composite OverDrive 2 Column 12mm Axle

※SL DISCは電動コンポーネント専用設計

 

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】SuperSix EVO Hi-MOD Tour de Futureフレームセット抽選販売

キャノンデールよりスペシャルフレームが抽選販売となる。

現在、開催中の最高峰自転車ステージレース、ツールドフランスは、マイヨジョーヌ争いに白熱している、まさに最中だ。そのツールにおいてEF エデュケーション・イージーポストが使用する一際目を惹く、カラフルなバイクフレームが抽選販売になった。

キャノンデールは現在トライアスロンバイクをリリースしていないが、アメリカンの顔とも言えるバイクメーカーだけに復活を期待する声は多い。常に先取りをする技術力とビジュアル性は、現在のバイクの礎となったと言っても良い。南国で華やかなイメージのトライアスロンには最も相応しいバイクメーカーと言えるだろう。もちろん、トライアスロンで使用するバイクはロードバイクが半分以上。エアロロードを中心に国内でも人気メーカーであることは言うまでもない。

以下、メーカーNewsとなる。

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SuperSix EVO Hi-MOD Tour de Future フレームセット抽選販売 Cannondale x Rapha x Palace
~日本国内で 6 セット限定~

キャノンデール・ジャパン株式会社(本社:大阪府吹田市、ジェネラルマネージャー:樫村 浩史、以下 キャ ノンデール)は、SuperSix EVO Hi-MOD Tour de Future フレームセットの抽選販売の申込を開始いたしまし た。キャノンデール × ラファ × パレススケートボードがコラボレーションして世間をあっと驚かせた 2020 年 のジロ・デ・イタリアに続き、今回は「女性版ツール・ド・フランスの復活を祝福」をテーマに再びコラボレ ーション。男子チーム「EF エデュケーション・イージーポスト」は、現在開催中のツール・ド・フランス2022 で印象に残るステージ優勝や山岳賞を獲得。女子チーム「EF エデュケーション・TIBCO・SVB」は 7 月 24 日から開幕する『ツール・ド・フランス ファム』で男女共通のバイクの乗り復活を祝います。日本国内の 販売は限定 6 セット。全国のキャノンデール正規販売店にて抽選受付を実施いたします。また、期間中パレス スケートボード東京にて実車(完成車仕様)の展示を行います。

SuperSix EVO Hi-MOD Tour de Future

価格:660,000(税込)
サイズ:48, 51, 54cm
含まれるもの:フレーム、フォーク、ヘッドセット、シートポスト(15mm オフセット)、BB セット 抽選申込方法:キャノンデール正規販売店にて専用オーダーシートへ記入
抽選受付期限:2022 年 7 月 31 日(日)
抽選結果発表:2022 年 8 月上旬予定
ウェブサイト:https://bit.ly/3yyvcfV

 

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

PEARL iZUMi 2023 SPRING / SUMMER

パールイズミ2023 SPRING / SUMMERが発表となった。

メーカーとしてのトピックスは、後述となるが、今回の新作の中から特に注目としたのは「更なる快適性の追求」だった。ウエアはバイクと違って、誰でもその違いを感じることができる。フィット性、通気性、身体の動かし易さ、そして、サドルからの圧迫感など、初めて着用する人でもそのフィーリングの良し悪し、合う合わないなどを感じることができる。

もちろん、その前にデザインや価格などから目を惹くことからはじまるとは思うが、身体の一部になってもらうバイクウエアとしては、「影」の快適性、機能性が極めて重要と言える。特にロングライドとなるトライアスロンでは、「快適性」の優先度は極めて高いと思う。例えば、エアロダイナミクスより、「通気性」は炎天下を考えると勝る要素ではないだろうか。選手の競技レベルや体感から絶対ではないが、今一度、何を優先させるのか、ウエア選びも慎重にしたい。

 

そんな快適性を求める、今回のトピックスの一つがこの「V型」パッドとなる。パッドの坐骨部が体型によって左右に広がるというものだ。個々で坐骨の幅も異なり、ペダリングも違う。この左右が独立したパッドで「個人差」への対応を考えて開発されたものだ。

現在、このパッドはコンフォータブル系のラインナップとなっているが、今後の展開に期待したい。トライショーツのパッドは薄いものと決まったままで良いのだろうか。ロングのバイクはフルに着替える選手も少なくない。最も種目に適したウエアが必要と理解しているからだ。一方で、着替えず、続けて使用できるトライアスロンウエアで可能な限りレースに臨みたい。この独立パッドで、ランに支障のないトライショーツの開発も可能性はあるのではないだろうか。

 

アンダーウエアはまさに「脇役」、ただ名脇役と言えるだろう。アンダーウエアの目的は「汗のコントロール」だ。この季節は、汗によって身体に張り付いたジャージに不快感を持ったことがあるとだろう。また、日陰では汗が冷え、涼しいを通り越し、寒く感じ、腹部を冷やし過ぎてしまうこともある。重ね着は暑いイメージがあると思うが、その効果は逆だ。

そんなアンダーだが、今回は「見せるアンダー」としてラインナップされている。これは着こなしと言えるが、ホワイトが覗いていると「下着感」があるが、このジオメトリックパターンであれば、違和感ないどころか、逆にハイセンスに見える。また、ジャージのトップスにも採用されているため、コーディネートも良い。

 

そして、これが「技あり」のパールイズミらしいソックスだ。足の甲の部分が厚くなっているのが分かるだろう。これは、昨今のダイヤル式固定となったバイクシューズの内側から足への圧迫を軽減させるために作られた高機能ソックスとなる。もちろん、ベルクロ式でも感じる圧迫を抑えてくれる優れものだ。

たかがソックスだが、各部位に合わせ、「編み分け」をしていることが特徴で、甲の部分だけ厚くしているのも専用の編機が必要になる。土踏まずから履き口にかけて段階的着圧も施されたサポート編みも機能性の高さの一つ。また、ペダリング時の角度やズレを抑えるヒールカップなど、随所にこだわりを感じさせる逸品に仕上がっている。

 

これも隠れた人気アイテムとなる。いわゆる昨今の流れの「ハイソックス」でスピードセンサーⅡを使用したエアロソックスとなる。サポート外の実業団チームでも使用されている逸品だ。今回はフィードバックなどから少し短くアップデートしている。

昨今、袖や裾、そしてソックスの丈は長くなっていることが主流。逆に襟、胴丈などは短くなっているのが「今」のウエアだ。ソックスの長さは脹脛下で収まるのが定番で、エアロダイナミクスとともに、間違いなくファッショナブルなアイテムとなっている。ソックスを変えるだけで、見た目の印象は大きく変わると言うことだ。

 

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パールイズミは、一昨年には創業70周年を迎えている日本の匠だ。一般サイクリストから全日本ナショナルチームまで、様々な用途に対応できる製品をリリースしている。やはり国内においては「基本形」とも言えるサイクルウェアブランドと言える。用途、体型、気温、そしてトレンドから、分かりやすく提案している。また、「適正価格」があってのクウォリティとして、そのバランスに重きを置いているメーカーでもある。そして、「職人」とも言えるパターンナーを自社スタッフに持つ、専門性の高さこそが、パールイズミの強さでもあるのだろう。

 

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今回のSPRING/SUMMERのテーマは、「よりシンプルに。直感的に。」となっている。

メーカーリリースのトピックスは以下の4点。

■TOPIC 1:よりシンプルに着やすくシャープで都会的なカラーも導入

ベーシックラインナップがさらに拡充

■TOPIC 2:体型を選ばない新型可変パッドが登場

さらに充実したパンツラインナップ

■TOPIC 3:トレンドのプレーンなデザインで半袖・長袖が登場

レディーストップスが充実

■TOPIC 4:待望の2つの女性専用新パッド登場

優しいはき心地も追求したレディースパンツがリニューアル

 

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よりシンプルに着やすくシャープで都会的なカラーも導入

ベーシックラインナップがさらに拡充

メインシリーズとなるBASIC。ベーシックフィットとし、幅広く多くのサイクリストに使用されているラインナップとなる。パールイズミの「スタンダード」で、レースフィットとは異なる適度なフィット感は、バタつきなどを抑えたバランスの良い着心地となっている。

基本となるBASICにはRACEシリーズと同じデザインを揃え、目的や体型に合わせメインデザインを選ぶことができる。その他、今回のデザインラインナップは。多様性を感じる多くのデザインが揃えられ、シンプルな単色などもリーズナブルな設定で人気となっている。

 

***************************  【TOPIC 2】  ****************************

体型を選ばない新型可変パッドが登場

さらに充実したパンツラインナップ

すでに前述の通りだが、パールイズミの真骨頂とも言えるパッドは常に進化している。サドルの形状のような新型パッドは、幅広い体型に対応させることを目的としている。そして、「パッドの歩行性」と言う表現になるのだろうか。V型になったことで違和感を軽減しているとのこと。このあたりがトライアスロンへのヒントになっていくのではないだろうか。

まずは、段階的なクッション性にこだわり、ウレタンフォームの部位ごとに圧力を変えてカットしている。また、ライディングフォームの解析から超立体形状により股ずれを抑えている。そして、後部のV型セパレート構造が最大の特徴となっている。サドルに幅があるように、また、溝や穴を開けるなど、進化が始まって久しいが、パッドも同様に対応が必要だった。サドル同様、終わりのないテーマとなっている。

 

***************************  【TOPIC 3】  ****************************

トレンドのプレーンなデザインで半袖・長袖が登場

レディーストップスが充実

定評のあるパールイズミのレディースライン。昨今レディースを作るメーカーが減る中で、パールイズミは逆に注力している。しかもラインナップを増やし、強化している。やはり日本のメーカーであり、昨今の事情や日本人体系を把握した上でベストな製品をリリースしている。

基本性能として、吸汗速乾性やUVカットは必須機能となるだろう。長袖もラインナップし、サイクリング楽しむ女性をサポートしている。また、気になるデザイン性も高く、その洗練されたデザインには定評がある。華やかなデザインは他社でもありがちだが、最も質感の表れるプレーンカラーは上品な仕上がりを見せている。

 

***************************  【TOPIC 4】  ****************************

待望の2つの女性専用新パッド登場

優しいはき心地も追求したレディースパンツがリニューアル

バイクパンツ及びそのパッドは永遠テーマだが、特に女性からは重要視されているだろう。パッドは厚い方が、イメージ通り、クッション性が高まり、痛み軽減などに繋がるが、単純に厚ければ良いと言うことではない。やはり、ペダリングのし易さや骨盤の安定性を損なわないようにするためには、厚みのコントロールと体重分散など、極めてシビアな仕組みが必要となることは言うまでもないだろう。

今回、2種類パッドが用意された。すでにメンズとしてはラインナップされている「3D-X」と「3D MEGAⅡ」のレディース専用版がリリースされたのだ。3D-Xは中長距離用としているもので、中級から上級者と設定している。3D MEGAⅡは、長距離用とし、幅広いサイクリストに使用が可能となっている。特に写真の3D MEGAⅡの厚みはパール史上最厚のもので、そのクッション性の高さが想像できるだろう。ただ、厚いだけではない。二層になったウレタンがそれぞれ違う役目を持っている。表面では、身体にフィットさせる柔らかいウレタンで、まずはそこで、身体を受け止めて、次に奥側のウレタンで圧力を分散させる構造となっている。やはりこれも技ありだった。

 

 

 

「快適性、当たり前のことだが、大切なこと。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

第40回全日本トライアスロン皆生大会 Race Recap

第40回全日本トライアスロン皆生大会が開催された。

国内トライアスロン発祥の大会皆生。3年ぶりの開催となった。昨年も8月に順延し、開催に挑んだが、叶わなかった。今年こそはと期待が高まっていた。そんな中で無事開催となった皆生大会は、「ロングの再開」でもあった。2020年4月の宮古島が中止となり、それ以降、長崎、佐渡も含め、国内ロング四大会は止まっていた。

ロングとなれば時間がかかる。ボランティアや医療班の体制を整えるのことが極めて大きな負担となってくる。国内トライアスロンにおいてロング再開は希望の光でもあった。2022年こそ復活の年と期待していたが、中止や定員割れなどの少なくない。そんな情報が入って来る中で、皆生大会は変わらずの人気を誇っていた。

「発祥」と言うだけで長く続けることはできない。やはり、鳥取の宝として、地元の人に守られ続けて来た大会だった。KONAのアイアンマンは2018年に40周年となっているが、皆生もさほど変わらない歴史を持っている元祖「日本の鉄人レース」なのだ。

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以下、リキャップとなる。今年も忘れられない大会となった。Photoレポートは後日あらためて。

■40th Aniversary

再開の皆生大会は節目となる40回目の開催だった。第1回は1981年、ホノルルで開催されたアイアンマンのマニュアルを取り寄せ、国内初のトライアスロンが53名の勇者によって開催されたのだった。当時の距離は短く、スイム2.5km、バイク63.2km、ラン36.5kmで開催されている。現在では、ミドルに近いものではあったが、当時は、3種目連続で行うだけでも鉄人だったのだ。現在に近い距離となったのは、1986年第6回大会以降となる。

そして、第1回の優勝者である「高石ともや」がスペシャルゲストとして、40年前を振り返りながら、楽しいトークと変わらない優しい歌声を披露してくれた。現在、80歳の高石さんは、第1回出場時39歳、長くトライアスロンやマラソンを愛する歌うトライアスリートで、ミスター皆生とも言えるレジェンドだ。

■Distance

今回、距離設定が短くなった。スイム3km、バイク115km、ラン32kmでの開催となった。例年は、バイク140kmにフルマラソンとなる。もちろん、例年通りを希望する選手も声も聞こえてきていたが、昨今の事情の中での止むを得ない判断をしている。

大会は三位一体で成り立つ。選手、スタッフ、そして、ボランティアだ。例年4000名を超えるボランティアが特長の皆生大会で、多い時は4400名程度となっている。選手1名につき4名のボランティアとなる計算だ。そんなボランティアの多さは皆生の名物であり、「優しさ」でもある。

今回のボランティアは半数となったため、コースを短縮を余儀なくされてしまった。エイドステーションの数も減らし、選手との接触も極力避けるように運営されていた。本来の「皆生流」からすれば歯痒いところだろう。地元のホットなサポートこそが、選手へのおもてなしでもあったからだ。

「今」できるカタチでの開催となった。

■Course

今回の大きな変更点となったランコース。信号が無くなったため、走り易くなった。以前は、信号遵守で、ストップが多かったため、信号に合わせたペースダウン、歩きなど「一定走」ができない箇所もあった。また、狭い歩道部分もあり、段差、傾斜面、路面の凹凸などもあったが、ご覧の下り、極めて良好なコースとなっている。大きな見方では以前も海に近かったのだが、今回は完全にシーサイドとなる。全てではなく、防砂林の内側を走る部分もあるが、ノンストップで気持ち良く走ることができる。何よりも最高の景色ではあるが、楽しむ余裕があったかどうか。

バイクコースは、名所「大山」がカットされたコースとなった。大山は鳥取県の富士山で象徴だが、運営上カットの対象となった。ただ、25km短くなったとは言え、そのハードさは変わらない。基本的にアップダウンとなるコースは、今回の「115km」だったので完走できたのではないか、と言うような声も聞いた。

そして、スイムは後述の通りとなる。

■Weater

朝5時スイムの中止が決定した。ご覧の通りだが、ここは日本海であり、冬場は特別な光景ではないとのこと。10分に1回程度このクラスの波がやって来る。選手の安全を考慮し、中止となった。スタートの8時にはやや収まったが、これは管理上致し方ないことだ。ちなみにスイム中止は40年の歴史で、今回6回目となる。

選手は一様に驚いていた。天候は朝から晴れ、風もなく、穏やかだったからだ。海だけが荒れていた。決定は5時、受付は5時半のため、HPを見ずに来た選手も少なく無かった。スタートまで3時間以上あり、「嫌な時間だな」と口を揃える選手たちだった。

当日の天候は、スタート時8時半の気温は25.3℃で、湿度は86%。そして、最高気温を記録したのは16:12の31℃。ランの後半で苦しんでいる時に出ている。やはり皆生の夏は手強かった。

■Duathlon

過去5回スイムが中止になっているが、3回目からは「1stラン」をスイムの代替としている。今回の1stランは、6.9kmとなっている。過去の3回は7.8kmや8.3kmの設定だったので、少し短くなったことになる。この1stランは明暗を分けた。スイム時より30分遅らせ8:30スタートとなったが、トップ選手の折り返し通過が、なんと8:40。キロ3分を切る選手から、マイペースの選手までバイクスタートに40分近くの差があった。

スタートラインが敷かれ、ランの猛者が前を陣取る。スタート前の緊張感で重い空気だったが、スタート直前ではご覧の通り、覚悟を決めて、笑顔も見ることができた。

■Race Result

《参加選手》※個人の部

総エントリー数 / 最終出走者数 940/925名

完走者数 / 率 835名 / 90.3%

《総合男子》

1位 井邊 弘貴  No.005    6:05:34(R23:47/B3:18:12/R2:23:35)※連覇
2位 久山 司      No511     6:16:45(R24:09/B3:20:30/R2:32:06)
3位 森 信弥      No.912    6:22:13(R27:00/B3:19:29/R2:35:44)

《総合女子》

1位 髙橋 真紀      No.007    7:20:11(R28:01/B3:54:21/R2:57:49)※連覇
2位 宇治 公子      No.008    7:22:46(R30:07/B4:00:58/R2:51:41)
3位 寺木 佐和子  No.012    7:27:52(R29:54/B4:01:36/R2:56:22)

全ての記録:http://www.kaike-triathlon.com/record/record40.htm

 

その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=41470

 

 

 

「40回目の夏が終わった。」
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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】スペシャライズド 究極のヘルメット3モデル同時発表

TT5

スペシャライズドの新型ヘルメット3モデルが発表となった。

S-Works Evade 3、S-Works Prevail3、TT5の3モデルで、Evadeは、トライアスリートに人気の高い定番エアロヘルメットで、ブランドの枠を超えて使用されているモデルだ。独自のエアロダイナミクスを損なうことなく、より冷却効果を高めている。そして、Prevailは、オールラウンドでスペシャライズドの看板モデルで、過去最高の冷却性能を実現している。

トライアスロンでも全ての選手がトライアスロンバイクを使用しているわけではなく、むしろロードバイクの方が多い。同様に、冷却性能重視であればPrevailの選択もある。エイジのトライアスロンにおいては、長時間のパフォーマンスの安定性こそが最も重要であるからだ。

あと、気になる「TT5」だが、発売は来年2月予定で、詳細もその頃になるようだ。

以下、メーカーNewsとなる。

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スペシャライズドが、風を味方にして最高のパフォーマンスを発揮する、究極のヘルメット3種を同時に発表

空力性能、ベンチレーション、安全性をさらに高めた、勝つためのS-Worksラインアップ

アメリカのカルフォルニア州に本社を置くスポーツ自転車ブランド「スペシャライズド」は、ロードレースが最高潮の盛り上がりを見せる7月、フラッグシップモデルであるS-Worksの新作ヘルメット3種を同時に発表しました。 スペシャライズドの強みであるプロ選手との協業、最新設備の整ったラボ、自社風洞実験施設Win Tunnelを最大限活かし、「空力性能」と「ベンチレーション」という風の流れに関する最先端の知見と技術を製品開発に落とし込み誕生したのがS-Works Evade 3、 S-Works Prevail3とTT5。ロードレースにおける多様なステージの特徴に合わせて、最適なヘルメットを選べる抜け目のないラインアップです。 スペシャライズドはこれらの世界最高峰のレースで勝てる製品、則ちプロと同じパフォーマンスを、全てのライダーに提供します。

DESIGNED BY AIR – 風の研究を深めてさらなる進化を遂げたヘルメット

スペシャライズドの創業理念は、ライダーの求める優れたパフォーマンスを発揮する製品を、最新技術を活かして提供すること。ライダーがスペシャライズドのヘルメットを選ぶというのは、心から私たちの製品を信頼してくれている証。そんなライダーの気持ちを真剣に受け止め、最高のヘルメット開発に本気で取り組んでいます。

プロ選手が納得するクオリティを全てのライダーに届けている

 

  • S-Works Prevail 3 -涼しさが勝利を呼ぶ
夏の酷暑、厳しい山岳ステージでの体温調節に優れた究極のオールラウンドヘルメット

スペシャライズド史上最高の冷却性能を誇るヘルメットが誕生しました。 S-Works Prevail 3 ヘルメットは、秀逸なベンチレーションがもたらす快適さや、体温調節のメリットを重視するライダーに最適。夏の酷暑、長く険しい坂、山岳ステージなどで優れたパフォーマンスを発揮する、究極のオールラウンドヘルメットです。 究極の冷却性能の実現に挑む中で、空気の流れを遮断するフォーム製ブリッジをヘルメット中央部から取り除きました。その結果、ベントの表面積はS-Works Prevail II Vent ヘルメットより24.5%増え、スペシャライズド史上最大に。こうして、風をより多く流して頭部を冷却するチャンネルが誕生しました。

AirCageテクノロジーで衝撃エネルギーの分散に革新をおこし、フォーム製ブリッジの大幅な削除に成功

バージニア工科大学のヘルメット評価で五つ星を獲得する安全性を担保しながら、常識を超えるベント表面積を可能にしたのは新機構のAirCage。アラミド繊維で編まれたケーブルでヘルメットの左右をつなぎ、ケーブルの両端をカーボンファイバー製サイドパネルに固定するこのテクノロジーは、クラッシュでヘルメットが地面と衝突すると発生する局所的な衝撃を受け止め、吊り橋のようにヘルメット全体に分散させます。

 

 

フォーム素材に頼らずとも、吊り橋のように衝撃を分散させる革新的なAirCage

 

  • S-Works Evade 3 -最速のヘルメットがさらにクールに
Evadeの空力性能を保ちながら、ベンチレーションを10%アップ

ペロトンの中で最も空力性能に秀でているS-Works Evadeロードヘルメットが、ベンチレーションをさらに高めて進化。徹底的なデザインの見直しにより、より多くのステージで選ばれるヘルメットになりました。

ワールドツアーに参戦するプロレーサーから、より高性能でオールラウンドなレースヘルメットが欲しいとの要望を受け、 Evadeの定評ある空力性能を損なわずに、冷却性能の向上に焦点を当てました。ヘルメット後部に配置したディフューザーが空力性能が高め、前部のベントを大型化してもヘルメット全体の空力性能は損なわれていません。その結果、 S-Works Evade 3はS-Works Evade 2と同じ空力性能を備えながら、ベンチレーションが10%高まりました。

空気抵抗を最小限に抑え、通風性を高めるリアデュフューザー

 

  • 自信を深めるフィットと性能-S-Works Evade 3とS-Works Prevail 3に共有の特長

MIPS Air Node ヘルメットのパッディングに内蔵された、超軽量でとても快適なMIPS Air Nodeテクノロジーは、脳を揺さぶる回転力を軽減させる低摩擦レイヤーを備えています。スペシャライズド独自の開発プロセスにより、通気性、パフォーマンス、快適さ、軽量性を最大限に高めるメッシュ加工を施しました。

後頭部のアジャスター 後頭部のアジャスターにより、個々のライダーの頭部形状に合わせた快適な装着感を実現。角度調整機能によりヘルメットとアイウェアの相性も高めます。

Tri-Fix ウェブスプリッター 長さ調整が可能なTri-Fixウェブスプリッターは、幅を10mmに狭めたストラップを採用して耳や首周りのかさばりを最小限に抑え、優れた快適さとフィットをもたらします。

Mindset フィットシステム ANGi対応の超軽量Mindset マイクロダイアルフィットシステムは、高さ調節の機能を備え、どなたでも完璧なフィットが実現可能に。ダイアルのグリップがさらに向上し、すばやく簡単に調整できるようになりました。

  • S-Works TT5

最速のエアロヘルメット、 S-Works TT5の日本での発売は2023年2月ごろを予定しております。商品の詳細は発売日が決まりましたらご案内いたします。

  • 製品情報  ※店頭、公式オンラインショップでの販売開始は7月15日(金)となります

商品名:S-WORKS PREVAIL 3 価格:¥33,000 (税込)カラー展開:4色展開+4種類の限定版(チームレプリカ)サイズ・重量:S(260g)、 M(280g)、 L(320g)

フィット:Round Fit(アジア人の頭部形状を反映したシェイプ)製品詳細ページ: https://www.specialized.com/jp/ja/p/220798 

商品名:S-WORKS EVADE 3 価格:¥33,000 (税込)カラー展開:4色展開+4種類の限定版(チームレプリカ)       Black、 Vivid Red、 Whiteを7月1日に発表、その他は後日発表サイズ・重量:S(280g)、 M(300g)、 L(330g)フィット:Round Fit(アジア人の頭部形状を反映したシェイプ)製品詳細ページ: https://www.specialized.com/jp/ja/p/220799

 

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】トレック 究極のレースバイク ”Madone SLR” 発売

トレックMADONEがフルモデルチェンジとなった。

マドンは第7世代となるが、現行の流れは2015年ローンチの第5世代からとなるだろう。徹底したエアロダイナミクスと快適性の融合を求めて、リリースされたエアロのMADONEシリーズだ。第6世代では、ISOSPEEDのブラッシュアップとディスクブレーキ化がメインとなったが、この第7世代は「別物」となっている。もちろん、高いエアロダイナミクスが前提だが、軽量性を高めて来ている。エアロダイナミクス向上においては「重量化」が付き物だけに、各社しのぎを削る中で、重要なポイントと言える。

トライアスロンシーンでも多く使用されるMADONEだが、引き続き、人気が高まるだろう。昨今では「ロードバイクを使ったトライアスロン」は明確なカテゴリーになりつつあり、今後、ストレージやアタッチメントなど周辺パーツへの注力にも期待したいところだ。

以下、メーカーNewsとなる。

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トレック・ジャパン株式会社は、第7世代としてフルモデルチェンジを果たした究極のレースバイク“Madone SLR”を発売します。

以前より強度が30%高まったOCLV800カーボン、そしてスピードコンセプトをアワーレコード樹立へと導いた風洞実験。 これら二つの要素が、今まで最速だったMadoneをさらに“速く”そして“軽く”しました。 

前作と比べ、1時間当たり約1分速くなる空力性、そして300gの軽量化といった脅威の進化を遂げ、新たな“究極のレースバイク”として、その名を轟かせます。

◆◆◆

何よりも“速さ”を求めるレーサー

2015年の第5世代、そして2018年の第6世代として登場したMadoneは、IsoSpeedが加わっ たことにより、それまで速さこそ全てだったレースバイクに“快適性”が加わった。昨年は、フレー ム素材を2年前に登場したOCLV800へとアップグレード、そして軽量なAeolus RSL ホイール の登場で、“軽さ”が劇的に向上。

そして、今年7月。Madoneがフルモデルチェンジを遂げ、大きく変わる。まるで未来からタイム スリップしてきたかのような、心高ぶるフレームデザイン。見た目だけでなく、第5世代以来搭載し ていたIsoSpeedも新たな“IsoFlow”へと進化。

トレックが誇るThe Ultimate Race Bike(究極のレースバイク)Madoneの第7章が始まる。

MADONE SLR 7th Generation
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開発ストーリー

第6世代のMadone登場以降、トレック・セガフレード チームからの要望は、

“さらに速く、そして軽く”という声だった。

トレックは、軽量で強度の高いOCLV800カーボンとアワーレコードを樹立した世界 最速のTTバイクの開発で用いた風洞実験で、乗り心地を維持しながら、空力性の向 上と軽量化へと導く、新たなIsoFlowと一体型ハンドルバーを採用。

結果、新型Madone SLRの重量は300g軽くなり、空力においては19Wのパワーが 節約され、1時間あたり60秒短縮*する新次元の速さを手に入れた。

OCLV800

今回のフレーム開発を語る上で欠かせないの が、OCLV800カーボンの存在。

OCLV700に比べて強度が30%高まった OCLV800は、軽く空力に優れたデザインが 可能となった。

チームが求める“より速く、軽く”を OCLV800で実現するため、トレックはフ レームデザインの開発を進めた。

世界最速へと導いた 風洞実験

2022年5月、エレン・ファン・ダイクがTT バイク“スピードコンセプト”で世界新記録と なるアワーレコードを樹立。世界一の空力性 能であることが名実ともに証明された。

今回のMadoneの開発においても、スピード コンセプトと同様に、ライダーが乗車しボ トルが装着していることを想定し、フレー ム設計に挑んだ。空力に影響するあらゆる 要素を取り入れたことで実際の状況を忠実 に再現し、速さを追求した。

ISOFLOW TECHNOLOGY

新型Madoneを見て、まず注目するのが、シー トチューブ部に設けられた新たなIsoFlowテク ノロジー。

この特徴的な空洞は、前作と比較し空気抵抗と なる気流の渦を軽減し、空気の流れ、すなわち flow(フロー)が乱れることなく空力性を高める。

IsoFlowテクノロジー

IsoFlowの空洞により、気流の乱れが減少 ※バイク正面から受ける気流のグリーン線の変化が無いほど、乱れが少ない。

新たな一体型ハンドルバー

バイクとライダーは前進するため、空力が最も影響を受けるのは、気流が最初に当たる正面。

新型のハンドルバーは、シームレスな仕上がりで、高いエ アロダイナミクスを発揮し、重量も削減。また、ブラケッ ト幅が3cm狭くなっているため、ライダーポジションが抵 抗を受けにくくになり、エアロ性能がさらに高まる。

一体型ハンドルバー

第7世代は、つなぎ目も無いため高い空力を発揮し、部品も少ないため軽くなる。

フレームに秘められたメッセージ

第7世代のMadone SLRは、まるで未来からタイ ムスリップしてきたかのようなルックス。

しかし、トップチューブとシートステイのつな ぎ目を横からよく見てみると、数字の「7」が描 かれている。これは、まさしく“第7世代”である ことを伝えている。

Line up

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【取材予定】第40回全日本トライアスロン皆生大会

ついに3年ぶりの皆生大会が開催される。国内初の「鉄人レース」を開催した大会は今年で40回を迎える。

2020年は、さすがに開催は難しかった。昨年は8月に日程を順延としたが、タイミングが悪かった。そして、10月開催も検討されたが、水温、波など日本海での開催は簡単ではなかった。

皆生は、日本のトライアスロンの歴史を紐解く大会でもある。オアフ島で開催していたアイアンマンの運営マニュアルを取り寄せ、開催された「日本のアイアンマン」でもあるのだ。そんな歴史を感じさせてくれる最古の大会は、レベルが高い。安全第一の中で選手の実力が大きく関係してくるため、抽選ではない。厳正な書類選考の元、出場権を獲得することができる。1980年代の国内創成期の感覚が残る唯一の大会と言っても良いだろう。

今年の変更点は大きく2点。まずは距離が短くなっている。スイムは変更無く3kmだが、従来の一斉スタートではなく、グループ分けのローリングスタートとなる。バイクは大山をカットし、140kmから115kmへ。ランは42.195kmから32kmとなる。そして、ランのコースが変更され、弓ヶ浜サイクリングコースを使って、シーサイドを走るコースとなる。

いづれにしても「灼熱皆生」はサバイバルの様相となるだろう。

前回(2019年)レポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=31049

■開催日 2022/7/17(日)

■競技

スイム3km / バイク115km / ラン32km

※詳しくは、http://www.kaike-triathlon.com/

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「3年ぶりの元祖鉄人レースとなる。」
BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】「CADEX TRI FRAME SET」と「CADEX AERO WheelSystem」を発表

カデックスより話題となっていたトライアスロンバイクの詳細が発表となった。

このバイクは先月のアイアンマン世界選手権のウィナーズバイクであり、今月5日に開催されたSUB7プロジェクトで、見事7時間切りを達成した注目のバイクだ。

カデックスはジャイアントのパーツブランドで、ホイールを中心にリリースしているスペシャルブランドだ。過去にはジャイアントのバイクに使用されていたネーミングでもある。カデックスブランドとしてのフレーム製作は初めてとなるが、ここまでチャレンジングなフレームをリリースしたことに驚かされた。

まず、フレーム形状が目に飛び込んで来るだろう。いわゆる「異形」となり、昨今ではやや久しい響きとなった感はあるが、再びカデックスによって、そのカテゴリーが注目されている。フレームデータは、サーヴェロやキャニオンとの比較で説明されているが、UCIに準拠しない「トライアスロン専用フレーム」であり、そこへの本気をアピールするものとなっている。

エアロダイナミクスへの注力はフレーム形状からも想像がつくが、現在のトライアスロンバイクの「定義」とも言えるユーザビリティも高く仕上げられている。やはり、ピンポイントポジションとなり、レベルアップにより刻々と変化するフォームにも対応しやすく、ハイドレーションもフレーム完全内蔵とその補充システムの容易さ、そして、現実的に大きな課題となるパッキングなどにも完璧に対応している。

「トライアスロンバイク」の開発は、今やそのメーカーの「技術レベル」を測ると言っても良いだろう。単にその競技のためだけではない。高性能なトライアスロンバイクを開発する段階で得られるデータが他のモデルにも標準化され、メーカー全体のクウォリティが高まることになる。自動車メーカーの「F1参戦」のようなイメージとなるだろう。

そして、今回は選手も凄かった。ブルンメンフェルトは、昨年のTOKYO2020でトライアスロン競技の金メダリストとなったが、その10ヶ月後にロングの最高峰、アイアンマンも制したことが大きな話題となっていた。そして、その1ヶ月後には同じアイアンマンディスタンスを6時間44分という驚異的なタイムで走り切っていることも話題騒然、驚かされた。(バイクコースや走行方法は通常レースとは異なる。)

メーカーと選手がタッグを組んで最高峰のバイクが生まれた。2016年コナでのP5Xローンチ以来、トライアスロンバイクをまた面白くしてくれた。各ライバルメーカーへ与える影響も大きいだろう。

以下、メーカーNewsとなる。

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「CADEX TRI FRAME SET」と「CADEX AERO WheelSystem」を発表

CADEXは、トライアスロン競技者向けの「CADEX TRI FRAME SET」と「CADEX AERO WheelSystem」を発表します。このフレームセットとホイールは、アイアンマン世界選手権を制したクリスティアン・ブルメンフェルトを始めとするCADEXのアスリートによって開発、テストされ、世界最高レベルのレースで実証されたものです。

「CADEX AERO WheelSystem」は、2022年7月下旬から全国のCADEX正規販売店でご購入いただけます。「CADEX TRI FRAME SET」の国内展開につきましては、2022年秋頃に発表を予定しております。

  • 製品紹介ウェブサイト cadex-cycling.com/jp
  • 問い合わせ先  株式会社ジャイアント 044-738-2200(代表)

「CADEX TRI FRAME SET」は制限のないトライアスロンマシンです。より幅広くパーソナライズができるフィッティング、レースに対応したインテグレーション、現実世界における卓越したエアロダイナミクス性能、および最大限の効率性を生み出すために設計・開発されました。「CADEX AERO WheelSystem」は、いくつかのプロレースで勝利に貢献している、CADEX史上最速のホイールシステムです。

2022年5月、ユタ州セントジョージで開催されたアイアンマン世界選手権で勝利するため、ブルメンフェルトはこの新しいフレームとホイールのプロトタイプを使用しました。獲得標高が2100m以上にのぼるこのタフなコースで、世界上位のトライアスリート達がその実力を試されました。キャリアのなかで初めてアイアンマン世界選手権に出場したブルメンフェルトは、力強い走りで優勝しました。1か月後、このノルウェー人選手は、ドイツで開催されたPho3nix Sub7イベントで、7時間以内にフルディスタンスのアイアンマンを完走した最初のトライアスロン選手になり、再度「CADEX TRI FRAME SET」と「CADEX AERO WheelSystem」の歴史を作り出しました。

 

 

「CADEX AERO WheelSystem」ラインナップ

■CADEX 4-SPOKE DISC WHEELSYSTEM

税込価格 : フロント ¥275,000、リア ¥319,000

リム内幅22.4mmのフックレスリムと新開発の軽量ハブ「R3-C40エアロハブ」を採用し、クラス最高のエアロダイナミクス、比類ない効率性、そしてあらゆるコンディションでの総合的なコントロール性を実現しています。

Key Features :

  • 最適化されたカーボンエンジニアリング

超軽量18kカーボン素材によって、クラス最高のねじれ剛性と横方向剛性を備えた、高剛性で安定性のあるホイール構造を実現。

  • スーパーエアロリム形状

スーパーエアロリム形状は、最も一般的な風向きで最大のエアロ性能を実現するために、よりワイドなリム外幅を採用。

  • CADEX R3-C40エアロハブ&CADEX セラミックベアリング

精密加工されたCADEX R3-C40エアロハブはベアリング負荷を大幅に軽減し、CADEX セラミックベアリングはスチールベアリング比で33%摩擦を軽減。

  • 22.4mmのリム内幅

22.4mmのワイドなリム内幅と耐久性の高い連続したカーボンファイバー構造によって、重量を妥協せずに、より丸みを帯びたタイヤ形状を実現し、優れたグリップとハンドリング、そしてコーナリング時のタイヤサイドのサポートを高めます。

Spec :

FRONT

リム素材 Ultralight 18K Full Composite フロントハブ CADEX R3-C40 aero hub, Centerlock
リムタイプ Hookless (Tubeless Ready) ベアリング CADEX Ceramic Bearings
チューブレス CADEX Tubeless System フロントアクスル 100×12 Thru Axle
  (専用リムテープとバルブ付属) 品質保証 2年間
リムハイト 50mm 破損交換プログラム 5年間*
リム外幅 30mm 重量 880g (+/-5)※Shimano freehub
リム内幅 22.4mm

REAR

リム素材 Ultralight 18K Full Composite リアハブ CADEX R3-C40 aero hub, Ratchet Driver, Centerlock
リムタイプ Hookless (Tubeless Ready) 対応カセット Shimano 11 / SRAM XDR 12 / Campagnolo N3W
チューブレス CADEX Tubeless System ベアリング CADEX Ceramic Bearings
  (専用リムテープとバルブ付属) フロントアクスル 142×12 Thru Axle
リムハイト 65mm 品質保証 2年間
リム外幅 32mm 破損交換プログラム 5年間*
リム内幅 22.4mm 重量 1047g (+/-5)※Shimano freehub

 

■CADEX AERO DISC-BRAKE WHEELSYSTEM

税込価格 : ¥429,000

アイアンマンとオリンピックでチャンピオンとなったクリスティアン・ブルンメンフェルトを含む世界最速のプロに選ばれた、ハイパフォーマンスエアロホイール。徹底した風洞試験とデータによってデザインされたリム内幅22.4mmフックレスカーボンリム、新開発の軽量ハブ「R3-C40エアロハブ」を採用し、クラス最高のエアロダイナミクス、比類ない効率性、そしてあらゆるコンディションでの総合的なコントロール性を実現しています。

Key Features :

  • 最適化されたカーボンエンジニアリング

超軽量18kカーボン素材によって、クラス最高のねじれ剛性と横方向剛性を備えた、高剛性で安定性のあるホイール構造を実現。

  • スーパーエアロリム形状

スーパーエアロリム形状は、最も一般的な風向きで最大のエアロ性能を実現するために、よりワイドなリム外幅を採用。

  • CADEX R3-C40エアロハブ&CADEX セラミックベアリング

精密加工されたCADEX R3-C40エアロハブはベアリング負荷を大幅に軽減し、CADEX セラミックベアリングはスチールベアリング比で33%摩擦を軽減。

  • 22.4mmのリム内幅

22.4mmのワイドなリム内幅と耐久性の高い連続したカーボンファイバー構造によって重量を妥協せずに、より丸みを帯びたタイヤ形状を実現して、優れたグリップとハンドリング、そしてコーナリング時のタイヤサイドのサポートを高めます。

  • エアロプロファイル

独自の左右非対称ディスク形状が、構造的なバランスを強化します。

Spec :

リム素材 Ultralight 18K Full Composite フロントハブ CADEX R3-C40 aero hub, Ratchet Driver, Centerlock
リムタイプ Hookless (Tubeless Ready) 対応カセット Shimano 11 / SRAM XDR 12 / Campagnolo N3W
チューブレス CADEX Tubeless System ベアリング CADEX Ceramic Bearings
  (専用リムテープとバルブ付属) フロントアクスル 142×12 Thru Axle
リムハイト N/A 品質保証 2年間
リム外幅 28.4mm 破損交換プログラム 5年間*
リム内幅 22.4mm 重量 1154g (+/-5)※Shimano freehub

 

About CADEX :

CADEXは、ホイールシステム、タイヤ、サドルなどのハイパフォーマンスサイクルブランドです。CADEX AR/GXシリーズの他にも、36mm/42mm/65mmハイトのフックレスチューブレス及び42mm/65mmハイトのチューブラーカーボンロードホイールシステム、TTやトライアスロン用の4スポークエアロホイールシステムやエアロディスクホイールシステム、CADEX Race及びClassicsチューブレスタイヤ、そして数々の賞を受賞したBoostサドルなどをラインナップしています。

 

 

 

「セントジョージ以来、注目となっていたバイクだ。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

YOKOHAMA 2022

■Contents

GERONIMO COUNT
ワールドトライアスロンシリーズ2022横浜 Race Report
ワールドトライアスロンシリーズ2022横浜 Result
【取材予定】ワールドトライアスロンチャンピオンシリーズ横浜 2022

ワールドトライアスロンシリーズ横浜2022 GERONIMO COUNT

WTS横浜2022におけるバイクデータとなる。

2015年からの定点観測となる横浜のバイクカウントは8年目となった。トライアスロンバイクではないので、劇的な変化はないのだが、「Sign / Trend / Standard」の3段階では動いている。また、ここでは、「エリート」のカウントとなるため、エイジグループのような「人気ランキング」ではなく、プロ及びプロに準ずる選手、そして、メーカーの動きとなる。

トライアスロンへ注力するメーカーはどこなのか、もちろんバイクメーカーだけではない。各パーツメーカーも特徴が出ている。国内でトライアスロンが始まって42年、オリンピックでの正式種目となって6回、今や自転車系競技としてのメーカー注目度も高く、安定していて、開発にも繋がっている。そんな「メーカー色」はどのように表れていたのだろうか。

いずれにしても限られた「92名」の選手のバイクからの分析であることを前提にしつつも、オリンピックに次ぐWT(ワールドトライアスロン)最高峰のシリーズ戦としての結果でもある。

まずは、ウィナーズバイクをチェック。エリート男子はTREK、エリート女子は今年もSPECIALIZEDとなった。

エリート男子のウィナーズバイクは、アレックス イー選手が使用したトレックEMONDAだった。トレックにはエアロロードMADONEがあるが、チャンプの選んだバイクは、オールラウンドのEMONDAだった。一方で、DHバーは装着し、フロントギアはワンバイ仕様となるなど、こだわりを見せている。リムハイトは47mmを使用し、後述にも出るが、ややトレンドから外れたハイトを使用していた。ランで勝負をするイーのスタイルが随所に出ている仕様だが、エイジ選手にも参考となる仕様だろう。

エリート女子のウィナーズバイクは、ジョージア テイラー ブラウン選手が使用するスペシャライズドS-WORKS TARMACだった。「The WTS横浜」と言えるバイクだ。2015年のGERONIMO COUNT開始からの確認となるが、常にトップシェアとなっている。テイラーブラウンのバイクは、DHバー無し、その他も特徴的な仕様ではない、オーソドックスだが、ホイールはスペシャライズドの新コンセプトであり、ハイトのトレンドでもあるRAPIDEのフロント51mm、リア60mmをセッティングしていた。

【ブランド別使用率】

次にバイクシェアは下記の結果となった。

スペシャライズドの使用率の高さは想定内の結果だった。自転車競技も含め、グローバルにその頂点を極めるメーカーの存在感は大きい。ただし、昨年の22.6%と比較すると「ダントツ感」のイメージは無くなっていた。昨年は女子選手だけで17台使用されていたので、そこが減っているようだ。使用されているモデルは、男子でTarmac7台、Venge3台、女子は全員Tarmacとなっている。昨年まで、女子選手ではAmiraなども使用されていたが、全てTarmacとなった。Tarmacは、今やオールラウンドの代表格とも言える人気モデルで、女子選手にも一本化したことで、幅広く、かつ完成度の高さが、そのイメージとなった。

一方、追随するメーカーも気になるところだ。2位ジャイアント/リブは昨年は別々にカウントしていたが、それでも7台から伸ばしている。横浜の1週間前にアイアンマンチャンピオンとなったブルンメンフェルトやイデンも参戦していれば更に増えていたことだろう。そして、同率2位のトレックも不動のメーカー、昨年と同数をキープしている。スペシャライズドとはコンセプトを画し、「エアロロード」MADONEへの注力度は高いが、ウィナーズバイクはEMONDAなっている。男子は4名がMADONE、2名がEMONDA、女子は半々となっていた。

トップ3ブランドで39.1%を占めている。スペシャライズド、トレックは、 KONAでもメジャーブランドだが、ジャイアントは「二刀流」ブルンメンフェルトの大活躍により、トライアスロンへのイメージが急上昇している。現行トライアスロンバイクのTrinityの新型化が遅れていたかと思えば、グループブランドCADEXであえて異形に取り組み、発表と同時に実績を上げるセンセーショナルな動きも極めて面白い傾向だ。

今後も機材バトルに大いに期待したい。

順位 ブランド 男子 女子 合計 使用率
1 SPECIALIZED 10 6 16 17.4%
2 GIANT/Liv 4 6 10 10.9%
2 TREK 6 4 10 10.9%
4 BMC 3 3 6 6.5%
4 LAPIERRE 2 4 6 6.5%
4 SCOTT 2 4 6 6.5%
7 CANYON 4 1 5 5.4%
7 cervelo 3 2 5 5.4%
7 VENTUM 3 2 5 5.4%
10 FACTOR 2 1 3 3.3%
11 BH 2 0 2 2.2%
11 cannondale 2 0 2 2.2%
11 FELT 1 1 2 2.2%
11 ROSE 0 2 2 2.2%
15 ARGON 18 1 0 1 1.1%
15 Bianchi 1 0 1 1.1%
15 CIPOLLINI 1 0 1 1.1%
15 DOLAN 1 0 1 1.1%
15 FOCUS 1 0 1 1.1%
15 ORBEA 1 0 1 1.1%
15 LEON 0 1 1 1.1%
15 PINARELLO 0 1 1 1.1%
15 STEVENS 0 1 1 1.1%
15 TIME 0 1 1 1.1%
15 VITUS 0 1 1 1.1%
15 RIDLEY 0 1 1 1.1%
26 合計 50 42 92 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

【詳細分析】

各ポイントについて分析している。つまり「仕様」となるわけだが、言い方を変えれば各選手の「好み」ということも言える。まずは、「トライアスロン」で使用するバイクの主な特性について、その動きを見てみた。

下記の3点は、「エアロダイナミクス」に関わるファクターとなるが、ドラフティングレースとなるWTS横浜では、「ロードレース」に近いため、必ずしも絶対条件ではない。ただ昨今「バイクの重要性」に注目が集まる中で、単なるロードレース化ではないため、選手の対応が機材面のバイクという形となって表れている。

  • ①エアロロード
  • ②ホイールリムハイト
  • ③DHバー

下記の3点は、トレンドからスタンダードへ移行している。電動変速システムは、完全普及となったのだろうか。また、ディスクブレーキは、バイク本体の新型化との関係性が大きいため増えていることが予想される。そして、パワーメーターは、一般的には高価なイメージがあるが、今や「絶対アイテム」だけに、その使用は必須だろう。

  • ④電動変速システム
  • ⑤ディスクブレーキ
  • ⑥パワーメーター

下記の2点は、流行りも含めスペシャルパーツの動きとなる。ビッグプーリーも話題としては久しいが、現在どうなっているのか。そして、18年からスラムのワンバイをきっかけとして、コナでは確実に伸びを見せているフロントシングルは、昨年確認され、今年は増えているのだろうか。

  • ⑦ビッグプーリー
  • ⑧ワンバイ

前提として、WTS横浜2022の92選手の結果であり、全てを計るものではないが、概ね、方向性について大いに参考になると考えている。

【エアロロード】

今や馴染みとなったエアロロードは、2010年のスペシャライズドVENGEがその起点と言っても良いが、10年以上経ち、ややメーカーのスタンスに差が出ている。VENGEもそのエアロダイナミクスをTARMACに託し、統合された。ピナレロのように当初よりエアロロードという位置付けにはしていないが、十分なエアロダイナミクスがあったりと、明確にモデルを分けていないメーカーもある。ここでは、オールラウンド以外に「エアロロード」と明確に設定しているメーカーの使用率であり、エアロダイナミクスの優劣ではない。

フレーム 男子 女子 合計 使用率
エアロ 27 13 40 43.5%
非エアロ 23 29 52 56.5%
合計 50 42 92 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

結果は全く同数値となる43.5%だった。昨年もそうだったが、減少傾向が見て取れる。2015年は38.7%、2018年では50.0%だったが、前述の通り、「カテゴリー分け」をしない傾向が伸びれば、今後も減っていくことになるが、むしろより強化されたオールラウンド性の中のエアロダイナミクスとして注目されて行くのかもしれない。

メーカーもカテゴリーを増やすことは簡単ではない。スペシャライズドのTARMACの流れが他社にも影響は少なからずあるだろう。ただ、ここではトライアスロンであり、エリートレースから見る「エイジ」へのフィードバックの期待を探れないのか、ということに尽きる。トライアスロンバイクでもなく、単なるロードでもない、「トライアスロン適正」の高いロードバイクの一環としてこのエアロロードに期待していた。もしそこが減ってしまうのであれば良い流れとは言えなくなるだろう。

トライアスロンバイクとロードバイクは難易度の違いではない。もちろん、ある程度の経験があることが前提となる話だが、ターゲットとしたレースや身体の制限などから総合的に判断、選択するものとなる。そんな中で、トライアスロン特性の象徴でもあるエアロダイナミクスに特化したロードバイクは、やはり期待の大きなカテゴリーとなる。ロードバイクの代用ではなく、「トライアスロン専用ロードバイク」があれば最高ということだ。

究極であり、理想であるトライアスロンバイクで、「最高のデータ」を得ることも必要だと思う。ただ、現実的な次元でのロードバイクの開発に期待したい。簡単なことではないが。

順位 ブランド モデル 男子 女子 合計 使用率
1 TREK MADONE 4 2 6 15.0%
2 CANYON AEROAD CF 3 1 4 10.0%
3 LAPIERRE AIRCODE DRS 2 1 3 7.5%
3 Liv ENVILIV 0 3 3 7.5%
5 BMC Time Machine R 2 0 2 5.0%
5 cannondale SystemSix 2 0 2 5.0%
5 cervelo S5 2 0 2 5.0%
5 FACTOR OSTRO VAM 1 1 2 5.0%
5 FELT AR FRD 1 1 2 5.0%
5 SCOTT FOIL 2 0 2 5.0%
5 SPECIALIZED S-WORKS VENGE 2 0 2 5.0%
12 BH AEROLIGHT 1 0 1 2.5%
12 Bianchi OLTRE XR4 1 0 1 2.5%
12 cervelo S3 0 1 1 2.5%
12 CIPOLLINI NK1K 1 0 1 2.5%
12 DOLAN REBUS 1 0 1 2.5%
12 FACTOR ONE 1 0 1 2.5%
12 GIANT PROPEL 0 1 1 2.5%
12 ORBEA ORCA AERO M11e 1 0 1 2.5%
12 TIME SCYLON AKTIV 0 1 1 2.5%
12 VITUS ZX-1 EVO 0 1 1 2.5%
22 27 13 40 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

エアロロード全40台の中で、最も多く使われているモデルは、今年もトレックMADONEだった。そのMADONEは、7月に第7世代としてフルモデルチェンジしている。ツールドフランスで投入され一躍脚光を浴びることとなった。トレックの「エアロロード」にはトライアスロンの観点からも期待したい。現在のベースとなった2015年ローンチの第5世代から人気の高いモデルで、流れとしてはロングセラーのシリーズと言えるだろう。

KONAで不動のサーヴェロは、WTS横浜では影を潜めてしまっているが、「エアロロード」というカテゴリーができる以前からエアロダイナミクスにこだわるメーカーとしてはパイオニア的な存在でもある。ツールドフランスでも新型が使用され、やはり、期待がかかっている。ちなみに今回確認されている1台は旧モデルとなるS3で、塗装も変えられていて「Cervelo」とは表記されていない。

エアロロードが新規追加されることは朗報だ。ただ、ロングライドとなるトライアスロンでの適正は個々のバイクと乗り手により、向き不向きがあるだろう。エアロロードの剛性の高さがその選手、そのレースに合っているのか、慎重に選ぶ必要があることは言うまでもない。見た目は「トライアスロン風」だが、中身が異なる性格を持つ場合もある。やはり、ロードバイクであることには変わりがないからだ。

※繰り返しになるが、エアロダイナミクスの性能差ではなく、メーカーのカテゴリー分けからカウントしている。

【ホイールリムハイト】

ホイールのイメージは、まず、フレーム形状と同様に、トライアスロン特有の「エアロダイナミクス」が挙げられるが、その目的は前後により異なる。

フロントは、エアロダイナミクスと、横風などの影響からハンドリングを考慮したチョイスとなる。概ね50mmを超えてくると、ハンドルを切った時に重さ(空気抵抗)を感じるくらいとなるが、各社1~3mm程度のハイト差でシビアなコントロールをしている。また、リアは、エアロダイナミクスとともに更に重要となるのは、「高速巡航性」となる。これはホイールの縦剛性と大きく関係してくる。レースコンディションにもよるが、リアにディスクホイールを使用するのはそのためだ。ただ、その反面として、剛性が高過ぎれば、脚への負担も大きくなる。その辺りのバランスを見ながら、選手たちはホイールを決定する。

このハイトだけで述べるのはやや乱暴ではあるが、概ね傾向は出ている。本来ならば、メーカー間の「重量剛性比」など更に掘り下げる中で、カウントの精度は高まるのだろう。また、一般選手において、エアロダイナミクスはある程度走る力が必要だが、剛性による高速巡航性は誰でも体感できる。一定の速度で走り続け易くなるということだ。そんな極めて重要な武器がホイールだ。

男子
リムハイト フロント 使用率 リア 使用率
55mm以上 22 44.0% 30 60.0%
50~54mm 14 28.0% 6 12.0%
40~49mm 12 24.0% 12 24.0%
30~39mm 2 4.0% 2 4.0%
29mm以下 0 0.0% 0 0.0%
合計 50 100.0% 50 100.0%
女子
リムハイト フロント 使用率 リア 使用率
55mm以上 11 26.8% 16 39.0%
50~54mm 8 19.5% 4 9.8%
40~49mm 11 26.8% 12 29.3%
30~39mm 10 24.4% 8 19.5%
29mm以下 1 2.4% 1 2.4%
合計 41 100.0% 41 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

この結果は昨年と明らかに変化があった。結論から言えば、男女ともに高ハイトの傾向が強くなって来ている。フロントは分かれる傾向があるが、データ上は上表の通りだ。昨年は、男女ともに40~49mmが最多だった。そして、女子のリアホイールも40~49mmが最多となっていたが、より高ハイト化していた。尚、ZIPPやPRINSTONなどリムハイトが一定でないものは高い方の数値で分類している。

そして、ホイールメーカーの使用率は、下記の通りの結果だった。

順位 ブランド 男子 女子 合計 使用率
1 DT SWISS 11 8 19 20.7%
2 ROVAL 9 5 14 15.2%
3 BONTAGER 5 3 8 8.7%
4 CADEX/GIANT 4 2 6 6.5%
4 MAVIC 1 5 6 6.5%
6 SHIMANO 3 2 5 5.4%
7 PRINCETON 4 0 4 4.3%
7 ZIPP 3 1 4 4.3%
9 Dedaelementi 1 2 3 3.3%
9 ENVE 1 2 3 3.3%
9 HED 2 1 3 3.3%
12 FFWD 0 2 2 2.2%
12 HUNT 1 1 2 2.2%
12 RESERVE 2 0 2 2.2%
15 BOYD 0 1 1 1.1%
15 campagnolo 0 1 1 1.1%
15 EASTON 0 1 1 1.1%
15 GOKISO 0 1 1 1.1%
15 HOLLOWGRAM 1 0 1 1.1%
15 PRIME 0 1 1 1.1%
15 REYNOLDS 1 0 1 1.1%
15 ROSE 0 1 1 1.1%
15 SCOPE 0 1 1 1.1%
15 VISION 1 0 1 1.1%
不明 0 1 1 1.1%
24 50 42 92 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

ついにDTスイスがトップシェアとなった。昨年は2位で大躍進としたが、今年は更に伸ばし、トップとなった。2018年では、僅か3台の使用だったが、大躍進の結果となった。DTはスイスの老舗ブランドで、現在では、「ハブ」が有名なメーカーだ。他社のホイールにも多く採用され、そのホイールのランク付として「DTハブが使われている」などと表現される不動のメーカー。また、リム高のバリエーションも多くラインナップしている。

ロバール、ボントレガーなどバイク系ブランドは、バイクの台数に左右されるだろう。マビック、シマノ、ジップなどパーツ系ブランドは追随したいところだ。同じくパーツ系のプリンストンは昨年の1台から4台に増えているため、より存在感を感じさせた。イネオスも使用するホイールとして通っているが、アイアンマン世界選手権セントジョージでも増えて来ている。今後の注目ホイールであることは間違いない。

【DHバー】

一般的にはDHバーが付いていればトライアスロンの証。そんなイメージがあるパーツだ。単独走行時に身体を狭め、低く構え、エアロダイナミクスを高めるためのパーツだ。ただ、一般レースやアイアンマンなどドラフティングのないレースで主に使用されているが、WTSのようなレースでも先頭を引く時には有効的な機材となるため、その可能性に対し、装着されている。ドラフティングのないレースでは、このバーを持ったポジションが標準であり、逆にWTCSのドラフティングレースでは、ドロップを持つことが標準となる。つまり、先頭を引いたり、レース展開を変え、勝負を決める時に使用される重要なパーツと言える。

DHバー 男子 女子 合計 使用率
使用 31 14 45 48.9%
不使用 19 28 47 51.1%
合計 50 42 92 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

結果は減っていた。昨年53.0%まで伸ばしていたことで、トライアスロンの象徴復活を感じていたのだが、軒並み有力選手も使用していない。当初より雨予報でコースも変更されたこともあるため、外した選手もいたと思われる。当初は、ロードレースで装着しないのと同じようにドラフティングルールで必要性が低いと考えていた選手も少なくないだろう。事実2015年では35.7%だったが、バイクの強い選手も増え、バイクからの駆け引きも出て来ている。バイクがある程度引っ張れる選手こそ、勝機があるということだ。

いずれにしてもペースをコントロールし、レースの展開を変えられる選手にこそ意味のあるパーツだけに、そこへの可能性と自信も伺えることになる。もちろん、遅れて単独走行時にも有効ではあるが、ロングのように長時間のDHポジション走行はないため、各選手での考え方が分かれるようだ。

【電動変速システム】

2012年のシマノULTEGRA Di2のリリースから11年目となる。完成車に設定されたモデルは安価ではないが、購入時には必ず検討する機能の一つであり、絶対条件と言えるかもしれない。電動ゆえに、変速スイッチをハンドルとDHバーに分岐し、2箇所から変速ができる。また、ワイヤー引きのバーコン仕様については、レバーが固かったが、スイッチボタンを押すだけの電動は、DHポジションのブレを抑え、抵抗の少ない理想的なライドも可能にしている。費用対効果としては申し分ない機能が、選ばれている理由だ。また、スラムの「ワイヤレス」も極めて画期的なパーツとして、イージーインストールなどから人気が出て、今や、Di2との選択肢にもなって来ている。

電動変速 男子 女子 合計 使用率
使用 48 39 87 94.6%
不使用 2 3 5 5.4%
合計 50 42 92 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

結果は約95%。ほぼ完全普及と言って良いだろう。昨年は90.4%であり、まだ宣言はできなかった。エリートはある程度「時間の問題」として普及率は高まるが、一般選手においては常に一定層の非電動予想されるため、恐らく70%程度がゴールなのだろう。シマノからも三番手105の電動化もリリースされ、より手軽感は高まって来ているが、選択肢としての非電動は続くだろう。

今後のバイクの入り口が電動変速システムだろう。様々なアイテムがスマート化され、使い勝手が良くなっている。各デバイスとの連携が面白くなって来ているが、多少馴染みもあることだろう。難しく取られてしまう可能性もあるが、自転車に限らずの現在の進化が、より良い環境を整えてくれる。

順位 ブランド モデル 男子 女子 使用台数 使用率
1 SHMANO DA Di2 21 17 38 41.3%
2 SHMANO ULTEGRA Di2 11 10 21 22.8%
3 SRAM RED eTap 10 8 18 19.6%
4 SRAM FORCE eTap 5 3 8 8.7%
5 SHMANO DA 1 1 2 2.2%
5 SHMANO ULT 0 2 2 2.2%
7 campagnolo SR EPS 1 0 1 1.1%
7 campagnolo SR 1 0 1 1.1%
7 SRAM Rival etap 0 1 1 1.1%
合計 50 42 92 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

これは例年予想通りの結果となる。ブランド見れば68.5%がシマノとなっている。ただ、減っていた。絶対数を多いが、昨年はDi2だけでも74.0%だった。スラム系が26.0から29.3%に上がっているためだ。

世界の圧倒的シェアを持つ「質実剛健」のシマノに対し、古くはDHバー先端変速システムの「グリップシフト」や軽量性など特徴を図り、変速機の電動ワイヤレスや小型バッテリー、肉抜率の高いディスクブレーキローターなどリスキーとも思われる「斬新さ」が特徴のスラムには「面白さ」を感じてしまう。昨今話題となる「ワンバイ」もスラムだ。大きな勢力図が変わることはないが、ライバルメーカーがいることで、更にシマノも進化する。今後の開発が楽しみな機材だ。

【ディスクブレーキ】

電動変速(Di2)普及元年の2012年で言えば、ディスクブレーキモデルが出揃ったのは2020年モデルからと言えだろう。早くはスペシャライズドは、2016年モデルもあるが、2020年でスタートラインに並んだと言って良いだろう。現時点でのディスクブレーキモデルはここ2~3年程度の「新型」となる。一般レースでは、リアルタイムの人気ランキングとも言える目安だ。

ディスクブレーキ普及の背景には、安全性が挙げられる。ディスクブレーキありきではなく、ワイド化されたホイール、チューブレスタイヤなど、足回りが強化され、同時に制動力向上も進められた来た。ある意味、安全面においては、電動変速やその他のパーツなどと比べられないくらいの重要性があった。

Dブレーキ 男子 女子 合計 使用率
 仕様 46 35 81 88.0%
非仕様 4 7 11 12.0%
合計 50 42 92 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

結果はデータの通り、昨年より2ポイント伸ばし、高い数値と言えるが、レースの特性上、すでに90%は軽く超えていることを予想していた。2018年の13.0%から昨年は一気に増えていたため、完全普及としたが、電動変速システムから見るともう少しといった感じだ。ツールドフランスなどプロサイクリストを見ていると「あえて」というチームもあったが、理由はそこではないだろう。2023年で完全普及となることを期待したい。

一方、一般選手では、Di2の普及時よりも速いのではないだろうか。安全面もあり、また廉価帯でも選択肢が増えて来ているため、スタンダード化が加速している。

ブランド モデル 台数
1 SPECIALIZED SW TARMAC 7 6 13 16.0%
2 TREK MADONE SLR 4 2 6 7.4%
3 GIANT TCR ADV SL 3 2 5 6.2%
3 VENTUM NS1 3 2 5 6.2%
5 TREK EMONDA 2 2 4 4.9%
6 BMC Team Machine 1 2 3 3.7%
6 CANYON AEROAD CF SLX 3 0 3 3.7%
6 LAPIERRE AIRCODE DRS 2 1 3 3.7%
6 LAPIERRE XELIUS SL 0 3 3 3.7%
6 Liv ENVILIV 0 3 3 3.7%
6 SCOTT ADDICT 0 3 3 3.7%
6 SPECIALIZED VENGE 3 0 3 3.7%
13 BMC Time Machine R 2 0 2 2.5%
13 cannondale SystemSix 2 0 2 2.5%
13 cervelo S5 2 0 2 2.5%
13 FACTOR OSTRO VAM 1 1 2 2.5%
13 FELT AR FRD 1 1 2 2.5%
13 ROSE X-LITE SIX DISC 0 2 2 2.5%
13 SCOTT FOIL 2 0 2 2.5%
20 ARGON18 SUM PRO 1 0 1 1.2%
20 BH AEROLIGHT 1 0 1 1.2%
20 BH ULTRELIGHT 1 0 1 1.2%
20 Bianchi OLTRE XR4 1 0 1 1.2%
20 CANYON Ultimate CF SLX 1 0 1 1.2%
20 cervelo R5 1 0 1 1.2%
20 FOCUS IZALCO MAX 1 0 1 1.2%
20 GIANT PROPEL 0 1 1 1.2%
20 LEON GENUS 0 1 1 1.2%
20 ORBEA ORCA AERO M11e 1 0 1 1.2%
20 PINARELLO DOGMA F12 0 1 1 1.2%
20 STEVENS XENON 0 1 1 1.2%
20 VITUS ZX-1 EVO 0 1 1 1.2%
32 46 35 81 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

ここはやはり、スペシャライズドが獲った。使用台数が多いこともあるが、2016年からいち早く、ディスクブレーキに注力しているメーカーであることが大きい。また、MTBも含めた総合メーカーはディスクブレーキにも強く、シビアなカーボンコントロールが必要なロードバイクのディスクブレーキ化にもフィードバックが活かされている。

今や安全性向上は当然だが、エアロダイナミクスとの融合を期待しているメーカーも少なくない。もちろん、難しい開発とはなるが、ディスクブレーキありきではなく、総合的に進化させて来ている。

【パワーメーター】

ノンドラフティングのトライアスロンの場合、レースでは、ほぼ「一定」のマイペースを刻んで走る。一定にすることが最も効率が良い走りとなるからだ。では、その一定とは「何」を一定にするのだろうか。もちろん、速度ではない。ハートレートが一般的だったが、リアルタイムでペースを一定にできるのが、パワーメーターなのだ。ロードレースでは、タイプによるが、速度の加減速もあり、駆け引きというタイミングもある。それに対し、トライアスロンでは、練習からレースまでフル活用が可能となるだろう。もちろん、距離、コースにも影響はされるが、概ね「コンスタント」な走りがベストパフォーマンスに繋がる。電動変速システムDi2もトライアスロンでの使用は、大きなメリットがあったが、同様にパワーメーターもトライアスリートにこそ、必要なアイテムと言えるだろう。

Pメーター 男子 女子 合計 使用率
使用 43 41 84 91.3%
未確認 7 1 8 8.7%
合計 50 42 92 100.0%

まずは使用率だが、これは恐らく100%と考えている。「未確認」としているのは装着の確認ができなかった台数だが、普段のトレーニング時に使用していないことは考えられないからだ。少なくともスマートトレーナーで確認はしているはずだ。また、レースの特性上、ペースが一定でないため、当日必要ないということも言えだるだろう。クランク型の場合はそのままとなるが、ペダルの場合は簡単に交換ができる。

順位 ブランド タイプ 男子 女子 台数 使用率
1 QUARQ クランク 12 8 20 21.7%
2 GARMIN ペダル 6 7 13 14.1%
3 SHIMANO クランク 7 5 12 13.0%
4 4iiii クランク 5 2 7 7.6%
4 Favero ペダル 3 4 7 7.6%
4 SRM クランク 4 3 7 7.6%
7 PIONEER クランク 2 4 6 6.5%
8 ROTOR クランク 1 3 4 4.3%
9 POWER PRO クランク 1 2 3 3.3%
9 STAGES クランク 1 2 3 3.3%
11 INFOCRANK クランク 0 1 1 1.1%
11 SPECIALIZED クランク 1 0 1 1.1%
未確認 7 1 8 8.7%
12 50 42 92 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

結果は、クウォークがトップシェアとなった。2018年は16.7%で大きく伸ばしている。クウォークはスラムとの関係性が高いため、そのコンポーネントの使用率とも大きく関係してくる。逆に2位のガーミンや4位のファベロは完全後付けのペダル型のため、選ばれた可能性が高い。ペダル型を使用している選手の中にはクランクにも装着されているケースがあった。後からペダルを選択しているのだろう。

【ビッグプーリー】

ビッグプーリーもトレンドと言われ久しいが、その後、動きはあったのだろうか。効果の大きさは、「体感」できる数少ないパーツでもある。回転時の抵抗が大きく軽減されることで、ペダリング効率を向上させている「アイデアパーツ」だ。ビッグプーリーは、チェーン、プーリーのベアリングの摩耗を抑え、最大の体感は、アウターローでの状態で確認できる。各社鎬を削りリリースしているが、プーリーケージ(本体)の剛性が大きなポイントとなるだろう。

Bプーリー 男子 女子 合計 使用率
使用 8 7 15 16.3%
不使用 42 35 77 83.7%
合計 50 42 92 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

使用率は、昨年の14.8%から伸ばしていた。ただサンプル数が少ないため、何とも言えない結果であり、使用率が低迷していることは明らかだ。今後も大きく流行ることはないかもしれない。ものが悪いということではなく、コンポーネントメーカーとの契約なども関係しているだろう。また、専属メカニックなどが帯同する場合は良いが、調整がシビアであったり、輸送に気を使うなどから敬遠されていることもあるだろう。使用率が少ないから悪いということではない。むしろ良いパーツと考えている。

順位 ブランド 男子 女子 使用台数 使用率
1 ceramicspeed 5 4 9 60.0%
2 NOVA RIDE 2 2 4 26.7%
3 KOGEL 1 0 1 6.7%
4 RIDEA 0 1 1 6.7%
4 8 7 15 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

数量は少ない中での比較となるが、予想通りのセラミックスピードがシェアを獲っていた。ここで、GERONIMO COUNT上、初登場となったのがアメリカブランドのノバライドだ。ビッグプーリーに注目する中では、大きく目を惹いていた。

【ワンバイ】

スラムの専売特許とも言える「ワンバイ」は2018年のコナで19台確認、翌年2019年では、63台に増えていた。その63台のうち20台はプロ選手の使用となる。このパーツが普及の兆しを見せているのは、スムースで単純な変速動作とそのデメリットが少ないことが挙げられる。ワンバイは単純にフロントをシングルにして、ディレーラーを外しただけではない。それをすればすぐにチェーンが脱落してしまう。スラムだからこそできているシステムとなる。チェーンとチェーンリングの噛み合いをX-syncという構造で極めてマッチングの高い造りとなっている。写真と同じ状態で使用する選手も多いが脱落防止パーツを取り付けることもできる。

現在、アイアンマンの世界ではこのシンプルな構造と見た目が新しいトライアスロンバイクの姿として注目を集めている。

ワンバイ 男子 女子 合計 使用率
使用 3 2 5 5.4%
不使用 47 40 87 94.6%
合計 50 42 92 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

結果は、昨年と同数の5台だったが、この中には男子優勝のイー、昨年のTOKYO2020チャンピオンで今回3位のダフィーも含まれている。KONAでは増加傾向にあるが、昨年初めて確認し驚いた。まだビッグプーリー同様、大きく伸びることはないがこれもスラムらしい面白い考え方であり、一般選手には大いに推奨できるシステムだ。明かにストレスフリーとなる変速動作が最大のメリットだ。

最後に。

やはり、トライアスロンに「近い」ロードバイクの開発に期待したい。エアロダイナミクスだけではなく、シートアングル、ヘッドレングス、剛性など。そして、昨今の定義でもあるストレージやパッキングなどのユーザビリティーも備えたバイクが必要だろう。トライアスロンで使用するロードバイクも次のステップに進めて欲しいものだ。

その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=39373

 

 

「自身に合ったバイクとは何だろうか。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka