【KONA2015】 LOOK 796 MONOBLADE

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MarkAllenも乗ったルックは、フルモデルチェンジとなった。

ルックはフランスのブランドで、ビンディングペダルの生みの親であり、カーボンフレームの老舗だ。1984年のビンディングペダルのリリースから30年、競技用バイク専門のブランドであり、サーベロのようにこだわりのアイテムだけをリリースするトップブランドだ。92年のツールでは、MarkAllenも使用した「KG196」がセンセーショナルにデビュー、翌93年から市販モデルがリリースされた。同年、MarkAllenが使用し、ハワイ5連覇となったモデルだ。その後、2000年には、後に2勝を上げたNormannStadlerがKG386を使用し、初ハワイで3位に入賞している。その後、486、496など、トライアスロン向けのバイクをリリース、そして、2009年のKG196以来と言える、モンスターモデルの596がリリースされた。実は、この96系がトライアスロンモデルなのだ。KG196の後、296や396もデビューしているのだが、TT志向だったため、当時は、KG286でやや翼断面のフレームがリリース、その後の386にバトンされて「86系」がトライアスロンとして使用されたいた。その後は、また96系に戻り、2006年の496そして、2009年の596へ、また廉価モデルとして576も造られた。2009年では、596、496、576と3モデルのトライアスロンフレームがラインナップされていた。

そして、今回フルモデルとなった796がハワイでも1台確認することができた。プロカテゴリーのDenisChevrotが使用していた。これも「兆し」を見せるデザインとなっている。直線系のシンプルなデザインながら、ヘッド周りは十分なボリュームがある。低いシートステーは、スタンダードとなった。ハンドル周りも専用となり、ケーブルは完全内蔵となった。ブレーキは、695や795のAEROLIGHTで採用されているフォーク一体型となっている。また、以前のアルゴン18のようにハンドルは、上下反転させてライズを30mm変更できる。アームレストは、140mmの高さ調整が可能となっている。シート周りも前作の596のISPを変更し、サーベロ型になったため扱い易くなった。クランクもオリジナルZED3が標準装備で、トータルエアロダイナミクスを追及している。そして、価格は税抜100万で受注生産のスペシャルモデルだ。

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シートアングル自体は76.5°のためあまり前乗りには見えない。

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MONOBLADEにふさわしいデザイン。

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インテグレーテッドブレーキは絶妙な収まりとなっている。

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クランクのトータルデザインは、いち早く採用しているメーカーの一つ。

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DenisChevrot選手、残念ながら今回はDNF。

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シート周りはシンプルに美しく仕上げている。

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さすがと言えるルックにクウォリティは、逸品中の逸品だ。細部に渡るまで、こだわりの仕上がりとなっている。この後もルックのトライアスロン強化に期待したい。
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「フューエル&ストレージへの注力に期待したい。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka