アイアンマン70.3のエキスポをチェック。
話題のモノ、新しいモノ、珍しいモノ、旬なモノ、そして、必要なモノ。Triathlon GERONIMOとしては、レースと同様に盛り上がって欲しいのがこのエキスポだ。機材や用品は主役ではないが、それらに支えられているのは事実。そこへのこだわりは必ずレースに差が出てくるだろう。
白谷海浜公園の中央にセッティングされたエキスポエリア。奥にアスリートチェックインがあり、動線は便利になっていた。
今大会の公式アイテムは人気で、バイクチェックインの時にも目立っていた。名産のメロンが描かれているデザインとカラーリングが良かった。レース後も販売されると良いのだが。
アイアンマン公式ブランドとなるエコイも出展。エコイは2001年創業のフランスブランドで、ウエア、ヘルメット、アイウエア、シューズなどを展開している。エコイはツールドフランス出場のワールドチームへの機材供給の他、パトリック・ランゲやアンネ・ハウグなど、KONA優勝経験者を含むトップ選手をサポートしている。
なんと!ご存知 FUMYこと別府史之さんがエコイのアンバサダーとしてブースにいたのだ。国内最高レベルの元プロサイクリスト。日本人初のツールドフランス完走の他、5大クラシック、3大ツールも完走、もちろん、オリンピックも2度出場している。2009年にツールで敢闘賞を獲得した時には国内では大いに沸いたことは鮮明な記憶として残っている。日本、アジアの顔でもあり、昨年プロ選手を引退したばかりだ。
エコイは単なるアンバサダーではなく、エコイの製品に惚れ込み、開発などにも関わっていると言う。昨年会社も設立され、フランスと日本をつなぐプロモーターとしても活躍している。現在、フランス在住だが、エコイがアイアンマン公式ブランドとなっていることから、このレースのために一時帰国となっていた。FUMYは、スイムもランもできるため、周囲の期待が極めて大きい。
多くの大会に出展しているシーポ。国内トライアスロンのトップブランドとして人気が高い。特にスモールサイズのスローピングやトライロードのMANBAなど、こだわりのきめ細やかな設定が特徴。カラーオーダーシステムもあり、バイクの楽しみ方の提案も十分だ。
究極のホイール、ライトウェイト。ドイツのブランドで、スポークやハブまでカーボン製で、1本1本手作りされている最高峰のホイールだ。以前は、プロサイクリストが「自費でも使いたい」と言わせたほどのホイールだ。バイクが1台買える金額となるが、一度は使ってみたい最高級品なのだ。軽さだけではなく、コーナーリングの安定性や振動吸収性など、路面追従性の高さなどライドフィールも定評が高い。
WTCS御用達ホイール、DTスイス。文字通りのスイスブランドでグローバルではトライアスロンでの使用が多くなっている。創業は1634年と古くスポークから始まったメーカーで、何と言ってもDTの看板はハブで、他社のホイールにも使われて来た。ホイールにおいて「ハブの仕様」は正に心臓部だけにそのホイールの評価指標となるからだ。そして、近年同じくスイスの空力専門スイスサイド社との連携からリム形状を含めた「ホイール作り」がトライアスロンへ繋がっている。
深部体温計のコア。話題のモノと言えるだろう。あの最強ノルウェー勢、ブルンメンフェルトやイデンが使用していることで、話題となっているものだ。身体の深部体温をリアルタイムでモニタリングできるもので、深部体温と運動パフォーマンスの関係性を割り出し、自身にとってベターなコンディションで運動し続けられるようにする計測ツールとなる。「暑さに弱い」と感じているトライアスリートは試す価値があるだろう。
ロカはUSAの既成ウェットスーツのトップブランド。2014年からアイアンマンの公式ブランドでもある。アイアンマンスイムの女王、ルーシー・チャールズ・バークレーのサポートは周知の通り。いくつも特許を持ち、肩の回し易さやパワー伝達の良さ、動きを考慮した浮力などを特徴としている。ラインナップが多く、スリーブレスであれば4万を切る価格となっている。
コンプレスポーツは2008年創業のコンプレッションアイテムをリリースするスイスブランド。トライアスロンからランニングまでエンデュランス系の種目では必須の人気アイテムだ。カーフを中心にトライアスロンウエアからソックスまで各種アイテムがラインナップされている。やはり、しっかりとしたコンプレッション効果の持続性の評価が高い。
競技説明会やイベントが開催されるマルシェ会場中央には、一際目を引く大きなアイアンマンのフラワーフォトスポットが設置され、選手たちで賑わっていた。KONAではもちろん同様のものがあるが屋内にある。この綺麗な海浜公園の屋外に設置されたこと、映えの象徴となっていたが、本当に雨が降らなくて良かったと思った人も多いだろう。
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Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka