【GROWTAC】 GT-ROLLER Q1.1

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■GROWTAC GT-Roller Q1.1

グロータックは、こだわりのジャパンブランドだ。多くの自転車経験を持つ同社代表の木村氏曰く「小さい会社ならではの尖った商品をこの世に出そうと心掛けています。」とのことだ。大きなメーカーがやっていないこと、できないことをやれることに価値があるのだ。

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このローラー台の最大の特長は、固定ローラーに対し、所謂3本ローラーと言われるタイプなのだが、ご覧の通り、「4本ローラー」となっている。フロントホイールを2本のローラーで受けることで、「トレイル量」を増やし、「直進性」高めることで、安定性が向上している。従来の3本ローラーのイメージは、実走感はあるが、慣れやコツが必要なため、やや敬遠されていた。また、ダンシングやスプリントなどの動きに対しても、ローラーそのものが「追従」するシステムが組み込まれ、安定感の高い走行フィーリングが得られるようになっている。また、「エレベーターユニット」により、フロントホイールの位置を高くセットすることができる。それによって斜度10%までのクライミング走行も可能となるのだ。

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実際の使用感は分からないが、最も期待の高まるのが、「DHポジション」でのトレーニングだろう。普段のバイクトレーニングにおいて、実走では、中々長時間DHポジションを取ることができない。固定ローラーでは、実走感に欠けしまう。レースに近い状態でトレーニングができないことを、誰でも感じているはずだ。その点において、このローラー台の安定性に期待したいのだ。最後に。走行とは関係ないが、製品の造りは逸品だ。細部に渡るまでまさにこだわり抜いたメイドインジャパンのローラー台なのだ。

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「詳しくは、ルミナNo.57をご覧下さい。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【AIR-FLY】 AF-102 / AF-101

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■AIR-FLY  AF-102 / AF-101

昨今、「ジャパンメイド」が取り沙汰される中、このエアフライは、福井県鯖江市のメーカーが生産している。鯖江市は、「めがねのまち」として、フレームは、国内No.1シェアを持ち、海外でのシェアも高いのだ。生産する㈱ジゴスペック代表の吉村氏もトライアスリートで、開発へのリアルな意見をフィードバックしている。

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このサングラスの特長は、何と言ってもノーズパッドレスだということだ。これは、世界初の試みで、鼻骨への圧迫感を無くし、サイドパッドで支えることで「開放感」のあるかけ心地を狙っている。このサイドパッドだが、芯にチタンを採用し、軽量性と耐久性を上げ、自在に曲げることで、好みのかけ具合が出せるようになっている。また、ノーズパッドで顔表面とレンズの位置関係が決まる一般的なサングラスと違い、サイドパッドの調整で、頬骨が出ている人でも当たることはないのだ。そして、振動に対し、安定性が高く、ランニングでのメリットは大きいだろう。もちろん、テンプルも自在に曲がるようになっている。

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使用感だが、最初はノーズパッドがないため、深くかけ過ぎてしまったが、サイドパッドを調整して適正な位置にセッティング。ノーズパッド替わりのサイドパッドが支えてくれることがわかるだろう。この感覚については、好みは分かれるかもしれない。そして、かけたイメージは、ヘルメットに付いているシールドの要素も感じた。完全に浮いた状態であること、それによって通気性の良さなどを感じた。また、レンズの面積は大きくないため、バイクで使用するとレンズの上側から覗くようになる状態になるが、これは、サイドパッドにより解消されるだろう。

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「詳しくは、ルミナNo.57をご覧下さい。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【17Newモデル情報】 ZOOT ~SPRING2017~

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本日は、ズートの2017年モデルの展示会が開催された。

ズートは、1983年創業のハワイ、コナで始まったトライアスロンブランドだ。アイアンマンの歴史が今年で39年目となるので、やはりトライアスロンの老舗ブランドと言える。現在は、ウェットスーツ、ウエア、シューズ、アクセサリーなどを展開する、トライアスロンアイテムの総合ブランドとなっている。

ズートは、ウェットへの注力度が高まる中、そのクウォリティの高さと新たなテクノロジーやウエアの快適性、デザイン性など進化を続けている。そして、シューズは、トライアスロンイメージの中、マラソン、ウルトラマラソンなど、全体的に使用できるブランドとして定着した。逆に、ベアフィットなど、トライアスロンの特徴的な「裸足」に対するノウハウから、マメの出来易い人などへの対応性も高い。

そんなズートへの期待は高まる。

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まず、見ての通り、デザインが大幅に一新されたことだ。カモフラージュをカラフルに使い分けているあたりは、デザイン性の高いズートらしさが出ている。そして、マテルアル、カッティングの両面に徹底的なこだわりを見せている。モデルは、5タイプラインナップされ、スリーブレスの¥30,000 + taxなどリーズナブルなモデルから揃っている。

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M WIKIWIKI ¥80,000 + tax

フラッグシップとなるモデルで、7種類のマテリアルから構成されている。特に今回話題となるのが、アームの仕上げとなる。FLEX skinという0.5mmのSCSNano加工されたネオプレーンで出来ている。この触感は、他の部位とは全くことなるもので、「肩」の動きへの抵抗が極めて少なくなっている。

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2017モデル、注目のFLEX skin

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W WIKIWIKI ¥80,000 + tax

ウィメンズのフラッグシップも同様のマテリアルで仕上げられている。デザインは、幾何学パターンが使われていて、こちらもカラフルさが絶妙だった。

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M ULTRA TRI AERO SKINSUIT ¥30,000 + tax

M ULTRA TRI AERO SHORTSLEEVE TOP ¥18,000 + tax

ウエアのフラッグシップとなるウルトラシリーズ。セパレートにも「袖付き」がラインナップされた。CARBON TECHによるUPF50+の遮熱性とCHAMOIS TECHのパンツバッドの快適性も維持しつつ、斬新なデザインに仕上がっている。

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熱くない「黒」が、袖付きを製作する上で重要となる。

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W ULTRA TRI AERO SKINSUIT ¥30,000 + tax

ウィメンズのフラッグシップも「袖付き」がラインナップされている。何と言ってもインパクトのあるデザインが目を引いた。

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フラッグシップとリミテッドに付けられるプレミアムマークだ。

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ウィメンズの定評の高さもズートの特徴。

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ズートも、オーダーウエアシステムを行っている。海外でも、そして、近年国内でもチームウエア製作は、人気となっている。フィット性の高さを求められるトライアスロンウエアを、トライアスロンブランドがオーダー製作していることは、安心感が持てる。(24枚から製作可能)

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ALI’I ¥19,000 + tax

継続トライアスロンモデルのMAKAIをべースに「BOAシステム」が搭載されたモデルだ。283.5g(メーカー計測値)と軽量ではないが、クッション性とBOAによる絶妙なフィット性により、ロングレースに最適な一足だ。

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カラーはFlying Hawaiianと付けられている。また、この秋リリースされるウエアとのコーディネートが可能となっている。これもズートならではの楽しみだ。

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M SOLANA 2 ¥12,000 + tax

そして、ズートの人気モデルとなるソラナ2。やはり、一目瞭然そのカラーが面白い。VANSデザインのチェックが人気必至のモデルだろう。

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このモデルもトータルコーディネートができる。

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W SOLANA 2 ¥12,000 + tax

これがウィメンズカラーだ。今回イチオシのグッドデザインだ。ウエアと合わせて使用することになるだろう。

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フラッグシップモデルのWIKIWIKIを試着してみた。全体的な生地の柔らかさは最高級レベルだ。そして、「肩」はやはりイメージ通り、極薄の生地が、動きの抵抗を極めて少なくしていた。袖口が水の浸入を防ぐために、伸びないように加工されているため、脱着時に引っかかりがあるが、慣れれば問題ないだろう。試泳での確認をしてみたくなったこのモデルへの期待は高まった。

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ズートのウェットスーツの裾、袖はユーザーの好みに合わせカットしても解れないように加工されている。これも引き続き導入されている。

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来シーズンモデルとして要チェック!

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【17Newモデル情報】 KARHU 100th anniversary

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本日は、カルフの100周年記念イベントが開催された。
カルフは、1916年創業のフィンランドブランドで、スキー板や陸上の槍などから始まっている。現在、知名度は高くはないが、過去には、ヘルシンキ五輪(1952年)でのフィンランド人選手が15個も金メダル獲得などの活躍がある。2009年にはランナーズワールド誌のベストデビュー賞も受賞している。
カルフの5つのバリューとして、FINLAND STYLE, TECHNOLOGY, SISU(粘り強さ), DESIGN, FUNなど、フィンランド人のこだわりを持つ独自路線のランニングシューズブランドとして、今後の活躍に期待してみたい。また、新しいブランドが増えることは、より選択肢が増えることでもある。
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当初のデザインは3本ラインだった。実はあのブランドにそのデザインを譲っているのだ。
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KARHUは、フィンランド語で”熊”を意味している。ソール構造のプレゼンは、他社比較によるものでわかりやすく、興味深いものだった。理論的には、「面白い」シューズブランドなのだ。
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レースで使用するPERFORMANCE LINEの最大の特徴としては、クッショニングシステムの「FULCRUM DIRECTIONAL CUSHONING」だ。このシステムは、シューズのソール中央に組み込まれたもので、着地時の衝撃を推進力に変えるシステムとなっている。

フルクラムテクノロジー

「ローリングエフェクト」を同大しつつ、着地の安定を確保。同時に、足底にかかるプレッシャーを軽減。快適さを向上させ、故障のリスクを減らす。

①【足首の屈曲を最大22%低減】着地時の足首の過剰な屈曲を低減し、スムーズでより快適な着地を実現。故障のリスクを減らし、無駄な上下動を省く。

②【オーバーストライドを最大5%低減】適正な歩幅、理想的な前傾姿勢、バランスのとれたボディポジションを生み出す。

③【推進力を最大7%アップ】推進力を生むために筋肉を使えるようにガイド。他ブランドと比較して、同じスピードで走った場合、カルフの推進力は、最大7%向上している。

そして、全てのタイプのランナーに向けて、3段階のローリングエフェクトを導入している。

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KARHU IRE

ローリングエフェクトを最大限に増幅しスピードに変換している。よりハイレベルなランナーやトライアスリート向けとなっている。該当モデル:フロウ

フロウ:100年の伝統と技術を注ぎ込んだKARHUの最上級モデル。レスポンシブなパフォーマンスミッドソールと大胆なデザインのアッパーが印象的。競技志向のランナーの要求を満たすモデルとなっている。

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KARHU MRE

ローリングエフェクトをバランスのとれた走りに活かすあらゆるレベルのニュートラルなランナー向けとなっている。該当モデル:フロイド、ファスト

フロイド:フルクラムの入ったかかと/中足部から前足部へのスムーズに体重移動が可能なハーフレングスのフルクラム搭載モデル。ノーマルなアーチを持つランナーが、前足部のフレキシビリティを保ったまま推進力を得られる設計となっている。

ファスト:最大のローリングエフェクトを生み出すフルレングスのフルクラム搭載モデル。かかとからつま先までフルにガイダンスとプロテクションを得られる。あらゆるレベル、あらゆる体重のランナーに対応している。

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KARHU MRS

フルレングスのフルクラムを搭載し安定性を向上させている。プロネーションのあるランナー向けとなっている。該当モデル:ストロング

ストロング:サポート力の高いフルレングスのフルクラムによって、最大のローリングサポートが得られるモデル。中足部を強化したフルクラムによって安定性の高い着地を実現しオーバープロネーションを予防している。

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LEGEND LINEとして、カジュアルなシューズもラインナップされている。現在、市場では、このラインが先行している。デザイン性、クウォリティともに、その高さが目を引いた。

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フロウを10km使用してみた。このブルーは100周年記念モデルとして、「フィンランドブルー」となっているのだ。まず、フィッティングは、十分なトゥボックスがあり、日本人足でも履き易いだろう。走り出すと丸くなっているかかとの着地性のスムースさと、衝撃吸収性を感じ、すぐ馴染めた一足だった。最大のシステム「フルクラム」を、実感することはできなかったが、違和感のない屈曲性がそうだったのかもしれない。また、アッパーはかなり厚めに仕上がっているため、通気性においては好みが出るかもしれない。全体の印象としては、「スタビリティー」が良く、ロングレースに適していると感じた。

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「 トライアスロンへの注力に期待したい。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】 スペシャライズドより限定シューズ発売

クラシックやジロ・デ・イタリアで選手を足元から支えたS-Works 6 Roadシューズに限定カラー「ネオンイエロー」が数量限定で登場。スペシャライズドが機材サポートをしているTEAM TINKOFFの多くの選手が使用しているカラーです。

61016-9540 次世代のシューズS-Works 6の長所は、要約すれば「爆発的なスピード」と「極上の快適性」というシンプルな2つのフレーズで表せます。スピードを生むのは、すばらしいフィットと、足とペダルのしっかりした繋がりです。それによって高い出力効率とペダルへのパワー伝達が実現されるからです。新しいPadLockヒールは、アッパーに使用された革新的な軽量・強靭素材との組み合わせで、驚くほどぴったりなじむフィット感を提供します。こうして、ライダーが力を入れて漕いだ時に足からのエネルギーをより多くペダルに伝えるシューズが誕生しました。さらに2個のBoa®クロージャシステムの伝説的な性能と調節能力が加わったS-Works 6は、もはや単なるシューズではなく、バイクが最高の効率で働けるように手助けしてくれる相棒です。

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■Body Geometryソールとフットベッドは人間工学を生かした設計で、股関節と膝と足の位置関係を最適にすることでパワーを増大させ、効率性を上げ、怪我のリスクを減らすことが科学的に実証済み。
■当社で最も剛性が高く最も軽いFACT Powerline™(特許出願中)カーボンプレートを使用し、最大限のパワー伝達を実現。硬度指数13.0。
■方向性繊維ダイニーマ® キュービックテック™を熱圧着加工して伸縮ゼロのゾーンを作り、究極の連結性を実現。
■独立した2個のBoa® S2- Snapダイヤルで走行中の微調整が可能。Boa®の製品寿命内保証付き。
■PadLock成形ヒールとストローベル(袋縫い)製法のワンピース型アッパーが素晴らしいフィット感を提供。
■チタン合金製クリートナットを回転させることで、ペダル/クリート位置を5㎜後方に移動可能。
■ノンスリップで交換可能なヒールトレッド。ネジ頭が出ないよう、へこませて安全性を確保。
■Form Fit靴型を使用。トウボックスにゆとりがあり、足とペダルを最高に連結し、快適性も提供。
■3本ボルトのクリートパターンは、主なロード用ペダルすべてに適合。
■重量:約224g(片足、42サイズの場合)

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「いいね!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【saucony】 KINVARA7/TRIUMPH ISO 2 “BOSTON GREEN LINE PACK”

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サッカニーから限定モデルがリリースされた。

これは、SAUCONY’S WORLD MARATHON SERIESの一つでもあり、ボストンマラソンを記念して作られたものだ。シリーズとなっている通り、東京マラソン、ニューヨークシティマラソンなどもある。そして、マラソンではないが、「KONA」と入ったIRONMANの時にリリースされたモデルもあった。サッカニーはアメリカでは、トップクラスのランニングシューズだ。アイアンマンでもアシックスに次ぐ大きいシェアを持っている。

90年代では、デイブスコット、ポーラニュービーフレジャー、グレッグウェルチ、ウェンディイングラハム、ユルゲンザックなど、アイアンマン界のスーパースターを長期に渡りサポートしていた。そのため、「saucony」と言えば、トライアスロンのイメージが強いブランドとなっていたのだ。

「トライアスロンのサッカニー」として、復活を期待したい。

【saucony】http://triathlon-geronimo.com/?p=9515

下記、メーカーHPより http://www.saucony-japan.com/news/

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世界最古の市民マラソン大会として知られるボストンマラソンを記念したモデル。ボストンを走る全米最古の地下鉄システム「The T」、その中でも中心部を走るGREEN LINEをモチーフに作られたこのモデルは「THE GREEN LINE PACK」と名付けられた。KINAVARA 7とTRIUMPH ISO 2も2モデルでリリース。

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BOSTON KINVARA7
Size:US7-US10,11
Price:¥12,000+tax

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BOSTON TRIUMPH ISO 2
Size:US7-US10,11
Price:¥16,000+tax

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【cannondale】 CYPHER AERO

キャノンデールは、1971年創業のアメリカのブランドだ。トライアスロンバイクでは草分けで、時代に合わせた数々のオリジナリティの高いモデルをリリースして来た。現行のスライスも独自路線のトライアスロンバイクとして提案している。また、アイアンマンの世界選手権でも、その使用率はトップ10に入る人気ブランドだ。

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実は、このヘルメットは、すでにリリースされているサイファーがベースなのだ。サイファーは、キャノンデールのフラッグシップとなるヘルメットで、特長は、軽量性と通気性の高さ、そして安全性にある。ピークプロテクションという衝撃吸収システムにより、安全性を高め、維持しつつ、軽量性や通気性を実現している。

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そして、このサイファーエアロは、サイファーにカバーを付けたもので、昨今トレンドとなる「エアロヘルメット」に変身する。エアロダイナミクスと通気性の相反する関係は、「バランス」で考えることになるが、空気抵抗を大きく受ける前頭部にはエアインテークがない。サイドからのエアーの取込みになるため、ややエアロを強調したモデルと言えるだろう。このカバーの着脱は極めて簡単にできるようになっているが、その固定もしっかりしている。カバーという考え方は、最新ではないが、兼用性を考えると可能性を感じる。

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使用感は、深い設計となっていて、頭部をスッポリと包み込んでくれる。幅も広めでアジアンフィットと言えるだろう。そして、何と言っても軽量性の高さを感じることができる。後頭部のアジャスターも絶妙なフィット感を出してくれる。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【OAKLEY】 EVZERO PATH / RANGE

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■OAKLEY EVZERO PATH/RANGE                                          \21,000 + tax

オークリーは、1975年創業のサングラスブランドだ。トライアスロンでは、もっとも人気のあるブランドと言って良いだろう。オークリーは、デザイン性の高さとともに、安全性や機能性の高さが評価されるブランドで、最高レベルのスポーツサングラスだ。実は、この「ZERO」シリーズの歴史は長い。初代は、1993年にリリースされたZEROがあった。フレームレス、一枚レンズにより、軽量化を図ったモデルだった。当時のデザインとしては、奇抜であり、そのデザイン性の高さにオークリーの先進性を象徴するモデルとして話題となった。

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このEVZEROは、オークリー史上最軽量となっている。原点からの流れを汲み「限りなくゼロ」に近いそのネーミングの通り、超軽量に仕上げられている。また、フレームレスにより、レンズそのものがしなり、頭部にフィットしてくれる。もちろん、視界も極めて良好となるのだ。レンズ上部も遮るフレームのないことで通気性も高くなっている。また、過去のゼロに比べ、レンズ面積が大きいため、バイクからランまで使用できるだろう。このモデルへの期待は高く、間違いなく話題となるだろう。

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使用感は、やはり、かけ心地がソフトで楽に感じることだろう。また、超軽量感が、快適なのだ。恐らくフレームレスによりレンズが浮いているような感覚がそう感じさせているのかもしれない。そして、ランニング時などの振動に対し、サングラスが安定しているため、ストレスフリーな状態で使用することができる。オフに頭にかけているとそのことを忘れてしまうくらいだ。

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【suplest】 Edge3 TRIATHLON

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■suplest Edge3 TRIATHLON                                                          \36,000 + tax

スープレストは、2007年創業のスイスのシューズブランドだ。ハイエンドモデルのこだわり、サイクリストによるサイクリストのためのクウォリティの高いモデルをリリースしている。トライアスロンモデルの他に、ロードモデル、オフロードモデルも製作している。

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スープレストの根幹となるコンセプトとして、「ERGO360」がある。これによって、フィット性を高めている。まず、つま先は、一目瞭然となるが、ちょうど爪の当たる部分が高く作られているため、爪を含め、足先への違和感や負担を軽減している。次に幅は、個人差はあるが、比較的広めではあるため、日本人の足には合い易いだろう。また、トゥボックスを縫目のない一体成型としているため、履き心地が良い。そして、ヒールカウンターがしっかりとホールドするのだ。その他、ソールはカーボン製で、前部と中央部にベンチレーションがある。また、磨り減り易いヒールグリップは交換が可能となっている。

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実際の履き心地だが、やはりつま先の開放感が大きく、ロングライドでも安心できるフィーリングだ。また、ヒールは、タイト過ぎるものもある中、バランスの取れたフィット感が得られた。そして、インソールも強化されている。ソールスター製を採用し、3Dのフィット感が十分堪能できる。脱ぎ履きは、開放が大きいためし易いが、履いた後、メインのストラップを締める時にやや引っ掛かりがあるため、少し加工すると良いかもしれない。踵のループは大きく使い易かった。

シューズのフィット感は個人差があるが、一度試してみる価値はあるだろう。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【BBB】 AERO TOP

IMG_7587 ■BBB AERO TOP                                                                            \38,800 + tax
BBBは、1999年創設のオランダのブランドだ。早くからパーツ、用品の総合ブランドとして、パッケージの統一やディスプレーなどを提案するコンセプトから始まっている。現在は、各社から同様の提案がされているが、当時としては、革新的なものであった。

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BBBは、UCIプロチームにヘルメットを中心にサポートしている。中でもFDJが使用するヘルメットとしての知名度が高いだろう。ロードモデルにはレプリカモデルもラインナップされている。そして、この「エアロトップ」も実際にFDJのタイムトライアルで使用されているモデルだ。アイアンマン世界選手権でも、BBBのヘルメットが確認されている。今後のトライアスロンへの注力も期待したい。

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…..このヘルメットは、「ロングテイル」のTTヘルメットで、DHポジションをメインとして走行するレースが対象となるだろう。イヤフラップは、一体構造となっているため、剛性が高い。そのため、サイズ感や被り易さなどは、一度フィッティングしてから決めたほうが良いだろう。ベンチレーションのインテークは、他社に比べて小さく見えるが、内部では、頭部とのクリアランスを十分に取り、エアフローを高め、テールからエアーを逃がしている。通気性も期待できるだろう。そして、特筆すべくは、軽量性だろう。メーカー実測358gは、トップレベルの軽量性となる。TTヘルメットは、一般ロードヘルメットに比べると、かなり重量化するため、少しでも軽く仕上げることが課題となっている。その点では優れたヘルメットと言えるだろう。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka