いよいよ今週末は、IRONMAN70.3 WORLD CHAMPIONSHIPが開催される。
IRONMANの2021年メインイベントであるKONAが延期となり、更に注目が高まっている70.3のWCだ。
70.3は、IRONMANの「ミドル版」アイアンマンの総距離140.6マイルの半分として始まっている。完走の難易度は大きく下がり、幅広い選手に人気となっている。また、スピードと持久力のバランスがポイントとなる70.3は、オリンピアンとアイアンマンが同じ舞台で戦うことができる面白さと、今後の可能性を大きく持っているタイプのレースと言える。
そんなレースの顔ぶれは錚々たるメンバーとなっている。まず男子の注目選手はKristian Blummenfelt(ノルウェー)だろう。先日のTOKYO2020で金メダリストとなったBlummenfeltは、オリンピアンだけにスイム、ランはもちろん速いが、バイクも速い。バランスの取れた選手で「第2のFrodeno」となるかもしれない。また、同じノルウェーのGustav Idenは、前回2019年の覇者でやはりオリンピアンでもある。先日のコリンズカップではMatch8で1位、全体でも2位となっている。
女子は、更に面白いレースとなるだろう。6勝目がかかった女王Daniela Ryfが本命となるが、バイクが強化されたLucy Charles-Barclayにも勝機はあるだろう。そして、最大の注目と言えるのがTaylor Knibbだ。TOKYO2020では振るわなかったが、その後、総距離100kmのコリンズカップではバイクの強さが際立ち、ダントツの1位となっている。また、WTCS横浜、エドモントンでは1位のスピードとパワーが光る。コリンズカップではバイク80kmをロード(スペシャライズドTarmac)で大会最速タイムを出すなど今、勢いを感じる選手なのだ。
また、Tokyo2020パラリンピックのメダリストも出場する。IRONMNANの選手は皆同じステージで戦う。その銀メダリストのLauren Parker(オーストラリア)は、2015年のIRONMAN WORLD CHAMPIONSHIPで女子エイジ2位に入る実力者だったが、2017年の練習中の事故により、新しいカタチで復帰している。現在32歳、2021年をコンプリートさせるレースとして臨んでいる。
そして、機材についても大いに気になるところだ。すでにコリンズカップその他でお披露目されているフェルトの新型トライアスロンバイクは、やはり注目となるだろう。そして、ツールでも投入されたトレックの新型TTが確認できるのか。トレックの場合、ツールではあくまでもロードのTTバイクだったが、「トライアスロンバイク」としての新型ディスクトライアスロンのデビューに期待したい。
いずれにしてもワールドチャンピオンシップがエキサイティングであることは間違いない。
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TOP PROFESSIONAL TRIATHLETES FROM AROUND THE WORLD SHARE INSIGHT INTO THEIR PREPARATION FOR 2021 INTERMOUNTAIN HEALTHCARE IRONMAN 70.3 WORLD CHAMPIONSHIP PRESENTED BY UTAH SPORTS COMMISSION
- Gustav Iden* (NOR)
- Sam Appleton (AUS)
- Kristian Blummenfelt (NOR)
- Ben Kanute (USA)
- Sam Long (USA)
- Tim Reed (AUS)
- Daniela Ryf* (SUI)
- Lucy Charles-Barclay (GBR)
- Taylor Knibb (USA)
- Holly Lawrence* (GBR)
- Emma Pallant (GBR)
- Ellie Salthouse (AUS)