本日は、フジの2017年モデルの展示会が開催された。
フジは、日本生まれでアメリカ育ちのブランドだ。ピストやクロスバイクのイメージが強いが、ロードでは、UCIコンチネンタルのカハルラル・セグロスRGAのサポートや、アイアンマンなで使用されるトライアスロンバイクのリリースなど、リアルレーシングとして認知度を確立して来た。そのクウォリティの高さは、トップレベルだ。
アイアンマンにおいてフジの使用率を観てみると、一昨年の17位から一つ上げて16位となっている。これは、クウォータやケストレルと並ぶ順位でもある。ここ数年で少しづつ伸ばしているのだ。ノーコムストレートはトライアスロンでは数少ないエアロダイナミクスも考慮した「スローピング」を採用したフレームであったり、独自路線も特徴となる。
さて、今年のモデルだが、大きなモデルチェンジはない。エントリーグレードとなるルーベが、ジオメトリーを含め、より「リアルレーシング」へクウォリティがアップしている。昨今、各社の「エントリーモデル」への注力が著しい。ロードバイクが普及した中で次への動きなのだ。また、話題となるのが、「AVANTGARDE」のカラーリングだ。SLとTRANSONICに国内限定モデルとして採用している。精悍さと繊細な仕上がりが「FUJI」らしいモデルとなっている。そして、トライアスロンモデルはカラーのみの変更となる。
AVANTGARDE
TRANSONIC ELITE ¥240,000 + tax(フレーム)
フジのエアロロードだ。ノーコムストレートの開発からのフィードバックで設計されている。ヘッド周りとシート周りは流麗なエアロデザインとなり、シートチューブも極力リアホイールに沿うように仕上げている。また、単にエアロロードというよりはマルチ性も求めたロードで、剛性やコントロール性においてもこだわっている。
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SL ELITE ¥250,000 + tax
SLは文字通り軽量性を追求したモデル。695gという重量は、世界最軽量クラスだ。その軽量性は、フレーム内部の仕上げにこだわることで実現している。内面を可能な限り滑らかに仕上げる製法を取り、様々な「贅肉」を削ぎ落とし、内面を「表面」のように仕上げているのだ。ただ、軽さだけではなく、十分な剛性も確保している。
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ROUBAIX 1.5 ¥135,000 + tax
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CAJA RURAL-SEGUROS RGA
UCIプロコンチネンタルのスペインのチームだ。1987年設立の歴史あるチームで、プロとしては、2010年に昇格している。5月開催のツアーオブターキーでは個人総合優勝とチーム総合優勝をしている。スペイン国内での活躍とともに、これからが期待されるチームだ。使用しているモデルは、SLとトランソニックだ。
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NORCOM STRAIGHT 1.1 ¥300,000 + tax(フレーム)
ノーコムストレートは、2014年デビューで4シーズン目に入るモデルだ。開発期間に3年をかけてリリースされたモデルで、スローピングが特徴的なシンプルなデザインとなっている。先代のD-6より200gの軽量化に成功し、サーベロ型シート周り、スペシャ型ヘッド周りなど採用、また、サポートプロチームのタイムトライアルバイクとして実績を上げてきた。TTとトライアスロンバイクとしてのセッティングに対応できるようになっている。
NORCOM STRAIGHT 1.1 ¥300,000 + tax(フレーム)
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「今年のハワイではどこまで伸ばせているのかな」