【16Newモデル情報】 TREK WORLD JAPAN ② Madone Development

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本日は、京都でトレックの新製品発表会が開催された。

既に新製品の概要は、お知らせした通りだが、今回は、その「開発」に関わるスタッフからのプレゼンテーションがあった。今、各社において、エアロダイナミクスが最も熱いと言っても良いだろう。1カテゴリーと見られがちだが、各社の「テクノロジーの結晶」がエアロロードでもある。全般的には、「軽量性」その結果として「登坂性能」の高いものも、人気となっているが、「オールラウンド性」を考えると絶対に必要なカテゴリーであり、最も難しい「エアロダイナミクス」との対峙があるのだ。現在UCIの重量規定から見れば、「軽過ぎる」バイクを活かし「エアロフォルム」にして、ちょうど良いものに仕上がるのだ。もちろん、UCI規定の関係ない多くの一般ユーザーは、「6.8kg」では物足りない。更に軽量なバイクを求める。「軽量性」は理屈だけではなく、単純に「心地よい」ものを直感として感じるからだ。ただ、ツーリングなどを楽しむユーザーも経験していることだが、実際に走るコースは、アップダウンもあれば、フラットもある。実際のイメージとしては、アップダウンをクリアし、フラットは、「高速」で走りたいという人も少なくないだろう。もちろん、用途、好みにより絶対はないが、明らかに、必要な「要素」を集結させたバイクが「エアロロード」であり、ここ暫く、「エアロダイナミクス」は、重要なキーワードとなるだろう。

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Mio Suzuki – Analisis Engineer

今回、ゲストスピーカーとして来日したのは、トレック本社のエアロダイナミクスにおける日本人エンジニアである鈴木美央氏。CFD解析を行う唯一エンジニアで、風洞実験の最高責任者でもある。今回の新型マドンの開発チームであると同時に、昨年9月にイェンス・フォイクトがアワーレコードの世界新記録(当時)を樹立した際のサポートメンバーでもある。トレックが誇るテクノロジー開発の第一線で活躍する鈴木氏は、「私は、一番が大好きです。」と専門性の中にも楽しく、その「秘密」を話してくれた。

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トレックはどのように究極を追求するのか?
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まず、開発プロセスとして、2,3年かけている。
① 現在の市場のバイク、アクセサリーの評価
② CAEツールを用いた設計イテレーション(CFD、FEA)
③ 風洞、Velodrome & フィールドでの検証
④ デザインの改善
⑤製造
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トレックのエンジニアリングの競争上の優位性?
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① シュミレーションとテストの専門家の知識を有した専門分析グループを持っている唯一のメーカー
② 最も洗練されたコンピューティング技術を使用(cloud Computing)
③ 業界初、マルチフィジックスアプローチ(FEA+CFD)
④ 業界初、最適化ソフトウエアを使用(HEEDS)
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Aerodynamics:CFD 
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CFDデータの誤差を3%以内にするため、CFDの新しい手法として、 空気抵抗だけではなく、下記の要素も加味している。
① 表面流動が分離する方向
② バイク表面付近に発生する低エネルギーの渦・乱流
③ 後方乱流の量
④ 局所的、蓄積された空気抵抗分析
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CFD解析の例:空気分離および乱流構造
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2013年モデルは、ヘッド周り後方、シート周り後方が赤くなっていることがわかる。これは、乱流が発生している箇所となる。そして、2016年モデルでは、その「赤」が少なくなっていることがわかる。
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2013年モデルに対して、PROTO X の方が、「黒い筋状」のものが多く見ることができる。これは、空気の流れを示していて、フレーム表面を滑らかに通り過ぎている。これにより乱流発生が起きていない状態が確認できる。
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Efficient Airflow Over The Components

フロントブレーキは、カバーではなく、一体状のデザインとなっている。カバーでなくても同等のエアロ効果があり、メンテナンス性を優先している。またハンドル、ステムのエアロダイナミクスにもこだわっている。ハンドルは、プロレベルで3Wセーブになるとのこと。また、ステムの上はフラットになっているが、これは、一般的なフォークコラムがステム上に残っている場合、エアロダイナミクスが落ちてしますからなのだ。

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Design Iteration Using CFD and FEA
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究極のレースバイクは、速いだけではなく、マドンが知られてきた優れたハンドリングを持っている必要がある。空気力学解析と構造解析を同時に進める事によって全ての面で最高のパフォーマンスのフレームを完成させた。
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Riding Load Analysis:Cornering Model
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高速コーナー時に起こるダウンチューブ中央に発生する歪のコンピューター予測と実測値が非常によく一致している。
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Water Bottle Location Optimization
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コンピュータの計算結果からボトルの取付位置の組み合わせを、140回のシュミレーションを繰り返した。そして、最適なソリューションは、フレームとウォーターボトルの空気抵抗を5.5%低減した。
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Design Validation : Wind Tunnel

風洞実験はサンディエゴで行っている。

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Wind Tunnel Data

旧型及び各社と比較では、極めて高いエアロダイナミクスを持っていることがわかる。ヨー角15度では、その性能が顕著に現れている。

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鈴木氏、実はトライアスリートでもある。帰国後、地元アメリカで3レースの予定があるとのこと。アメリカ在住20年の彼女は、「来年は、日本のレースも出てみたい」と言っていた。
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「開発には、何人もトライアスリートがいます。もちろん、コナレベルのトライアスリートもいて、中には、エイジ入賞するレベルの人もいます。やはり自分たちで使ってみないと開発できないですよね。」
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ユーザー目線での開発にも余念がない、そんなトレックの開発スタッフの声は、熱いものがあった。更なる、トレックの進化、そして、トライアスロンへの注力を大いに期待できる感触があった。
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 「今後のご活躍を期待しております。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【16Newモデル情報】 TREK WORLD JAPAN ①

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本日は、京都でトレックの新製品発表会が開催された。

トレックは、来年40周年を迎える、スポーツバイクNo.1のアメリカンブランドだ。ロードは、この「エアロ」のマドン、先行で「軽量」のエモンダ、継続「エンデューロ」のドマーネと3つの「性格」を持つトレックのロードラインナップとなっている。そして、アイアンマン世界選手権においては、上り調子の2位の使用率となっている。もちろん使用されるバイクは、同社トライアスロンモデルのスピードコンセプトだ。国内においても人気は高く、先月のアイアンマン70.3セントレアでは、第3位の使用率(http://triathlon-geronimo.com/?p=1655)となっている。

現在、トレックもイヤーモデルという設定はしていない。エアロロードのマドンは、2010年リリースのトライアスロンバイク、スピードコンセプトで培った、KVF形状のフレーム断面となっている。この形状は、トレックが初めてロードバイクに採用したものだ。今では、各社同様の形状が主流になり、それが、2010年以降の「次世代エアロロード」の流れとなっている。

今回の目玉はもちろん「NEW MADONE」であったが、先月の発表会で先行チェック、インプレでも30km走行はしていたので、全体的にラインナップをチェックしてきた。各モデルは、2~3年目に入り「パーフェクトマシンTREK」の完成度の高いものとなったのだろうか。ニューマドンの登場で、「トレックテクノロジーの集大成」をアピールできたと思う。エアロと相反する快適性へのこだわり、マテリアルを駆使し、エモンダなどから培った軽量性など、エアロロードは、各社の「コンセプトモデル」でもあり、注力が期待される中での今回のニューマドンは、2016年を大いに沸かせる一台となったことは、間違いないだろう。

ニューマドンの発表は、エモンダを遥かに超える160%以上のアクセス、他社のエアロロードとは、一桁違うFACEBOOKの「いいね」など、大きな話題となっているようだ。

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ニューマドンは、会場の中央に展示され、発表会を盛り上げていた。

《関連情報》

①THE ALL-NEW MADONE http://triathlon-geronimo.com/?p=2671

②インプレ http://triathlon-geronimo.com/?p=2726

③Triathlon LUMINA http://triathlon-geronimo.com/?p=3106

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2013年でモデルチェンジした、スピードコンセプトのモデルチェンジが気になっていたが、今回は、継続となり、変更はなかった。トレックは、昨年のハワイアイアンマンでの使用率が、第2位となっているが、その多くが、初代とこの現行のスピードコンセプトで構成されているのだ。トレックにとって、「第二次ブーム」とも言える、勢いを感じる。
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昨年リリースされた廉価版モデル7.0シリーズは、カラーチェンジ。
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「究極の軽さ」は、完成車で4.65kgを誇る、エモンダの頂点SLR10。
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「圧倒的な快適性」は、ISOSPEEDに寄るもので、振動の分散に優れる。
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トレックの提案するWSDシリーズ。女性専用のシルクやエクサ、女性に調整された、エモンダ、マドン、そして、スピードコンセプトなど、その取組は徹底的なプロジェクトになっている。
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トレックのカスタムバイクシステム「PROJECT ONE」は、美しいペイントが特長的。フレームカラー、予算に合わせた価格、パーツの選択肢、パーツサイズ、コンポーネントの選択肢、ホイールカラーなど、世界にたった1台しか存在しないバイクを造ることができる。
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エモンダSLRの「FACTORY RACING」カラーは人気のカラー。
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JENS VOIGTのアワーレコードモデル。
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トレックのグループブランド、ボントレガー。単なるオプションブランドではない。完全に独立したそのクウォリティは、自立しているブランドでもある。ただ、トレックとのアッセンブルが最もベストマッチングとなる。
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bike rader誌の「エアロヘルメットバトル」テストでも一番評価の高かったバリスタ。そして、アジアンフィット対応となっている。
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ショートテールTT「アイオロスヘルメット」。
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軽量トライアスロンサドルで、若干ショートとなっている。
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スピードコンセプトのDHバーのエクステンションも交換可能。
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オリジナルのファブリックで、様々なコンディションにも対応できる。
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最後にトレックからの強い提案がこの「Flare R」だ。その理由は。。。
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①死傷事故の約80%が、日中に発生。
②後方から追突事故による致死率は、出会い頭事故に比べ約10倍高まる。
③サイクリストは自身に対するドライバーからの視認性を700%も過大評価している。
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これは、ハンドルやヘルメットに装着したライト、ランプなどをリモートで点灯、点滅などを操作でき、同時に点灯確認のモニタリングも可能となっている。やはり、事故になる前に装備したものを、「タイムリー」に、「安全」に、「確実な操作」などが必要となってくるからだ。
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トレーニングに集中することは、安全面において「散漫」になる可能性がある。まずは、「安全第一」に走行することを考えなければいけない。そのために必要なアイテムの一つだ。
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「次回は、トレックのエアロテクノロジーについてレポートします。本社から開発エンジニアも来日しています。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【16Newモデル情報】 LAPIERRE

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本日は、ラピエールの新製品発表会が開催された。

ラピエールは、フランスの歴史あるブランドだ。地元ツールドフランスに参戦している、名門プロチームFDJの使用するバイクとしても有名だ。エアロ系、ヒルクライム系、そして、エンデュランス系と、それぞれの用途への対応したモデルも充実している。現在、トライアスロンでの使用は少ない。MTBも注力する総合ブランドだ。

そして、今回の発表は、フルモデルチェンジが1モデル、マイナーチェンジが1モデル、後は、カラーリングのチェンジとなる。モデルチェンジは「軽量化」を中心に施されているようだ。現在、ラピエールもエアロロードをトップに位置づけているだけに、今後の進化、発展があるだろう。また、トライアスロンへの注力も期待したいところだ。

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2016 LAPIERRE XELIUS SL 600 FDJ MCP ¥549,000 + tax(ホイール別)

今回の注目モデルがこのゼリウスSLで、唯一フルモデルチェンジとなった。シリーズ最軽量のヒルクライムモデルだ。ダブルトライアングル形状のフレームは、前作より15%の剛性アップに成功している。フロントブレーキはダイレクトマウントを採用し、制動力を向上。またDi2バッテリーはBB下からダウンチューブに挿入、配置させることよって低重心化させている。

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2016  LAPIERRE XELIUS SL 500 MCP ¥399,000 + tax

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2016  LAPIERRE AIRCODE SL ULITMATE ¥389,000 + tax(フレーム)

ラピエールのエアロロードがこのエアーコードだ。そのエアーコードが軽量化されたモデルがこの「SL」となる。剛性を保ちつつ、フレームで約90g、フォークで約20gの軽量化を実現している。また、昨年のツールでも個人総合3位、新人賞となっているのだ。ダウンチューブとシートチューブをカムテール形状にして、エアロダイナミクスを高めている。フロントブレーキはダイレクトマウントを採用している。

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2016  LAPIERRE AIRCODE SL 500 MCP ¥439,000 + tax

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2016  LAPIERRE PULSIUM 600 FDJ CP ¥479,000 + tax

ラピエールのエンデュランスモデルがこのパルシウムだ。トップチューブのシート寄りが二股に分かれたデサイン。ここにバイブレーションダンパーが、仕込まれていて、エラストマーが最大3.5mm可動するのだ。また、幅広タイヤが使用できるようにリアブレーキの取付位置を変更できる。最大32Cのタイヤが装着可能となっている。そして、フォークは、板バネのような働きをするようになっているのだ。

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2016  LAPIERRE PULSIUM 500 CP ¥379,000 + tax

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2016  LAPIERRE PULSIUM ULTIMATE ¥389,000 + tax(フレーム)

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2016  LAPIERRE SENSIUM 500CP ¥279,000 + tax

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2016  LAPIERRE SENSIUM W 500CP ¥279,000 + tax

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2016  LAPIERRE AUDACIO 200 FDJ CP ¥149,000 + tax

トライアスロンでは、メジャーではないが、世界のトップブランドだ。トライアスロン用途であれば、エアコードSLになる。昨今「エアロード」がオールラウンドバイクとして、熱いが、ラピエールにも実績十分なモデルがラインナップ。テクニカルコースのトライアスロンに向くだろう。5月の世界トライアスロンシリーズ横浜大会でも確認されている。

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「フランスブランドが熱い。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【16Newモデル情報】 ARGON18

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本日は、アルゴン18の新製品発表会が開催された。

アルゴン18は、元オリンピアンのGervais Riouxが1989年に設立したカナダのブランド。ここ3年のアイアンマンを観ると、シェア8位、8位、11位と昨年はやや落としているが、トップ3(サーベロ、トレック、スペシャライズド)以外は、いつ浮上するかわからない注目株。また、ロードでは、BORA-ARGON18をサポートしている、トップブランドだ。特徴は、ポジション出しや、剛性バランス、安定性など、他社と一線画す、こだわりがある。また、オリジナルハンドル、DHバーにはこだわりがあり、フレキシブル性、フィット性などの高さと、フレームとの「一体化」を理想と考えている。

そして、今回の発表は、日本国内としては、三番目の代理店として、あのインターマックスが、取り扱うことになった朗報だ。すでに長年取扱いのあるクウォータと2トップのブランドとして、今後の注目となる。特にトライアスロン色の強い、ハワイアイアンマン「最後のブランド」とも言える、メジャーブランドなのだ。アルゴン18は、アイアンマンにおいて、地道な活動と、独自のハンドルシステムやフレーム剛性の考え方など、こだわりの強いブランドで、他社とは違った目線でアイアンマンバイクを造っている。アルゴン18もイヤーモデル設定をしていないため、2016年モデルではなく「現行品」ということになる。

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2016 ARGON18 E-118 NEXT ¥496,000 + tax (フレームセット)

アルゴントライアスロンのメインモデルとなるE118。

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今や定番のサーベロ型シート周りはアジャスト性がメリット。

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フィット性の高い、一体型DHバーへのこだわりがある。

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ヘッド周りはルック型にフォーク裏フロントブレーキ。

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フレームも上部と下部で剛性バランスを調整している。

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ロングセラーとなるE-118。フルモデルチェンジも期待したい。

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2016 ARGON18 GALIUM PRO ¥358,000 + tax (フレームセット)

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アルゴンはアルミフレームもリリースしている。

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世界のトップブランドと言えるアルゴン18は、日本国内では、日の目を見ていない感があったが、インターマックスの取扱いで大いに期待が高まっている。トライアスロン、ロードともに注目だが、やはり、トライアスロンでの活躍を期待したい。まずは、ハワイシェアの拡大に向け、様々なプロモーションをすることになるだろう。もちろん、日本国内の話で、幅広く支持されることも重要だが、ハワイを狙える選手に使用してもらえることが一番だろう。

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「また、一つ選択肢が増えた。」

BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】 PINARELLO DOGMA F8 “ RHINO ”

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ツール・ド・フランス 2015 第13ステージのスタート前に発表された「DOGMA F8 “RHINO”」は、チームスカイのクリス・フルームの活躍を称えたスペシャル・エディションです。

DOGMA F8 “RHINO”は、彼の着用するリーダージャージ「マイヨジョーヌ」のイエローでカスタマイズされ、そしてクリス・フルームの愛称である 「FROOMEY」のロゴに、RHINO=サイのグラフィックスが描かれています。

サイのグラフィックスは、フルームの出身地であるアフリカのケニアを象徴し、彼が支援している絶滅が心配される野生動物の 密猟や違法な取引を撲滅する野生生物保護運動を世界に広める意味がこめられ、そしてアフリカが育んだ彼の不屈の闘志をあらわ しています。この野生生物保護運動には、サッカーのデビッド・ベッカム選手やプロテニスプレイヤーのアンドリュー・マレー選 手、レーシングカードライバーのルイス・ハミルトン選手など世界中の著名なプロスポーツ選手が賛同し支援しています。

!cid_part4_00070608_09010900@pinarelloツール・ド・フランスのリーダージャージ「マイヨジョーヌ」のカラーであるイ エローを各所にあしらったスペシャル

!cid_part5_04050603_04050901@pinarelloトップチューブのサイドにはフルームの愛称「FROOMEY」のロゴとサイ (RHINO)のグラフィックス

!cid_part6_07020807_03090206@pinarelloトップチューブ上部にはチームスカイのロゴ、サイのグラフィックスと FROOMEYのロゴ

!cid_part7_09080506_00070502@pinarelloダウンチューブ上部にはイエローのF8ロゴにサイのグラフィックスと FROOMEYのロゴ

クリス・フルームのコメント:「私は南アフリカとケニアで、サイやゾウなど多くの野生生物を見て育ちました。堂々とした野生 生物たちは、私の成長にすばらしい影響を与えてくれました。そして、私は彼ら野生生物の保護活動を広めるための慈善大使に なっていることを誇りに思っています。 私はこの保護活動を支援するためにサイのグラフィックスを自転車に描きました。私のメカニックのゲイリーが、フレームにサイのグラフィックを入れたらどう か?とアイデアを出してくれました。すぐにそれが野生生物の窮状を世界に知ってもらうすばらしい方法になると大賛成しまし た。」
「今アフリカで、サイやゾウなどの野生生物が違法に密猟されている事実を広く世界に広める必要があります。そうしないと彼ら は永遠に失われてしまう危険にさらされています。子供たちにすばらしい自然を残すためにも、世界中に野生生物たちの窮状を 知ってもらう事が重要だと思ったのです。」
「サイはすごく強い生き物です。彼らは頭を低くして突進してきます。そう、私のライディングフォームみたいにね(笑)自転車 に乗ってそのフォームで走っていると、サイが私のシンボルにぴったりだと感じたんです。」

※クリス・フルームが支援する野生生物保護活動について詳しくは  http://www.unitedforwildlife.org/ をご覧ください。

DOGMA F8 RHINO YELLOW

DOGMA F8 “RHINO” CHRIS FROOME Special Edition

カラー:868/RHINO YELLOW
サイズ: 42,44,46.5,47,50,51.5,53,54,55,56,57.5,59.5,62(CC)
マテリアル:TORAYCA® T1100 1Kカーボン  Nanoalloy™
フォーク:ONDA F8 TORAYCA® T1100 1Kカーボン Nanoalloy™ 1”1/8-1”1/2

希望小売価格:\726,000- (フレームセット、税抜価格)
フレームセットには専用フルカーボンシートポスト付属します。
※10月頃より納品開始予定・予約受付中

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BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【16Newモデル情報】 KUOTA

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本日は、クウォータの新製品発表会が開催された。

クウォータは、フレームパーツの製作から始まったイタリアンブランドで、デザイン性の高さと軽量性、そして振動吸収性など高い性能で人気がある。2003年に国内デリバリーが始まった。そして、クウォータのその名を世の中に知らしめたのが、2004年ハワイアイアンマンにおいてドイツのノーマンスタッドラーが使用し優勝しているのだ。しかも、バイクの強い選手で、2006年の2回目の優勝の時は、4時間18分という驚異的なコースレコードを出している。そして、そのことが、それまで、「競技性」のイメージがなかったクウォータの「レーシングバイクの証明」になったのだ。その後、ツールドフランス参戦など、ロード界でもメジャーとなり、現在も、イタリアのプロチームをサポートしている。

クウォータのラインナップの特徴は、各レベル別のユーザーに対応していることだろう。初ロードの人でも乗り易いモデルが設定してある。そして、特筆すべきは。トライアスロンのラインナップで、大きくレベル分けされたモノ造りがなされていることだ。

そして、今回の発表は、クウォータもイヤーモデルの設定がなくなってきていて、トライアスロンのカリバー、KT03、ロードのK-UNOがモデルチェンジとなっている。もちろんカラーの変更や追加は別にもある。

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2016 KUOTA KALIBUR ¥299,000 + tax(フレーム)

クウォータトライアスロンのメインモデルカリバーは、四代目。

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大きくデザインは変わっていない。カリバーらしいカラーリングだ。

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軽量性と振動吸収性に優れるトライアスロン適正の高いモデル。

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やはり、フロントブレーキはフォーク裏。リアブレーキはBB下となる。

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ハワイで2勝しているカリバーは、幅広く使用することのできるモデル。

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2016 KUOTA KT03 ¥199,000 + tax(フレーム)

Kファクター改め、KT03として生まれ変わった。

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カラーリングとBB仕様が変更になっている。

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クウォータのリリースするエントリートライアスロン。

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2016 KUOTA KT05 ¥488,800 + tax(フレーム)

昨年リリースのクウォータトライアスロンのフラッグシップ、KT05。

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シート周りのエアロにこだわり、バッテリーはダウンチューブに収まる。

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DHバーも専用となっていて、トータルエアロダイナミクスを狙う。

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2016 KUOTA KHAN ¥370,000 + tax(フレーム)

フラッグシップのカーンは、グロスブラックからマットブラックに変更。

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振動吸収性に優れたモデルでオールラウンドで使用できる。

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クウォータ初代のフラッグシップがカーン。その名を継承したモデル。

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2016 KUOTA KOUGAR ¥248,000 + tax(フレーム)

クーガーは、ミドルレンジ。2016年も継続で、カラーリングが変更に。

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フロントブレーキは、フォーク裏。リアブレーキはBB下となっている。

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ハイエンドに匹敵する仕上がりで軽量。Di2対応で、バッテリーは内蔵。

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2016 KUOTA KOBALT 105完成車 ¥248,000 + tax

エントリーモデルのコバルトは、奥のブルーラインが特に人気。

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クウォータの人気は、やはりデザイン性、軽量性そして、振動吸収性にある。トライアスロン、ヒルクライム、エンデュランス、コンフォートと幅広く対応しているメーカーだが、やはり、競技として、最初に「世界を獲った」モデル、カリバーで更にトライアスロンへの注力を高めてくるだろう。そして、トライアスロンでは、アイアンマンワールドチャンピオンシップにおいて、「V3」を狙ってほしい。特に、過去の歴史からバイクパートの得意な選手が使用し、「強いクウォータ」を見せてほしい。

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「クウォータは、2016年も人気となるでしょう。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【16Newモデル情報】 Cervelo

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本日は、サーベロの新製品発表会が開催された。

サーベロは、1995年にホワイトとブルーメンの二人のエンジニアによって始まったカナダのブランドだ。現在は、スイスに本社がある。タイムトライアルから始まった、サーベロは、トライアスロン、TTでは、ダントツの強さを誇る。トライアスロンの最高峰、アイアンマンでは、2005年から10年連続のシェアトップ、2008年からは、7年連続400台以上のシェアをキープしている「レジェンド」なのだ。また、2003年からプロサイクリングチーム「Team CSC」と契約し、ロードレースの最高峰、ツールドフランスにも参戦し、「プロ仕様」のバイクにこだわり、車に例えるなら「F1」のみを手がける数少なくなった、こだわりのブランドなのだ。

現在、サーベロもイヤーモデルという設定はしていない。今回の発表は、すでに5月にお知らせした、カラー変更とS5の「限定モデル」になる。S5のキュベカチームレプリカ、P2のカラー追加、R3のカラー変更、R2のカラー追加が、今回のNEWSとなる。2012年リリースの「P5」などモデルチェンジが期待されるモデルもある。今年のハワイで「P6」は、出てくるのだろうか。http://triathlon-geronimo.com/?p=1077

サーベロのラインナップは、トライアスロンのPシリーズ、オールラウンドロードのRシリーズ、そして、エアロロードのSシリーズとなっているが、現在のように「エアロロード」が注目される前から、サーベロはこだわっていた。現在のエアロロードは、技術進化とともに、「軽量性」が高まったことで、「エアロ形状」にも重量の問題が少なくなり、各社リリースの流れがある。しかし、サーベロは、「エアロダイナミクス」を徹底しているブランドで、Pシリーズのエアロダイナミクスと、Rシリーズのオールラウンド性を融合した、「サーベロコンセプトモデル」がSシリーズなのだ。結果的に現在注目されるエアロロードだが、パイオニアとしては、更なる進化が期待され続けている。

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今回の目玉となる限定S5。世界限定200台、日本国内の割り当てはわずか10台というレアなモデルだ。すでに半数は予約が入っているとのこと。価格は180万と高額だが、標準仕様と内容比較してもそれほど上がっているわけではない。

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金属的なイメージでフィニッシュされたカラーリングが魅力的だ。

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ローターのクランクなど、アッセンブルもサーベロらしさが出ている。

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質感は極めてゴージャス。

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美しいシート周り、元祖の納まりだ。

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トータルバランス良く仕上がった限定S5。

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ハンドル周りは、スタンダードモデルから変更されている。

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サーベロと言えば、Pシリーズだが、人気のP2にカラーが追加された。

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精悍なブラックカラーに、ロゴなどは、ライトグレーになっている。

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やはり、ブラックは高級感がある。

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トライアスロンモデル人気No.1モデルが2カラーになった。

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R3はカラー変更となった。

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マットカラーでシンプルなデザインとなっている。

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R2は、カラーの追加となっている。

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好みが分かれそうなカラーだが、実物の仕上がりは、精悍さ十分だった。

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標準S5は、マットブラックとグロスを組合せ、十分な高級感と存在感。

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S5専用ケーブル内蔵型エアロドロップ。

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継続R5は、軽量のオールラウンドモデル。

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サーベロは、この「タイミング」では、大きな変更はなかった。「開発力」の高いサーベロは、この秋に向けて気になるところだ。また、「エアロロード」は、各社の開発が活発になってきている中、「サーベロらしさ」を追求している。今後も目が離せないカテゴリーになってきた。

そして、トライアスロンにおいては、「P6」はいつ出てくるのか?待ち遠しいところだ。また、今年のアイアンマンワールドチャンピオンシップでは、サーベロ使用台数が500台を超えるのか?「完全制覇」が期待される。

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「ハワイが楽しみです!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【16Newモデル情報】② SPECIALIZED 展示会 速報版(VENGE ViAS)

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昨日は、スペシャライズド2016年の新製品発表会が開催された。

取り急ぎ、話題となっている、「VENGE ViAS」についてレポートしたい。

現行ベンジがリリースされ4年、ついに新型 “ Super VENGE ” がお披露目となったのだ。すでにガベンディッシュ、サガンが使用している、注目のバイクで、現在もツールドフランスで使用されている。

今回話題となっているのは、40km走行において5分(正確には、5分32秒)のタイム短縮になるとされ、2016年最も話題となる一台となっていた。この時短になるエアロダイナミクスの向上については、タイヤ、バイク&ホイール、ウエア、シューズ、ヘルメットの5アイテムの総合力で、成し得たものとなっている。路面抵抗となるタイヤ、最も空気抵抗を受けるバイクとホイール、そして、全体から見れば、8割は「人間」が空気抵抗、そのためのウエア、シューズやヘルメットなど身体に装着されるアイテム、全てにおいてエアロダイナミクスを追及したのだ。

そして、このVENGE ViASは、「結果」である。その開発には、秘密兵器がある。施設の「WIN TUNNEL」と開発者の「クリスユー」だ。ウィントンネルは、スペシャライズド自社の風洞実験施設で、常にテストを繰り返すことができる環境があることなのだ。この実験施設は、10~100kmの低速に対応した自転車専用として造られ、よりその範囲の中で細かくデータを解析できるのだ。その環境があるため、あらゆるテストを行っている。その中で、新型ヴェンジの5アイテムの開発においても必然的な結果だった。バイクそのものを見ても、一体型のブレーキは今や当たり前となっているが、その更なる空気抵抗低減のためのテスト、ハンドルやステムなどもフレームの一部として、トータル設計がなされている。昨今の単なる「オリジナル化」ではない。意味のある「一体化」をカタチにしているのだ。フレームの設計においては、ホイールありきの設計がされているほど。ホイール専門メーカーを凌ぎ、ヨー角10度以上でその威力が最大限発揮されるCLX64は、ヴェンジの命でもある。そして、そのホイールに合わせ設計されたのが、ヴェンジなのだ。先述の通り、フレームだけではなく、「総合力」で、完成されたものなのだ。

このウィントンネルでは、様々なことがテストできるのだ。例えば、複数名で走り、集団走行においてのエアロダイナミクスの高まる「フォーメーション」なども知り得ることができる。エースをどのポジションで温存させれば良いのかということがわかるということだ。また、ドラフティングをしている後続の選手の負担が少なくなることは、当然のことなのだが、後方に選手がいることで、前にいる選手もエアロダイナミクスが高まるのだ。こんなことも、日々、常に、そして、タイムリーに使用できる施設がないと難ずかしいのではないだろうか。そして、同様のテストの一環として、「スネ毛」を剃ったら速くなるのかを真面目に実験しているのだ。その結果は、下記に驚くべきデータが出ている。

The Win Tunnel: Shaved and Dangerous?

開発責任者でもあり、トライアスリートでもあるクリスユーさん。気さくな人柄と爽やかな笑顔で、わかりやすく説明をしてくれた。そして、明日18日(土)14:00から新宿で同氏のトークショーが開催される。

【イベント告知】Dr.スピード!クリス・ユー来店

「開発秘話も? 米国本社の責任者が語る 新Venge&風洞施設インサイドストーリー」トークイベントのおしらせ

http://specialized-conceptstore.blogspot.jp/2015/07/mr.html

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2016  SPECIALIZED S-WORKS VENGE ViAS

ウィントンネルで生まれたVengeのあらゆるチューブ形状やトレーリングエッジ(後縁)、そしてデザインのきっかけは、さらに速くなるためにある。ウィントンネルでの開発中に厳しい検査を行った結果、S-Works Venge ViASは40kmの距離でTarmac SL4より120秒も速いことがわかった。Rider-First Engineered™ フレームおよびフォークは、フレームサイズに関わらず、安定したパフォーマンスを発揮。フォークの横剛性は30%向上し、より鋭く正確なハンドリングを保証する。www.specialized.com

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Roval CLX64 WHEEL & S-WORKS TURBO

ウィントンネルにて開発され、世界最速のS-Works Turbo タイヤとの使用を前提に設計されたこのCLX 64は、開発史上最速のロードレースホイール/タイヤシステム。www.specialized.com

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S-WORKS EVADE GC SKINSUIT

適切にフィットしていないと生地にしわが寄り、タイムロスに繋がってしまう。これを避けるため、S-Works Evade GC スキンスーツはカスタマイズしたかのようなフィットが得られるよう多彩なサイズを展開。カフなし溶着スリーブの開口部構造により、最高の快適性が得られ、エアロダイナミクスも向上。フルレングスのフロントジッパーにより、さらに多目的で快適なスキンスーツとなる。www.specialized.com

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S-WORKS 6

このシューズは左右非対称で最適な構造としたパワーライン・カーボンアウトソールを採用し、スペシャライズドシューズ史上最も硬い13.0を実現。また、パッドロック™ ヒールは、テーパー化させたヒールカップと、成型済みパッドを組み合わせてかかとの密着を高める。ボウルダースポーツ医学センターにて科学的に試験を行った結果、前のモデルよりも加速時における最大出力の向上が確認できた。www.specialized.com

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S-WORKS EVADE HELMET

S-Works EvadeはS-Works McLaren TT ヘルメットの外部形状に似ており、空気抵抗を大幅に低減している。S-Works Prevailと比べ、Evadeは40kmの距離で46秒も時間短縮となった。www.specialized.com

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エアロダイナミクスの機能美と言える美しい仕上がり。

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特有なハンドルデザインは、ヘッドのスペーサーで「ハンドル高」を調整するよりもハンドルのライズで対応することでエアロダイナミクスが向上する。

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ケーブルのないヘッド周り。

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シート周りも余計なものはない。

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ダウンチューブの造形美。

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フロントブレーキも一体化。ブレーキレバーのフィーリング抜群だった。

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リアブレーキはシートチューブ中央に配置。トルクがかかった時にホイールがブレても影響の少ない位置であり、同時にエアロダイナミクスが高い。また、リアは、ダウンチューブからシートチューブに入る、複雑なケーブルルーティングになるが、極めて軽い引きに驚いた。

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フォークからフレームへの流麗なデザイン。

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各種デバイスの装着アダプターをステムにセットできる。

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アウターケーブルの5mmも空気抵抗になるヘッド周り。

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国内未展開のパワー計測QUARQが装備されているが、アフターは万全。

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「次世代エアロロード」のパイオニア、ヴェンジ。新型リリースとなり、より拍車のかかる「エアロロードバトル」に参戦。ロードのオールラウンド性とTTを凌ぐエアロダイナミクスを融合させた次世代ロードバイクの代表格として期待が高まる。

そして、オールラウンド性を求めるトライアスリート、レースコースへの対応が高まったのだ。エアロロードから観るトライアスロンのバイクシーンに引き続き注目していきたい。

 

 

「追って、SHIVも含め、2016年モデルのご紹介をして行きます!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【インプレ】 New MADONE

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先日発表されたNewマドン。

THE ALL-NEW MADONE http://triathlon-geronimo.com/?p=2671

まだ国内には3台しか存在しない希少なバイクです。そのマドンに乗る機会を頂き、本日、皇居を周回して来ました。
詳しくは、来月号(8/2売り)のルミナをご覧下さい。
 
このマドンは、単なるエアロロードではなく、「次世代」のロードバイクです。
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コンポーネント、ホイールも最高の状態でインプレ。

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ケーブル類のない美しいバイク。

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BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【16Newモデル情報】 THE ALL-NEW MADONE

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本日は、トレックNewMadoneの新製品発表会が開催された。

トレックは、来年40周年を迎える、スポーツバイクNo.1のアメリカンブランドだ。ロードは、この「エアロ」のマドン、先行で「軽量」のエモンダ、継続「エンデューロ」のドマーネと3つの「性格」を持つトレックのロードラインナップとなっている。そして、アイアンマン世界選手権においては、上り調子の2位の使用率となっている。もちろん使用されるバイクは、同社トライアスロンモデルのスピードコンセプトだ。国内においても人気は高く、先月のアイアンマン70.3セントレアでは、第3位の使用率(http://triathlon-geronimo.com/?p=1655)となっている。

現在、トレックもイヤーモデルという設定はしていない。エアロロードのマドンは、2010年リリースのトライアスロンバイク、スピードコンセプトで培った、KVF形状のフレーム断面となっている。この形状は、トレックが初めてロードバイクに採用したものだ。今では、各社同様の形状が主流になり、それが、2010年以降の「次世代エアロロード」の流れとなっている。

トレックのこだわりは、市販モデルを、プロレースで使用していることにある。現在開催されている、ツールドフランスにおいてもこのバイクが使用されているのだ。各メーカーにより考え方は様々だが、プロも納得するバイク造りには、妥協がない。そして、常に独自のマテリアルにより造り上げられるトレックのバイクは、総合力に優れた「パーフェクトマシン」でもある。トレックのモノ造りは、素材から始まり、製法、そして、レースの「経験」から裏打ちされている。常に話題の中心となるトレックだが、今回も凄いバイクがリリース、そのベールを脱いだ。

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「エアロダイナミクス」の追求は簡単ではない。単にエアロ効果が高いだけで良いのだろうか。エアロ形状のバイクはたくさんあるが、「振動吸収性」や「快適性」を欠いている。トレックのNewマドンは、その相反する問題に取り組んだのだ。シートピラーがダイレクトに動き、衝撃を和らげるようになっている。ドマーネなど、快適性にも注力してきたトレックの完成形で、更に進化させたのだ。そのテクノロジーは、「チューブインチューブ」という二重構造となっていた。また、完璧なインテグレーションとなっていて、ケーブルがすべて内蔵となっている。したがって、エアロダイナミクスが向上しているのだ。同時にブレーキなどの「突起状」のパーツもフレームと「一体化」になり、限りなく近づけることに成功している。また、フレームには、3種類のジオメトリーを用意し、乗り方へ最適化を図っている。そして、サイズごとに専用設計がなされ、本来の設計コンセプトがサイズにより変わるとがないよう、可能な限りに配慮されたモノ造りがなされているのだ。

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高速巡航性が高いNewMADONE。

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造形的にも美しいこのフレームは三次元で確認してほしい。

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ボトルケージの位置もエアロダイナミクスを考慮している。

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美しいヘッド周りが特徴的だった。

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噂のベクターウィング。飛行機の翼のフラップのような感じだ。

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MADONE 9.9 ¥1,342,593 + tax

MADONE 9.9 WSD ¥1,342,593 + tax

MADONE 9.5 ¥759,259 + tax

MADONE 9.2 ¥601,852 + tax

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実際のダウンチューブは、かなりボリュームのあるイメージ。シートピラーは、バッテリーの収納が不要となり、スリム化されている。固定は後方からボルト2本で。

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可動するシート周りだが、すっきりと収まりも絶妙となっていた。

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Di2のジャンクションとビルトインバッテリーが収納されている。

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FACTORY RACING モデル、中央に鎮座し、オーラを放っていた。

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ハンドルを切った時にセンタープル部が当たらないように「翼」が開く。

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リアブレーキもフレームと限りなく一体化するように収まっている。

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フレームカットサンプルでギミックの秘密がわかる。

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これが、MADONE ISOSPEED。ダイレクトに可動する。

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ケーブルは全て内蔵。そのため、フレームの開口部もやや大きめに。

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トレックジャパン代表、田村氏。「このマドンは、六代目となるもので、4年以上の歳月を費やし、100台以上のプロトタイプを製作、トレックの歴史の中で、最高のテクノロジーを使ったバイクが仕上がったと思う。」とのこと。

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ご存知、FUMMYこと、別府史之選手。フミ曰く、「エアロダイナミクスの高さに驚いた。エアロ効果により、ブレーキのタイミングが遅くなったほど。また、スピードバンプを、通過した時に、弾まない、振動吸収性の高さを感じた。」

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こちらもご存知自転車フリークとしても有名な俳優の鶴見辰吾氏。現在も同社のトレックエモンダを使用している。「ケーブルがないのが美しい。銀座に電柱がないのと同じですよ。」と。鶴見氏は、マラソンも速い。トライアスロン挑戦はいつか?

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最後に記念撮影となった談笑の1シーン。両サイドはこれまたご存知のトライアスロンサポート選手だ。左が、山本良介選手、右が田山寛豪選手、ともにオリンピアントライアスリート、田山選手は、アテネ、北京、ロンドンと3大会の日本代表。先日のWTS横浜大会でも日本人トップだ。やはり「会」に華を添える人たちに楽しませてもらった。

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「2015年から2016年にかけてエアロロードバトルが激化する!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka