2016 ハンドメイドバイシクル展

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本日は、昨年に続きハンドメイドバイシクル展が開催された。普段のトラモノや単なるスポーツバイクとは、違う自転車の世界をお届けしたい。同じ自転車でも、「スポーツ用品」からではなく、「アート」と言ったほうが良いだろう。

【ハンドメイドバイシクルとは?】

一般的に自転車は、メーカーが設計し、大量生産された市場に出荷した自転車を、ユーザーが選んで購入することが大半です。一方、ハンドメイドバイシクルは、それらとは違い、体格や体力、使用用途や目的、素材や形状、カラーなどオーナーの注文に応じて、ハンドメイドビルダーと呼ばれる自転車製作の職人によって作り上げられ自転車で、まさに「世界で1台の自転車」といえます。(展示POP)

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この「ハンドメイドバイシクルを知ろうコーナー」では、1日体験コーナーや自転車が出来るまでの製作工程を、実際にビルダーが使用しているトーチや工具と合わせて展示しています。また、今回は、日本を代表する44ものビルダー及び社が、斬新で独創的な自転車やパーツを持ち寄りここに集まりました。「ハンドメイドバイシクルを知ろうコーナー」を見て・触れて・ビルダーに接して、手作りのオリジナル自転車の魅力を感じて頂ければ幸いです。(展示POP)

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①フレームの設計

②パイプの切断

③各パーツの取りつけ

④各パイプの確認

⑤パイプの溶接(本ろう付)

⑥細部をヤスリで削る

⑦寸法の最終確認(芯出し)

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完成

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会場は、多くの人で賑わっていた。また、会話も「マニアック」なトークで盛り上がり、「ハンドメイドバイシクル」のイベントらしさとどこか懐かしさも感じた。
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どの作品もビルダーのこだわりを感じる傑作揃いだ。
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SANO MAGIC
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東洋フレーム
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Helavna Cycles
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              ウェルドワン
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Equilibrium cycle works
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        サイクル&カヌーアマンダスポーツ
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プロショップタカムラ製作所
IMG_7122sIMG_7129s              今野製作所
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                fun
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macchi cycles
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東京サイクルデザイン専門学校
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EMERALD BIKES
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                                                  エンマバイシクルワークス
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                                                            たつみ商会
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                                                         ライトサイクル
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日直商会
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 近藤機械製作所
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そして、気になったブランドが、Sunrise cyclesだ。
「たとえ今あなたの頭の中にある車影がモヤっとした霧の中にあっても、そして、たとえあなた自身でそれを実物にできなくても、それを明確なプランに考え抜くことは万人に許される権利であり、最高の楽しみでもあります。」(作者)
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~ About Sunrise cycles ~
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【工法】
基本的にフィレットブレイズでの製作となります。自身の自己表現としてのフレームには、自分で考え作った部材を使わないと成立しないという思いからです。とはいえ他のラグド工法では作りたくない!という事ではなく、そのフレームの一番の価値を形作るのは僕でありたい、また、その価値を生む素材そのものを生むのが僕でありたい。という思いから現在は、フィレットブレイズを主としています。
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【フレームの基準】
現在、僕のフレームの基準は、ヘッドチューブの中心線にあります。シートチューブとヘッドチューブの平行に対する、BB軸の直角をBBシェルの反りを無視して計測しやすくするため、というのがその理由です。BB右端面を基準とするのも、最後完成車になったとき、前輪と後輪がまっすぐ並ぶことを目指す点でもちろん共通ですが、作り手にとって、作るもののゴールがフレームなのか、完成車なのか、レース完走なのか、考え方がその方法を大きく左右するのでしょうね。
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【作業台】
性格的に何本かのフレームを並行して作るということがまったく出来ません。出来たらどれだけ良いのだろう、と思い努力もしたのですがダメでした。一本の完成までの流れが絶たれるようで辛抱なりません。それと同じ理由で、一本のスタートから完成まで作業台を一度も片付けないようにしていました。
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Deep Custom
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「完成されたディテールの集合のみが、完成されたトータルを作る。」(作者)
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「熱いアーティストたちだった。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka