㊴ フィッティングをやるなら その1(ロードのトライアスロンバイク化)

本日も「LUMINA PRODUCE ジェロニモ大塚の2時間インドアトレーニング」を開催しました。
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このレッスンの中でもバイクのポジションを出す「=フィッティング」ということについて何度かお話してきました。スピニングバイクのセッティングにおいて、リアルバイクのポジションに合わせること、そもそもそのリアルバイクのポジションはしっかり出ているのだろうか、ということでスピニングレッスン自体から少し離れる話となります。ただ、バイクに乗ること=機材選択+ポジション出し+トレーニング、となるため、極めて関連し、重要なポイントです。
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今回は、実際に持っているバイクのポジションを出したい(フィッティングを受けてみたい)と言う方のまず最初に考えるポイントをまとめています。
①まず持っているバイクはトライアスロンバイクなのか、ロードバイクなのか。
②トライアスロンバイクの場合、当然、「トライアスロン」としてのフィッティングを受ける。
③ロードバイクの場合がやや複雑となる。そもそも、ロードバイクはロードバイクの本来のポジションで乗ることが推奨となる。DHポジションで走行する場合、やはり「トライアスロンバイクのジオメトリー」が最適だからだ。
③ -1 どちらのタイプのバイクにするかは、競技レベル、コース、予算などから変わってくるが、大きな目安で考えるとトライアスロンバイクは、70~90%DHポジション走行であり、ロードバイクは、70~90%がドロップポジション走行を想定している。
③ -2 それでは、ロードバイクではDHバーの装着は不要なのか、意味がないのか、トライアスロンで使用する場合は、どのように考えるべきなのか、ということになる。もちろん、メリットはあるが、ここではより「有効的」にDHポジションを取るためにどうするのかを考える必要があるということだ。
③ -3 ロードバイクでトライアスロンのポジションを出す場合、フィッティングをして出したデータをマイバイクに落とし込めるのか、ということがポイントとなる。そのポイントは、大きくは2つある。まず、ハンドル位置が低くなるのかということだ。例えば170cm程度の人がトライアスロンのポジションを出す場合、現在のハンドル高より、40~50mm程度ハンドルを下げる必要がある。言い方を変えれば、その位下げた位置にDHバーを取り付けるということだ。スペーサーを外したくらいでは下がらない。角度の下がったステムに変更することも必要になるだろう。ヘッド長によっては、ハンドルを下げ過ぎると、ブレーキケーブルの取り回しがきつくなってしまう場合があったりと作業面でもいくつかハードルがある。
③ -4 もう一つのポイントは、サドルの前後位置だ。これは、そのフレームに造りにより、可能なフレームと絶対不可能なフレームが存在する。シートピラーの方向が前後入れ替え可能であったり、汎用の丸型ピラーであれば、「前乗りタイプ」が存在するため、「可能」となる。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、要は、トライアスロンのポジション出しとは、「クランク~サドル~DHバーのパッドの位置関係」を決める作業ということなのです。
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【結論】
先述は、かなり専門的となりますが、フィッティングはそれなりに考えて行う必要があるということです。そして、そのために、特にロードバイクの「トライアスロンバイク化」において、「各社のフィッティングサービス」を利用する場合、データ通りに組み直せるのか「物理的」な状況をショップで判断してもらってから、フィッティングを依頼することになるということです。具現化できないデータだけ残っても意味がないですから。
それと、DHバーを単純に取付けることは、「ポジション的」には理想ではありませんが、当然、エアロダイナミクスは向上します。また、速く走れなくても、正面からの向かい風には有効的です。そして、ドロップとDHバーを持ち変えることによるリラックス効果など、効果がゼロではありせません。
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大事なことはいろいろ試し、最初から「スタート地点」となるフィッティングを受けることを推奨します。特に2シーズン目になる人は、そのフィッティングの「メンテナンス」を検討し、練習量とともに変化するポジションに対応することが、必須の課題になっているということを知って頂ければ幸いです。
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※このコラムは、毎回、参加者とのコミュニケーションの中でご質問やキーワードに基ずき書いています。
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96年スピニングインストラクターの資格を取得し、様々なスピニングレッスンを開催してきました。97年には、アイアンマンジャパン(琵琶湖)対策6時間スピニング、その後宮古島対策5時間スピニングなど、「必然性」のあるスピニングにこだわり開催して来ました。99年には、「決定版」となった3時間スピニング+ランを開催、1~3月は「冬季限定集中スピニング」として、毎週3時間スピニング+ランを開催、宮古島やシーズンインに向けた、3ヶ月が「大塚スピニング」の真骨頂だったかもしれません。また、赤坂スタジオで開催しているころは、平日の夜、1時間スピニングを開催していましたが、平日の夜、追い込めるバイクトレーニングとして、お集まり頂いていました。そんな「スピニング命」でやってきた大塚のレッスンです。
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「大塚スピニング」は、目的ではなく、手段です。あくまでもトレーニングの一環として、各自の目標達成のお手伝いができれば幸いです。したがって、どなたでもご参加頂け、レベルもこれから始めるビギナーから、ハワイアイアンマン経験者まで、幅広くご参加頂いています。ビギナーはベテランの背中を見ています。でもそれだけではありません。ベテランもビギナーを見ています。その新鮮な「やる気」にパワーが増幅するのです。会話ではなく、自身の「走り」が最大のコミニュケーションだと思います。そんな相互に刺激し合えるトレーニング環境がこの「スピニング」なのです。そして、練習会ではなく、レッスン。「観る側」と「観られる側」であることが重要なのです。
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みなさま、お疲れさまでした!
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次回は、7/8(土)です。またのご参加お待ちしております。
【3時間スピニング】http://triathlon-geronimo.com/?p=14825
【2時間スピニング】http://triathlon-geronimo.com/?p=13486
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【スケジュール】
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毎回、スピニングの予定に合わせ開催している「代々木公園 RUN」です。
暑くなって来ましたが、日陰が多いのが代々木公園の良いところです。
こちらも是非ご参加下さい。
内容は、一周、1.17kmの周回コースをマイペースで2時間走をします。
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次回7/8(土)も開催予定です。こちらもご参加お待ちしております。
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【Bike School バックナンバー】

「 佐渡まで2ヶ月!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka