PEARL iZUMi New Triathlon & 2023 F/W

パールイズミ2023 FALL / WINTERが発表となった。

そして、同時にトライアスロンアイテムがリニューアルとなった。

オーダーアイテムとして、ラインナップされているトライアスロンウェアだが、2017年のリリースから、約5年半ぶりにフルモデルチェンジとなった。途中、スピードセンサーⅡを採用したり、アップデートを重ね、パールイズミが考える「今」のトライアスロンウェアが発表された。

昨今「スピード」に対するコンセプトは、タイムを競う種目として、バイクからウェアまで様々なアイテムで「エアロダイミクス」が基本となっている。そんな流れの中で、パールイズミ独自のコンセプトを打ち出している。確かにエアロダイナミクスと言えば、聞こえも良く、理想であり、トライアスロンやタイムトライアルでは決して外せない重要なキーワードであることは間違いない。ただ、理屈ではなく、単純に誰もが感じる「暑さ」に対しての対策は、コンディションを整え、ペースを安定させ、結果的に速いタイムが出せるかもしれない。

バイクで言えば、トライアスロンバイクで、サドルより10cm以上も低いDHバーのパッドを持てば単純に速く走れる。ただ、そのポジションで6時間7時間走れるだろうか。理想は追い求めたい、追うべきだと思うが、対局の「現実」を見た時に、「必要なもの」はまた別にある可能性は少なくない。もちろん、レベルの低さということではない。暑さに対しては「全レベル」の選手が求めている。

パールイズミでは自転車競技のナショナルチームもサポートしているが、リクエストの一つとしてやはり「暑さ」には厳しいと言う。発熱量の多い激しい走りの中で、要求される重要な条件となっているのだ。選手に作られた特別なウェアは、市販品にない極めて通気性の高い仕上がりにするなど、「暑さ対策」もすでに様々な研究、開発を経験して出来上がっている。

名称として「メッシュ」とはなっているが、透けるわけでもなければ、薄いわけでもない。前作はしっかりとした生地、作りだったため、比較をすると薄手に感じ、軽さもあるが、しっかりとした感触は変わらず高いクウォリティとなっている。

トップスの身頃には通気性と速乾性の高いメッシュ素材を採用し、常にドライで涼しい着心地を。そして袖と脇部分には伸縮性の高い、撥水加工を施したメッシュ素材を採用し、スイムやランでの上半身の動きの快適性を確保している。

補給用のエナジージェルなど携帯に便利な正方形型の1バックポケットを腰部分に配置。脚裾口に独自開発の滑り止め素材「ラッセルテープ」を採用。一般的なシリコン素材で起こりやすい痒みや肌障害を防止

  • 1バックポケット
  • トライアスロン専用パッド採用
  • フルオープンファスナー
  • 撥水素材(袖、脇)

¥26,400(税込)

メーカーサイト:https://www.pearlizumi.co.jp/ow_news/70853

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今回のFALL / WINTERのテーマは、「よりシンプルに、より選びやすく
サイクリストの感性に調和するウェア。
」となっている。

メーカーリリースのトピックスは以下の4点。

[TOPIC 1]

よりシンプルに。より着やすく。 定番カラーから都会的なカラーまで、ベーシックラインナップが豊富に。

「シンプルな デザインで 着やすいラインナップ。プレーンなデザインのジャージや、プリントデザインもシンプルになって、都会的な印象のカラーも追加。選びやすいラインナップになりました。」

パールイズミのボリュームゾーン、ベーシック。幅広いユーザーに愛用されているラインで、0℃から15℃までフルカバーのアイテムが揃い、デザインなども選べる。デザインはシンプルな単色系から、個性的なデザイン、そして、スタンダードとも言えるロゴを大きめに配したものなど、多様性に富んだラインナップとなっている。

今回、写真のダルブルーとオリーブのようなターマックというカラーが広く様々アイテムに採用されていることも目を引いていた。今回のテーマカラーと言っても良いかもしれない。特に少し燻んだようなこのブルーがより一層の精悍さと質感の高さが感じられた。

[TOPIC 2]

保温力で支持される冬の定番ジャケット 3500 -BLがリニューアル。よりシャープなテイストで登場。

「優れた保温力と高い防風・透湿性能で 冬のサイクリストに支持されるウィンドブレークジャケットが一新。高級感のある生地表面に生まれ変わって、より魅力的な1着に リニューアルされました。」

5℃対応のウィンドブレークジャケットは必須の1枚。2種類の生地で切り替えたデザインはやはり高級感を醸し出している。裏地にも同色で仕上げるなどのこだわりが随所に散りばめられた一枚となっている。ワンポイントのロゴや再帰反射、裾のシリコン加工をあえて目立つようにデザインするなどもこだわり部分なのだ。

[TOPIC 3]

トレンドのプレーンなデザインから シャープなプリント柄まで。 レディーストップスが充実。

「トレンドのプレーンなデザインがトップスに ラインナップ。シャープなプリントデザインも一新され、選ぶ楽しさがさらにアップ。カラーバリエーションにもこだわりました。」

レディースに注力するパールイズミ。サイクリスト全体では圧倒的に男性が多いが、意見は女性の方が多いかもしれない。バイクなどの機材にこだわる男性に対し、ウェアや周辺アイテムにこだわる女性という傾向も少なからずあるため、レディースウェアの開発は簡単ではない。デザインはもとより、着心地、バイクパンツなどの機能性、そして、適正価格。レディースウェアの仕上がりこそがそのメーカーの真髄が現れているのではないだろうか。

写真の1枚は、レースのようなデザインとなっているが、「レース」とネーミングされたものだ。昨今合わせやすいプレーンも多い中で、このようなレディースアイテムを象徴するようなデザインは、まさにパールイズミらしさと言えるだろう。

[TOPIC 4]

秋冬ラインナップに柔らかな クッション性とフィット感を備える、待望の女性専用新パッド採用。

「女性専用設計の新パッド3D-X、3D MEGAⅡ 2つの新パッドが秋冬ラインナップに導入。柔らかなクッション性を備えた 新しいラインナップです。」

この春夏から採用される新型パッドが、秋冬にも採用となっている。男性用はすでにラインナップされているパッドだ。前述の通り、レディースウェア開発の機能面において最も重要と言えるパッドだ。この快適性こそが、バイクウェアの生命線と言えるだろう。トップスはデザインで選ぶ人も多いが、パンツに関しては、このパッドの信頼性に委ねられるだろう。

写真の3D-Xは、中長距離用のパッドで、30kmから150kmを想定している。そして、3D MEGA Ⅱは、長距離用として作られ、パール史上「最厚」のパッドとなっている。2層構造とすることで、フィット性を向上させ、同時に圧力を分散させるクッション性を併せ持つ優れたパッドだ。

 

 

 

BOSS-N1-S
Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka