vol.49 Ceepo VIPER

シーポ創設10年にしてついにハワイアイアンマンにおいて使用台数50台を突破、世界のトライアスロンバイクとなった。その前にシーポは日本のブランド、日本車がハワイで認められたということにもなるのだ。この2014年モデルとしてリリースされた新型バイパーは、シーポ田中氏の力作でアイアンマンのためのバイクとして開発された。昨年からのデザインである、過度なエアロ形状を取らず、乗り心地重視の設計、デザインは、「バットマンとトロン」をモチーフにおこされている。今回の特徴的なデザインはルック型フロントフォークを採用していることで、ボリュームあるフロントフォークとともに、高いエアロダイナミクスを得ている。そして、特筆すべくは、「ディスクブレーキ」対応フレームになっているということだ。ディスクブレーキと言えば、つい最近シマノからも油圧のロード用ディスクブレーキが発表されたばかり。サーベロのマグラから始まり、「次世代ブレーキ」にいち早く手がけているわけだ。大メーカーではない、小回りの利くところが、シーポの良いところ。トレンドや新製品などいち早く採用できる、先進性の高いメーカーだ。

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   やったぜ50台オーバー!

BOSS1smallTriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

vol.48 パワーメーター TOP5

パワーメーターも確実に増えている。クウォークが大きく伸ばしている。プロの定番SRMは横ばい、パワータップは減、パワー2マックスは倍増、そして期待のペダル型ガーミンが上位に入ってきた。パワーメーターは高額なこともあり、普及はスローペースだが、常に注目されているアイテムだ。ホイール型、クランク型、ペダル型と計測方法はいくつかあるが、ホイールは元々高額だったため、減少傾向にある。現在、パワー2マックスなど比較的リーズナブルのものも出ているため、クランク型が中心となっている。そんな中、ガーミンからペダル型がリリースされ、すでに使用されていた。クランク型かペダル型か一長一短あるため、どちらが良いかは好みとなるが、やはり「ガーミン」の主導権が強い中、今回のリリースは大きな注目となっている。国内でも11月末にはデリバリー予定だ。ローターは7位に終わったが、今後上位に入ってくる可能性が高い。

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【第1位   Quarq   280個】

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【第2位   SRM   155個】

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【第3位   PowerTap   137個】

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【第4位   Power2Max   78個】

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【第5位  GARMIN  23個】

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vol.47 Cervelo New P3

サーベロのレジェンドバイク「P3」。そのP3のニューモデルがハワイデビューした。カーボンのP3が2005年に誕生、2006年から市販され、スーパーロングセラーの8年間、ハワイの顔として君臨してきた。現在、サーベロは「イヤーモデル」というカタチをとっていないため、このP3も2014年モデルというよりは、アルミ時代から起算して「3代目P3」となる。今回のNewP3は、P5を筆頭に進化し続ける中で、あえて「ベーシック路線」を強調する造りとなっているのだ。P5と共通する型から出来ているにもかかわらず、ブレーキは、ベーシックな位置に配し、バッテリーも内蔵をせず、一般的なレイアウトとなっている。ハンドルも今まで通り、専用は使用せず、好みのDHバー、ハンドルが使用できるようになっている。昨今、より専門的になる「モンスターマシン」ではなく「ベーシックマシン」のP3は、あらゆる面で扱い易くなっている。DHバーはシビア、好みのフィーリングのものをチョイス、ブレーキも調整しやすい、そんなモデルがNewP3なのだ。サーベロの「あえて」が、一石を投じることになるのだろうか。

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vol.46 SCOTT PLASMA PREMIUM

今回スコットは活躍した。ルーク・マッケンジー、セバスチャン・キーンレにより2位、3位の入賞となった。トレック同様、いやサポート数ではもっと多く「バイクの強い選手」をサポートしている特異なメーカーだ。スコットに乗る選手はバイクが速いということだ。スコットもハワイでの使用はこのフラッグシップモデルのプラズマ3が多くなっている。シャープなデザイン性の高いフレームで、ハンドル位置が低いのが特徴。したがってポジションセッティングなどかなり難易度が高く、DHバーとのトータルでのセッティングはDHバーそのもののチョイスが直接関わる。DHバーのパッド位置とブルホーン部の低さなど、ユーザーのライディングスタイルと大きく関係してくるあたりが、特にシビアな一台と言えるだろう。毎年、プロ選手のスペシャルカラーモデルがバイクマニアを楽しませてくれる。

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vol.45 TREK SpeedConcept 9

昨年200台の大台に乗り、沸いたトレック。台数は微増だが、新型スピードコンセプトも多く使用され、「勢い」を感じる。エキスポでも一番目立つ場所での展開。今回の新型スピードコンセプトは、「エアロダイナミクス」と「ストレージ」を大きなテーマとしている。ストレージは同時にフューエルを兼ねていることもあり、スペシャライズドから始まった、「フューエル」は2014年に向け一つのトレンドとなっている。国内の展示会で確認のできなかったサドルケージも展示されていたが、実際に使用している選手を確認することはできなかった。また、ストレージ機能をフル活用すればそれなりに重量増となるため、補給のシュミレーションも「第6の種目」として課題となる。レースでは、いま一つ見せ場がなく終わった。トレックはバイクの強い選手に乗せる傾向があるが、ダークボッケルも精彩を欠き、目立つことは出来なかった。スピードコンセプトのトップは短め、ポジショニングは慎重さが必要。

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vol.44 BMC TM01

P5とともに人気のあるTM01。2011年にハワイデビューしたTM01は確実に伸びてきた。トレンドを網羅した、「カッコいい」バイクとして2代目ハワイアンバイクに位置する。今回プロ選手が使用していたモデルは昨年のモデルで「アロハ」だ。できればスコットのようにスペシャルカラーなど施されていると、もっと楽しめたのだが。2014年のカラーを確認することはできなかった。TM01は、BMCのトライアスロン本格参入のモデルとしてリリースされた。最大の特長はフレキシブルなハンドルシステムにより、タイムトライアルからトライアスロンまでのポジションをカバーすることができる。それにより、極めて低いハンドル高設定が可能となるため、161cmの身長でもバイオレーサーのポジションの再現が可能となるのだ。同時にシートピラーが「サーベロ型」で低く下がるため、合わせてポジションがしっかり出る。また、ここで特筆すべくは、「見た目」で、トータルデザインから来る結果となるのだが、161cmの身長でポジションが出るだけではなく、700Cサイズのトライアスロンバイクの中では、最も美しいプロポーションとなってくれるバイクなのだ。一部メーカーのトップチューブが短いフレームを「小さい人向け」とするのは、間違っている。まずサドルとハンドルの落差がでるかが最重要となる。次に水平方向のトップチューブだが、トライアスロンバイクはあくまでもサドルとDHバーの関係で乗るもの、トップが少し長くても、DHバーをオフセットすればセッティングは可能となる。ハンドルが少し遠くなることは、シートアングルが立っているトライアスロンバイクにおいて、結果的にだが、「悪くない」距離感となる。Mサイズには、欧米人向けのMショートとアジア人向けのMロングの2サイズを存在させる唯一のメーカーでもあり、「体型の違い」または、「上半身の使い方」によるフォームの違いに対応する極めてこだわりを持っている。その他Di2バッテリーの完全収納などはBMCらしい完璧な収まりを見せている。シートピラーの固定方法など以前からこだわりの美しく、かつ最小限の方法を追求する「技あり」のメーカーなのだ。ただ一つ残念なことは、185cm前後の身長は対応が難しい。Mロングでは小さく、Lサイズでは、大き過ぎる可能性が高い。あくまでも目安なので、最終的にはバイオレーサーで決定する。

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vol.43 Cervelo P5 ” aloha green “

総合のウィナーズバイクはサーベロP5だった。使用台数もサーベロは、一昨年とタイ記録の488台で圧勝となった。サーベロの人気は、ここまで来るとやや神格化していることも否定できないが、やはりそこは、「タイムトライアル」から始まったメーカーの意地として、徹底した「エアロダイナミクス」を追及する点に他ならない。その具体的なカタチとして「P3」という最高の作品を作り上げたのだ。そのP3は、各メーカーから強い「意識」を受け、大きな影響を与えたのだ。そのサーベロが「次世代」として放ったのが、P5だった。徹底したエアロダイナミクスを追及したモデルで、2012年に「ハワイデビュー」したP5はあっという間に「ハワイの顔」になってしまった。このP5は、「タイムトライアルバイク」ではなく、「アイアンマンバイク」だ。低過ぎるハンドル高設定が多い中、その調整幅は十分な設計で、体型、レベルに合わせることができる。一つ注文をつけるならば、専用となっているDHバー。エクステンションの形状の選択肢、パッド間隔のワイド対応、パッド部のみの高さ調整などが挙げられる。サーベロだけに言えることではないが、DHポジションのフィーリングはデリケート、もっとも大事にしたいところなのだ。いずれにせよ、「一度乗ってみたいP5」は、サーベロのみならず、トライアスロン界を牽引するバイクとなるだろう。

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vol.41 FELT IA

ウィナーズバイクとなったIAはフェルトの新型トライアスロンバイクだ。

満を持してついに「大物」がやってきた。それが、この「IA」だ。ずばり、P5、スピードコンセプト、SHIVを意識されたモデルとなっている。エアロダイナミクスとフューエルを「強調」したモンスターマシンだ。特にフューエルは中味を2つに分けることができるなど、「後発」の良さを出している。2014年に向け、「4強入り」出来るのか、期待のかかるマシンでもある。そして、今回ミリンダによりウィナーズバイクとなるなど幸先の良いスタートとなった。小柄なミリンダだが、26インチではなく、700Cモデルを使用していた。それだけポジション設定の自由度も高いことが伺える。

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vol.37 フロントハイドレーションTOP5

やはり、注目されていたハイドレーション。こでは、フロントに限らず、全体について述べている。

スペシャライズドSHIVに始まったハイドレーションに対する各メーカーの動きが大きくなってきた。ハイドレーションとなると「水分補給」となるが、当初よりお伝えしてしていた、「フューエル」「ストレージ」についてということになる。例年バイク及び関連機材のカウントをLAVAmagazineが行っているが、2010年からカウントが始まっていた。当初は、「DHバーに付けるストロー付きのボトル」ということでカウントされていたと思われる。2012年からは「フロントハイドレーション」と「リアハイドレーション」に分けてカウントされ、今年は、更に「フレームハイドレーション」も追加、選手のより一層の「快適化」と「メーカー開発」のカギとなる、新たなキーワードとなっている。細かい話だが、当初は「製品」をカウントしていたが、DHバーの間にボトルケージを「何らかの方法」で固定する、ということもカウントされているのだ。メーカーによっては、簡単な板状のものをタイラップなどで固定し、そこにボトルケージを付けている。これらは、一瞬で通過する選手のバイクからメーカーの判断は難しいため、一括りでカウントされているのだ。また、そこに「製品が存在しない」状態もある。今年目立っていたのが、サドル下に付けているボトルケージで、この取付方法は、タイラップで止めているだけなのだ。「取付機材0g」という軽量で簡単な取付なのだ。いずれにせよ、トライアスロン界にとってしばらく話題の「キーワード」となるだろう。それと大事なことは、それらの「容量」で、適当にたくさん付ければ、重たくなるだけ。「何を、どのように、どのくらい」獲るのか、練習時からしっかりした「シュミレーション」が必要。

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   【第1位 PROFILE DESIGN 601個】

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【第2位 X-Lab 242個】

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【第3位 ZipTies 154個】

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【第4位 Torhans 81個】

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【第5位 Speedfil 71個】

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