LUMINA No.45 cutting

IMG_5102

ルミナNo.45発売しました。

今月の「cutting」大塚担当分ご紹介します。

IMG_5103

UVEX EDAero
 
ウベックスは、1926年創業のスポーツグラス、スノーゴーグルやヘルメットを造るドイツブランドだ。このモデルには、UCIワールドチーム、チームジャイアント・アルペシンのエース、マルセル・キッテルが開発に関わっている。アイアンマン世界選手権では、まだ少量だが、一昨年と昨年のデータを比較すると倍増となっていた。今後も「エアロヘルメット」のジャンルの伸びがあるだけに、アイアンマンでも期待できるかもしれない。
 
このモデルの特長は、現在トレンドとなっている、「エアロヘルメット」で、ネーミングのEDはEveryDayの略の通りエアロダイナミクスに注力したモデルになる。構造的には、エアロ優先によるインテークの少ない分、内側には、頭部が接する面とエアフローの空間を大きくとってあることで、通気性が良い。重量は、53-57cmで270gで、エアロ系としては、普通からやや重いデータとなるが、このヘルメットに求めるポイントは、「エアロダイナミクス性」と「フィット性」がクリアされれば、全く問題ない。
 
実際に装着してみた感じは、BOAシステムによる全体的にソフトに包み込むフィーリングが良い。個人差はあるが、横幅は少し狭かった。BOAは、バイクシューズ、ランシューズに使用され、フィット感の良さから話題になっているシステム。他にストラップの固定は、モノマティックシステムで、バイクシューズのように、留めるときは、差し込むだけ、外すときには、ボタンを押せば簡単に外れ、止むを得ず走行中に調整したい場合にも対応可能となっている。前方中央部が少し尖ったようなデザインとなり、ルックスも良い。 

1IMG_5113

先日お知らせしました、新連載「TriBIKEクロニクル」です。

 

 

「是非ご覧下さい。」
BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

映画「宮古島トライアスロン」封切

IMG_4994

映画「宮古島トライアスロン」ついに封切!

昨年8月に上映された「グレートデイズ!ー夢に挑んだ父と子ー」に続き、トライアスロン題材の映画が出来た。トライアスロン界においては、より「認知」してもらえる大きなチャンスとなる。そして、今回大きな話題となっていたのが、主役がトライアスロンルミナ誌の角田編集長であったことだ。トライアスロン関係者であるからの起用ではなく、結果だったという。映画の内容から見ればわかるが、フルタイムで忙しく仕事をこなしながら、トレーニングを積んでいく姿が映し出されている。トライアスロンに関係した仕事をしているからと言って、「トライアスロンをしなければいけない」というわけではない。むしろ、トライアスロンをしないほうが、客観的視点で観ることができるのかもしれない。ただ、「宮古」は別なのだ。理屈はいらない、間違いなく国内No.1大会であり、選手だけが主役ではなく、大会関係者、ボランティアや地元の応援者たち、あの場にいるすべての人が、この「お祭り」を楽しむのだ。きっと角田編集長は仕事を通じて、その「魅力」を感じ、出場を決めたのではないだろうか。

今年も、選手兼取材で宮古島に出る角田編集長。無事完走を祈る。

IMG_4989

 映画「宮古島トライアスロン」 http://miyakojimatriathlon.com/

BOSS1small

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

LUMINA No.43 cutting

1IMG_5043

ルミナNo.43発売しました。

今月の「cutting」大塚担当分ご紹介します。

2IMG_5022

■STAGES

ステージズは、コロラド州ボウルダーにあり、フィットネスのエアロバイクでは大きなシェアを持つブランドでもある。ほとんどを手作業で行い、カーボンクランクや他メーカーのクランク追加などこだわりを持って開発し続けている。昨年からは、最強チームSKYが使用するパワーメーターとしても話題となっている。もちろん2014年タイムトライアル王者のウィギンスも使用している。

ハワイアイアンマンでもパワーメーターの使用が、昨年881選手確認されている。一昨年は、712選手と、トライアスリートにとっても必須アイテムとなりつつある。そして、そんな中このステージズも19から60選手へと大きく伸ばして来ている。非ドライブ側に装着されているため、実際にはもっと多く使用されていたかもしれないが。ちなみにチームSKY仕様は、ブルーになっているためにしっかりと確認ができる。

このパワーメーターの特長は、価格がリーズナブルであることが挙げられる。最近は、片側計測でコストダウンを図るメーカーが増えてきたが、その中でもズバ抜けている。ステージズは、単にコストダウンのために非ドライブ側クランクにしているわけではなく、ドライブ側の素材やパーツの剛性の違うことによる影響を受けない左クランクからの計測が逆に正確であると考えている。また、通信規格が現在メインとなるAnt+とスマホなどでも対応可能となるBluetooth Smartの両方が使えることにある。新たにデバイスを用意するこ
となく、手持ちのスマホで手軽に使用できる。そして、センサー部はわずか20gなのだ。バッテリー寿命は約200時間となっている。

3IMG_5021

■selle SMP Tmodel

SMPは1947年創業のイタリアのサドルメーカーだ。100%イタリアメイドにこだわる老舗ブランドで、特徴的なデザインで知られる。

ハワイアイアンマンでも使用率トップ10に入るサドルで、トライアスロンモデルの設定がなかった中での使用率は高い。今回「トライアスロンモデル」がリリースされたことで、その使用率が気になるところだ。

今回のデザインは、今までのような特徴的な曲線デザインではなく、フラットなデザインとなっている。波を打つような曲線は、ピンポイントでの使用感が高く、個人的な意見だが、初めて使った時のフィット感の高さに驚いた。そして、今回は前後動の著しいトライアスロン的な動きに合わせフラットとなった。

このTモデルシリーズには、T1からT4までのバリエーションがあり、今回展開となるのは、T3とT4の2モデル。SMP独自の研究によるパンツサイズからモデルを推奨しているが、この2モデルでパンツサイズのSからXLまでカバーできる。T3は座面が水平方向にラウンド気味で幅は133mm、T4はフラットで幅は135mmとなる。そして、それらの全長は短めで所謂「ショート系」となり前方寄りに座るが、先端が下がった「くちばし状」が、尿道への圧迫を回避している。

実際の使用感だが、予想通りフラット形状が、前後動をスムースにしていた。前方に座ると尿道への違和感がない。逆にサドル幅がナロー形状のためやや下がり過ぎる感はあった。取り付けは、サドル座面とレールの位置が55mm程度と高めのため、現在のサドル高及びフレームの状態など、チェックをしてから取り付ける必要がある。サドル後部の「バイクラック掛け」は、サドル用ボトルケージの取り付けスペースにも問題はなかった。

4IMG_5048

今回は、シマノの記事広告でも取材協力させて頂きました。

5IMG_5032

6IMG_5031ホイールとDi2について4ページ出ています。

7IMG_5017

最後に、「2015 SCOTT CUP  SADO ASTRO SERIES」の広告に、チームメンバーが写っていました。左の男子、鈴木選手です。

BOSS1small

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

LUMINA No.42 cutting

IMG_4716

ルミナNo.42発売しました。

今月の「cutting」大塚担当分ご紹介します。

IMG_4718.jpg

■RUDY PROJECT  TRANSITION 46

ルディプロジェクトは1985年創業のイタリアブランド。サングラスは、ロードの世界では人気ブランドとなっていて、グランツールでのシェアは高い。そして、トライアスロンの世界では、ヘルメットを中心に人気ブランドとなっている。やはり、トラモノの人気を位置付けるハワイアイアンマンでは、ルディのヘルメットが圧倒的な使用率となっている。サドルのISMのように、三人に一人は、ルディを使用しているのだ。今やルディは、トライアスロンのイメージの強いブランドと言える。毎年ブースを構え、ヘルメットやサングラスの他にもウエアなども人気となっている。そんな、ルディからリリースされた大型のバッグがこのTRANSITION46。文字通り容量46リットルのトライアスロン用バッグで、各社リリースする中、後発として、随所に工夫が見られる。まずは、何と言っても46リットルの大容量であることだ。荷物の多いトライアスリートにとっては絶対条件。それと通気性が各所に高められている。湿気の多くなるレース後、練習後の使用も清潔さは不可欠だ。また、細かく分かれた収納スペースが、用途に合わせ小分けできることも便利な造りとなっている。ポケットの内側に「持ち物チェックリスト」などが設けられていることも、リアルなトライアスロンを理解しているきめ細かい造り込みだ。また、この手のバッグは大容量になるため重量化となり、耐久性などが気になるアイテムなのだが、このバッグの耐久性は期待できそうだ。特に底面の強化などは安心できる。
.
.
.
.
是非ご覧下さい。

BOSS1small

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

LUMINA No.41 Triggers

ルミナNo.41発売しました。

今月のトリガー大塚担当分ご紹介します。

IMG_4240.jpg

■POLAR   KEO POWER BluetoothSmart
ポラールは、1977年設立のスポーツ機器のブランドだ。もともと医療機器として使われていたハートレートモニターをいち早く、スポーツのトレーニング機器として取り組んだ第一人者的ブランドなのだ。特にトライアスロンの世界では、大きな話題となり、90年代では、様々なトレーニング法が紹介された。アイアンマンでは2013年優勝のフレデリックヴァンリルデも使用している。まず、これらのパワー計測アイテムは、今や特別なものではなく、「スタンダード化」と言えるだろう。ホイール型、クランク型、そしてこのペダル型と様々なカタチで、ライディングのサポートアイテムとして定着してきた。このペダル型は装着が容易で、ほとんどのクランクに使用可能、かつ軽量性がメリットとなる。今回、2012年リリースのケオパワーがバージョンアップした。「超省電力無線」のBluetoothSmartにより専用デバイスの他にスマートフォンでの確認が可能となり、活用の幅が大きく拡がった。基本機能は十分なものを備えている。パワー出力、左右バランス、ケイデンス及び効率性を計測できる。また、フォースベクトル機能でペダルに対し、どのように力がかかっているかを表示することができる。これによりぺダリング技術の向上につながっているのだ。このペダル型計測は、インストールが簡単なため、今後の普及につながるアイテムとなるだろう。またこの製品の他に、リーズナブルな価格となる片側のみのタイプもリリースされている。
IMG_4242.jpg
■PROFILE   T5 CARBON
プロファイルは、説明不要のトライアスロンパーツのナンバーワンブランドだ。もちろんメインはトライアスロンの象徴的なパーツ「DHバー」で、圧倒的な人気を誇っている。近年ハイドレーションやホイールなど、関連アイテムも充実し、「トータルコーディネート」ができるトライアスロンパーツとなった。そして、世界最高の舞台、ハワイアイアンマンにおいてもDHバーなどシェア第1位となっている。長年トライアスロンに関わってきたプロファイルは、トライアスロンを知り尽くし、あらゆるユーザーに対応しているのだ。今回は新型の「第5」のDHバーが追加となった。ご覧の通り、Tシリーズのラインナップの中では最もストレートに近い形状を取っている。T1からT4までと比較してみたが、現在、最も人気のある「T2」に近いポジションになる。ここでT2と比べると先端を除くとほぼ同じ角度となる。このT5の先端はストレートに上方に伸びるため、シフターの位置がやや高めになる。先端が伸びないワイヤー式シフターのバーコンでは、大きな差はでないが、先端が長くなる電動式シフターのDi2では、ポジションのフィーリングが変わってくるのだ。これは、パッド部との落差関係及び手の大きさと手首の角度など総合的に関係してくるため、実物を確認しながら、好みのモデルを決定することになる。それと、手前側のストレート部の長さが、T5はT2に比べる25mmほど短い。そのため手前に短めにセットするという点においては、T2がオススメとなる。少々難しく感じるかもしれないが、DHバー選びとそのセッティングは、「サドルを気にする」それの遥かにシビアな事なのだ。いずれにせよ、更なるきめ細やかなバリエーション追加は朗報で、T2と並んで人気モデルとなるだろう。
.
.
.
是非ご覧下さい。

BOSS1smallTriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

LUMINA No.40 Triggers

ルミナNo.40発売しました。

今月のトリガー大塚担当分ご紹介します。

IMG_4233.jpg

■SMITH  Overtake
スミスは1965年創業の老舗ブランドで、サングラス、スノーゴーグル、ヘルメットなどを手掛けている。そのスミスが、ロードバイク用のヘルメットをリリースしたのだ。ヘルメットに求められる性能、安全性、エアロダイナミクス、通気性、軽量性などを高次元での融合を可能にしたのが、このオーバーテイクだ。まずは外観が目を引く。カスク状の頭部を守るプロテクターのようなデザインになっている。圧倒的な空冷効果が伺える。次に、通常のヘルメットに採用されているEPSフォームより30%以上の衝撃吸収性があるポイマー素材のコロイドを使用したエアロコア構造となっている。エアロダイナミクスにおいては、CFDによる風洞実験なども長期に行い、開発されてきた。その結果、世界最高レベルの空気抵抗の少ないロード用ヘルメットが完成した。その上で、250ℊという重量は十分な仕上がりと言える。他にも優れた点がある。ヘルメット内のエアーフローを遮断しない21箇所のベント、360°頭全体を包み込む、サイズ調整ダイアルのVaporFitそれにスミスならではのサングラスとのインテグレーションなどがある。そして、MIPSを搭載したモデルも選択できる。マルチ・デレクショナルインパクト・プロテクションと呼ばれるシステムで、転倒時のレーサーの頭部の脳へのダメージを軽減するライナーシステムだ。スミス独自のエアロコアとこのMIPSのコンピネーションは世界最高レベルのロードヘルメットのプロテクションとなるだろう。
.
.
.
是非ご覧下さい。

BOSS1smallTriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

LUMINA No.39 Triggers + KONA14

ルミナNo.39発売しました。

今月のトリガー大塚担当分ご紹介します。そして、メインはハワイ関連の特集です。

IMG_2953.jpg

■ELITE TRI BOX
エリートは、ボトルケージやローラー台で知られ、ツールドフランスなどプロチームご用達の老舗イタリアンブランドだ。トライアスロンアイテムとしては、サドルマウントのケージシステムなどがある。今年のアイアンマンでも「リアハイドレーション」として少量ながら確認されている。もちろん、看板アイテムのボトルケージの使用は数えきれないほど。そして、今回のアイテムは、トライアスリートには人気の定番アイテム、トランジッションバッグだ。今や各ブランドでも造られている大容量のトライアスロン専用バッグで、ヘルメット、バイクシューズ、ランシューズ、そしてウェットスーツなど、荷物の多いトライアスリートにとって、重宝なこのバッグは、極めて普及率の高いアイテムでもある。各社リリースする中、後発としては、オリジナリティを高めている。まずは、全体の形状が立方体で、置いた時に安定している。実はこのバッグのコンセプトは、実際にトランジッションエリアで使用することを想定している。国内では、他選手との間隔設定が狭いため、使用には細心の注意と、大会への確認が必要な場合もあると思われる。ただ、そのリアルなコンセプトから、徹底した造り込みを見せている。バイクシューズ、ランシューズも独立した収納スペースまであるのだ。また、レベル、距離などレースタイプに合わせた使用例もWEBで提案するほどだ。やや重量感はあるが、コンセプト優先でレース会場で本領発揮となる。エリートはそんなこだわりのブランド。これからも「トライアスリート」のためのアイテム開発が楽しみなブランドだ。
.
IMG_2954.jpg
■TRITONE 6.5 k:ium & 5.5 HOKUSAI
フィジークは、イタリアのセラロイヤル社のブランドで、高級サドルをリリースしている。ロードでは、人気サドルの定番となり、各社完成車メーカーの高額モデルにアッセンブルされることも多い。トライアスロンモデルにもアリオネが目立っている。また、身体の柔軟性などから、サドルタイプを提案するなど、機能にもこだわったモノ造りをしている。今年のハワイアイアンマンでは、シェア2位の使用率となっている。昨年、それまでのトレンドを決定付け、「スタンダード化」させた短いサドルをフィジークもリリース。そして、今年はそのバリエーションとして、先端部の幅が広くなったタイプが発表したのだ。この「幅」に対する考えた方は、待望でもあった。先端をカットしたこれらの「短いサドル」は、先端部に体重が大きくかかる。その時にこの「幅」でフィット感の良し悪しは、千差万別となる。本来幅の「オーダー」があれば良いくらい。まずはバリエーションが増えたことは、フィット性に対し期待が高まるところだ。特徴は、アリオネの先端をカットしたような形状となっている。他社同様に尿道などへの直接的な圧迫はない、また中央に設けられたチャンネルも同時に圧迫を抑えているのだ。そして、サドル後部には、ボトルケージをダイレクトに取付けることができるようになっている。フィジークらしいスマートな収まりにもこだわりを感じる。使用感は、誰が使っても予想通りの「宙に浮いた」サドルで、やはり幅が「カギ」を握っている。万人向けのサドルでないが、今回のバリエーションによって、解消されたことも大きな事実。このサドルは「テストサドル」が設定されているので、一度事前に試すことをオススメしたい。
.
IMG_2957.jpg
2000年のトライアスロンJAPAN時代よりハワイの記事を書いて15年目となりました。やはり、ハワイ抜きにバイクトレンドは語れないです。
.
IMG_2961.jpg
トライアスロンの一年は10月から始まります。
《ハワイ関連》 http://triathlon-geronimo.com/?cat=3
.
.
.
是非ご覧下さい。

BOSS1smallTriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

LUMINA No.38 Triggers

ルミナNo.38発売しました。

今月のトリガー大塚担当分ご紹介します。

IMG_2274.jpg

■DMT SCORPIUS
DMTは、1978年創業のイタリアンバイクシューズで、デザイン、素材、技術、すべての面においてトップブランドだ。生産もイタリア国内で全ての工程を行うという技術面でのこだわりを持っている。

このモデルの特徴として、まず、BOAシステムの使い方だろう。ロードシューズではすでに同様のものも含め多く採用されているが、トライアスロン用でメインの固定に使用しているのは初の搭載となる。他社では、踵や足首周りなど、サブとして搭載されているものはある。そして、そもそも、イタリアメイドにこだわっている最大の理由である技術面においては、「袋縫い」ということなのだ。足を包み込むような裁断となっているため、フィット感が高い。また、縫い目も無いため、素足となるトラアスロンこそ最適な造りと言える。「BOA+袋縫い」が最高のコンビネーションとなっているのだ。
その他、アッパーはマイクロファイバー使用により、伸縮性が高く、ヒールカップは、プラスチック製でホールドを高めている。また、ペダルに付けたままの降車時に踵を傷めないように、交換可能なカバーを付けていたり、踵のループも長めで使い易く、細部へのこだわりが見える。
実際の履いた感じだが、まずBOAシステムのため開口部があまり広くない、ややミドル、ロング向きかもしれない。脱ぐことは素早くできる。そして、履いた後の微調整とフィット感は極めて感触の良いものだった。またアーチサポートがしっかりしているため、個人差はあるが、ソールからのフィット感も高い。幅はやや狭目だが、これは他社同様レベルで問題ではない。全体的に「包み込み」を感じる逸品だ。

.

是非ご覧下さい。

BOSS1small

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

LUMINA No.37 Triggers

ルミナNo.37発売しました。

今月のトリガー大塚担当分ご紹介します。

IMG_1489.jpg

■Boardman Elite AIR TT 9.0
Boardmanは、レジェンドとも言えるタイムトライアルのスペシャリスト、クリス・ボードマンのイギリスブランドだ。ボードマンは90年代の選手で、オリンピックゴールドメダリストでもあり、世界選手権も2度制し、ツールドフランスでも活躍した名選手。ボードマン本人のすべてでもある「タイムトライアル」にこだわったラインナップとなり、エアロロードとタイムトライアル、トライアスロンバイクを得意としている。
ハワイアイアンマンにおいては、一昨年オーストラリアのピート・ジェイコブスがこのボードマンに乗り優勝したことは、記憶に新しい。また、アイアンマンだけではなく、オリンピックディスタンスにおいても、ロンドン五輪で金、銅を獲った、トライアスロンの申し子、ブラウンリー兄弟も使用し話題となっている、ロング、ショートを制したチャンピオンバイクでもある。
特徴は、シンプルなデザインながらも、流体解析による無駄のないエアロダイナミクス、また、ホイールとフレーム各部が接近するところの整流にもこだわって造られている。これは、エアロホイールをセッティングすることを大前提に設計されているのだ。そして、ボリュームのあるフロントフォークの内側に収められたボードマン特有のフロントブレーキは、エアロダイナミクスはもとより、デザイン性、造形面においても異彩を放っている。もちろんメンテナンス性も良い。このElite AIR TT9.0は、性能とコストパフォーマンスのバランスが取れたこだわりのアッセンブルとなっていて、サドル一つとっても、昨年のハワイアイアンマンシェアNo.1のISMを組み合わせるなど、トレンドも網羅したバイクなのだ。
.
.
.
是非ご覧下さい。

BOSS1smallTriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka