日本を代表する大会とも言える宮古島が今年も開催される。
今年で33回目となる宮古島大会。国内のロングの大会は他にもあるが、人気No.1となっているのがこの大会だ。やはり、その人気は、歴史と沖縄というロケーションにあるだろう。過去30余年、レジェンドを生み出した大会であり、日本のトップを決めて来た。そして、スイム、バイク、ランの三種目を南の島で開催するということが魅力でもあるからだ。また、出場は、抽選での選考となるため、トッププロやベテラン選手から初宮古、初ロングの選手まで幅広い。それだけに選手の数だけ感動があるのだ。国内最高レベルの大会は、否応なしに「高揚感」と優しい「緊張感」を与えてくれる。そんな大会なのだ。
【注目選手】
■大会三連覇がかかる戸原開人選手(上)
バイクとランのバランス良い総合力で安定した走りを見せている。得意なランのパフォーマンスを維持しつつ、バイクが光っている。昨年10月のアイアンマン台湾では、4時間47分と言う好タイムも出している。昨年の宮古島大会では、2位に17分以上の大差付けて優勝となった。そして、今回3回目の優勝を狙う。ちなみに、ピータークロプコ選手の4連覇、宮塚英也選手の4勝が最高。現在、アイアンマンクウォリファイランキングKPR18位。
プロフィール:http://kaitotoharatri.grupo.jp/free1041889
■宮古島最高タイとなる3勝を上げ、今回がラストレースとなる酒井絵美選手(中)
日本人女子選手として過去最高レベルにバイクの強い選手だ。宮古島では3回優勝しているが、特筆すべきは、2005年以降の12年間で準優勝も6回あると言うことだ。意見は分かるかもしれないが、準優勝以上が9回というのは快挙だと思う。ロング系選手のピークは5年、身体への負担が大きいロング系トライアスロンで、長く続けることは大変なことなのだ。昨年は、総合3位、日本人1位となっている。そんな酒井選手のラストレースだ。
プロフィール:http://www.limemembers.com/emi_sakai/
■ニュージーランドの英雄、アイアンマン世界選手権2位の実績を持つキャメロンブラウン選手(下)
地元アイアンマンニュージーランドでは、前人未踏の5連覇2回を含む12勝を上げている。また、2000年前半のアイアンマン世界選手権では、2位2回、3位2回の好成績を残しているメジャー選手。安定した粘りのレース展開で、得意なランで追い上げる。今年で45歳となるが、12回目の優勝は、昨年のニュージーランドで達成している強豪選手だ。そして、先月開催のニュージーランドでは2位、ランラップは2時間42分だ。
※写真:2005年アイアンマン世界選手権で2位入賞時
Triathlon GERONIMO のメインはバイクチェックだ。国内外でバイクカウントをしているが、海外と国内では、その傾向が違う。ロング系でも宮古島大会は、トライアスロンバイクを使用するには最適なコースが特徴的となる。そのため、様々なトレンドや動きが見えてくる。宮古島だからと言って、ロードバイクがないわけではない。むしろ目立つくらいロードバイクでの宮古島出場の選手はいる。宮古島出場者の使用するバイクは、どんなバイクなのだろか。また、P5Xをはじめ、「最新トライアスロンバイク」はどの程度使用されているのか、ヴェンタムやダイヤモンドなどの「異形」の傾向は国内でも見ることができるのだろうか。国内No.1大会だけにそれらのチェックに興味が沸いてくる。
■開催日 2017/4/23(日)
■競技
スイム3km/バイク157km/ラン42.195km
※詳しくは、http://www.miyako-net.ne.jp/strong/index.html
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最高の舞台となる宮古島だ。そのスタートラインに立つ選手は、今まで積み上げて来たものをしっかりと出し切って、「宮古島」を楽しんでほしい。
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■昨年のレポート http://triathlon-geronimo.com/?p=9547
「全力で臨む!」