Gear Trends 2022(Lumina #84)

ルミナ84号が発売となった。

今号の表紙はトライアスロン界の「あいちゃん」こと上田藍選手だ。周知の通りだが、上田選手と言えば、ODトライアスロンを長きに渡り引っ張り、オリンピック3回出場、2016年ITU世界ランキング3位など、「日本の顔」と言える選手だ。WTCS横浜大会など、世界最高レベルの「ラン」で魅了された人も多いだろう。

そして、今シーズンから主戦場を「ロング」としていることに大いに湧いている。ロングで活躍する選手のサクセスストーリーは「OD出身」だ。ショートのスピードとパワーが基本になっていると言っても過言ではないだろう。現在、SUB8が特別ではなくなったアイアンマンは、いかにSUB7に近づけるのか、突破できるのか、そんな時代に入った。そこにはやはり「スピードとパワー」がキーワードとなる中、ODからロングへの転向は、期待しかないのだ。(Interview01 上田藍 P34~39)

次に特別企画としている「風洞実験」が興味を引くデータを出ている。 やはりDHポジションなどがメインとなると思うが、特にペダリング時の内反傾向(ガニ股)でのデータに注目した。アイアンマントップ選手のライオネル・サンダースの「ガニ股」は有名だが、この結果を見ると考えさせられてしまうのではないだろうか。そもそもフィッティング時にチェックする「膝の軌道軸」をどのように修正するかが関わってくるのだが、今回の結果はそこへの「一石を投じる」と言っても良いだろう。(特別企画 / 風洞で知る、エアロ戦術のヒント!P26~31)

さて、今号の特集は「Gear Trend 2022」で、ランシューズ、アパレル、そして、バイクについて、「今」そして「これから」について、述べられている。もちろん、Triathlon GERONIMOとしては、バイクについて書かせて頂いた。

【P20~21 トライアスロンバイク2022 最新動向】

すでにリリースされているモデルについては、コロナ禍で遅れていた納期も戻りつつあるが、新型リリースのスピードは鈍化していることは否定できない。そんな中で注目すべきポイントをまとめている。昨シーズンと比較し、今シーズンはより一層レースも戻って来る傾向だ。「今」を押さえておきたい。

 

■参考

CANYON  Speedmax ⬅︎

トライアスロン専用モデルとして生まれ変わった。

TREK  Speedconcept ⬅︎

TTモデルと同様のシルエットにしたトレックの答え。

cervelo  P&PX ⬅︎

2019年のコナでは、P5に分があったが理想はPX系。

FELT  IA ⬅︎

コリンズカップ、70.3など実戦投入済みの未発表モデル。

GIANT  Trinity ⬅︎

2015年コナで発表、2016年モデルとして早7年目に入った。ブルンメンフェルトの大活躍により「GIANT」は、あらためて注目されている最後のビッグメーカーと言って良いだろう。ディスクブレーキ化は当然だが、コナでSUB7.5を可能にする最速マシンへの期待は極めて大きい。

 

 

 

 

「バイク界も大きく動き出すはず。ディスクブレーキ、チューブレスタイヤ、パワーメーター、各種スマート化など、バイクに対する知識もアップデートが必要になってくるだろう。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka