2022年国内トライアスロンが始まった。
南国石垣島で皮切りとなったトライアスロンは、1000名を超える選手で盛り上がりを見せた。昨年も開催されているが、昨今の状況から予定が立てづらかった。今年こそはと、12月のエントリー時から即定員になるなど、2022年への期待は大きかった。
石垣島の特長は、南国の海をいち早く泳げること、そして、何と言ってもワンループのコースをフラットからアップダウンまでスピードとテクニカルのコースが選手を飽きさせないことではないだろうか。また、デビュー戦からベテランまで幅広い選手層が「みんなで」楽しめる大会でもある。
当日の天候は恵まれたと言って良いだろう。曇りがちで、スッキリとした青空とはならなかったのだが、それが功を奏した。前日の強風も収まり、厳しい直射日光もない。この上ないコンディションとなり、「自己ベスト」などの声も上がっていた。男子優勝タイムも短縮となっていた。
また、選手の笑顔をたくさん見ることができた。バイクコースの中間地点の上りでは、各選手それぞれの頑張りを見せていた。もちろん、きついポイントだが、笑顔や手を振ってくれる選手も多かった。理屈抜きに、頑張り、楽しむ選手に羨ましさと感動を感じることができた。
そして、石垣島はレースだけではないことに魅力を感じている選手も多いのだろう。レース翌日には島をサイクリングする選手を多く見かける。また、レースではなく、海を泳いだり、石垣牛からスイーツに舌鼓、レースプラスαの醍醐味に、更に高まる「旅」の楽しさを一足先に堪能したのではないだろうか。
国内において、この石垣島トライアスロンの役割は大きい。沖縄であるゆえ、4月開催が可能と言えるが、30回以上開催され、国内でも数少ない1000名を超える屈指の大会のため、多くのトライアスリートの「意識」の中にその存在は大きい。多くの選手が参加し、無事開催されていることは、間違いなく励みになっているのではないだろうか。また、デビュー戦として選んでいる選手も少なくなかった。デビューは南の島の綺麗な海で泳ぎ、感動のゴールがしたい、そんな想いこそが原点だったのではないだろうか。
【レース結果】
出場数 エイジ:957人 リレー:56組 完走率:98.3%
■石垣島大会総合男子
1.菊池 朋明
2.山本 真二
3.深浦 祐哉
■石垣島大会総合女子
1.蔵本 葵
2.加来 奈津子
3.安田 明日香
■八重山郡大会男子
1.梅田 裕也
2.富崎 義明
3.阿部 知史
■八重山郡大会女子
1.江村 彩
2.富崎 麻未
3.近澤 佐恵子
※全てのデータ:https://ishigaki-triathlon.jp/石垣島トライアスロン大会2022リザルト/
その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=38850
「2022年最初のレースは、高い完走率だった。」