チーム・Y サザンビーチツアー田中レポート(佐渡国際トライアスロン)

田中です。

レースは最終ゴールでしたが、みなさんへの感謝の気持ちを込め、レポートを書いてみました。今回は改めてチームの力・仲間の支えを実感し、感謝感動のレースでした。

佐渡出場は6回目、Aタイプは5回目のチャレンジ。いつも制限時間に近いタイムでのゴールなので今年こそ自己ベストで少し余裕をもってゴールしたいと前々から考えていた。

今年は震災の影響により仕事のペースが例年と大きく異なったことで、いろいろ調子はよくなかったが、それでも宮古島を何とか完走、佐渡にも参加できるだけで幸運だと、細切れではあったがトレーニングは続けていた。まとまった練習時間がとれず100Km以上のロングライドやブリックがほとんどできなかったので不安はあったが、距離総量は例年程度にはなっていたので、自己ベストは無理でも楽しんでレースはできるかと思っていた。そんな中で台風が迫り厳しいレースを予想、ちょっとネガティブモード。

レース前日にチームメンバーの神田君と落ち合い佐渡に向かう。新潟港で柏木さんやヒロキさんとも合流でき、無事に宿に到着。すぐにバイクの組み立てなど準備を済ませ開会式に参加、その後はチームツアー恒例の写真撮影と全員の完走を祈念しての乾杯。

レース当日AM3:30に起床。天候を確認すると問題なくレースは開催されそうだ。厳しいコンディションではないかと一抹の不安を抱えながらも、いつも通り準備にかかる。全ての準備を終え、まだ暗い中を集中するために一人で会場に向かう。最終登録でスイムの距離短縮を知る。日が昇り、きれいな虹が出ていたので、今日はハッピーなはずだ!と気合を入れる。

いよいよスタート!スイムの距離が短縮されたおかげで気楽にスタートすることができた。いつも通りやや後方からゆっくりと海に入る。台風の影響で沖に出れば潮にもまれるんじゃないかと思ったが順調に泳ぎ切ることができ、42分くらいで海からあがる。

長丁場のバイク、ランが苦手なので少しでもタイムを稼ぎたい。心拍数とアベレージスピードをチェックしながら進める。序盤は台風による風は感じるものの計画通り進んでいた。Z坂を過ぎた65Kmあたりから胃に違和感が出始めドリンクやジェルの補給が辛くなってきた。喉は渇くが飲めない・・・風が強まり心拍は上昇、スピードはどんどん落ち始める。このあたりから自分の中で「リタイヤ」という悪魔のささやきが始まる。エイドでもらった冷たい水であれば何とかうけつけたので、少しずつ水分のみ補給しながら進む。練習量は正直だ。100Kmを超えた両津港あたりで首・背中の張りが辛くなる。「もうやめてしまおうか?」と折れかかったところに、前方に歩道で応援するチームジャージ2名が見えた。サプライズ応援に駆けつけてくれた、青木さんとSUTOさんだった!心からの応援をいただき、折れかかった心が持ち直したのと同時に涙がでてきた。「まだまだ頑張らないと!」と思い直す。

次は大塚さん、セイジくん、タダゴンさんが待つ小木坂を目標にする。不思議なもので内蔵もやや回復し、補給を再開。15時までのランスタートを目標に13時45分を小木の通過タイムに設定したが、通過したのは14時丁度だった・・・いつもは自分からも声を出して応援にこたえるのだが、疲労で声も出なかった。こんな状態ではランもやばい、どうせタイムオーバーならと、バイク終了時でのリタイヤを考え初め、そんな状態でバイク終了。15時15分、残り6時間15分。あきらめるほど限られた時間でもないが、ランが苦手な私には辛い残り時間・・・と思ったら、バイク序盤であっさり抜かれた梶川君が目の前に。チームメンバーの前でリタイヤ宣言などできない!きっと彼も辛いはずだとランスタート。

1Km8分を目標にまずは3.7Km地点のエイドを目指しペースを確認する。7分台で走れていた。この調子でT字路の応援隊を目指そうと進む。ところが7Km地点あたりでめまいがし、走れなくなる。バイクでの補給不足による脱水症状だろう。腕を必死で振り、早歩きで10kmのチェックポイントを目指す。回復しなければそこでリタイヤしようと、またあきらめ始める。10Kmまで辿り着いたところで、すぐ後ろにいた梶川君にまた励まされる。ここまできたら13km地点のT字路まで行こうと、早歩きを継続。下りになり何とかジョグを再開しT字路へ。ちょうどT字路付近で練習仲間の毛利さんとすれ違い「ゴールで待ってるから」と声をかけてもらい、その直後に増川さんに「絶対ゴールしろ!!」と喝を入れてもらう。雨が降り出し気温が下がり始めたからか、少しずつ走れるようになる。メンバーとすれ違いながらエールをもらい、再度T字路に差し掛かるハーフ地点を目指す。何とかハーフ地点で残り時間3時間5分。大塚さんが駆け寄ってくれ「20時までにT字路に帰って来られれば絶対ゴールできる!」と力をいただく。「もう少しがんばってみます!」といいながらもトボトボ歩いていた私に「ずっと歩いていると筋肉固まるから、ちょっとずつでも走った方がいいよ!」と沿道の方にアドバイスをもらう。泣いても笑ってもあと3時間。このT字路通過をキッカケに雑念をはらい、走ることだけに集中するように専念、最後の力を振り絞る。

一歩前だけを見据え、1から100までをひたすら数えながら足を前に出す。100までいったらまた1から、その繰り返し。平地と登りは内ももが、下りは脛が攣りそうになるが100数えるまで我慢と進む。沿道からの応援もチームメンバーの応援にも申し訳ないながら、もう少しも応える余裕もない。ゴールできるかはもう気にしない。ただ、次につなげていくためになんとなく終わってしまいたくなかった。ゴールにたどり着けるか関門で止められるかまで精一杯1から100の数字を数えることだけに集中して走れば、今回のレースだけではなく、その先がみえてくるような気がした。

何千まで数えたかわからないが、残り数分で商店街の花道に到達。チームエースのMASAさんが迎えてくれ、健闘を称えてくれた。RIKIさん、ヒロキさんも最後の数百メートルを伴走してくれた。そしてゴール手前、ブルーのチームジャージの皆が待っていてくれた。真っ白に光るゲートに皆に後押しされるようにゴール。制限時間1分前、結果としてギリギリのフィニッシュとなった。いろいろな方が肩をたたいてくれたり、握手してくれたり、完走を称えてくれる。がっちり握手してくれた方いたので意識朦朧のなか顔を上げると同じレースを終えたばかりの行列メンバー菊池弁護士だったのでびっくりしたが何も反応できなかった。

ゴールエリアから這い出ると、出口で毛利さんが約束どおり待っていてくれた。ガッチリ握手!泣けてきた。チームのみんなのところにすぐに行きたかったが立っていられず、そばにあった椅子にへたり込む。しばらく休んでからみんなのところへ。握手をしながらお互いの健闘を称えあい、また応援への感謝の意を伝える。そして、いつも練習会に誘ってくれたり世話になっているCHIEさんと握手をしたら涙が止まらなくなった。もう少しスマートにゴールしたいものだ。

大塚さんをはじめ応援のみなさん、同じレースを戦った仲間のみなさん、長時間にわたる心からの応援、サポート、本当にありがとうございました。みなさんに力をいただかなければ早々にリタイヤしていたと思います。これからもよろしくお願いします。

 

 

「田中さん、完走おめでとうございます。感動しつづけましょう!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka