HANDMADE BICYCLE FAIR 2018

本日は、ハンドメイドバイシクル展が開催された。

このイベントは、一般財団法人日本自転車普及協会が主催するイベントで20数年以上開催されている人気イベントだ。国内外のフレームビルダー、バイクメーカー、パーツメーカーなど、ハンドメイドに関わる人たちが集まるイベントだ。文字通り、ハンドメイドのカスタムバイクとそのパーツなど、独創性が高く、スポーツ+αではなく、工芸品の域とも言えるアイテムが一堂に会して見ることができる。

そもそも「ハンドメイドバイク」とは何だろうか。用途や目的、体型や体格、素材、形状、塗装、仕上など、オーナーの要望に合わせ、「オンリーワン」のカスタムバイクを造ることだ。一方、大手のメーカーは、大量仕入、大量生産などから、コストダウン、同時に新素材など新規開発などに資金が投入される。また、プロ選手サポートからのフィードバック、大量生産から構築される技術力など、どちらもメリットはある。昨今から見れば、明らかに後者が主流となっているが、ハンドメイドで造るバイクのメリットをトライアスリートの視点で探ってみたい。

現在、トライアスロンバイクに求めらる性能とは、バイクの基本性能に加え、エアロダイナミクス、フューエル&ストレージ、ユーザビリティ、そして、快適性となる。どのポイントで評価するかによっては、必ずしも「大手」が全てではない。エアロダイナミクスなどは、そのために専任技術者と施設などが必要となり、大手が有利だが、ロングライドとなり、「人力」が大きく関わる快適性などは、素材の選定、造り方などで、より乗り手に合わせた一台をハンドメイドで仕上げることができる。特に、トラディショナルなスチール系は、踏み込んだ時に、材料が撓み、力が逃げる(逃がしてくれる)ことによって、脚(身体)への負担を調整することができる。この撓みにも当然加減が必要だが、それこそが「味付け」となる。硬い(その選手には合っているとしよう)フレームに負けない、身体能力(踏力など)があれば、その分、パワーがしっかり伝わり、推進力となるが、そこまで、脚力がない場合、反動として、身体へのストレスとなる。その点、スチール系など撓みが期待できるフレームは、不必要な力が逃げる(逃がす)ことで、身体への負担のバランスが取れることになるのだ。

「何」を優先するのかによって、変わるということだ。ただ、現時点では、大手メーカーに比べ、「入口」が狭いため、知る人ぞ、知るということになっている。大手メーカーはその具体的なメーカーにより異なるので、一括りには、言えないが、「大量」に造られている「その」バイクが、必ずしもベストとは限らないことを知っておくべきだろう。

 

 

「優先するポイントは?」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

BIANCHI TRIATHLON CONCEPT

ビアンキとフェラーリのコラボレーションの国内発表となった。

「Bianchi for ScuderiaFerrari」プロジェクトが始動した。ビアンキは130余年の老舗バイクブランドだ。そして、フェラーリは、70年の歴史を持つ、F1で知られるスポーツカーブランドだ。それまでは、長くコルナゴとコラボしていたが、今回新たなビッグニュースとなった。ビアンキは、自転車レース界において数々の輝かしい実績を持つブランドで、特徴的なカラーが人気となっている。競技者からファンライド層まで幅広く支持されるイタリアンブランドとなっている。一方、フェラーリと言えば、レーシングカーの世界では、常に頂点を極めて来たスーパーブランドだ。そのビッグネームのコラボは、新たな「DNA」を生み出し、その究極のカタチとして「TRIATHLON CONCEPT」を発表している。

まずは、ロードモデルがリリースされている。その名は、「SF01」。

今回のコラボ記念したモデルであり、最上級に仕上げたものだ。フレームは、ビアンキの看板でもある極めて振動吸収性の高いCountervailを使用したBianchi CVシステムを採用。フレーム重量は超軽量の780g(550mm)、塗装はイタリアのビアンキ本社でハンドペイント、そのカラーはフェラーリ社の指定Roosoカラーが使用されている。デザインは、ダウンチューブに入ったフェラーリが目立つ。フルクラムのホイールもカスタムグラフィックとなり、その他のパーツもイタリアンでまとめた、セレブレーションモデルとなっている。

Campagnolo SuperRecord EPS ¥2,200,000 + tax

SHIMANO Dura-Ace Di2 ¥2,000,000 + tax

会場では、ビアンキとフェラーリのイメージカクテルが用意された。

そして、先述のトライアスロンコンセプトは、TTではなく、あくまでも「トライアスロン」であるとしている。TT的走りのトライアスロンだが、ロングライドとなるため、疲労軽減や水分、エネルギーの補給が必要となるため、ロードレースのそれとは大きく異なる種目であり、昨今各社は、そこへの注力が明確となり、「スタンダード化」されている。現在は、写真にある通り、ハンドルからフレーム前部までのプロトが発表されているだけだが、その取組は、大いに期待できるものだ。フェラーリは、スピードの世界であり、そのためのエアロダイナミクスが、大きなキーワードとなるだろう。バイクブランドとコラボすれば、その方向性を最大に活かせるのが、TTやトライアスロンとなることは、当然のことと言えるかもしれない。

デビューは2019年以降になるようだ。2019年のハワイで発表されるのだろうか。いぜれにしても今後の動きに注目していきたい。

 

 

「ついに本格参戦か!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】 新型 PROPEL DISC を発表

ジャイアントのPROPELがモデルチェンジとなりました。まずはメーカーNEWSをお届けします。近日開催の展示会で、より詳細が発表となるでしょう。

エアロロードバイクの新スタンダードとなる

新型PROPEL DISCを発表

GIANTはこの度、エアロロードバイクの新型「PROPEL DISC」を発表いたします。数年間にわたり、GIANTのエンジニア、チーム・サンウェブのプロレーサー、エアロダイナミクスのエキスパートが協力して、フランスのACE(エアロ コンセプト エンジニアリング)にて開発を進めた結果、この革新的なエアロロードマシンは全く新しいフレーム形状を採用し、ディスクブレーキ専用設計となりました。PROPEL DISCシリーズは新型の内装ケーブル式エアロハンドルバー&ステムを採用。また、前後でリムハイトの異なるエアロホイールシステムを採用し、コントロール性を損なうことなく高いエアロ性能を実現します。

新型PROPEL DISCの目標は、重量・剛性・ハンドリングを一切妥協することなく、レースで勝てるエアロロードバイクを作ることでした。優れた空力性能はもちろんのこと、試作品をテストしたマイケル・マシューズを含むプロレーサーの要望で、効率性とコントロール性も改善されました。

3年間に渡って、何百回ものCFD(数値流体力学)と動的マネキンを使用した革新的な風洞実験を行い、徹底的にチューブ形状を見直しました。フラッグシップモデルのPROPEL ADVANCED SL DISCは、クラス最高の剛性/重量比を持ちながら、リムブレーキのPROPEL ADVANCED SLと比較した風洞実験で、ヨ―角が大きいときに抵抗が少ないことがわかりました。

 

 

 

 

マシューズは今年初めから、PROPEL ADVANCED SL DISCのプロトタイプでツール・ド・フランスを含むレースに参戦しました。雨のツール第2ステージの後、マシューズは「エアロ性能が高まった新型PROPEL DISCは超高速だ。踏んだら踏んだだけ加速する。そして、雨のレースもディスクブレーキだから完璧だね」とコメントしました。

新型PROPEL DISCのキーコンセプトは「AeroSystem Shaping Technology」で、エンジニアはCFDと風洞実験を通じて、翼形部、チューブ接合部、ホイール、コンポーネントの無数の組み合わせを分析しました。

一つの重要要素として、涙の滴型だったチューブから新たに楕円を切った翼型の形状を採用し、様々な風の角度で空気抵抗を軽減することに成功しました。またエンジニアは、ディスクブレーキ専用設計にすることでリムブレーキモデルよりも空気抵抗を改善できることも発見しました。

フラットマウントと、剛性を高めるスルーアクスルを採用したディスクブレーキモデルの新型PROPEL DISCシリーズは、プロレーサーからの要望でもあった優れた制動力と、ドライ・ウエットともに優れたモジュレーションを実現します。空力テストでも、ディスクブレーキフレームの方がリムブレーキフレームと比較して全体的に空気抵抗が減少することが明らかになりました。フォーククラウン周辺でよりスムーズな空気の流れをつくり、また左右非対称のフォーク設計が、ディスクブレーキキャリパー周辺でも効率的に空気の流れをつくります。

チーム・サンウェブからのもう一つの大きな要望は、剛性/重量比の改善でした。新型PROPEL ADVANCED SL DISCフレームセットは、主要競合他社のフレームセットよりも軽く、剛性もより高いことがテスト結果として示されています。つまり、新型PROPEL ADVANCED SL DISCは剛性/重量比に優れ、効率性が高いことが証明されました。

新型PROPEL DISCシリーズは、フレーム以外にもGIANTホイールシステムを含む革新的なコンポーネントを搭載しています。横風の影響を受けにくい後輪には、エアロ性能と動力伝達に優れた65mm高のリムを採用。前輪は横風のコントロール性を高めるため、42mm高のリムを採用しました。これにより、全体的な空気抵抗を軽減しつつ横風の影響も軽減します。その結果、スピードを高めるだけではなく、様々なレース状況において、より正確で安全なコーナーリングを実現します。

新しいCONTACT SLR/SL AEROハンドルバー&ステムは、空力性能を最適化するため、ケーブル内装式となりました。重量や剛性を犠牲にしてより良い空力性能を実現することは簡単ですが、エンジニアチームは効率性とハンドリングに留意して、重量や剛性を妥協することなく空力性能を高めることに成功しました。

なお、日本国内でのラインナップや価格は近日発表予定です。

 

 

 

 

 

 

 

「PROPELフルモデルチェンジとなった!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【SCOTT】 CADENCE PLUS

0img_7649SCOTT CADENCE PLUS

スコットは、元祖エアロ系のバイクブランドだ。現在トライアスロンでは、当たり前のDHバーを開発したのがスコットだった。バイクも人気で、アイアンマン世界選手権においては、使用率トップ10の常連ブランドでもある。そして、フォイルなどの「エアロロード」をいち早くリリースするなどその存在感は大きい。

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このヘルメットの開発には、エアロダイナミクス、快適性、そして、安全性がキーワードとなり4年間を費やしている。また、軽量性においては、それらの要素をクリアした上で、より良い製品の開発を行っている。アデレード大学のRichard Kelso氏協力のもと、スコットの専門開発チームが行っているのだ。

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まず、エアロダイナミクスについては、ヘルメットの外側だけではなく、内側の通気性の高さが重要となった。その内外の気流を合わせてテストを続けることで向上している。その通気は、快適性に繋がるため、風洞実験、サーマルマッピングや気流のシミュレーションを繰り返し、エアロダイナミクスを損なうことなく開発されている。その冷却効果は、ヘルメットを被っていない場合よりも1.1%高くなるほどに仕上がっている。また、フィット性は、頭部に違和感を感じるところとそうでないところを分析し開発している。そして、安全性については、衝撃分散システムのMIPSを採用している。長年のMIPSとの共同制作により、スコットのヘルメットにも他の性能を損なうことなくマッチさせている。

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「詳しくは、ルミナNo.62をご覧下さい。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【17Newモデル情報】 BMC New TIMEMACHINE Form, Function, Fit

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本日は、BMC TIMEMACHINEの展示会が開催された。

TIMEMACHINEは、先月コナで世界同時発表となった。その国内向けのプレゼンテーションが行われた。

BMCのタイムトライアル系のバイクは、2004年のTIMEMACHINE TT01のデビューだった。3Pプログラムによる完全オーダーシステムで、サドル高含め6ヵ所のデータ記入、身長、体重などを記入し、納期4ヶ月、そして、オーダーにあたっては、「覚悟」とまで明記されていたことが印象的だった。その後、7年を経て、2010年のコナでアンドレアスラエラートが使用し、話題となったのが初代のTIMEMACHINE TM01のデビューだった。販売は、2011年モデルとしてデリバリーが始まり、たちまち人気トライアスロンモデルとなったのだ。そのルーツとなるTT01と初代TM01のコンセプトは大きく異なっていた。トライアスロンバイクの定義は、「シートアングル」と言っても良いだろう。TT01はシートアングルは寝ていた。オーダーと言っても「タイムトライアルバイク」として、シートピラー形状も70度前半の形状となってた。事実、前年のコナでの存在感は低く、僅か6台のカウントだった。そして、初代TM01のシートアングルは77度となり、「トライアスロン」のためのバイクとして造られたのだ。機能とともにシャープでスパルタンなデザインは、幅広く支持され、その人気とデザインは今も色褪せない。2013年モデルカラーでは、「ALOHA」ネーミングされたモデルもあった。

6年の時が経ち、二代目TM01が誕生した。このモデルの特筆すべき点は、BMCのよりトライアスロンへの注力が伺えることだ。先述の通り、前作で完全にトライアスロンバイクとなったTM01が、エアロダイナミクス、ストレージ、パッキングなど、明確にトライアスリートをターゲットとしていることだ。まず、外観上は初代の流れを汲みシャープなデザインとなっている。前作に比べ、インテグレーテッドの強化が図られ、ケーブル類はほぼ収まっている。スイスの空力学のサウバーエンジニアリング社との共同開発により、前作よりも、バイク単体で、ヨー角20度で20%、ライダーが乗った状態で12%のエアロダイナミクス向上となっている。

そして、外観からも伺えるストレージこそが、更に「トライアスロン度」が高めている。サドル下とトップチューブのストレージを標準装備し、ロングライドで必要なものを収められるようになった。この点においては、他社ではすでに導入されているモデルも多く目新しいわけではないが、「改良」「改善」ということで評価したい。また、パッキングにおいても考慮されていて、ハンドル部が左右に二分割することができ、更にDi2仕様であれば、バイク本体からハンドルを完全に分離させることができる。(作業には少しコツが必要となるが)近年、海外遠征の選手も少なくない。パッキングにおいてもその扱い易さが必須となるだろう。今回話題となっているのが、シートアングルを大きく変えるシステムだ。前代未聞のシートピラーの取付位置が2ヶ所存在するのだ。これによって、トライアスロンからUCI対応を含めたタイムトライアル仕様となる。ただ、やや矛盾に聞こえるかもしれない。トライアスリートとしては、両方使うことはないだろう。ちなみに下位グレードのTM02であれば、シートアングルを寝かせ、ハンドルをドロップにすれば、エアロロードに変身させることもできるだろう。ブレーキ本体は大きく改善されている。フィーリング、調整、シューの交換など、前作に比べ各段に良くなっている。

また、タイムトライアルと違いロングライドとなるトライアスロンでの使用に対し、ハンドル位置を高くできるようにしている。前作でもステムの組合せにより32パターンのハンドル位置が可能となり、高い位置のセッティングも可能だったが、エアロダイナミクスにおいてはベストではなかったのだ。新型のVコクピットにすることで、ライダーが乗車時により発生する乱気流を整える効果を持っている。ハンドル周りは、Vコクピットとフラットに低く使用する大きく二つのパターンになり、更に、フラットは、ブルホーン部を上向き、下向きにすることで、3パターンが可能となっている。これは、ブルホーン部を持つ、アップダウンやテクニカルなコースに関わり、上体の角度を決めるものだ。

ジオメトリーは、前作をほぼ踏襲していると言って良いだろう。Mサイズに2種類のトップ長を設定することも継続となっている。前作と違うポイントでジオメトリーが発表されているためカタログ上の比較はできないが、スタンドオーバーハイトなどはやや高くなっている。(15mm程度)このモデルに限らずだが、トライアスロンバイクは、「超ピンポイント」なポジションのバイクだ。身体の各部のサイズ、骨格の違い、柔軟性、癖により、そのライダーのポジションは、極めて「固有」のものとなる。その決定を慎重に行い、バイクのセッティングの必要がある。このバイクは、その自由度を高めているが、それでも慎重なポジション決定が望ましい。

今年のコナの使用率第7位となっている。(5、6位は、同率でその差は1台)初めて100台オーバーとなったBMCは、コナを代表する7大ブランドとなった。

アイアンマンワールドチャンピオンシップ世界同時発表 http://triathlon-geronimo.com/?p=15029

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TIMEMACHINE 01  SRAM Red eTap   ¥1,260,000 + tax

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TIMEMACHINE 01  Frame Set   ¥790,000 + tax

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今回、最もこだわりを感じるVコクピットとヘッド周り。

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ハンドルは二分割に。

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ステム下に収まるDi2ジャンクションA

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タイムトライアルポジション、専用工具を穴に入れカットする寸法を決定する。

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トライアスロンポジションも同様。

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Di2の変速調整は、この穴から可能。

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ブレーキ調整はジビア。

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シューセットは簡単に外せる。

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意外なこだわり、エクステンションを斜めにカットできるガイドとプラグが付く。

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このプレートにより、パッドの前後報告を調整する。

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ハンドルの可動最大角度、前作より曲がる。

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ラック用パッド付。

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TIMEMACHINE 02  Ultegra Di2   ¥700,000 + tax

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TIMEMACHINE 02  105   ¥340,000 + tax

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TIMEMACHINE 02  Frame Set   ¥300,000 + tax

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「2017年のコナで、使用台数が気になる!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【SUUNTO】 SPARTAN ULTRA

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SUUNTO SPARTAN ULTRA

スントは、1936年に誕生したフィンランドのスポーツウォッチブランドだ。山から海までアウトドアを得意とし、近年はトライアスロン対応の「マルチコンピューター」として充実している。また、仕上がりとデザイン性においても最高レベルとなるブランドだ。

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今回、リリースされたスパルタンウルトラは、スントの特徴でもある耐候性や耐衝撃性など、文字通りそのタフな造り驚かせられる。ボディはグラスファイバーを使った複合コンポジットケースで100m防水となっている。また、ディスプレイは、カラー液晶の採用で視認性が高い。ディスプレーのガラスは、サファイアクリスタルで防弾ガラスにも使用されるもので傷がつきにくいタッチスクリーン仕様になっている。そして、グレード5のチタン製ベゼルなど、極上のクウォリティーに満足度は高いだろう。

次に各データのチェック機能はもちろん充実している。GPSウォッチとして、スイム、バイク、ランに対応し、また、トレーニングのリカバリータイムなど、アフターの体調管理もチェックできる。オーバートレーニングにならないよう「マイコーチ」として活躍してくれる。そして、ライフログ機能により、歩数や消費カロリーもチェック。スマートフォン用無料アプリを活用し、データの管理ができる。Bluetooth Smartで着信や着メールの確認もできるなど、一日中フル稼働となるアイテムだ。

そして、過去蓄積の1億人以上のデータを使ったコミュニティーサイトをスタートしている。その膨大なデータをスントユーザーは、利用することができるのだ。

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実際に装着してみた。スムースなフィット性は抜群だ。重量は少し気になったが、造りのメリットを考えれば問題ないだろう。案内通り視認性は良く、ベゼルの操作感、バイブレーション機能など、確実性が心地良い。タッチパネルも快適そのものだ。また、充電時間が短いのも助かる。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【On】 Performance Running Gear

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■On Performance Running Gear

オンは、2010年創業のスイスのランシューズブランドだ。トライアスロンでのイメージが強いブランドでアイアンマンでの使用率も高まっている。2013年アイアンマン世界選手権覇者のフレデリックヴァンリルデやアイアンマン女子の顔でもある、キャロラインステファンなどのサポートブランドとしてもその名が知られている。

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そのオンがランニングアパレルをリリースしたのだ。オンと言えば、クラウドテックシステムが世界特許を取得しているが、もう一つの特徴としては、群を抜いたデザイン性の高さだ。アパレルのリリースまでには3年を要した。しっかりとした機能を持ち、長く使用されることを前提に開発、その完成度にこだわった。ポイントは、リラックスしているように見えながら、パフォーマンスが高くなることを念頭においているそうだ。特徴としては、軽くストレッチ性のある素材を使って、身体の動きが自由になるように作られている。

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実際に一部着用してみた。まず、ジャケットだが各所に工夫があり、フードには、ツバが付あり、袖口は手の甲だけを覆うようになっていたり、小雨などには対応力が高い。もちろんファスナーもシームレスだ。また、軽く薄くできていることを感じる。Tシャツも同様に軽さと着心地の良い素材を採用している。タイツは、保温性の他に、膝から下をタイトに、上をゆったりとしたフィット感、そして、膝周りの動き易さに配慮した作りとなっている。やはり、デザイン性はさすがの「ONレベル」だ。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【X-LAB】 Torpedo Versa 500

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■X-LAB Torpedo Versa 500

X-LABは、1993年創業のハイドレーション&ストレージ専門のアメリカブランドだ。リアのケージから始まり、様々なアイテムをリリースするトライアスロンアクセサリーの総合ブランドとなった。アイアンマン世界選手権での使用率は高く、各ハイドレーション(フロント用、リア用、フレーム用)の合計では、No.1シェアとなっている。特にリア用では、ダントツとなっているのだ。

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Torpedoは、DHバーに取付けるドリンクシステムだが、更なるバージョンアップをしている。昨今スタンダード化となった大型デバイスの取付位置やその方法にも各社アイデアの出しどころとなる。今回は同時にボトルを固定で使用する場合と取出しをする場合の2通りに対応できるようにしている。その大型デバイスはガーミンを対象としているが、ガーミン以外のデバイスもマウントできるよう付属パーツで対応している。また、各部にカーボン素材を採用し、軽量化を図っていることも特徴となる。

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DHバーのスクステンションバーの幅に対しても70~150mmの間で調整が可能だ。容量の768mlと平均的であり、十分だろう。そして、ボトル全体の位置が手前に大きくオフセットしているため、ボトル先端部と手が干渉することが避けれるようになった。これは、手の長さが関係する小柄な選手が使用し易くなったことを意味している。

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「詳しくは、ルミナNo.60をご覧下さい。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【17Newモデル情報】 CUBE NEW MODEL

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本日は、キューブの2017年モデルの展示会が開催された。

このキューブは2017年モデルと同時に国内展開が始まったということなのだ。以前からアイアンマン世界選手権においてもその存在が知られていたが、ようやくの日本上陸となった。昨年のアイアンマンでは、アンドレアスラエラートが使用し、2位入賞となるなど、注目ブランドの一つに上がっていた。

【KONA2015】http://triathlon-geronimo.com/?p=5883

キューブは、ドイツブランドで20年以上の歴史を持っている。90年代後半からトライアスロンへの注力もしてきたブランドだ。モデル名のC:68は、キューブのカーボンテクノロジーで、68%のカーボン、より少ないレジン比率のテクノロジーで、造り上げられているところから付いている。

今回の展示会では、ロードがメインとなり、トライアスロンモデルを確認することは出来なかったが、年内には国内入荷の予定もあるようだ。

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このバイクは、AndreasRaelertのために、キューブとスイスサイドがコラボレーションして完成したバイクなのだ。スイスサイドは、50年のフォーミュラワンの経験を生かし、エアロホイールも造っているスイスのブランドだ。そして、Andreas兄弟をサポートするブランドでもあり、昨シーズンから実験を繰り返していた。

開発は、AndreasRaelert自身のパフォーマンスの分析から始まった。風速、横風、DHポジション、ブルホーンポジション、ウエア、ハートレート、パワー、速度、コース、様々な条件での観測し、CFDでAndreasRaelertの身体とバイクの空気抵抗について徹底分析されたのだ。その結果、ヘッド周辺と選手の脚で大きな乱流が確認できている。それを踏まえ「KONA AERO PARTS」と称し、AERIUM HPCをベースに、フレームのヘッド周り、ダウンチューブ、シート周りと選手のウエア、ポジションなどを決め、最終的な風洞実験を行った。その結果空気抵抗は、6%以上抑えることができ、ヨー角15度での抵抗を20%以上、抑えることができた。また、実験で使用されたのは、キャニオンSPEEDMAX CF SLX、スコットPLASMA5、フェルトIAだった。

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AERIUMC:68 SL

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AERIUMC:68 Race

フレームは共通でコンポーネントのアッセンブルによって3グレードの設定がある。

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今後のキューブの動きに注目したい。そして、今年のコナでは、ラエラートにも注目だ。

【今年のアイアンマン】http://triathlon-geronimo.com/?cat=38

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「キューブは大きなメーカーだけにどこまで注力するのか楽しみだ。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【17Newモデル情報】 CERVELO NEW MODEL

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本日は、サーヴェロの2017年モデルの展示会が開催された。

S3ディスクは、先日の発表から間もないが、実車の展示がされていた。カラーリングもホワイトの他にレッドがあった。S3は、ハンドリング、剛性、快適性など総合評価の高いバイクだ。そのS3のディスクモデルがどのようなフィーリングとなっているのか、気になるところだ。試乗対象としては、注目度の高いモデルとなるだろう。

3月にその予定は発表されていたが、ついにベールを脱いだ。「必要性」のあるオールラウンド軽量Rシリーズと快適性のCシリーズのディスクモデルはすでにラインナップされている。また、各社も同様のタイプにはディスクモデルが存在しているが、トライアスロンやエアロロードへの対応は遅れていた。バイクの性格上の必要性、重要性などがそのポイントとなるが、サーヴェロでは、エアロロードとなるSシリーズのディスク化に踏み切ったのだ。

このS3ディスクは、フレームの断面形状も変更され、リムブレーキ仕様となるS3よりも「エアロダイナミクス」が2Wの向上となっているとのことだ。さすがサーヴェロだ。また、リムブレーキが無くなることで得られるエアロダイナミクスが、ディスクローターの抵抗以上のメリットをもたらしたこともあるのだろう。そして、フレームは、40gの軽量化となる驚きの完成度だ。剛性は9%アップし、その「剛性感」はリムブレーキ仕様のフレームとどのように変わったのかが唯一気になるところだ。ジオメトリーの変更はない。

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S5、P5にニューカラーが追加される。

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そして、新型トライアスロンモデル「P5X」は、KONAで発表される。シートチューブレスフレームにディスクブレーキ仕様となる。サーヴェロらしいトレンドと先進性を押さえた、究極のトライアスロンフレームだ。現時点で完成車販売のみの予定となっている。

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「やはり、サーヴェロには目が離せない。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka