【GERONIMO COUNT】アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン

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トライアスロンミドルタイプの最高峰シリーズが、IRONMAN70.3だ。今年も開催される。

現在、ミドルタイプは、最も重要な大会と位置づけられるだろう。ショートを何戦か出て、初ミドル挑戦からロング志向の調整レースまで、幅広いトライアスリート層となる。またミドルと言っても簡単に完走できる距離ではない。それなりにトレーニングを積む必要がある。トライアスロンを「真面目に楽しむ」という人たちの集まりでもあり、ファッションから文化へ変換される大会でもあるのだ。完走タイムを見るとプロの4時間からエイジの8時間までと、この点でも様子が伺えるだろう。また、大会演出においてもこの大会は、「IRONMANシリーズ」なのだ。ロング志向の選手に混ざり、ファントライアスロンの選手もメジャーを十分堪能できることも人気の理由の一つになる。

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■開催日 2015/6/7(日)

■競技

スイム1.9km / バイク90.1km / ラン21.1km

※詳しくは、http://ironman703.jp/

 

ここ数年、ショートのエリート選手が出場する傾向が強くなってきている。「いろいろな意味」を持った出場となる。昨年のアイアンマン70.3世界選手権のゴメスの走りは、圧巻だったことも記憶に新しい。何か新しいものが生まれる可能性を持っているこのミドルタイプへの期待は大きい。

昨年のアイアンマン70.3世界選手権: http://triathlon-geronimo.com/?p=449

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

YOKOHAMA 2015

2015世界トライアスロンシリーズ横浜大会   Report
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⑧総括 ~横浜大会に使用されたバイクの特徴と傾向~

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                            ⑦男子バイク使用率                                                                             ⑥女子バイク使用率

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                            ⑤男子TOP10バイク                                                                           ④女子TOP10バイク

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                               ③ウィナーズバイク                                                                           ②Jorgensen & Gomez 優勝!

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2015世界トライアスロンシリーズ横浜大会

【15WTS横浜】⑧総括 ~横浜大会に使用されたバイクの特徴と傾向~

横浜大会に使用されたバイクの特徴や傾向は何か?

エリートのドラフティングレースに何が求められているのか、そもそもそう言ったものがあるのか、ないのか。台数はデータだが、その中身である個別のバイクから見えてくるものはあるのだろうか。エリートのレースがドラフティングになって20年以上経つ、ある程度予想はつくだろう。ただ、現状どうなっているのか、あらためて確認してみたい。以下について分析してみた。

①ブランドに観る傾向ついて

②トップ3ブランドとその人気モデルについて

③フレーム形状について

④ホイールの傾向について

⑤DHバーの使用率について

⑥Di2の使用率について

《条件》

・横浜大会(コース)

・女子は雨天、男子は、前半は、ウェット路面

・機材は、男女で違う傾向が出ている。

・直前でホイールが壊れたと思われる選手1名が、前後違うブランドを使用。

 

■ブランドに観る傾向ついて

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まずは、男女合わせたバイク125台、46ブランドのデータは下記の通りだ。ご覧の通り、繰り返しになるが、スペシャライズドの圧勝となっている。レースでも男女ともに優勝、使用台数もトップとなり、スペシャライズドの「パーフェクト」な結果だった。メーカーとしての徹底注力していることが伺える結果だろう。2位のスコットも健闘している。男女ともにバランス良く使用されている。3位のトレックは、名実ともにNo1ブランドゆえ、上位に入るのは当然というイメージはあるが、そこは、トライアスロンになると少し違ってくるようだ。アイアンマンでレジェンドとなるサーベロもショートでは、勝手が違う。また、チャンピオンバイクでもある、ボードマンが1台というのも寂しいところだ。今後の注目は、強豪スペイン勢が使用するBH、モデルは、G6PROがメインとなる。またドイツ勢の使用するキャニオンも注目で、モデルは、その名もAEROADだ。

順位 ブランド 使用台数 使用率
1 SPECIALIZED 19 15.2%
2 SCOTT 10 8.0%
3 TREK 7 5.6%
4 LITESPEED 6 4.8%
4 cervelo 6 4.8%
6 CANYON 5 4.0%
6 GIANT 5 4.0%
6 BH 5 4.0%
9 cannondale 4 3.2%
10 CUBE 4 3.2%
10 BMC 4 3.2%
12 FELT 3 2.4%
12 LOOK 3 2.4%
14 FUJI 2 1.6%
14 PINARELLO 2 1.6%
14 DEROSA 2 1.6%
14 ORBEA 2 1.6%
14 STEVENS 2 1.6%
14 cinelli 2 1.6%
14 ARGON 18 2 1.6%
14 beacon 2 1.6%
22 Dedacciai 1 0.8%
22 HAiBiKE 1 0.8%
22 ANCHOR 1 0.8%
22 SWIFT 1 0.8%
22 KUOTA 1 0.8%
22 FRUGERI 1 0.8%
22 Champion System 1 0.8%
22 KEMO 1 0.8%
22 Queen K 1 0.8%
22 CARRERA 1 0.8%
22 Boardman 1 0.8%
22 CIPOLLINI 1 0.8%
22 AIRSTREEEM 1 0.8%
22 Wilier 1 0.8%
22 PEUGEOT 1 0.8%
22 QUICK 1 0.8%
22 KESTREL 1 0.8%
22 dassi 1 0.8%
22 COLNAGO 1 0.8%
22 Lapierre 1 0.8%
22 MERIDA 1 0.8%
22 OLMO 1 0.8%
22 INDIVID BROTHERS 1 0.8%
22 FORME 1 0.8%
22 NEILPRYDE 1 0.8%
ETC 3
46 合計 125

※ Counted by  Triathlon GERONIMO

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■トップ3ブランドとその人気モデルについて

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《スペシャライズド》 トレック、キャノンデールと並ぶアメリカの代表格ブランド。1974年に設立し、1981年にMTBを量産するメーカーとして、世界のトップブランドとなった。90年代に入りロードにも注力をはじめ、クウォリティの高いアルミロードをリリース。2000年にはツールドフランス参戦が始まった。2010年にはエアロロードの代表格VENGEを発表、実戦で結果を残した。また、トライアスロンにおいては、2010年の先代SHIV、その後トライアスロンに特化した新型SHIVをリリース、現在、アイアンマン使用率第3位となっている。

モデルとしては、エアロロードの代表格であるVENGEが人気となっている。VENGEは、現在のエアロロードの草分けの一台とも言える。エアロロードの命である「エアロダイナミクス」において、開発、技術者そして設備など、徹底された体制で出来上がったのが、このVENGEだ。もちろん軽量性と剛性にも優れ、同社のTARMACと比較において大きくタイム短縮となっている。

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《スコット》 スイスに本社を置くブランドで、バイクよりもスキー用品で有名だ。スコットと言えば、エアロダイナミクスを高めるドロップハンドルなどが注目され、またトライアスリートにとっては、なんと言ってもDHバーだった。スキーが本業だったスコットは、ストックなども製作していたが、スキーのダウンヒルのフォームを参考にバイクポジションを出すためのバーとして、「DHバー」が生まれたことは、有名な話となっている。アイアンマンの世界では、「バイクの強い選手」をサポートしている特異なメーカーでもある。スコットに乗る選手はバイクが速いということになるのだ。

モデルとしては、FOILがある。スペシャライズドのVENGEと並ぶ2トップの一つで、やはりこれもエアロロードの代表格と言える。VENGE同様に、ロードラインナップのフラッグシップに当たるモデルで、エアロダイナミクス、軽量性、剛性に優れている。トライアスロンとロードレーサーの中間ということではない、オールラウンドのバイクと位置づけている。

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《トレック》 1976年創業のアメリカブランド。文字通りのトレッキング感覚で乗れるバイク製作から始まっている。1992年には、OCLV製法という独自のカーボン製法で、一躍世界的に人気ブランドとなった。2003年にマドンが発表され、OCLVの次世代モデルとして進化、マドン7という最高峰を生み出した。一方2000年にフルカーボンの「TT」がデビュー、トライアスロンモデルのエキノクスTTX、そして2010年にスピードコンセプトをリリース。2014年にマイナーチェンジを受け、現在に至る。常に一歩先をリードするトレックの進化は、自転車界の進化でもある。

モデルとしては、エアロのMADONEではなく、新型のEMONDAとなる。現在トレックでは、マドンを残すものの、メインシリーズがEMONDAとなり、エアロロードは別にリリースされることが期待される。EMONDAの特長は、何と言っても超軽量性と剛性だ。最上級のSLRは、フレームで690g、市販完成車で4.65kg(ともに560mmサイズ)という驚異的な数値を叩き出している。

 

■フレーム形状について

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「次世代エアロロード型」のフレームはやはり目を引き、現代の象徴的なバイクになっている。各ブランドにおいてリリースされ、アイアンマンほどではないが、エアロ効果も必要とされるショートのエリートレースには最適な造りとなっているのだ。「エアロロード」がリリースされ始めて5年が経つ。それまで同様の効果を狙うバイク、例えば旧型のサーベロSシリーズなどがあったが、現在のそれは、違うモノになっているのだ。エアロ効果だけが高ければ良いというわけではなく、軽量性及び剛性も同時に高次元で融合が必要となるのだ。エアロフォルムもトレックのKVFデザインのように、見た目は「普通」のロードに見えるが、「エアロ効果」のより高いものが、そのカテゴリーに属することができるのだ。エアロロードという呼び方に惑わされるが、そのブランドの造る、「フラッグシップモデル」として位置づけていることが、増えて来ている。

フレーム形状において、エアロ系とノーマル系の台数をチェックしてみた。 ※サンプル125台、内不明1台

・エアロフレーム 48台

・非エアロフレーム 76台

※ Counted by  Triathlon GERONIMO

 

■ホイールの傾向について

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これは、かなりばらつきがあった。バイクを重んじる選手とそうでない選手、そして得意とする選手とそうでない選手から、それぞれの考え方があるようだ。ただ、ブランドを見ると、ホイールに関しては、少し「トライアスロン色」が出ている。アイアンマン同様、No.1は、ジップだった。そして、リムハイトも50mm以上がシェアトップとなったのだ。ただ、女子だけのでデータでは、ZIPPは同じだったが、リムハイトが31~49mmの中間ハイトがトップだった。そして、2位にシマノが入った。精度、剛性、軽量性、そして回転性能などポテンシャルの高いシマノホイールが、「トライアスロン」で目立っていた。大会でのサポート体制なども合わせて評価されていると思う。第3位のローバルは、トレックのボントレガー同様、スペシャライズドには、ローバルということで、バイクの台数に比例して上位に入っている。その他、注目は世界No.1のロードホイールブランド、マビックだ。シマノ同様ロード化されているトライアスロンにおいては、そのパワーを最大に生かせるトップブランドだ。

下記が、今回のトップ10ホイールとなる。

順位 ブランド 使用台数 使用率
1 ZIPP 23 18.4%
2 SHMANO 19.5 15.6%
3 ROVAL 14 11.2%
4 MAVIC 11 8.8%
5 HED 10 8.0%
6 ENVE 5 4.0%
6 LightWeght 5 4.0%
8 Bontrager 4 3.2%
8 Campagnolo 4 3.2%
8 FFWD 4 3.2%
8 Ambrosio 4 3.2%

※ Counted by  Triathlon GERONIMO

ホイールについては、リムハイトを3タイプで台数をチェックしてみた。 ※サンプル125台、内不明1台

・リムハイト 50mm以上 61台

・リムハイト 31~49mm 55台

・リムハイト 30mm以下 8台

 

■DHバーの使用率について

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やはりトライアスロンを最も象徴するパーツだ。これが付いているか否かで、「ロードレーサーではない」と、見分けると言っても過言ではなかった。しかし2000年のシドニーオリンピックでの正式種目を目指し、その採用への過程として、競技時間や見栄え、迫力などの課題からドラフティングレースとなったため、単独走行ほどの「エアロダイナミクス」への必要性が薄くなったのだ。集団走行を基本とするエリートのショートディスタンスは、「スイム、バイク、ラン」ではなく、「スイム、ロードレース、ラン」となった。したがってバイク全般も関連機材も「ロードレーサー化」となった。そんな中においても、やはり、ロードレースではなく、「トライアスロン」であり、状況により、「エアロダイナミクス」が必要とされるのだ。そして、そのために必要な機材として、「DHバー」が存在する。バイクのレギュレーションは、UCI規定に準ずるため、長めのものではなく、短め、それもかなりの「ベリーショート」となる。コース、レース展開を考慮したバイクのジオメトリー、DHバーを使用しても短時間などの理由からベターなものが生まれた。

 

これも、DHバー装着率をチェックしてみた。 ※サンプル125台、内不明2台

・DHバー装着 44台

・DHバー非装着 79台

※ Counted by  Triathlon GERONIMO

 

■Di2の使用率について

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今や当たり前となったDi2はどうなっているのか。2012年のアルテグラDi2でリーズナブルになった電動変速システムは、エイジ選手には、確実に普及し4年目となる今年は、今更言うまでもないだろう。ただ、エリート選手の中では、少なかった。エイジ選手ほうが使用率が高いかもしれない。非装着の中には、電動システムを持っていないスラム搭載車が21台、トライアスロンではその比率が少ないカンパニョーロ搭載車が7台含まれている。プロのエリート選手は、サポートを受けてレース出場することもあり、いろいろな諸事情があるだろう。バイクメーカーやパーツメーカーから直接サポートを受けていない選手も少なくない。現在のDi2のメリットの高い事実とは、関係ない結果と言っても良いだろう。数字だけの一人歩きは怖い。

Di2の装着率が低過ぎる結果だった。

・Di2装着 38台

・Di2非装着 85台

※ Counted by  Triathlon GERONIMO

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■総評

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先述の中での「フレーム形状」「ホイール」「DHバー」の「トライアスロン特性の要素」においては、ホイール以外、「ロード化」が観られた。この点に関しては、上述のDi2の「諸事情」とは、別に考えたい。

フレーム形状に関しては、期待したかったのだが、非エアロが大きく上回っていた。やはり、「集団走行」大前提に絶対的必要性がないのか。ただ、男女で分けて観ると、男子はエアロが非エアロに勝っているのだ。女子に関しては、「該当」モデルが少ないことや、「剛性面」なども考慮した選択になっているようだ。ホイールは、リムハイト50mm以上が多かった。実は、ジップの58mmやローバルの60mmなど更にハイトの高いものが目立ち、50mm以上の61台中、それらは、半数を超える32台で、唯一強い「トライアスロン色」が出ていた。ホイールは高速になると、空気抵抗を最大に受けるところだ。集団走行でも対策は立てるべき機材なのだ。もちろん「高速巡航性」のメリットも大きい。そして、トライアスロンの「象徴」、DHバーは少なかった。特に男子での使用率が低いのが印象的だった。単独走行を想定していないのか、現在のレース展開では、そのような状態になれば、勝つことはないからなのだろうか。

正直なところ、現在あまりはっきりしないバイクカテゴリーとなる。「トライアスロン専用バイク」がほぼ確立するまで25年かかった。「次世代エアロロード」はまだ5年。これからなのだ。エアロロードは、トライアスロンだけではなく、幅広く使われることになる。むしろ、トライアスロンありきではなく、各ブランドが注力するロードのフラッグシップシリーズとして展開されることだろう。

 

 

「今回のお話は、あくまでもドラフティングとなるエリート選手のお話です。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【15WTS横浜】⑦男子バイク使用率

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男子のバイクの使用台数は以下の通り。

総数65台、34ブランドと女子よりも更に多い男子エリートのバイク。やはり、男子のバイク使用台数は気になる。そして、結果は、ご覧の通りで、女子ほどダントツではないが、スペシャライズドが使用台数1位、男女合わせると19台となる。8台中7台がヴェンジだった。続いてスコットが入り、男女ともに使用率が高かった。使用モデルは、もちろんフォイル、6台中の5台となっている。そして、女子では上位に来なかったトレックが3位となっている。本来は、当然のイメージだが。あと、各選手のバイクを、分析してブランドを判定しているが、実際には、ロゴが隠されていたり、カスタムペイントになっていたり、バイクメーカー直のサポートではない選手もいるため、実際の使用台数の感覚とは少しずれるかもしれない。使用台数上位のバイクブランドにもそれらは、含まれている。

取り急ぎこの「横浜大会」におけるブランドの使用率の報告となる。

SPECIALIZED 8
SCOTT 6
TREK 5
BH 4
cervelo 3
GIANT 3
CANYON 2
cannondale 2
CUBE 2
BMC 2
LOOK 2
cinelli 2
ARGON 18 2
beacon 2
LITESPEED 1
FELT 1
ORBEA 1
STEVENS 1
CARRERA 1
Boardman 1
CIPOLLINI 1
AIRSTREEEM 1
Wilier 1
PEUGEOT 1
QUICK 1
KESTREL 1
dassi 1
COLNAGO 1
Lapierre 1
MERIDA 1
OLMO 1
INDIVID BROTHERS 1
FORME 1
NEILPRYDE 1

※ Counted by  Triathlon GERONIMO

 

「男女合わせた大会としての使用率と特徴及び傾向をチェックします。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【15WTS横浜】⑥女子バイク使用率

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女子のバイクの使用台数は以下の通り。

総数60台、27ブランドと多岐に渡るエリートのバイク。ハワイアイアンマンなどと違って即人気のブランド順位とは違うが、ブランド別台数は気になるところ。そして、結果はご覧の通り、スペシャライズドのダントツ使用台数1位だった。スペシャライズドのメーカーとして、トライアスロンへの注力度が伺える。アイアンマン世界選手権でも急上昇中の3位でトレックと並んでサーベロを追いかけている。そもそもUCIワールドチームには最多の3チームをサポートするなど、勢いはトライアスロンだけではないが。続いてライトスピードは、USAチームをサポートしている。5台すべてアメリカ人選手となっている。スコットは、ヴェンジと並ぶ「次世代エアロロード」フォイルを有しているが、今回は、アディクトと半々の使用率となっている。各選手のモデルは、ほぼ最新モデルを使用しているが、スポンサードの関係でブランドを隠しているものも見受けられた。

取り急ぎこの「横浜大会」におけるブランドの使用率の報告となる。

SPECIALIZED 11
LITESPEED 5
SCOTT 4
cervelo 3
CANYON 3
cannondale 2
CUBE 2
GIANT 2
FELT 2
FUJI 2
PINARELLO 2
DEROSA 2
TREK 2
BMC 2
Dedacciai 1
HAiBiKE 1
ANCHOR 1
SWIFT 1
BH 1
ORBEA 1
STEVENS 1
KUOTA 1
FRUGERI 1
LOOK 1
Champion System 1
KEMO 1
Queen K 1
ETC 3

※ Counted by  Triathlon GERONIMO

 

「次は男子の使用台数をお知らせします」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【15WTS横浜】⑤男子TOP10バイク

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昨日に続き、男子のトップ10バイクはコレ!

男子は、2強ブランドとなった。スペシャライズドとBHが2台づつ入った。スペシャライズドはヴェンジ、BHはG6PROだ。男女合わせるとスペシャライズドは、5台入賞だ。その他、やはりサーベロもショートではS5が1台だった。チャンピオンバイクのボードマンも1台。ジャイアントやオーストリアブランドのエアストリーム、イギリスのカスタムブランドなどが入っている。メジャー&マイナーのブランドが犇く中、傾向はない。全体はどうだろうか。詳細は追ってレポート予定。

ちなみに、トップ10のうちスペイン人選手が3名、イギリス人が3名。

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1位 #1  Javer Gomez Noya / SPECIALIZED S-WORKS VENGE

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2位 #11  Alistair Brownlee / Boardman ELITE AiR 9.8

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3位 #2  Mrio Mola / BH G6 PRO

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4位 #46  Mark Buckingham / dassi Aero Road

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5位 #4  Crisanto Grajales / SPECIALIZED S-WORKS VENGE

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6位  #9  Sven Riederer / cervelo S5

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7位  #36  Adam Bowden / beacon BF

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8位 #3  Fernando Alarza / BH G6 PRO

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9位  #52  Jacob Birtwhistle / GIANT PROPEL ADVANCED SL

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10位  #24  Alexander Bryukhankov / AIRSTREEEM R-Air Triple

 

 

「次は全選手のバイクをチェック!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【15WTS横浜】④女子TOP10バイク

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女子トップ10バイクはコレ。

ショートのエリートのバイクパートは、ロードレースに例えられるが、チームでもなければ、スプリントやヒルクライムもない。集団での巡航をキープすることが課題。アイアンマンほどバイクの特徴化は観られるないが、各ブランドもトライアスロンに注力する中で、オリンピックも視野に入るのは、当然のことだ。アイアンマンのエイジ選手の使用台数は、プロではない選手の乗るバイクとして、そのシェアは大いに参考になるが、ショートのプロのバイクは、その意味はない。ただ、今後の開発において、その注力度が期待されるメーカーと言えることは、確かだ。

そんな中、スペシャライズドはやはり強い。ウィナーを含め、トップ10に3台入っている。モデルもAMIRAで統一されている。アイアンマンでは、レジェンドのサーベロも旧型S5が1台、逆に影を潜めたライトスピードは2台入っている。その他、フェルト、スコット、キャノンデール、そして、デダチャイまでと。そして、全選手においては、ありとあらゆるブランドのオンパレードとなっている。詳細は追ってレポート予定。

ちなみに、トップ10のうちアメリカ人選手が3名でトップ。オーストラリア人が2名。

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1位 #1  GwenJorgensen / SPECIALIZED S-WORKS AMIRA SL4

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2位 #23 AshleighGentle / FELT AR FRD

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3位 #5 EmmaMoffatt / cervelo S5 (旧型)

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4位 #22 ReneeTomlin / LITESPEED L1

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5位 #45 GillianSanders / SCOTT FOIL

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6位 #7 AileenReid / Dedacciai RanDB

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7位 #54  NonStanford / SPECIALIZED S-WORKS AMIRA SL4

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8位 #2 AndreaHewitt / cannondale SUPERSIX EVO Hi-MOD TEAM

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9位 #15 KirstenKasper / LITESPEED L1R

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10位 #3  BarbaraRiveros / SPECIALIZED S-WORKS AMIRA SL4

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「男子TOP10も準備中です。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【15WTS横浜】③ウィナーズバイク

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今回のウィナーズバイクは、男女ともにスペシャライズドだった。快挙と言える。

スペシャライズドは、現在トライアスロンに注力するTOP3ブランドの一つ。他の2ブランドはもちろんサーベロとトレックだが、「次世代エアロロード」への注力はスペシャライズドが早かった。ロードレースの最高峰ツールドフランスに出場するUCIワールドチームでも最多の3チームが使用するバイクとしてロードレースからのフィードバックとアイアンマンワールドチャンピオンシップからのプロ及びトップエイジからのフィードバックから出来上がっていると言っても過言ではないだろう。

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SPECIALIZED S-WORKS VENGE

今や各社当たり前にラインナップされている次世代型エアロロードの代表格。次世代型とは、見た目が極端なエアロ形状を取らず、エアロダイナミクスを高めているロードモデル。極端にエアロ形状をとった「初期型エアロロード」ではなく、同様の効果を狙った「次世代型」の始まりの一台でもある。

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ゴメスのバイクのアッセンブルは、まずコンポーネントにスラムレッド、ワイヤー引きだが軽い。現在、アイアンマンもオリンピックもスラムサポートのプロ選手は多いが、まだ電動化はされていない。スラムは、ワイヤレスで電動システムを開発中なので期待したいところだ。ホイールはROVAL RAPIDE CLXの60mmハイトを使用。サドルは、S-WORKS POWER、DHバーは付けていない選手が多くなっているが、このバイクには、HEDのDHバーがアッセンブルされていた。

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ゴメスのカスタムカラーはアルカアンシェルとともに一際目立っていた。

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このHEDのベリーショートDHバーのパッドは上下可動式。エクステンションはストレートタイプを使用。昔一般のDHバーでも流行ったが、ハンドルの中央部がしっかり握れ、クライミングポジションが取れる。

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ディフェンディングチャンピオンでもあり、世界ランキング1位のゴメスのゼッケン#1は、ゴールドに輝く。

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こちらはジョーゲンセンのバイクだ。

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SPECIALIZED S-WORKS AMIRA SL4

スペシャライズドのウィメンズロードの軽量トップモデル。ウィメンズモデルと言っても本格的なもので、剛性が高く、幅広く使用できると思われがちだが、プロも使用するモデルだ。UCI女子チームのBoels Dolmansに供給しているモデルでもある本物だ。

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ジョーゲンセンのバイクのアッセンブルは、まずコンポーネントは、当然の仕様となるデュラエースDi2、ホイールはHED ARDENNES24mmハイトを使用。サドルは、WOMEN’S OURA EXPET GEL、DHバーは付けていない選手が多くなっているが、このバイクには、HEDのDHバーがアッセンブルされていた。パワーメーターはSRMをインストールしている。

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ジョーゲンセンのカスタムカラーはほぼ市販ベースに近いものだった。

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このHEDのベリーショートDHバーのパッドは上下可動式。エクステンションは、ゴメスと違いSKIタイプを使用。昔一般のDHバーでも流行ったが、ハンドルの中央部がしっかり握れ、クライミングポジションが取れる。

 

「ロングもショートも攻めるスペシャライズドですね。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【15WTS横浜】②Jorgensen & Gomez 優勝!

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2015世界トライアスロンシリーズ第5戦となる横浜大会が開催された。

国内では最高峰となるオリンピックディスタンスのレースとなる。エリートは男子65名、女子60名でスタート、世界最高レベルのレース展開となった。あいにくの雨の中女子スタート、男子スタート時には雨も上がり、沿道の観戦も増え、否応無しに盛り上がっていく雰囲気の中スタートだった。レースは、女子は予想通りだろう。男子も本命の3名に絞られたが、やはり世界最高峰の走りは、圧倒的スピード感のある見応えのあるものだった。女子は、世界ランキング2位のGwenJorgensen (USA) が13年、14年に続き3度目の優勝。JorgensenはWTSで9連勝となった。男子は、世界ランキング1位のJaverGomezNoya (ESP) が昨年に続き優勝。

【Result】

GwenJorgensen : スイム19:18 / バイク1:03:58 / ラン32:36  Total  1:57:20

JaverGomezNoya : スイム17:50 / バイク58:07 / ラン29:45  Total  1:47:00

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女子は、雨が降る中でバイクはややペースダウンを余儀なくされる。1周目のUターンでは接触落車が発生1名リタイヤとなっていた。大きな先頭集団といくつか小集団を形成、ジョーゲンセンは、終始先頭集団の前を維持しながら走っていた。

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ランスタート時は、集団の中央で走っていたが、2周目からは独走体制となり、唯一の32分台で、圧倒的な走りを見せ優勝した。

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男子のバイクの集団は大きい集団が2つ、もちろん先頭集団で走るゴメス。前半は、前方で走り、後半は、やや中央に下がり、脚を温存しランに備えていた。王者がコントロールする集団となっていた。

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唯一のUターンも積極的に攻める走りのゴメス。ここのターンは、日本人選手やコース慣れしている選手以外は、慎重に大回りする選手も多くいた。

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予想通り、2周目からは、ゴメス、ブラウンリー、モーラの三つ巴となった。他の選手に圧倒的なスピードの違いを見せ、この3選手の激闘となった。最後は、ゴメスとブラウンリーの一騎打ちとなった。力を振り絞るような走りで花道に入り、2秒差でゴメスが競り勝った。

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引き続き、本命となる「MONO」情報を連載します。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【GERONIMO COUNT】 2015世界トライアスロンシリーズ横浜大会

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オリンピックディスタンスの国内最高峰の大会が今年も開催される。

この世界トライアスロンシリーズの歴史は新しい。世界で10戦開催され、その一つが第5戦となるこの横浜大会となっている。横浜は、今年で6回目となり全戦の中では、2番目の開催数を誇る。この大会の特長は、エリート選手の迫力ある走りを観て、翌日は、エイジ選手として出場する、そんなレベルもプログラムも最高に完成された大会となっていることだ。また、ロケーションが素晴らしく、まさに「YOKOHAMA」の象徴的な場所で開催できていることだ。関東の臨海では、最も「異国情緒」のある横浜は、世界のシリーズ戦として、日本を象徴する観光スポットの一つでもあるところだ。海外と違い国内では、交通事情、地元との関係など、その開催のための「運営」は、簡単ではなく、更に、この「超一級」のロケーションは、凄いことなのだ。

すでに締切となっているが、観戦だけでも価値のある大会である。

WTSY15

■開催日 2015/5/16(土)~17(日)

■競技

16日:パラトライアスロン / エリート女子 / エリート男子

17日:エイジパラ / スタンダード / スプリント / リレー

※詳しくは、http://yokohamatriathlon.jp/wts/2015/index.html

 

「国内のオリンピックディスタンスとしては、一度は出てみたい大会でしょうね。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka