第41回全日本トライアスロン皆生大会。今年も熱い夏がやってくる。昨年再開された皆生大会だったが距離が戻り、完全復活となる元祖「鉄人レース」が開催される。国内4ロングの一角であり、コースと暑さが厳しいレースだ。
今年の大きな変更点は一つ。距離がほぼ戻っているということだ。ほぼというのは、ランが2.195km短い設定となっているためだ。種目で見るとスイムは2組に分けてのローリングスタートとなる。バイクは、皆生の富士山「大山」を上るコースが帰って来た。ランは2019年のコースに近いが、昨年から採用されているシーサイドの「弓ヶ浜サイクリングコース」はそのまま、その先の「竹内団地」まで伸ばしている。また、終盤は往路、復路同じだったが並行したコースで分けている。
皆生は、日本のトライアスロンの歴史を紐解く大会でもある。オアフ島で開催していたアイアンマンの運営マニュアルを取り寄せ開催された「日本のアイアンマン」でもあるのだ。そんな歴史を感じさせてくれる最古の大会は、レベルが高い。安全第一の中で選手の実力が大きく関係してくるため、抽選ではない。厳正な書類選考の元、出場権を獲得することができる。1980年代の国内創成期の感覚が残る唯一の大会と言っても良いだろう。
今年で41回目となる歴史ある皆生は、地元にとっても「名物」であり、守られて来た。そのカタチがボランティアの多さに驚かされる。特に子供たちが多く、そんなボランティアの前では頑張らざるを得ない、大きな力をもらえる大会だ。
昨年のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=41470
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■開催日 2023/7/16(日)
■競技
スイム3km / バイク140km / ラン40km
※詳しくは、http://www.kaike-triathlon.com/
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka