㉙ DHポジションと回転力の関係

本日も「LUMINA PRODUCE ジェロニモ大塚の2時間インドアトレーニング」を開催しました。
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GERONIMO IBTは、実走ではできない様々なことが可能であり、比較ではなく、両方必要なトレーニングです。そのメニューの中でも150~180回転での高回転トレーニングは、「目玉」の一つと言えます。一般的には、個人では、「しない」「できない」トレーニングです。
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1、高回転のペダリングを体感する
2、高回転できること、できないことを知る。
3、ペダリングに対する意識を高める。
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今回のテーマはトライアスロン特有の「DHポジション」走行において、回転力が極めて重要となることをお話します。そもそも、DHポジションとは、単にDHバーを持って走行している状態ではなく、「フィッティング」を受け、調整された状態が前提です。また、対象バイクも「トライアスロンバイク」となります。
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先述の通り、「回転させる」ということについて、トライアスリートは十分ではないのではないか、という前提です。回転力は、強引にパワーで回しているわけではありません。ペダリングする上での「動作」です。したがって、継続トレーニングで養って行きます。脚の神経に働きかけるトレーニングでもあり、継続しなければ、身体がその動作を忘れてしまいます。継続そして、強化により、その最高回転数は高まります。もちろん、回転数のギネスを狙っているわけではなく、男性であれば、180回転まで回せれば十分だと思います。その回転トレーニングを定期的に続けることで、180kmのバイク走行も安定して走りきることが出来ます。
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その原理は、脚は高回転を「記憶」しているため、ペダリング時の余裕ができ、常に、安定した回転数での走行が可能となります。言い方を変えると、回転数維持のために、タイムリーな変速を「条件反射」でできるようになります。これは、坂や向かい風など、負荷がかかると、脚は、「引っ掛かり」を感じ、回転数を安定させようと、無意識の内に変速を行います。これにより、安定した変速が可能となり、最も効率の良い状態で走ることができるのです。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、「意識」して変速するのではなく、「無意識」に変速できていることが重要なのです。「ペダリングの踏込み過ぎに気を付ける」ではなく、「踏み込まなくなる」ということです。
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逆に、回転力(=身体が憶えた一定の高回転)がないと、不安定な変速となります。アイアンマンであれば、120~130kmも走れば、回転数が落ちてしまい、速度を維持するために、シフトアップで対応した場合、脚への負担が大きくなります。回転数の落ち具合によっては、ギア比で相当な負担となることもあります。その重くなったペダリングに対応するため、腰は引き気味となり、「踏込み系」のペダリングになっています。
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ここで本題に戻りますが、この踏込みが、ロードでは問題なくても、トライアスロンでは問題が出てしまうのです。DHポジションで「固定」された上半身の状態で、腰を引き、強い踏込みペダリングは腰への負担が大きくなります。そのため、バイク終了時には、「腰の痛み」と、踏み込んだ「脚の疲労」を感じながらランスタートとなるのです。当然、ランでのパフォーマンスは期待出来なくなります。トライアスロンにおいて、バイクパートは、ランにスムースに繋げることが最大の課題となる中、バイクで終わってしまっている状態となるのです。
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【行うべき課題】
①トライアスロンポジションの適正なフィッティング(=正しい前乗りDHポジション)
②高回転力を養う
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個人差はありますが、3ヶ月あれば、克服できるはずです。
今からでも「宮古島」に間に合います。お試し下さい。
※このコラムは、毎回、参加者とのコミュニケーションの中でご質問やキーワードに基ずき書いています。
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96年スピニングインストラクターの資格を取得し、様々なスピニングレッスンを開催してきました。97年には、アイアンマンジャパン(琵琶湖)対策6時間スピニング、その後宮古島対策5時間スピニングなど、「必然性」のあるスピニングにこだわり開催して来ました。99年には、「決定版」となった3時間スピニング+ランを開催、1~3月は「冬季限定集中スピニング」として、毎週3時間スピニング+ランを開催、宮古島やシーズンインに向けた、3ヶ月が「大塚スピニング」の真骨頂だったかもしれません。また、赤坂スタジオで開催しているころは、平日の夜、1時間スピニングを開催していましたが、平日の夜、追い込めるバイクトレーニングとして、お集まり頂いていました。そんな「スピニング命」でやってきた大塚のレッスンです。
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「大塚スピニング」は、目的ではなく、手段です。あくまでもトレーニングの一環として、各自の目標達成のお手伝いができれば幸いです。したがって、どなたでもご参加頂け、レベルもこれから始めるビギナーから、ハワイアイアンマン経験者まで、幅広くご参加頂いています。ビギナーはベテランの背中を見ています。でもそれだけではありません。ベテランもビギナーを見ています。その新鮮な「やる気」にパワーが増幅するのです。会話ではなく、自身の「走り」が最大のコミニュケーションだと思います。そんな相互に刺激し合えるトレーニング環境がこの「スピニング」なのです。そして、練習会ではなく、レッスン。「観る側」と「観られる側」であることが重要なのです。
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みなさま、お疲れさまでした!
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次回は、1/28(土)です。またのご参加お待ちしております。
【3時間スピニング】http://triathlon-geronimo.com/?p=14825
【2時間スピニング】http://triathlon-geronimo.com/?p=13486
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【スケジュール】
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毎回、スピニングの予定に合わせ開催している「代々木公園 RUN」です。
今日は、午前中の強かった北風も徐々に収まり、集中することができました。こちらも是非ご参加下さい。
内容は、一周、1.17kmの周回コースをマイペースで2時間走をします。
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次回1/28(土)も開催予定です。こちらもご参加お待ちしております。
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【Bike School バックナンバー】

「 怪我をしないように慎重にトレーニング!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka