LUMINA No.35 Triggers

ルミナNo.35発売しました。

今月のトリガー大塚担当分ご紹介します。

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■KASK インフィニティ
カスクは、100%イタリアのブランドで、チームSKYの使用するヘルメットとして、人気となっている。イタリアブランドながら、日本人でも合わせやすいヘルメットだ。
昨今、「エアロ」が注目される中、いち早く、「マルチ」なエアロヘルメットに注力している。
ハワイアイアンマンでは、「丸っこい」ヘルメットのバンビーノで話題となっているカスク。まだ、ブランドのシェアはこれからだが、確実に伸ばしてくるブランドだ。ツールドフランスでも使っていた、というイメージが強みで、トライアスロンでも人気が出ている。
このヘルメットの特徴は、一般型のヘルメットとエアロ系のヘルメットの中間と言える造りとなっていることだ。全体的に丸いフォルムだが、バンビーノなどと違い、「普通」な感じなので、誰でも被りやすい。そして、最大の特長は、ヘルメット前部のエアベント「AERO CONTROL SYSTEM」が開閉できるということで、シーンに合わせ調整して走れるマルチヘルメットなのだ。重量は軽くはないが、機能面が大きなメリットとなるヘルメットだ。
実際の使用感だが、これはカスクそのものの被りやすさ、フィット感の高さはいつも通りで、安心して使用できる。また、ベントの開閉は、ストラップを留めていれば、硬くも緩くもなく、スムーズな開閉ができる。実際、今年のツールドフランスでもゴールスプリント直前に閉めて走っている。トライアスロンでは、フラットの高速走行時に閉めて、アップダウンでは開く。もちろん、速度だけではなく、気温などに合わせて調整するのも良いだろう。まさにこれも「トライアスロン的」なヘルメットと言える。

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■ポラール V800
ポラールは、医療機器から始まったフィンランドのブランドで、ハートレートモニターの草分けとも言える。90年代にハートレートトレーニングが定着しつつあるころ、第一人者的ブランドがポラールだった。アイアンマンの世界でも、人気となり、多くのトッププロが使用し、その地位を築いたのだ。そして、昨年アイアンマンチャンピオンのフレデリックバンリルデも使用しているトレーニングデバイスだ。
機能としては、トライアスロン、マルチスポーツ用として、スイム、バイク、ランを通して使用できることだ。バイクやランのセンサーはBluetoothによる通信となる。まず、特徴としてスマートコーチングが、カロリー消費から、トレーニング効果の確認、同時にトレーニング負荷の身体への影響なども把握することができる。そして、回復に必要な時間も把握できる。もちろんGPS搭載で、スピード、距離、ルートを記録してくれる。GPS搭載となるとやや大型化してしまうが、このモデルは小型化にも成功している。気圧センサーにより、高度、傾斜、温度など地形情報も確認できる。また、ポラールトレーニングコンピュータ初の日本語表示が可能となった。
スマートフォン対応のPolar FlowモバイルアプリにBluetoothでワイヤレス同期すれば、いつでもどこでもトレーニングデータの確認が可能になる。
実物だが、操作性を重視した扱い易さがあり、重量は79gだが、厚みは12.7mmと薄型なため装着感が良い。そして極めて質感の高い逸品に仕上がっている。
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是非ご覧下さい。

BOSS1smallTriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka